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スクールポット高校受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

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上級者向け 受験マニアックス

2020年3月号 2020年首都圏入試を振り返る(公立高校編)

2020年の高校入試が終了しました。今回の受験マニアックスでは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の公立高校の入試状況の振り返りをご紹介します。

各校の詳しい応募者数や受験者数、応募倍率等については、リンク先のPDFをご覧ください。

なお、私立高校の入試状況の振り返りは、次号(2020年4月号)をご覧ください。

首都圏全体の状況

昨年に続き、各都県で共通して男女ともに公立高校離れが進み、私立高校人気の高まりが見られます。背景の一つには、就学支援金の充実があり、学費面での格差が緩和されてきたことが挙げられるでしょう。

これまでは地元の公立を選んでいた受験生が、就学支援金に加え、各都県独自の補助制度よって、面倒見の良い私立を選択する傾向が強まりました。各都県としても公立高校を維持していくより、応募倍率の高くない公立高校を統廃合し補助制度を手厚くする方が、財政負担が軽くなるといった考え方もあるかもしれません。

また、神奈川・千葉・埼玉3県の受験生が県外の私立、この場合、都内の私立への希望者が増える傾向も見られます。補助制度の充実に関わらず、主として交通へ便の良い東京寄りの地域ではこの傾向が見られました。

東京都・都立高校:全体の状況

今年1月に発表された公立中学3年生の進路希望調査によると、公立中卒業予定者数は75,333名で、昨年よりも1,108名減少しました。高専も含む全日制都立高校への進学希望者数は男女とも少し減っていて、今年も男女とも都立志向が下がっています。都立の昼間定時制は男子の希望率が昨年と同じでしたが、女子はやや上がり、全日制国立・私立・他県公立(多数派は都内私立希望)は男女とも上がっていました。前年は女子の私立志向の上昇が目立ちましたが、今年は男子の私立志向の上昇が目立ちました。

東京都・都立高校:推薦入試

1.概況

推薦の募集定員は9,032名で昨年より8名増、応募者数は23,038名で昨年より509名減でした。応募者数は6年連続の減少です。応募倍率は2.55倍で、昨年より0.06ポイント下がりました。

2.学年制普通科の人気校

学年制普通科の応募倍率上位10校をご紹介します。推薦入試は一般入試と比べて志望校選びに妥協が少ないため、実際に受験生が行きたいと思う人気校を反映しているといえるでしょう。

推薦入試の応募倍率が高かった都立高校(学年制普通科、2018〜2020年)
  20年男子 19年男子 18年男子 20年女子 19年女子 18年女子
順位 校名 応募倍率 校名 応募倍率 校名 応募倍率 校名 応募倍率 校名 応募倍率 校名 応募倍率
1 片倉 5.45 青山 5.86 小岩 4.97 青山 7.08 青山 7.08 三田 6.00
2 城東 4.78 小岩 5.59 広尾 4.65 松原 5.56 本所 6.05 竹早 5.86
3 紅葉川 4.71 城東 5.48 城東 4.59 日本橋 5.32 鷺宮 5.46 青山 5.67
4 大崎 4.64 南葛飾 5.45 葛飾野 4.58 神代 5.27 城東 5.37 国立 5.67
5 東村山 4.47 東大和南 4.36 東大和南 4.50 片倉 5.05 日本橋 5.00 小岩 5.50
6 東大和 4.46 鷺宮 4.29 戸山 4.22 三田 5.00 小岩 4.91 足立 5.12
7 青山 4.36 高島 4.27 足立 4.21 竹早 4.95 小山台 4.83 向丘 5.10
8 狛江 4.22 足立 4.18 青山 4.06 竹台 4.94 足立西 4.83 広尾 5.00
9 小岩 4.11 石神井 4.14 南葛飾 4.05 足立 4.88 松が谷 4.59 鷺宮 4.96
10 東大和南 3.93 片倉 4.04 松が谷 4.04 板橋 4.85 小平 4.56 北園 4.67

男子のトップは片倉です。表には出ていない2017年にはトップでしたが昨年は10位だったため、3年ぶりにトップに返り咲きました。2位の城東、3位の紅葉川と4位の大崎は、昨年は登場していません。2位から4位を見ると、昨年はいずれも応募倍率5倍台でしたが、今年は4倍台です。一昨年とあまり変わっていない水準のため、昨年は2~4位の各校への受験生の集中度合いが高かったことになります。男子では、今年表に登場したトップ10のうち5校が多摩地区の学校となりました。昨年、一昨年と23区の都立高校が優勢でしたが、多摩地区が復活してきたといえます。

女子のトップは昨年同様に青山です。5位には男子トップの片倉が登場しました。2013年以降ランキングには登場しませんでしたが、今年は男女ともに高い人気となりました。男子に比べると昨年や一昨年にも登場している学校は少なく、人気校の固定化傾向はあまり見られません。

