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上級者向け 受験マニアックス

2023年7月号 2024年度首都圏中学入試の変更点(第1弾:2023年4月~6月発表分)

この記事は2023年7月現在の情報です。最新の2023年10月号とあわせてご覧ください。

今号では、来年度の首都圏中学入試について、現時点で発表されている主な変更点を紹介します。大勢が判明する秋頃に、第2弾を紹介する予定です。各校の変更点一覧については、末尾に添付したPDFを参照してください。

注目の新設校「開智所沢中等教育学校」

概要

2024年4月、埼玉県所沢市に「開智所沢中等教育学校(以下、開智所沢)」が開校します。開智学園グループは、開智中学・高等学校(埼玉県さいたま市岩槻区)、開智未来中学・高等学校(埼玉県加須市)、開智日本橋学園中学・高等学校(東京都中央区)、開智望中等教育学校(茨城県つくばみらい市)の4つの中高一貫校を展開してきましたが、開智所沢は5校目となります。
同校は完全中高一貫校で、高校募集は予定していません。初年度は240名募集(30名×8クラス)で、最終的には1学年360名(30名×12クラス)という大規模校になる計画です。校舎は新設し、自習やグループ学習用の開放的な空間であるラーニング・コモンズを充実させる予定です。初年度の入学生には先輩がいませんが、開智学園グループ他校や同じ地区の他の中高一貫校の上級生と交流する機会を設けるそうです。
中学受験の裾野が広がるなか、所沢地区に新しい学校が誕生するということで、中学受験業界からは大きな注目を集めているといえます。武蔵野線「東所沢」駅から徒歩約12分という立地なので、埼玉県内だけでなく東京の多摩地域からも受験生を集めることになりそうです。

クラス・コース編成

開智所沢の学びの特徴は、完全中高一貫校ならではの6年間を通したプログラムです。まず、中1~高1の4年間は上位クラス(3クラス)とスタンダードクラス(5クラス)に編成されます。上位クラスは入試の成績上位者で構成され、さらに、東大等志望者向き、医学部志望者向き、英語の得意な生徒向きの3クラスに分けられます。英語のクラスは、ホームルームも英語で行います。一方のスタンダードクラスは、生徒の希望を考慮して、やや理数強化型、やや英語強化型、標準型の3型に分けられます。そして、中2から中3に上がる段階では、その時点の成績や興味関心によって、全てのクラスを編成しなおします。各クラス、特色に合わせた課外活動にも力を入れていくそうです。
続いて高2・高3では、大学の志望に合わせて、東大・京大・国公立大文系コース、東大・京大・国公立大理系コース、難関私大文系コース、難関私大理系コース、医学系コースを編成し、さらに海外大学進学を目標にしたIB・DPコース(国際バカロレアのディプロマ・プログラムコース)も設置します。
大学入試が大きく変動し続ける時代ですが、中学高校の6年間を通して、どんなスタイルの入試でも合格できる幅広い力を持つ生徒たちを育てていくことが目標になります。

入試

初年度の募集定員は240名で、入試の予定は以下の通りです。

  • 帰国:11/23・2科+英エッセイ+口頭試問(開智日本橋の帰国と共同実施)
  • 1回:1/10AM 4科(開智・1回と共同実施)
  • 2回:1/11AM 4科(開智・特待Aと共同実施)
  • 3回:1/12AM 4科(開智・特待Bと共同実施)、算数特待(1/12PM)算(開智・算数特待と共同実施)
  • 4回:1/15AM 4科(開智・2回と共同実施)
  • 5回:2/4AM 2科4科(開智日本橋・4回と共同実施)

初年度は、開智学園グループのいずれかの学校と共同実施になります。ウェブ出願で回次を選ぶと受験する学校にチェックを入れられるようになっていて、1回の受験で2校分の合否判定をもらうこともできます。入試会場は、共同実施する各校のほか、東所沢の所沢サクラタウンや秋草学園福祉専門学校、川口の川口リリアや川口市民ホールなども回次ごとに用意される予定です。
難易度については、初年度ということで、他の開智学園グループの各校よりも少し低めになるかもしれません。共同実施する相手と同じ出題になるので、回次によっては問題がかなり難しく感じられることもあると思いますが、基本的な問題をきちんと抑えて、開智所沢の合格最低点をクリアすれば合格できます。また、新設校ですが過去問対策をすることもできます。ただ、問題が難しすぎると自信をなくしてしまいそうなお子さんは、例えば1月10日午前など、受けやすそうな回次を選ぶとよいでしょう。

共学化する学校

  • 自由学園(東京都東久留米市)認可申請中
    自分たちで農作業を行い、食事を作り、植林や育林に積極的に取り組み、生活と結びついた美術・工芸教育にも力を入れるユニークな教育を行う学校です。自由学園中等科は男子部と女子部にわかれていましたが、2024年度から共学化に向けて準備を行います。同時に教育内容の改革にも取り組み、集中して一つのテーマに取り組む「探求」、SDGsなど地球規模の課題に学際的に取り組む「共生学」という2つの新設科目をスタート。校舎も改修し、多様な学びができる学習空間を整えていく予定です。

