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上級者向け 受験マニアックス

2022年9月号 過去問への取り組み方

志望校合格を実現するため、欠かせないのが過去問に取り組むことです。今回の受験マニアックスでは、過去問を解く意味、過去問に取り組むスケジュール、過去問に挑戦する際の心構え、過去問攻略のコツなどについて紹介します。

過去問を解く意味

中学受験の入試問題は、その内容も制限時間も学校によって異なります。学校ごとに、扱われる題材、大問や小問の構成、知識問題と応用問題のバランス、解答の方法などには、傾向やパターンがあります。過去問に取り組む大きな意味は、志望校の出題の傾向やパターンに馴染み、本番で落ち着いて取り組めるようにすることです。

特に注目したいのが、単純な知識問題などのような得点源となる解きやすい問題がどこに出てくるか、という点です。例えば国語では、漢字や語句などが一番最初にまとめて出題されるケース、逆に一番最後のケース、文章問題や大問の中で個別に問われるケースもあります。過去問演習を重ねることで、得点源の「落としてはいけない問題」を見つけやすくなり、そこを確実に得点できるようになっていくのです。

いつから過去問に取り組めばよいか

中学受験に挑む皆さんを見ていると、4年生、5年生の段階から早々と志望校の過去問題集を買い、取り組んでいる場合も見受けられます。ですが、この段階では出題単元の学習が終わっていませんので、わからない問題ばかりですし、難しく感じてしまうのが当たり前です。あまり早くから過去問に取り組むと、「難しすぎる」「私には無理」とプレッシャーに感じてしまう恐れもあります。4年生、5年生の時点では、「実際の出題はこんな感じなんだな」と、眺めておく程度で十分でしょう。

実際に過去問を解き始めるのは、6年生になってからがよいでしょう。6年生の前半になると、まだ習っていない単元もあるものの、解ける問題も増えてきます。志望校の出題傾向に徐々に慣れていくため、できる部分だけでも結構ですので、目を通して解き始めてみましょう。

そして、6年生の9月くらいになり塾で全ての単元を習い終わったら、本格的に過去問に取り組みましょう。時間制限も考慮に入れて全ての出題を解き、翌年1月、2月の入試日に向けて練習を積み重ねていきます。

過去問に挑戦する際の心構え

中学受験では、100点満点を目指す必要はありません。多くの学校の合格ラインは5〜6割で、高くても7割程度です。過去問に挑戦する際は、全ての問題を完璧に解けるようになることではなく、入試当日までに合格ラインの得点を取れるようになることを目指しましょう。

6年生の9月頃に本格的に過去問に取り組み始めると、3〜4割程度しか得点できず、不安に思うこともあるかと思います。ですが、これは当たり前のことで、他の受験生も同じです。9月、10月の段階で合格ラインに差があっても、まだまだ受験までには時間があります。過去問演習を続ける中で徐々に合格ラインに近づいていき、最終的に入試当日に合格ラインをクリアできればよいのです。過去問に取り組んで、あまり出来なかったとしても、がっくりと肩を落とす必要はありません。むしろ、弱点をあぶり出したり、あとどれくらい得点を伸ばせば合格できるかをはっきりさせるためのステップだと、前向きに捉えていただきたいと思います。

目安として、冬休みの段階で合格ラインまであと1割程度だとしたら、十分に合格を狙えると言えるでしょう。もし、冬休みの段階で合格ラインまで2割程度の開きがあったら、志望校を変えるべきか、初志貫徹で頑張り続けるのか、塾の先生に相談してみてください。とはいえ、過去問の得点に伸び悩んでいるのは他の受験生も同じです。そんな中でギリギリまで努力を続け、入試当日に合格ラインを達成した人が、合格をつかみ取っているわけです。過去問に取り組む際は、最後まで諦めずに得点力の向上を目指し、入試当日には合格ラインを突破するぞという前向きな気持ちで、取り組んでいただきたいと考えています。

過去問攻略のコツ

どれくらいの量をこなせばよいのか

本屋さんには10年分の過去問題集なども並んでいますが、そこまで膨大な量を解く必要はありません。第1志望、第2志望くらいまでの志望順位の高い学校については、できれば5年分の過去問を解くことをお勧めします。抑えの学校については、なるべく3年分の過去問を解いておくとよいでしょう。

また、中学の入試問題にはよく練られた良問が多くありますので、難関校を目指すお子さんにとっては、実際に受験する予定のない学校の過去問を解くことも、さまざまな問題への対応力を伸ばすことにつながります。ですが、自分で色々な学校の過去問を探すことは難しく時間もかかります。他の学校の過去問のピックアップについては塾の先生に相談し、お願いするとよいでしょう。