3.単位制他の人気校

単位制他(単位制、コース制、専門学科、昼夜間定時制)の応募倍率上位10校をご紹介します。

推薦入試の応募倍率が高かった都立高校(単位制他、2018〜2020年)
  20年応募倍率 19年応募倍率 18年応募倍率
順位 校名 課程 応募倍率 校名 課程 応募倍率 校名 課程 応募倍率
1 総合芸術 舞台表現 6.17 総合芸術 舞台表現 7.17 総合芸術 舞台表現 6.67
2 新宿 単位普通 5.41 園芸 動物 6.20 新宿 単位普通 6.16
3 総合芸術 美術 5.33 総合芸術 美術 5.71 総合芸術 美術 5.75
4 工芸 デザイン 5.20 工芸 デザイン 5.20 国際 一般生徒 4.95
5 工芸 グラフィックアーツ 4.50 新宿 普通 5.03 駒場 保健体育 4.83
6 駒場 保健体育 4.17 工芸 グラフィックアーツ 5.00 園芸 動物 4.60
7 工芸 インテリア 3.80 農業 食物 4.90 農業 食物 4.40
8 農業 服飾 3.700 駒場 保健体育 4.42 工芸 アートクラフト 4.00
9 芦花 単位普通 3.696 国際 一般生徒 4.31 瑞穂農芸 畜産科学 4.00
10 国際 一般生徒 3.64 総合芸術 音楽 4.00 第五商業 ビジネス 3.94

1位は3年連続の総合芸術・舞台表現で高い人気が続いています。2位は昨年の5位から上がった新宿です。2015年までは倍率トップが続き、2016年は2位、2017年は再び倍率トップになりました。この頃の同校は6倍台の倍率を切ることはありませんでしたが、昨年、今年と5倍台が続いているため、高倍率に対する敬遠傾向が定着してきたようです。その他、各校・課程は、新宿や芦花、国際などの例外を除くと少定員の課程が多く、応募者のちょっとした増減で倍率が大きく変わりがちですが、全体的に人気校・課程は固定化しています。専門系では、芸術系の人気が中心といえるでしょう。

4.トピックス:推薦入試の近況

都立高校の推薦入試では、少しずつですが、少子化による生徒数の減少や私立志向の上昇、といった理由のほかにも、推薦入試を敬遠する動きが見られるようになってきました。

以前の推薦入試では作文や小論文などを実施しても、基本的には調査書の内申の高い受験生から合格していく傾向が強かったことから、都立高校第一希望者の多くは推薦に出願し、不合格なら学力テストがある一般入試に再挑戦する受験生が多く見られましたが、2013年度以降、集団討論が実施され、内申の比重が50%までと制限されたことから、集団討論や面接、作文・小論文の比重が大きくなりました。しかし、こうした入試内容が苦手、どのように準備してよいかわからない、「自分の意見を」と言われても困る、と考える受験生も少なくないのが実際で、こうした入試内容を避けて、推薦入試に出願しない都立高校第一希望者も増えてきました。

都立高校を第一志望とする受験生にとっては、より高い内申が取れるように日常から努力することに加え、推薦入試で求められる文章力や集団討論に対応する力と、推薦入試で合格できなかった場合の一般入試に対応で、5教科の学力テスト対策にも力を入れなければなりません。負担感を感じていた受験生は決して少なくありません。ですが、21世紀の社会で主体的に活躍できる力を育成するには、小論文や集団討論の力は必要です。ですから都立高校は受験生の負担を承知で、推薦入試にこうした内容も実施することにしたわけです。

本来、一般入試で求められる力と推薦入試で求められる力の両方をある程度身に付けて入学してほしい、そのうえで、一般入試型が得意な生徒と、推薦入試型が得意な生徒がバランス良く入学して、相互刺激でお互いに高められるようになることが都立高校側の理想でしたが、負担を避けて一般入試に絞る受験生が増加傾向になっていることが、少子化以上に推薦入試の出願が減る理由になっているようです。

東京都・都立高校:一般入試

1.概況

一般入試の募集定員は、海外帰国生等も含め30,501名で、昨年より1,308名減少しています。志願変更後の応募者総数は42,577名で、昨年よりも1,583名減りました。実質倍率は1.34倍で、昨年より0.01ポイント下がりました。

2.応募者が多かった高校

学年制普通科と単位制他(単位制、コース制、専門学科、昼夜間定時制)の、応募者数上位10校をご紹介します。

応募者が多かった都立高校(2019年・2020年)
  2020年男子 2019年男子 2020年女子 2019年女子 2020年単位制他 2019年単位制他
1 戸山 328 戸山 331 青山 270 小岩 285 新宿 576 新宿 606
2 青山 310 日比谷 329 戸山 254 日比谷 259 芦花 414 国分寺 451
3 日比谷 296 青山 285 日比谷 252 青山 250 国分寺 397 墨田川 357
4 豊多摩 264 豊多摩 278 三田 240 豊多摩 246 稔ヶ丘 302 稔ヶ丘 341
5 上野 264 小岩 260 文京 237 戸山 244 六本木 298 芦花 320
6 西 251 江戸川 256 上野 231 文京 244 国際一般 278 国際一般 286
7 小岩 249 江北 252 小岩 229 北園 241 墨田川 270 六本木 277
8 江戸川 244 狛江 252 西 227 上野 231 大江戸 258 上水 247
9 城東 238 文京 239 豊多摩 226 小山台 227 多摩科技 239 杉並総合 247
10 立川 231 南平 234 江戸川 223 鷺宮 224 八王子拓真 220 多摩科技 245
  • 多摩科技→多摩科学技術

地域的に見ると、城東地区と呼ばれる旧第5学区(中央区、台東区、荒川区、足立区)・旧第6学区(墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区)では、依然として都立人気は高いのですが、昨年よりは落ち着いた様子です。

