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上級者向け 受験マニアックス

2022年10月号 2023年度首都圏高校入試の変更点(第2弾:2022年7月〜9月発表分)

この記事は2022年度の情報です。最新の情報は2023年7月号および2023年11月号をご覧ください。

受験マニアックスの7月号では、2022年4月〜6月に発表された首都圏高校入試の変更点を紹介しました。今回は、7月以降に発表された変更点を紹介します。ぜひ、7月号とあわせてご確認ください。各校の変更点の一覧については、末尾添付のPDFをご参照ください。

なお、現段階で全ての学校の入試の変更点が発表されているわけではありません。各校の募集要項を確認してください。

校名変更

  • 【フェリシア高等学校(前・鶴川高校)】(東京都町田市)
    女子校の鶴川高校が、校名を「フェリシア高等学校」に変更します。同校には併設の短期大学と幼稚園があり、ともに2020年に「フェリシアこども短期大学」と「認定こども園フェリシア幼稚園」に改称していました。2019年にスタートした二つの系列保育園は当初から「鶴川フェリシア保育園」「成瀬フェリシア保育園」という名前でしたので、最後に残った鶴川高校が校名を変更することで、学園全体が「フェリシア」と付いた名前に統一されることになります。

私立高校のコースの改編

首都圏の私立高校では新たにコースの改編がいろいろと発表されています。主なところを紹介します。

東京23区
  • 【修徳】(東京都葛飾区)
    特進、選抜、文理進学の3クラス体制でしたが、選抜クラスの募集を停止します。選抜クラスのレベルが特進クラスに近づいてきたのでまとめるという意味合いの改編でしょう。学校全体の学力アップが見込まれます。

  • 【堀越】(東京都中野区)
    育英コース、進学・進路選択コース、体育コース、トレイトコース(歌手、役者、スポーツ選手などで活躍している人が対象のコース)という4コース体制でしたが、育英コースの募集を停止し、進学・進路選択コースを総合コースに改称します。各コースをシンプルにわかりやすく整えた印象です。

  • 【大森学園】(東京都大田区)
    国立、選抜、総進、英語の4コース体制でしたが、英語コースの募集を停止し、総進コースの2年次から英語コースを選択できるようにします。入学時には、英語だけに偏らない総合的な基礎学力を身につけてきてもらい、入学後にじっくり英語力強化に取り組みたいという姿勢が読み取れます。また、国立コースを特選コースに改称します。

  • 【宝仙学園女子部】(東京都中野区)
    保育コースをこども教育コースに改称します。保育のみならず、より幅広く子どもの教育について学ぶ方向に進めていくという意味合いでしょう。

  • 【淑徳巣鴨】(東京都豊島区)
    特進私文クラスの募集を停止し、特進クラスの定員を80名から120名に増加します。最近非常に人気が上がっている学校ですので、高い人気が続いていたことから、一番入りやすいクラスの募集をやめて、学校全体のレベルアップを図る方針でしょう。

  • 【佼成学園】(東京都杉並区)
    難関国公立コース、グローバルコース、文理コースの3コース体制でしたが、文理コースを総合進学コースに改称します。志望大学への進学サポートに力を入れていくという方針を明確にする変更でしょう。

  • 【郁文館】(東京都文京区)
    東大、“e”特進、特進、進学の4コース体制でしたが、レベル的に東大と“e”特進の間にあたる国立選抜クラスを新設します。国立大学と難関私立大学の両方を目指すことができるクラスで、大学入学共通テストが受験できるカリキュラムが組み込まれています。

神奈川県
  • 【湘南工科大】(神奈川県藤沢市)
    進学アドバンスコースセレクトクラスを進学特化コースに、進学アドバンスコースをアドバンスコースに改称します。湘南工科大学への内部進学だけなく、他大学進学にも力を入れていますという姿勢を明確にするコース名変更です。

  • 【橘学苑】(神奈川県横浜市)
    国際コースの募集を停止します。2025年度より新コース制をスタートして教育改革を行うとのことで、改革の一つとして2023年度から国際コースを廃止し、新たな留学プログラムを設ける予定です。

  • 【関東学院】(神奈川県横浜市)
    小規模な入試を行う学校で、2022年度入試は募集を休止していました。併設中学からの内部進学生が多いことから、2023年度も募集休止を継続することになりました。

千葉県
  • 【昭和学院】(千葉県市川市)
    サイエンスアカデミー(SA)コースを新設します。STEAM(Science,Technology,Engineering,Art,Mathematics)教育に重点を置くコースで、3年間を通じて一本の研究活動を実施し、論文執筆や学会発表を目標にチャレンジし、自然科学への探究心を育むと発表しています。理系の難関大学・学部を目指す生徒に向けたコースですが、単に合格すればよいというような内容ではなく、高校生のうちから研究者としての姿勢を身につけ、大学で頭角を現すような学生を送り出したい、こうした願いが込められたコースです。また、アスリートアカデミーコースの募集を停止します。

