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上級者向け 受験マニアックス

2024年1月号 2024年度入試直前の過ごし方

受験勉強も終盤にさしかかり、入試の本番が近づいてきました。入試直前は、誰もが不安や焦りを感じるものです。皆さんが準備を万端に整え、少しでも落ち着いて入試当日を迎えられるように、入試本番に向けた対策や過ごし方を紹介します。

WEB出願の注意点

中学受験においては、大多数の学校がWEB出願を実施しています。WEB出願により、自宅にいながらインターネット上で受験料の支払や、願書の提出を完了させることができます。

WEB出願の際は、受験生本人の顔写真のアップロードが求められることもあります。保護者の方が撮って用意してもよいのですが、写真撮影やデジタルデータの扱いに自信がない場合は、WEB出願に適した写真を撮影してくれる写真館を利用すると安心です。撮影前には募集要項をしっかり読み、撮影の注意点(データサイズ、撮影日、顔の向き等)を確認しましょう。服装については、かしこまったフォーマルな服装をする必要はなく、普段の服装で大丈夫です。

また、学校によっては、WEB上だけで完結せず、調査書などの書類を簡易書留で別送する必要がある場合もあります。調査書の作成は小学校の担任の先生にお願いしますが、手間や負担のかかる作業です。担任の先生が忙しかったり、クラスの中に調査書作成が必要な児童が多数いたりすると、結構な日数がかかる場合もあります。できるだけ早めに担任の先生にお願いし、いつまでに必要なのかもしっかり伝えるようにしましょう。その他、通知表のコピーを事前に別送したり当日持参したりするケースもありますので、通知表はあらかじめ多めにコピーしておくようにしてください。

一部の学校で提出が求められる志願理由書は、「どうしてこの学校に入学したいのか」を保護者が書くものです。WEB上で入力することもあれば、郵送したり持参したりすることもあります。受験マニアックスの2023年12号で志願理由書を書く際のポイントを紹介していますので、あわせて確認いただき、前もってじっくりと考えて用意するようにしてください。

なお、WEB出願なら学校に行かずに出願を完了できますが、入試日の1週間前くらいには、実際に自宅から会場までのルートを下見することをおすすめします。下見は、入試が土曜なら土曜、平日なら平日に、当日と同じ時間帯で行ってください。午前入試の会場から午後入試の会場に移動する予定がある場合は、その時間帯に合わせた下見も行いましょう。試験会場に着く時間は、余裕を持って、試験開始時間の1時間ほど前を目安にします。ただし、開門前の到着は避けてください。開門を待つ間に風邪をひいたら何にもなりません。

電車やバスといった公共交通機関を利用する場合は、乗り換えのルート、乗り換えにかかる時間、遅延の可能性なども確認してください。ネット検索やアプリでもある程度確認はできますが、人の多さ、安全に歩きやすいルート、工事していて通れない場所などは、実際に目で見て確認することが大切です。当日は緊張からお子さんがトイレに行きたくなることも考えられますので、駅や街中のトイレの場所も把握しておいてください。下見はお子さんと一緒に行ければベストですが、普段の学校もありますし、寒い時期ですから、お子さんが行かない場合は、保護者の方が見てきたことをお子さんに伝えてください。また、非常時に備えて、保護者の方も受験生本人も、受験校の当日の連絡先を携帯電話や手帳に控えておくようにしましょう。

WEB出願がすっかり浸透し、出願手続きだけでなく、最近は入学金の納入や入学手続き時の書類の配付、提出までWEB上で完結する学校も出てきています。便利なWEB上のサービスを活用しながら、中学受験をスムーズに進めていただければと思います。

入試本番に向けて

冬は、感染症が流行しやすい時期です。新型コロナウイルス感染症の拡大はやや収束しましたが、罹患の可能性はありますし、インフルエンザが流行する恐れもあります。受験生本人はもちろんご家族の方も、手洗い・うがい、外出時のマスク着用、除菌スプレーやジェルの使用などを心がけ、感染予防に努めてください。家では、適度に暖かく乾燥しすぎない室内環境を保つようにしてください。健康管理の土台は食事ですので、1日3食きちんと食べ、特に本番2週間前くらいからは食べ慣れた消化に良いものを摂るようにしてください。大事な勝負の前だからと言って、普段食べないような豪華な食事をする必要はありません。ご馳走は合格後のお祝いにとっておきましょう。