学年制普通科の男子は、1位が昨年に続いて戸山、2位が昨年3位だった青山、3位が昨年2位の日比谷で、順位が入れ替わりました。4位は豊多摩と上野で、豊多摩は昨年も4位でした。3位以下は前年同順位と比べて応募者数が減っていて、受験生が私立に流れていることがうかがえます。

学年制普通科の女子では、1位は昨年3位の青山で、2016年以来4年ぶりのトップとなりました。2位は昨年5位だった戸山、3位は昨年2位だった日比谷で、上位3校がすべて進学指導重点校というのはこの10年間ではなかったことです。

単位制他は、1位は今年も新宿でした。この10年間トップを維持し続けています。2位は昨年5位の芦花で応募者が増えていますが、一昨年は3位でしたから隔年的な変化です。7位は昨年3位だった墨田川です。応募者の減少にともない順位が下がりましたが、欠席者も多く出て、受験者全員合格で二次募集を実施することになりました。トップ10に登場する学校は都立高校の中でも人気が高い学校ですから、定員割れは異例なことです。全体的に昨年の同順位よりも応募者数が減っている学校が多く、私立志向の高まりの影響が見られます。

3.応募倍率が高かった高校

学年制普通科と単位制他(単位制、コース制、専門学科、昼夜間定時制)の、応募倍率上位10校をご紹介します。

応募倍率が高かった都立高校(2019年・2020年)
  2020年男子 2019年男子 2020年女子 2019年女子 2020年単位制他 2019年単位制他
1 戸山 2.48 戸山 2.51 三田 2.42 日比谷 2.14 国際一般 2.84 国際一般 2.92
2 青山 2.38 日比谷 2.47 広尾 2.26 鷺宮 2.11 工芸・グラ 2.40 園芸・動物 2.72
3 日比谷 2.24 青山 2.18 青山 2.25 青山 2.101 工芸・デザ 2.36 芸術・舞台 2.43
4 田園調布 2.20 豊多摩 2.11 田園調布 2.23 小岩 2.096 芸術・美術 2.21 桑志・システム 2.36
5 豊多摩 2.00 田園調布 2.01 竹早 2.09 本所 2.088 芸術・舞台 2.14 府中工・情 2.20
6 上野 2.00 白鷗 1.97 戸山 2.08 2.07 府中工・情 2.05 芸術・美術 2.16
7 雪谷 1.94 石神井 1.93 日比谷 2.05 豊多摩 2.03 新宿 2.03 新宿 2.13
8 石神井 1.92 江戸川 1.92 向丘 2.04 戸山 2.02 工芸・マシン 1.96 小平・外語 2.13
9 西 1.90 本所 1.910 小平 2.01 三田 2.01 芦花 1.882 工芸・デザ 2.04
10 三田 1.88 江北 1.909 豊島 1.97 北園 1.99 園芸・動物 1.880 農業・食物 2.00
  • 工芸・グラ→工芸・グラフィック、工芸・デザ→工芸・デザイン、府中工・情→府中工業・情報技術、小平・外語→小平・外国語、桑志・システム→八王子桑志・システム情報、芸術・舞台→総合芸術・舞台表現、芸術・美術→総合芸術・美術

学年制普通科男子は、昨年に続いて戸山がトップ、2位は昨年3位の青山、3位は昨年2位の日比谷で、2・3位は応募者数の動きが倍率にも表れました。4位は昨年5位の田園調布で、倍率はやや上がっています。5位は豊多摩と上野で同倍率です。豊多摩は昨年4位でやや倍率が下がっています。上野は応募者の増加で倍率は昨年より大きく上がりました。

学年制普通科女子は、昨年9位だった三田がトップで、応募者、倍率とも上がりました。2位は昨年登場していなかった広尾で、一昨年はトップでした。隔年現象による応募者の増加と、今年は募集定員削減のため2位に位置しています。3位は昨年と同じ青山で、倍率はやや上がっています。

単位制その他の1位は昨年と同じ国際・一般で、例年高い人気です。また、独自色が強い高校の人気が高くなっているのは、推薦入試と同様です。このグループは募集定員が少なく、ちょっとした応募者数の増減で順位が変わりやすいのですが、10校中7校は昨年も登場していて、人気の固定化傾向が見られます。また、農業系・工業系・商業系の人気は下がっているようです。

4.応募の取り消し・欠席・定員割れについて

全日制の欠席率は5.7%で、昨年の5.3%から上がっています。一昨年は5.2%、その前年は5.1%で、僅かずつ上がっていたのが今年は一気に上昇しました。今年も多数の欠席が出ている学校があり、その分、応募倍率は高くても実質倍率は下がっています。

欠席者数が最も多かったのは今年も日比谷で123名でした。公立のトップレベル校で欠席者数が一番多いのは全国でも珍しいことです。それ以外の進学指導重点校や上位校は私立・国立難関校との併願受験生が中心で、中堅校は私立上位校との併願受験生のうち、内申が不足気味でペーパーテストの実力はあっても都立は1ランク下げた受験生が多かったようです。欠席者数が目立つのは今年も23区の西南部や、隣接する多摩地区となっています。

全日制各校の合格発表段階での定員割れは、普通科では単位制を含め、昨年は8校129名でしたが、今年は13校127名と昨年並みでした。コース・専門・総合学科は34校・課程で合計882名でした。昨年の44校・課程548名より学校・課程数は減ったものの人数は増加しています。