埼玉県
  • 【浦和実業】(埼玉県さいたま市)
    商業科の総合進学と情報進学という二つのコースを1年次は一つに統合し、2年次からプログレスとキャリアアップの2コースに分化することになります。首都圏では公立高校を中心に商業科の人気が低迷する中で、1年次で全員に簿記や会計、情報処理の知識をしっかり身につけさせることで、将来の進路を幅広く選べるように、という考えの表れでしょう。

  • 【西武台】(埼玉県新座市)
    STEAMコースを新設します。難関の理系大学進学が目標ですが、同校も単に合格だけを考えるのではなく、STEAM教育の各分野を横断する学びの中で、自ら課題を発見・解決し、現代社会で生きる力を育成するコースと発表しています。研究活動なども行い、大学で頭角を現していく学生を輩出していく内容になるでしょう。

  • 【開智】(埼玉県さいたま市)
    Tコース、Sコース、Dコースの3コース体制でしたが、SコースをS1コース、DコースをS2コースに改編します。最近とても人気が上がって受験生が集まっている学校ですので、一番下のコースの出願基準を上げ、SコースをS1、S2の二つに分けることになります。Tコースは開智の智力開発メソッドの最先端をリードするコース、S1・S2コースは難関大学への現役進学を志すコースになるとのことです。

私立高校のその他の改編

コース以外に、目立つ改編を行う学校を紹介します。

  • 【かえつ有明】(東京都江東区)
    比較的小規模な入試を行う学校ですが、2023年度は推薦入試を廃止し、一般入試に新たにプレゼンを取り入れます。プレゼンのテーマは自由ですが、「自己アピール」「今、熱中していること」「かえつ有明高校の新クラスで取り組みたいこと」「将来像」などを想定していて、必要に応じて模造紙やスライドを活用することができます。私立高校の入試でプレゼンを行うのはめずらしく、注目される動きです。

  • 【聖学院】(東京都北区)
    小規模な入試を行う学校です。一般入試の内容が、英語+思考力+面接から、英語+グループワーク+自己表現+面接に変更されます。思考力がグループワークと自己表現に置き換わるということで、プレゼンテーション力が重視されることになります。

  • 【明大中野】(東京都中野区)
    推薦入試について、従来はスポーツ推薦のみを行っていましたが、新たに一般推薦30名の枠を新設します。内容は、書類審査+適性検査3教科+個人面接です。一般推薦の枠を設けた分、一般入試は募集人数を30名減らします。この背景には、首都圏高校入試全体として安全志向が強まっていることが挙げられます。一般入試で挑戦志向が強い受験生が減ってくると、同校のような内部進学率が高い付属校では、「大学まで安心」と思ってしまい、勉強はそこそこできても、日常の学校生活が安全志向で、いろいろな挑戦をしない生徒が増える可能性があります。学校としては、大学受験がない分、教科外も含めて幅広い学びや活動に積極的に取り組んでほしいと考えています。そこで、こうした活動意欲がある生徒を推薦入試で迎えよう、と考えての実施です。

入試日程の変更について

全体的に目立つ点として、日曜日の入試を避ける動きが見られます。特に、東京都・神奈川県の推薦入試日、あるいは埼玉県の入試解禁日である1月22日(日)の入試を翌23日にずらしたり、22日と23日の選択式にしたりする傾向が目立ちます。先生方の働き方改革という意味合いで、日曜は休みにしましょうという考えが浸透してきているのかもしれません。

入試の変更点のとらえ方について

近年の入試の変更点はとても複雑で、例えばコース名の改称を一つとっても、名前だけの変更なのか、実際の学びの中身も変わるのか、わかりにくいのが現状です。変更点の実質を知るためには、実際に高校に行って先生に聞く、入試情勢に詳しい塾の先生に相談するなどしていただければと思います。
また、自身が希望しているコース以外の変更点については、「自分には関係ない」と考えるかもしれませんが、学校全体の雰囲気に影響を及ぼし、高校生活のあり方を大きく変える可能性もあります。例えば、スポーツや音楽で有名だった学校が学力向上に注力するようなコース改編を行うと、スポーツや芸術面で秀でた生徒が集まりにくくなり、学校をあげて応援で盛り上がる、といった貴重な経験ができなくなる場合もあります。
また、あらゆる変更点は一長一短で、例えば共学化する場合も、それを歓迎する人もいれば、従来のままがよかったと考える人もいるでしょう。
志望校の変更点については、その実質をまず知り、自分にとって望ましい変更なのかどうかをしっかり考えることが大切です。

2022年7月〜9月に発表された変更点一覧

現段階(2022年9月時点)で判明している2023年度首都圏高校入試の変更点一覧を紹介します。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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