入試日が近づいてきたら朝型生活を心がけて、試験本番の時間帯に頭が働くようにしましょう。起床時間の目安は試験開始時間の3時間ほど前。試験が9時開始なら6時くらいに起きると良いでしょう。朝は余裕を持って過ごし、学校に行く前に計算や漢字などのトレーニングをすることをルーティンにしましょう。

入試直前になると受験生本人もご家族も落ち着かなくなりがちですが、お子さんへの接し方や生活習慣をあまり変えずにいることが、本人のプレッシャー軽減や心の安定につながります。過度な配慮はせず、家のお手伝いは普段通りしてもらい、いつもと同じように過ごすようにしてください。

なお、ご家庭の考え方や事情によっては、感染予防策として入試の直前に何日か小学校を休ませることがあるかもしれません。その場合に注意したいのが、生活習慣の乱れです。決まった時間に起き、通学時間帯に外を散歩したり、朝の公園で意識して体を動かしたりして、学校がある日と同じようにメリハリのある生活をするようにしてください。

入試直前期の勉強

入試直前になったら、新しいことに手をつけるのはやめましょう。「これがまだ苦手」「ここは完璧に覚えていない」「勉強が足りていないのでは」などと不安になることもあると思いますが、全てを完璧に準備するのは不可能ですし、苦手や不安があるのはみんな同じです。使い慣れた問題集を解き直したり過去問演習をもう一度やったりして身につけた力をしっかり維持し、できる問題は着実に正解できるようにしていくことが大切です。問題集や過去問演習を解いていると中にはできない問題もあるかと思いますが、あせらなくて大丈夫です。中学受験の合格ラインは5〜7割程度ですから、全ての問題を解けるようになる必要はありません。理想は、手をつけた問題が全て合っていること。わかる部分を取りこぼさないことです。

入試直前期に力を注ぐべきなのは、少しやればカバーできそうなところ。計算問題、漢字や語句の問題など、時間をかけずにパッと解答できる部分や、1〜2行で終わる小問です。どんな勉強をすれば良いのか迷ったら塾の先生に相談すると、得点アップにつながる勉強法のアドバイスをしてもらえるでしょう。

重要なのは、「もったいない」失点を無くすことです。問題集や過去問演習でケアレスミスをすることがあったら、ミスした理由を探して理解し、同じミスを繰り返さないようにしましょう。特に、計算問題などで小さなスペースにごちゃごちゃと計算すると、書き写すときに間違えてしまったり、見直しの時に読めなかったりしますので、計算の途中は大きくはっきりと書くように習慣づけましょう。ケアレスミス防止で大切なことは、「自分でミスを発見できること」です。自分でミスを発見できると、次回から同じミスをするケースが減りますが、保護者などから「ここが違っている」といった指摘だけだと、自分自身の中で納得感が少なく、同じミスを繰り返しがちになります。だからこそ計算の過程を大きくはっきり書く必要があるわけです。また、一部の学校では、漢字の「とめ・はね・はらい」が不正確だと減点や不正解になることもありますので、解答欄には丁寧に、正確に文字を書くことを心がけてください。

入試当日

会場に向かう途中、寒い中を歩くと具合が悪くなってしまったり、手がかじかんでしまったりすることがあります。暖かい服装をして、手袋やポケットカイロなども用意して、しっかりと防寒対策をすることを心がけましょう。

多くの学校の試験会場では、感染症対策のために頻繁に窓を開けて換気をしますので、暖房していても寒く感じることもあります。反対に、着込みすぎていたり暖房が効きすぎていたりして、暑く感じることもあります。寒くても暑くても集中力が欠けてしまいますので、室温に応じて自分で調整できるように、脱ぎ着しやすい服装にすることが大切です。

入試当日の持ち物はチェックリストにまとめておき、当日、家を出る前に最終確認をするとよいでしょう。以下に、チェックリストの例をご紹介します。当日のチェックリストについては、現在発売中の「私立中高進学通信2024年1月号」にも掲載しています。AmazonなどのWEBサイトからのご購入はもちろん、書店でもご注文いただければ数日で届きますので、ぜひチェックしてみてください。