昨年は、日比谷が定員割れして二次募集を行うという前代未聞の事態が起こりました。今年はそのような事態は起きませんでしたが、かわりに、公立中高一貫校の高校募集枠の欠員が目立ちました。

もともと都立中高一貫校の高校募集枠は定員が少なく、男女別、さらに推薦と一般で定員を分けると、1つ1つの入試の定員枠がさらに小さくなり、ちょっとした応募者の増加で高倍率になることから、出願を避ける受験生が増えています。同時に、公立一貫校、私立高校を問わず併設中学からの内進生に比べ高校入学生が少ない学校は全体に低迷気味で、都立の中高一貫校はそれに当てはまる状況です。また、2021年度入試から2022年度入試にかけて、都立の中高一貫校では高校募集は廃止される方針で、そのために定員割れが起きやすかったといえます。2年後には中高一貫校の高校の募集枠は全廃される予定のため、過渡的な状況といえるかもしれません。

神奈川県・公立高校

1.全体の状況

昨年11月に発表された公立中学3年生の進路希望調査によると、公立中卒業予定者数は67,081名で、前年度より1,621名減少しました。高校等進学希望者数は64,581名で、前年度よりも1,532名減少していて、高校等への進学希望率は前年度並みの96.3%でした。この段階では前年度よりも公立志望が少し戻っていて、私立志向の上昇は足踏みしていました。

全日制公立高校の募集定員は41,280名で昨年より1,530名減、志願変更後の公立高校の最終応募者数は48,275名で昨年より2,612名減、応募倍率は1.17倍で昨年まで3年連続で0.01ポイント低下していましたが、今年は0.02ポイント下がりました。

進路希望調査の段階では、公立志向が少し戻ってきていましたが、実際の出願では他の都県と同様、私立志向が高まった入試結果となりました。背景には、神奈川県は進路希望調査を他の都県に比べて早い10月に実施することがあげられます。10月の進路希望調査で公立を選んでいた受験生が私立に流れた結果と言えます。10月、12月と2回調査を行う埼玉でも2回目の12月の調査では私立志向が高くなる傾向もありますので、早い段階では曖昧だった志望校が具体化するにつれて、私立高校を選ぶケースが多いといえるでしょう。

受験生の傾向として、旧学区トップ校やそれに準じる学校と、それ以外の学校を目指す各受験生の間で、取り組み方や意識に大きな差があるといえますが、全体的に挑戦志向は低い傾向になってきています。堅実な選択をする受験生が増えたともいえるでしょう。

2.トップレベル校に続き上位校でも特色検査(自己表現問題)がスタート

横浜翠嵐、柏陽、湘南など一部のトップレベル校、あるいはそれに準じる学校で実施されていた共通の自己表現問題が、他の上位校でも実施されるようになりました。

今年、初めて自己表現を実施した学校のなかでは、敬遠傾向が出た学校と出なかった学校に分かれ、おおよそですが、通学圏が広がりやすい海沿いに敬遠傾向が見られました。一方、通学圏が限られる山沿いは敬遠傾向が見られなかったため、こうした学校選択の幅の違いという点が傾向にあらわれたと考えられます。

3.普通科の応募者数ランキング

普通科の応募者数上位10校は以下の通りです。

応募者が多かった神奈川県公立高校(普通科、2018〜2020年)
順位 応募者数トップ10 普通科(同順位あり)
2020年度 2019年度 2018年度 
1 横浜翠嵐 705 横浜翠嵐 758 横浜翠嵐 777
2 湘南 571 湘南 617 湘南 548
3 元石川 528 市ヶ尾 550 新羽 521
4 柏陽 516 生田 537 荏田 512
5 大船 510 住吉 530 多摩 502
6 鶴嶺 485 希望ヶ丘 528 希望ヶ丘 499
7 新羽 477 七里ガ浜 515 港北 491
8 市立桜丘 473 海老名 510 七里ガ浜 487
9 市ケ尾 471 市立桜丘 498 市ヶ尾 485
10 七里ガ浜 471 横浜緑ヶ丘 492 川和 483
  • 単位制や昼間部定時制(定時制の場合は共通選抜)を含み、クリエイティブスクールを除く。

応募者数の1位は今年も横浜翠嵐で、入試が現行制度になった2013年からトップの座を守り続けています。ただし、同校は応募者数の隔年現象が見られる学校で、昨年は減っていましたから、今年は増加するはずの年ですが、減っています。昨年が小さな減少幅でしたから、増減のタイミングが少し変わったのかもしれません。2位は3年連続の湘南、3位は元石川です。昨年12位、一昨年11位とトップ10にはもう少しで登場していなかったのですが、今年ようやく登場となりました。その他の順位も、例年の人気校が名を連ねています。東京都と同様、私立志向の高まりの影響で、昨年の同順位よりも応募者数が減っている学校が多く見られます。

4.普通科の応募倍率ランキング

続いて、応募倍率上位10校をご紹介します。

応募倍率が高かった神奈川県公立高校(普通科、2018〜2020年)
順位 応募倍率トップ10 普通科
2020年度 2019年度 2018年度
1 横浜翠嵐 1.97 横浜翠嵐 2.12 横浜翠嵐 2.17
2 市立南 1.84 横浜緑ヶ丘 1.77 多摩 1.81
3 新城 1.68 湘南 1.72 横浜緑ヶ丘 1.64
4 柏陽 1.62 多摩 1.70 新城 1.56
5 大和 1.60 光陵 1.62 湘南 1.531
6 湘南 1.59 市立桜丘 1.57 光陵 1.525
7 多摩 1.54 横浜平沼 1.503 川和 1.52
8 横浜清陵 1.52 市立東 1.500 大和 1.47
9 市立高津 1.493 市立金沢 1.497 市立高津 1.46
10 市立桜丘 1.487 住吉 1.48 市立戸塚 1.45

