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上級者向け 受験マニアックス

2014年11月号 過去問題集の活用方法

書店で販売している過去問題集で十分

2014年6月号

追い込みの時期に重要となってくる過去問題の演習。どのような問題集を使えばよいでしょうか。入試直前の、仕上げ時期での演習は、本番の形式に慣れるために実物コピーに取り組むことが大切になります。各校の説明会で過去問が配付されたり販売されていたと思います。それを活用するのが一番ですが、学校によっては書店でも販売しているものがあります。ただし、これは入試直前に1~2年分程度、形式慣れのためにやればよいもので、入試2週間~2ヵ月前に取り組むメインは、書店で販売している冊子スタイルのモノで十分でしょう。形式に慣れることより内容をしっかり押さえましょう。

過去問題集を活用するにあたり、ひとつ気をつけてほしいことがあります。過去問題集をコピーして使うのはお勧めしません。実力をつけるには5~6年分の過去問題を解くことが必要ですが、そのコピー代より、過去問題集を購入したほうが安くつきます。

「過去問デー」を作ろう

1年分の入試科目すべてを一度に取り組む「過去問デー」を作りましょう。ある日は理科ばかり何年分も解いて、別の日に算数ばかりに取り組むのは効果的ではありません。4教科、あるいは2教科で、志望校の1年分を解いてみましょう。

第1志望校は過去5年分、第2、第3志望校は過去3~5年分、第3志望以下でも2年分は取り組みましょう。1月中に志望校以外の学校を受験するときでも最低1年分は解いてみましょう。受験校の入試問題を「初めて見た」ということのないようにしたいものです。

入試が複数回ある学校で問題集の1年分に複数回が掲載されていることがあります。それぞれ取り組んでください。

制限時間マイナス5分を目安に

本当は見直しの時間も含めて「マイナス10分」で解き終わるのが理想ですが、まずはマイナス5分で終わるよう心がけましょう。試験時間が50分だとしたら45分で終わらせるのです。マイナス5分で終えるコツは「問題の最初から解き始めない」ことです。時間を測り始めたらひと呼吸おいて、全問をひととおり眺め、手の付けやすい問題から解いていきましょう。

解き終わったら「自己採点」をしますが、甘く採点しないように気をつけてください。厳しめで自己採点をしましょう。はじめのうちは志望校の合格最低点にとどかない場合がほとんどですが、それでいいのです。がっかりして志望校を変える必要は、この段階ではまだ早いのです。それよりも入試までの間にできなかったところをどうカバーするかが大事になります。

復習のために「過去問ノート」を作ろう

弱点克服のためにぜひ作ってもらいたいのが「過去問ノート」です。解けなかった問題、不正解だった問題を集めて、自分だけのノートを作るのです。ノートを見開きにして、左側にできなかった問題を切り取って貼り付けます。過去問題集はバラバラにして構いません。後で見やすいように、ケチらず1問につき1ページを使いましょう。

右側の何も貼っていないページには、正しい解き方と答えを書きます。正解だけを書くのではなく、途中式や考え方も書きます。もちろん、過去問題集の解答・解説を見ながらでOKです。最初は丸写しして解答や記号選択の理由、解説を「なぞる」のが、解き方を理解するのに役立ちます。

作ったページは1週間、寝かせます。次の「過去問デー」に再びチャレンジしてみましょう。右側の解き方と解答のページを紙でかくして、問題だけを読みながら解きます。2回目もできなかったら、また別のページに同じ問題を貼り、解き方と答えをなぞって書きます。レポート用紙に解き方と正解を書いて、右側のページに重ねて貼っていってもいいでしょう。

これを続けると入試が近づけば近づくほど、過去問ノートは厚くなるはずです。「こんなにたまっちゃった。どうしよう」と思うぐらいになるでしょう。

「捨て問題」戦略を塾の先生と相談しよう

さて、その分厚くなった過去問ノートは、入試3週間前に入ったら塾の先生のところへもっていってください。塾の先生と相談して「必ず得点する問題」と「捨て問題」をより分けてもらうのです。この判断や要・不要のバランスは本人にはつかみにくいものです。直前にやることが山積みになってもいけないですし、あきらめる問題ばかりにしていたら、そもそも得点できません。

大事なのは「とれる問題は、確実にとる」姿勢を身につけることです。入試は満点を取らなくてもいい試験です。残りの3週間は、塾の先生が「必ず得点する問題」とマークした過去問を繰り返し解いて、確実に自分のものにしておくことです。過去問題を使い倒すこと、経験豊富な塾の先生にお願いして対策を立てるのも、合格を引き寄せるコツです。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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