受験生
  • 受験票(クリアファイルに入れておく)
  • 時計(充電しておく)
  • 筆記用具(鉛筆、シャープペンシルなら替え芯、消しゴム複数、三角定規など)
  • 交通系ICカード
  • 現金
  • マスクの予備
  • 携帯用消毒液
  • ハンカチ
  • ティッシュ
  • 上履き(学校によって異なる)
  • ポケットカイロ
  • 飲み物
  • 段ボールを4センチ角程度に切ったもの4つ(万一机がガタついたときに脚の下に差し込むと便利)
  • あると心が落ち着くもの(お守り、塾や友だちからもらった寄せ書き、ミニダルマ、ハチマキなど)
保護者
  • 財布
  • 時計(充電しておく)
  • 交通系ICカード
  • スマートフォン
  • 筆記用具
  • メモ帳
  • マスクの予備
  • 携帯用消毒液
  • ハンカチ
  • ティッシュ
  • スリッパ(学校によって異なる)
  • ポケットカイロ
  • 受験当日の説明資料印刷物(出願時にウェブ表示だけの場合はプリントアウトして)
  • 飲み物
  • ひざ掛け
  • 常備薬
  • ばんそうこう
  • 大きめのバッグ(場合によってはお子さんのマフラーなどを入れることもある)
  • 待ち時間が手持ち無沙汰にならないための日常親しんでいるもの(本、タブレット、新聞、編み物など、それぞれのライフスタイルに合わせて)

当日の持ち物の中で、特に注意が必要なのが受験票です。近頃はWEB出願が主流となっており、各校の受験票の見た目が似ています。違う学校のものを持っていかないように、親子でしっかり確認するようにしてください。また、万が一の場合に備えて、受験生・保護者ともに交通系ICカードは余裕をもって多めにチャージしておきましょう。普段は現金をあまり使わない方もいるかと思いますが、通信障害等の恐れもありますので、必ず現金も用意しておいてください。

例年、受験会場に参考書や問題集、過去問などをたくさん持っていくお子さんもいますが、試験開始までにじっくり取り組む時間はありませんし、重たい荷物を抱えて移動すると疲れてしまいます。何か勉強できるものがないと不安だという場合は、暗記事項や知識事項のまとめなど、パッと確認できるものを1〜2冊だけ持っていくことをおすすめします。

なお、模試を受けると合格の可能性が「20%」や「80%以上」など、数値で示されます。この数字は、あくまでもその学校を志望する受験生の中での偏差値を基準に算出しているものです。実際の合格・不合格は当日の試験の点数によって決まるわけですから、模試で合格率30%と出たからといって「もう無理だ」とあきらめる必要はありませんし、模試で合格率80%と出たからといって「余裕で合格できる」と考えるのは早計です。入試本番に挑む際は、模試での合格可能性にとらわれず真剣に問題に向き合い、ベストを尽くすようにしてください。

試験が終わると大抵の受験生は、「あそこを間違えた」「できない問題が出た」など、がっくりと肩を落として出てきます。ですが、そう思っているのは周りの受験生も同じ、初めて対面する問題ですからできない部分があるのは当たり前なのです。終わったことについてくよくよ悩むのではなく、気持ちをしっかり切り替えて次の試験に向かうようにしてください。保護者の方も、「できなかったのはあなただけじゃないよ」「次の試験に向けて前を向こう」と、お子さんをしっかり励ましてあげてください。

入試会場へのアクセスや当日の体調不良について

入試会場へのアクセスについては、電車やバスなどの公共交通機関を利用することが原則となっています。特に都心部の学校では、駐車スペースがないという理由で、マイカーやタクシーでの送迎は遠慮してほしいというところも少なくありません。公共交通機関の遅延により遅刻してしまいそうな場合は、あせらずに学校に連絡を入れて、駅などで遅延証明書をもらい会場に向かいましょう。学校側が入試開始時間を遅らせたり、別室で受験できるようにしたりと、受験生の不利にならないような配慮をしてくれます。

郊外の学校などでは、校内に駐車スペースがある場合もありますが、多くは駐車できません。どうしても車で行く場合は、自力で他に止められる場所を探すようにしてください。また、車での送迎は渋滞に巻き込まれたりして遅刻してしまう恐れもありますが、その場合は自己責任となり、公共交通機関の時のような配慮はしてもらえません。時間には余裕を持って行動してください。