今年も横浜翠嵐が1位で、応募者数同様、現行の入試制度になった2013年以降トップを維持しています。2位は市立南で、同校が登場するのは初めてです。3位の新城は一昨年4位、4位の柏陽は2017年以来の登場ですが、11位や13位など、トップ10までもう少しの位置にいる年が多い準常連校です。2位、5位の大和も新城と同じく一昨年ぶりの登場です。このあたりの学校は人気が続いています。

5.コース制他の応募倍率ランキング

次に、コース制や専門学科、総合学科などの応募倍率上位10校をご紹介します。(少定員の学科が多く、応募者数でランキングを作ると登場校が固定化するため、倍率のみの紹介とします)

応募倍率が高かった神奈川県公立高校(コース制他、2018〜2020年)
順位 応募倍率トップ10 コース制・専門学科・総合学科・クリエイティブ(同順位あり)
2020年度 2019年度 2018年度
1 神奈川総合 国際文化 1.88 市立横浜商業 国際学 2.09 市立橘 国際 1.85
2 市立橘 国際 1.769 神奈川総合 個性化 1.90 上矢部 美術 1.79
3 神奈川総合 個性化 1.767 市立横浜商業  Sマネジメント 1.872 市立横浜商業 Sマネジメント 1.74
4 サイエンスフロンティア 理数 1.72 神奈川総合 国際文化 1.865 川崎総合科学 情報工学 1.67
5 白山 美術 1.69 弥栄 美術 1.72 神奈川総合 国際文化 1.62
6 横浜国際 IB 1.65 川崎総合科学 デザイン 1.56 サイエンスフロンティア 理数 1.60
7 市立橘 スポーツ 1.54 川崎総合科学 電子機械 1.54 川崎総合科学 建設工学 1.59
8 川崎総合科学 科学 1.41 市立戸塚 音楽 1.46 横浜国際 国際 1.53
9 横須賀総合 総合 1.40 みなと総合 総合 1.44 相原 畜産科学 1.51
10 市立横浜商業 Sマネジメント 1.38 川崎総合科学 情報工学 1.41 川崎総合科学 電子機械 1.51
相模原弥栄 美術 1.38
  • 応募定員が極小の帰国生枠は含まない。
  • サイエンスフロンティア→市立横浜サイエンスフロンティア、市立横浜商業・Sマネジメント→市立横浜商業・スポーツマネジメント

このグループは募集定員が小規模なことが多く、倍率や順位の変動は大きくなっています。

昨年、一昨年は川崎総合科学の各学科、それも科学科のような普通科カラーが強い学科ではなく、職業色が強い学科が目立ちましたが、今年は登場していません。2013年に現行の制度になる前の後期選抜では、職業色が強い専門学科もトップ10によく登場していていましたが、制度改革の初年度の2013年こそ職業系専門学科が目立ったものの、2014年以降は普通科系の専門学科や芸術・スポーツ系、総合学科が中心になり、職業色が強い学科は1校登場するかどうかという状況になっています。それが一昨年、昨年と川崎総合科学の人気が上がって表に複数の学科が登場していましたが、再び2014年~2017年のように、職業色が強い学科が登場しなくなっています。

6.応募の取り消し・欠席・欠員について

学力検査がない入試を含めた受験者数は47,891名と昨年より2,594名減少して、今回初めて50,000名を切りました。全日制公立高校の、応募先変更後の取り消し・欠席は401名、受検後取り消しは317名で、いずれも昨年より減っています。私立志向が高くなって、公立か私立か迷いながら受検するケースが減ったのでしょう。応募の取り消し・欠席・受検後取り消しが目立ったのは、旧学区トップ校や東京隣接地域の学校です。第一志望の有名私立に先に合格し、公立受検の取り消しや欠席をしたようです。

欠席者の人数はいよいよ1,000名の大台に乗り、増加のペースが上がっています。普通科では三浦初声64名、津久井62名。保土ヶ谷57名、寒川55名、永谷47名、瀬谷西37名、大師36名、小田原東35名、秦野曽屋21名やクリエイティブスクールの田奈80名、大井69名、昼間定時制では横浜明朋・午後部77名、相模向陽館・午後部34名、総合学科では麻生総合57名や秦野総合40名などが目立ちます。専門学科では川崎工科50名、海洋科学・一般41名、藤沢工科30名、平塚工科、小田原城北工業・電気各25名、商工・総合技術20名など、今まで商業の人気低下が目立っていましたが、それに加えて工業系の人気も下がっているようです。

千葉県・公立高校:全体の状況

今年1月に新聞発表された中3生の進路希望調査によると、県内公立中卒業予定者数は50,078名で、昨年より270名減りました。県内全日制公立高校の希望者(隣接県協定の対象となる埼玉・茨城県からの希望者も含む)は37,304名で、昨年より717名減っています。全日制公立高校を希望する割合が昨年に続いて大きく下がり、今年は74%以下となりました。全日制公立高校の平均希望倍率は1.15倍で、筆者が記録しはじめた1999年度以降では最低の数値となりました。公立離れと私立志向上昇の影響がはっきり見られます。