校名を変更する学校

  • 明治大学付属八王子(東京都八王子市)
    明治大学付属中野八王子中学高等学校が2024年度から校名変更し、明治大学付属八王子中学高等学校になります。従来の校名から「中野」が抜ける変更です。なお、これまで八王子にある学校に「中野」という名前がついていた理由は、明治大学付属中野を母体としてスタートしたためです。明治大学付属校は他に、明治大学付属明治(東京都調布市)、明治大学付属中野(東京都中野区)がありますが、今回の校名変更により、明治大学付属中野との違いがはっきりして、わかりやすくなるといえるでしょう。

神奈川県の女子校の受験情勢 ~横浜雙葉が入試を2回に~

神奈川県の中学受験女子御三家であるフェリス・横浜雙葉・横浜共立(3校とも横浜市)は、長い間お互いに協調する姿勢をみせ、通常の年はフェリス・横浜雙葉と横浜共立のAが2月1日、1日が日曜日の年は3校とも2日、というように日程も合わせていました。そして、この3校の入試日をみて、鎌倉女学院や湘南白百合は「女子御三家が2/1なら当校は2/2に」という風に、併願できるようにしていたのです。
しかし、女子御三家の一角である横浜雙葉が、来年度の一般入試を1回から2回に変更し、2/1と2/2に行うことを発表しました。これは、入試日を増やして受験生を集めたいという施策からでしょう。
来年度に向けて、神奈川県の女子校の出願動向、併願受験生の動きなどに、大きな影響が出ることが予想されます。均衡をやぶる横浜雙葉の動きをきっかけに、他の女子校も入試改革を推し進めていくかもしれません。

人気校はシンプルな入試に

芝国際(東京都港区、旧校名:東京女子学園)は昨年度に共学化して大人気になりましたが、女子校時代の小規模な入試から応募総数4,600名を超える大規模な入試になったことで、初年度は混乱も生じた結果となりました。2024年度入試に向けては、色々と変更点を発表していますが、その大枠は本科の類型分け取りやめ、入試回数削減、プレゼン型入試の取りやめ、2科入試の取りやめなどで、シンプルな方向に進んでいるといえます。
同様に、人気があって受験生が集まっている学校においては、入試をシンプルに改革する動きが見られます。例えば、東洋大京北(東京都文京区)が哲学教育思考表現入試を発展的に解消していくことを発表しましたが、記述が多かったり、プレゼンなどのパフォーマンスで評価する入試は、受験生が増えてくると採点がかなり負担になることから、一部に見直しの動きが出てきています。また、芝浦工大附属(東京都江東区)、文化学園大杉並(東京都杉並区)などは、入試回数を削減しています。

入学時点のコース制について

2024年度から八千代松陰(千葉県八千代市)がIGS(6ヵ年特進)コースを新設、難関大学に向けた指導をさらに強化します。同校は今まで、クラスによっては高校段階で高校入学生とクラスの混合もあったことから、あまり目立った先取り学習は行っていませんでしたが、高校のIGSコースの内部進学生だけのクラスからは、難関大学合格実績がかなり向上していることから、今回1クラスだけ、大幅な先取り学習を前提としたコースを新設することにしたものです。
また、上野学園(東京都台東区)は国際コースを新設します、中学入学時の「日本人として標準的な英語力」を、6年間かけて、高校卒業時にはCEFR(外国語運用能力の国際基準)B2またはC1の力を育成し、英国ケンブリッジ大学傘下の教育機関Cambridge Internationalの認定校として、A-Levelの取得を目指します。国内主要大学のみならず、英国や米国等の大学への進学が可能になります。
この他、本稿執筆時点では、認可の関係でまだ正式な発表ができませんが、淑徳与野(埼玉県さいたま市)が医学部進学を目指す新コースを準備中です。夏ごろには詳しいことがわかるでしょう。
こうしたコース制新設の一方で、入学時点でコースをしっかり分けることを見直す動きも出てきています。例えば明法(東京都東村山市)は、科学的な思考能力を育成するGEコースを設けていましたが、来年度からは一般とGEの区分けを撤廃します。芝浦工大柏(千葉県柏市)も、GSクラスという上位クラスを設けていましたが、この区分けをなくします。両校とも、いわば「特別枠だった学び」を、全生徒が学んでいくことに変更するものです。

2科入試の縮小

大妻中野(東京都中野区)、日本学園(東京都世田谷区)などで、2科入試を取りやめ、4科入試のみにする動きが見られます。4科入試が主流になるなかで、時代の流れに合わせた動きといえるでしょう。学校の人気が上がり、2科入試を行わなくても十分に受験生が集まることも背景にはあると思われます。得意を生かして2科で入試を受けたいと考える受験生からすると、選択肢は少なくなってきています。

募集停止する学校

国際学院(埼玉県北足立郡)と橘学苑(神奈川県横浜市)が、2024年度から募集停止します。

2023年4月~6月に発表された変更点一覧

現段階(2023年7月時点)で判明している2024年度首都圏中学入試の変更点一覧を紹介します。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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