過去問に取り組む環境

基本的に自分の勉強机で取り組むのが一般的です。リビングで家族が談笑している横など、集中できない環境は良くありません。自分の勉強机で一人で取り組もうとすると、どうしても手近にあるゲームなどが気になってしまうような場合は、塾の自習室を使うのもよいでしょう。ただ、塾の友だち同士で一緒に取り組むのは考えもので、おしゃべりしてしまったり、友だちの過去問が気になったりするようなこともあるかもしれません。過去問は一人で集中して取り組むものですから、そのような環境を作って取り組んでください。

制限時間や時間配分

過去問に取り組む際は、実際の制限時間より5分短い時間で解くことを心がけてください。すると、入試の当日に余裕を持って見直しができるようになります。また、時間配分については、出題の最初から最後まで順番に解いていくのではなく、最初に問題全体にパッと目を通し、確実にできそうなところから解き始める習慣をつけましょう。得点できるはずの問題を時間切れで落とさないように、練習することが大切です。全ての問題に手をつける必要はありませんが、手をつけた問題は着実に得点していく、という意識を持ちましょう。

また、制限時間が少しだけ足りずに「あと5分くらいあれば終わりそうだな」という場合は、続けて集中して解いてしまい、制限時間内の得点と制限時間を伸ばした場合の得点を両方出すようにしましょう。過去問の練習を重ねることで問題を解くスピードはだんだん速くなっていきますので、わずかな時間オーバーをあまり気にすることはありません。

採点について

計算問題、用語問題、記号問題など、答えがはっきりしている問題については自分で採点ができますが、記述式問題や用語説明問題については模範解答と合っているか自分ではわかりにくく、自己採点がしにくいものです。マルかバツかで判断できない解答については塾の先生に見てもらい、客観的に正しく採点してもらうようにしてください。また、部分点がある場合も塾の先生にアドバイスしてもらってください。

ケアレスミスをなくそう

問題を解くための実力はあるのに不注意で間違えてしまうケアレスミスは、非常にもったいないことです。ケアレスミスの有無が合否を分けることも多々ありますので、ケアレスミスをなくしていく対策をしっかりしましょう。

よく見られるのが、問題用紙の端っこなどの小さいスペースに、途中の計算式や解答に至る過程をごちゃごちゃと書き込み、その字が小さすぎたり読みにくかったりして、解答欄に書き写す際に間違えてしまうケースです。しっかりとスペースを確保して、はっきりと読める字で書くことを習慣にしてください。

それから、漢字の書き方についても要注意です。特に理科や社会で、地名、人名、物質名などを問われた場合、答えはわかっているのに漢字があやふやで、「こんな形の漢字だったかな」とわからない部分をごまかして存在しない漢字を書いてしまうと、バツになってしまいます。問題に「漢字で書きなさい」という記述がなく、漢字に100%の自信がない場合は、無理せずにひらがなやカタカナで解答し、着実に得点することを心がけましょう。

「過去問デー」をつくろう

過去問を解くのは、時間も根気も必要な作業です。しっかりと練習を重ねるために、6年生の9月から入試日までは週に1回の「過去問デー」をつくり、いずれかの学校の1年分の全入試科目を、各科目順番に解いていくようにしましょう。確実にコツをつかんでいくとともに、長時間問題に取り組む集中力も身につきます。

「過去問ノート」をつくろう

過去問に取り組んだら、出来なかった問題について、なぜ出来なかったのかをはっきりさせ、復習して弱点を克服していくことが大切です。そこでぜひおすすめしたいのが、「過去問ノート」をつくることです。「過去問ノート」には、難しすぎて手がつけられなかった問題や間違えてしまった問題を記録し、過去問に取り組むごとに塾の先生に見てもらい、一緒にできなかった理由を見つけ、解けるようにしていきましょう。

ケアレスミスで間違えた問題についても、問題を読み間違えたのか、解答欄を間違えたのか、漢字を間違えたのか、余白に書いた計算結果を書き写し間違えたのかなど、その理由をはっきりさせて、こういうケアレスミスで間違えたと、ノートにしっかり書いておきましょう。そして、そうした弱点を克服するように努力しましょう。

現実的な話になりますが、実際の入試では「確実に得点できる問題は落とさず、どうしても苦手な部分は切り捨てる」というテクニックも必要になってきます。過去問ノートは、塾の先生と得意・苦手を共有し、切り捨てるべき問題を見極めるためにも役に立ちます。

過去問では対処できない部分について

過去問はその学校の出題傾向に慣れるために非常に有効ですが、肝心の出題傾向が大きく変わる場合には過去問では対応できません。出題傾向に大きな変更がある場合、大抵の学校では11月〜12月の説明会で説明があり、サンプル問題が提示されることもあります。志望校の説明会には欠かさず参加し、貴重な情報を漏らさずに得るようにしてください。

また、時事問題では、過去問では不適当だったり、統計資料が更新されることもります。どのようなトピックスが出題されそうか、どのような資料を頭に入れておくべきかについては、塾の先生に相談してしっかりアドバイスをもらうようにしましょう。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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