今年、千葉県は前期と後期に分けた選抜を実施して10年目になりますが、来年2021年度入試からは前後期を一本化することになりました。入試の内容も来年度より変更されます。今年は大きな変更はありませんが、全体的には面接を行わない方向で動いています。千葉県では入試で面接を得点化することが難しいと考えているようです。

東京に近い地域では人気校と入りやすい学校が中間の難度を境に分かれる傾向となっていて、上位校では高倍率が目立つものの、中間より入りやすい難度では倍率2倍を超える学校が非常に少なくなっています。また、房総地区では、定員割れの状況も増えています。前後期一本化への背景は、こうした状況が顕著になったこともあるのでしょう。

千葉県・公立高校:前期選抜

1.概況

前期選抜の募集定員は21,758名で昨年より268名減、応募倍率は昨年より0.03ポイント下がった1.68倍でした。

2.全日制普通科の人気校

全日制普通科の応募者数と応募倍率の上位10校は以下の通りです。

千葉県公立高校・前期選抜の応募者数・応募倍率ランキング(全日制普通科、2019・2020年)
順位 応募者数トップ10
2020年前期 2019年前期
校名 応募者数 校名 応募者数
1 県船橋 650 県船橋 631
2 津田沼 591 千葉東 612
3 柏南 549 柏南 546
4 千葉東 518 市川東 531
5 鎌ヶ谷 503 市立松戸 528
6 検見川 482 国分 521
7 船橋東 461 鎌ヶ谷 516
8 市川東 455 佐倉 490
9 市立千葉 453 市立千葉 476
10 佐倉 436 県千葉 458
順位 応募者倍率トップ10
2020年前期 2019年前期
校名 応募倍率 校名 応募倍率
1 県船橋 3.39 県船橋 3.29
2 津田沼 3.08 千葉東 3.19
3 東葛飾 3.01 県千葉 3.18
4 柏の葉 2.99 市立松戸 3.14
5 県千葉 2.97 成田国際 3.03
6 千葉東 2.698 東葛飾 3.00
7 市立千葉 2.696 佐倉 2.92
8 鎌ヶ谷 2.62 柏の葉 2.85
9 佐倉 2.60 市立千葉 2.83
10 柏南 2.54 国分 2.71

応募者数は例年、学校規模が大きい幕張総合のトップが続いていましたが、昨年から総合学科に転換したためこの表から外れています。昨年、代わってトップになった県船橋が今年もトップを維持しました。2位は津田沼です。昨年は13位と、表から外れていましたが、今年は応募者が増えて再登場しました。3位は昨年同様の柏南です。昨年よりも100名以上応募者が増えて7位となった船橋東のケースをのぞくと、1〜10位の各校の応募者数は、2014年以降、細かな増減を繰り返しながら減少傾向です。全体的には人気校の固定化傾向が見られますが、トップ10への公立離れの影響力は大きくなっています。特に5位以降の学校については東京や神奈川と同様に前年同順位と比較して応募者数が減っている学校が目立っています。

応募倍率を見ると、1位の県船橋は6年連続のトップで高い人気が続いています。2位は津田沼で、応募者増加と定員削減の影響が表れました。3位は昨年6位の東葛飾です。その他の学校は例年ランキングに登場しているところで、倍率面でも人気校は固定化しています。

全体的に人気が集まるのは東京寄りの地域の上位校です。学区でいうと、第1学区(千葉市内)、第2学区(松戸市、八千代市など)、第3学区(柏市、我孫子市など)、第4学区(成田市など)です。

3.専門学科などの人気ランキング

専門学科、コース、総合学科や昼間定時制などの応募倍率上位校です。(少定員の学科が多く、応募者数でランキングを作ると登場校が固定化するため、倍率のみの紹介とします)

千葉県公立高校・前期選抜の応募倍率ランキング(専門系他、2019・2020年)
順位 応募者倍率トップ10
2020年前期 2019年前期
校名 課程 応募倍率 校名 課程 応募倍率
1 小金 総合 2.79 県船橋 理数 4.46
2 市立千葉 理数 2.70 小金 総合 2.92
3 幕張総合 総合 2.68 県柏 理数 2.68
4 幕張総合 看護 2.25 松戸南 午前部 2.58
5 柏の葉 情報理数 2.23 市立松戸 国際人文 2.53
6 佐倉 理数 2.20 市立千葉 理数 2.47
7 松戸国際 国際教養 2.17 幕張総合 総合 2.46
8 生浜 午前部 2.13 松戸南 午後部 2.37
9 生浜 午後部 2.10 佐倉 理数 2.23
10 松戸南 午後部 2.06 市立稲毛 国際教養 2.07

この2年のランキングに登場するのは理数や国際など普通科系専門学科や総合学科ばかりで、職業系専門学科はほとんど見られなくなりました。

大きな変化として、3年連続トップだった県船橋・理数が表から姿を消しました。今年は少定員ということもり、倍率は1.78倍とトップ10の水準に至りませんでした。昨年の4倍を超えた倍率によって敬遠意識が受験生に生まれたようです。