コロナ禍がひと段落した2024年度入試では、学校側が保護者控え室を用意するケースが増えると思われます。ただ、特に校内のキャパシティに余裕がない都心部の学校においては、保護者控え室を設置しないケースもあるかもしれません。受験に同行する保護者の方は、保護者控え室を利用できるのか、学校付近で待機できる喫茶店などがあるのかをあらかじめ調べておいて、入試が終わるのを待つ時間の過ごし方を考えておいてください。

なお、いくら体調管理に気をつけていても、当日に体調不良になってしまうこともあります。入試当日の体調不良についての対応は、説明会や募集要項などで事前にきちんと確認しておきましょう。入試当日に体調不良になってしまった場合は、学校に連絡を入れて、指示をあおぐようにしましょう。試験会場に着いてから具合が悪くなってしまった場合は、現場にいる先生にしっかり伝えて、相談するようにしてください。37.5度以上の発熱がある場合はほとんどの学校が当日の受験を控えるように求めていますが、37.5度未満の微熱の場合は判断が難しくなります。学校側のルールとお子さんの様子によって、判断をしていきましょう。なかには、マイカー送迎を条件として別室で受験できる学校もあります。

受験生の保護者の方へ

中学受験における保護者の方の重要な役割の一つに、スケジュール管理があります。事前にお子さんの受験スケジュールをしっかり立て、家族で情報を共有して、当日の送迎・付き添い役などを決めておいてください。受験マニアックスの2023年12月号でもお伝えしましたが、特に2月1日以降は各入試の合否の結果によってその後のスケジュールを柔軟に変えていく必要があります。今後の受験スケジュールがどうなっていくのか、毎日家族で確認するように心がけてください。また、繰り上げ合格の場合は学校から電話で連絡があるため、家族で協力して誰かが電話を受けられるようにしておきましょう。電話にでられなくても、その日のうちは何回かかけ直しがあるため、落ち着いて次の電話を待つようにしましょう。

それから、合格発表後の入学手続き書類の受け取り、入学金の振り込みなどのスケジュールについても、見落としがないように気をつけてください。せっかく合格したのに保護者がその後の手続きの期日を把握しておらず、締め切りに遅れてしまうケースも発生しています。事前に受験する学校全部について、進学希望の優先順に基づいて、合格後の手続きスケジュールをきちんと立てておき、漏れがないように行動しましょう。最近はWEBを活用した受験が進化し、入学金の振り込み、入学手続きなどをWEB上で行えるケースもありますので、便利なサービスは活用することもおすすめです。

上のごきょうだいで経験済みの保護者の方はともかく、初めての場合は戸惑うことも多いかと思います。WEB上の記事やYouTubeなどを見ると不安を煽るような内容や、極端な事例では「そこまで考えなくても大丈夫」と言いたくなるような内容も紹介されていて、振り回されてしまう恐れもあります。入試が近づくと不安になってあれこれとリサーチしたくなってしまうかもしれませんが、不確かな情報からは一歩引いて過ごすよう、心がけてください。「活字になっているから信頼できる」「顔出しの動画だから大丈夫」というわけではありません。中学受験に関する情報は、確かな発信源から出されているものを参考にするようにしてください。また、不明点はどんな些細なことでもわからないままにはせず、何度も中学入試を経験しているプロである塾の先生に相談して、解決するようにしましょう。

保護者の方の中学受験に臨む姿勢としては、お子さんの受験に入れ込みすぎず、冷静な部分を持ち続けることが大切です。保護者の方が受験に没頭しすぎると途中で息切れしてしまい、お子さんよりも先にギブアップしてしまうケースも毎年見受けられますが、これは非常にもったいないことです。周囲に惑わされずに、冷静に自分たちのペースで受験に取り組み、最後まであきらめずに志望校合格を目指すようにしましょう。

中学受験生はまだ幼い部分も残る子どもで、メンタル面は不安定です。不安の中で頑張っているお子さんに対してあまりプレッシャーをかけすぎず、「これまで努力してきたことを誇りに思おう」「自分を信じよう」「大変で不安なのはみんな同じ。あなただけじゃないんだよ」ということを繰り返し伝え、ポジティブな姿勢を貫いてください。そして「あなたの味方だよ」と寄り添い、生活面をしっかりサポートしてコンディションを整えてあげてください。中学受験は長い人生の中のほんの一部で、合格・不合格がこの先の人生を決めるわけではありません。お子さんが目標に向かって一生懸命頑張る貴重な経験なのだと捉えて、前向きに受験に向き合っていただければと思います。お子さんの健闘をお祈りしております。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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