代わってトップになったのが昨年2位だった小金です。2016年に普通科から総合学科に転換しました。倍率はやや下がっています。2位は昨年の6位から上がった市立千葉・理数、3位は昨年の7位から上がった幕張総合・総合です。幕張総合・総合は昨年、普通科から総合学科に転換し、小金とともに、少定員が多いこのグループの中では例外的な存在です。人気は普通科の時と変わらず、県内最大の大規模募集校です。今年は10校・課程中半数の学校が入れ替わりましたが、2~3年の経過で見ると登場校はあまり変わらず、人気校は固定化傾向があります。

千葉県・公立高校:後期選抜

1.概況

後期選抜の募集定員は11,351名と、昨年より9名減っています。志願変更後の確定応募者数は14,740名で昨年より665名減、応募倍率は昨年の1.36倍から1.30倍に下がりました。

また、学校間の人気格差が目立ち、幕張総合、県船橋、柏南、東葛飾などの難関・上位校では大量の不合格者が出る厳しい入試になりましたが、37校54学科は合わせて927名の定員割れの二次募集を実施しました。

2.全日制普通科の人気校

全日制普通科の応募者数と応募倍率の上位10校は以下の通りです。

千葉県公立高校・後期選抜の応募者数・応募倍率ランキング(全日制普通科、2019・2020年)
順位 応募者数トップ10 同順位あり
2020年後期 2019年後期
校名 応募者数 校名 応募者数
1 県船橋 296 県船橋 283
2 柏南 288 柏南 281
3 津田沼 262 佐倉 276
4 鎌ヶ谷 248 市川東 271
5 船橋東 242 千葉東 260
6 東葛飾 239 国分 246
7 市川東 237 津田沼 244
8 千葉東 233 鎌ヶ谷 238
9 市立千葉 222 八千代 234
10 国府台 215 船橋東 232
柏中央 232
順位 応募者倍率トップ10 同順位あり
2020年後期 2019年後期
校名 応募倍率 校名 応募倍率
1 東葛飾 2.46 成田国際 2.51
2 県船橋 2.31 佐倉 2.46
3 木更津東 2.06 県千葉 2.27
4 津田沼 2.03 県船橋 2.21
5 柏南 2.00 東葛飾 2.092
6 成田国際 1.99 八千代 2.089
7 市立千葉 1.98 市立千葉 2.04
8 鎌ヶ谷 1.94 千葉東 2.03
9 柏の葉 1.94 柏の葉 1.98
10 船橋東 1.89 柏南 1.95

応募者数では、前期と同じく長い間トップが続いていた幕張総合が、昨年から総合学科に転換したため、表から姿を消しました。代わってトップになったのは昨年に続いて県船橋です。2位も昨年同様に柏南です。他の順位も、概ね例年の人気校が登場しています。なお、6位の東葛飾は、昨年は中高一貫1期生が内部進学したため、定員削減による難化が懸念されて敬遠されましたが、今年は人気が戻ってきました。

応募倍率では、昨年5位だった東葛飾がトップになりました。2位は昨年4位だった県船橋です。3位は女子校の木更津東で、同校が2倍を超えるのは極めて珍しいことです。隔年で応募者数の増減が見られる学校ですが、今年は特に増加が目立ちました。10校中6校は昨年も登場していて、人気校は固定化していると言えるでしょう。

3.専門学科などの人気ランキング

続いて、専門学科、総合学科、コース制や昼間定時制の応募倍率上位校です。やはり倍率のみの紹介とします。

後期選抜の応募倍率が高かった千葉県公立高校(専門系他、2019・2020年)
順位 応募者倍率トップ10
2020年後期 同順位あり 2019年後期 同順位あり
校名 課程 応募倍率 校名 課程 応募倍率
1 松戸国際 国際教養 2.88 市立船橋 商業 5.00
2 市立千葉 理数 2.40 県船橋 理数 2.63
3 市立稲毛 国際教養 2.10 市立千葉 理数 2.60
4 市立習志野 商業 2.00 小金 総合 2.23
5 県船橋 理数 2.00 佐倉 理数 2.00
6 市川工業 建築 2.00 市立稲毛 国際教養 2.00
7 小金 総合 1.95 長生 理数 1.75
8 幕張総合 総合 1.91 松戸国際 国際教養 1.75
9 佐倉 理数 1.90 幕張総合 総合 1.66
10 生浜 午前部 1.67 市立習志野 商業 1.63

このグループは定員が少ないところが多く、応募者数のちょっとした増減で倍率もランキングも大きく変わります。トップは昨年7位の松戸国際・国際教養で、応募者が増えて今年はトップになりました。2位は昨年3位だった市立千葉・理数で、順位は上がっていますが、応募者は2名減ったため、倍率は下がっています。その他の学校も概ね少定員なために倍率や順位の動きが激しく見えますが、人気に大きな変化はありません。なお、4位は3校ありますが、市立習志野・商業は昨年の10位から応募者が増えて順位を上げています。県船橋・理数と市川工業・建築は際立って少定員で、両校とも本来は前期のみの募集です。県船橋・理数は昨年までは定員16名で後期を行っていて、昨年は2位でした。しかし、前期が高倍率になりすぎたこともあり、今年から前期100%になりました。40名合格を発表したものの確約書を1名提出しなかったため、この定員に満たなかった1名を募集定員として後期選抜を実施、2名が応募したための倍率です。

埼玉県・公立高校

1.全体の状況

1月に発表された2回目の進路希望調査では、中学校の卒業予定者数(私立・国立含む)は62,541名と、前年より957名と大幅に減少しています。

全日制高校希望者のうち、公立希望率は2016年度以降低下を続け、今年も低下しました。一方、県内私立の希望率は、2016年度以降は上昇、受験生の数が減っているにも関わらず、昨年に続き、今年も上昇しています。県外私国立の多くは東京都内の私立ですが、こちらも昨年、今年と連続して上昇しています。

定員割れによる欠員補充は2016年の380名まで減少が続いていましたが、2017年は506名に増加、2018年は990名と、1,000名目前に迫りました。しかし、昨年は915名、今年は780名と、減少傾向に転じています。

2.応募者数ランキング

普通科、総合学科・専門学科・コース制等の応募者数上位10校をご紹介します。

応募者が多かった埼玉県公立高校(2019年・2020年)
順位 2020年応募者数トップ10
普通科 総合・専門学科、コース
学校名 応募者数 学校名 課程 応募者数
コース
1 伊奈学園 799 久喜北陽 総合 337
2 浦和西 554 川越総合 総合 327
3 県浦和 534 滑川総合 総合 286
4 県川越 520 大宮商業 商業 243
5 川口北 499 浦和商業 商業 206
6 川越女子 497 進修館 総合 205
7 浦和一女 495 幸手桜 総合 199
8 479 熊谷商業 総合ビジネス 195
9 春日部 478 寄居城北 総合 193
10 与野 476 深谷商業 商業 186
順位 2019年応募者数トップ10
普通科 総合・専門学科、コース
学校名 応募者数 学校名 課程 応募者数
コース
1 伊奈学園 830 久喜北陽 総合 333
2 浦和西 592 滑川総合 総合 330
3 川越女子 535 川越総合 総合 244
4 所沢 528 寄居城北 総合 230
5 川越南 515 進修館 総合 219
6 県浦和 514 大宮商業 商業 215
7 県川越 500 狭山緑陽 Ⅰ部 192
8 川口市立 496 深谷商業 商業 182
9 与野 494 川口市立 文理スポーツ 181
10 浦和一女 483 幸手桜 総合 169

普通科では、規模が大きい伊奈学園が例年通りのトップでした。2位も4年連続の浦和西です。3位、4位の県浦和と県川越は昨年の6位、7位からそれぞれ応募者が増えて順位が上がりました。以降の順位も例年の人気校が占め、人気校は固定化している傾向です。

総合学科・専門学科・コース制等では、今年もトップは久喜北陽で、2015年からトップが続いています。2016年から昨年まで3位だった川越総合は今年順位が上がり2位となりました。3位は滑川総合で、2015年から昨年まで2位でしたが、今年は応募者が減ったことで3位に下がっています。以降の順位も例年の人気校で、普通科同様に人気校は固定化しています。また、表には総合学科がたくさん登場しますが、これは他の専門学科等と比べて募集規模が大きいためです。昨年の同順位よりも応募者数が減っている学校が多く、埼玉県でも公立離れが起こっていることがわかります。

3.応募倍率ランキング

普通科、総合学科・専門学科・コース制等の応募倍率上位10校をご紹介します。

応募倍率が高かった埼玉県公立高校(2019年・2020年)
順位 2020年応募倍率トップ10
普通科 総合・専門学科、コース
学校名 倍率 学校名 課程 倍率
コース
1 市立浦和 1.58 市立大宮北 理数 2.08
2 浦和西 1.55 大宮 理数 1.98
3 1.51 大宮光陵 美術 1.75
4 県浦和 1.49 松山 理数 1.73
5 県川越 1.45 所沢北 理数 1.55
6 川口北 1.394 市立川越 国際経済 1.51
7 川越女子 1.388 外国語 1.50
8 浦和一女 1.38 川口市立 理数 1.45
9 市立浦和南 1.365 川越工業 デザイン 1.45
10 和光国際 1.365 和光国際 外国語 1.430
順位 2019年応募倍率トップ10
普通科 総合・専門学科、コース
学校名 倍率 学校名 課程 倍率
コース
1 市立浦和 1.87 大宮 理数 2.18
2 浦和西 1.65 市立大宮北 理数 2.13
3 川口市立 1.55 松山 理数 2.05
4 所沢北 1.51 川口市立 理数 2.05
5 川越女子 1.494 所沢北 理数 1.73
6 1.487 春日部女子 外国語 1.73
7 越ヶ谷 1.487 市立川越 国際経済 1.64
8 所沢 1.47 不動岡 外国語 1.63
9 越谷南 1.46 草加南 外国語 1.63
10 川越南 1.439 坂戸 外国語 1.60

普通科1位の市立浦和は、2014年から2017年までトップが続いていましたが、一昨年、僅かの差でトップを越ヶ谷に譲りました。しかし、昨年トップに復活し、今年もトップとなりました。2位は昨年同様の浦和西です。3位は昨年の6位から上がった蕨ですが、倍率そのものはやや上がっただけです。その他の順位も例年の上位校が占め、人気校は固定化しています。

総合学科・専門学科・コース制等では、ここ数年は、理数や外国語といった普通科系の学科・コースがほとんどを占めていて、人気校が固定化傾向でした。しかし、今年は大宮光陵・美術や、川越工業・デザインなどが登場しているほか、2位以下では同順位の倍率水準が低下しています。少定員の学科も多いので、1つ1つの学校・課程単位ではわずかな応募者の減少でも、こうしてみると公立離れが進んでいることがうかがえます。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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