上級者向け 受験マニアックス
2023年3月号 2023年首都圏入試を振り返る(公立高校編)
この記事は2022年度の情報です。最新の情報は2024年3月号をご覧ください。
2023年の高校入試が終了しました。今回の受験マニアックスでは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の公立高校の入試状況の振り返りを紹介します。
各校の詳しい応募者数や受験者数、応募倍率等については、添付のPDFをご覧ください。
なお、私立高校の入試状況の振り返りは、次号(2023年4月号)で行う予定です。
東京都・都立高校:全体の状況
都内の公立中学校卒業予定者数は昨年より1,290名増加しました。高専を含めた全日制高校への進学希望者数は昨年よりも392名増加しましたが、全日制高校の進学希望率は低下が続き、昼間定時制や通信制といった全日制以外の高校の希望者が増えています。このため高専を含む全日制都立高校の希望率も、男子が0.2%、女子が0.4%低下していました。
今年も人気校と不人気校の格差は目立っていて、不合格者が多い学校もあれば定員割れになった学校もありました。
東京都・都立高校:推薦入試
1.概況
全日制都立高校と新宿山吹高校情報科の推薦の募集定員は9,372名で、昨年の9,175名から197名増えました。応募総数は23,176名で、昨年の23,282名より106名減少しました。応募者数は昨年に続いて減少していて、全日制都立高校志向の低下傾向を表しています。
推薦入試の応募者数は都立離れもあって2020年度入試まで6年連続で減少を続けていましたが、2021年度は苦手にしている生徒が多い集団討論が、新型コロナウイルス感染防止対策で中止になったことで応募者が増加しました。昨年、今年と集団討論の中止が続いていますが、応募者数は減少が続いたことになり、都立高校の人気低下を感じる結果となりました。
推薦入試の平均の応募倍率は2.47倍で、昨年度の2.54倍を下回って過去最低倍率を更新しています。
2.学年制普通科の人気校
学年制普通科の男女別応募倍率上位10校を紹介します。推薦入試は一般入試と比べて志望校選びに妥協が少ないため、実際に受験生が行きたいと思う人気校を反映しているといえるでしょう。
推薦入試の応募倍率が高かった都立高校(学年制普通科、2021〜2023年)
23年男子 | 22年男子 | 21年男子 | 23年女子 | 22年女子 | 21年女子 | |||||||
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順位 | 校名 | 応募倍率 | 校名 | 応募倍率 | 校名 | 応募倍率 | 校名 | 応募倍率 | 校名 | 応募倍率 | 校名 | 応募倍率 |
1 | 片倉 | 5.54 | 青山 | 5.93 | 青山 | 6.14 | 鷺宮 | 6.42 | 青山 | 9.62 | 青山 | 9.77 |
2 | 小岩 | 4.86 | 広尾 | 5.00 | 城東 | 5.75 | 西 | 5.80 | 鷺宮 | 5.65 | 三田 | 7.50 |
3 | 鷺宮 | 4.86 | 東 | 4.92 | 足立西 | 5.05 | 富士森 | 5.52 | 日本橋 | 5.50 | 板橋 | 6.77 |
4 | 東大和 | 4.52 | 足立 | 4.86 | 片倉 | 4.90 | 小岩 | 5.32 | 戸山 | 5.23 | 広尾 | 6.42 |
5 | 東村山 | 4.30 | 城東 | 4.66 | 三田 | 4.85 | 広尾 | 5.00 | 東 | 5.14 | 城東 | 6.23 |
6 | 雪谷 | 4.28 | 鷺宮 | 4.46 | 板橋 | 4.79 | 城東 | 4.97 | 北園 | 4.90 | 本所 | 5.55 |
7 | 城東 | 4.18 | 東大和 | 4.39 | 足立 | 4.39 | 竹台 | 4.88 | 神代 | 4.85 | 駒場 | 5.54 |
8 | 東大和南 | 4.04 | 府中東 | 4.30 | 日野 | 4.25 | 青山 | 4.62 | 向丘 | 4.77 | 向丘 | 5.46 |
9 | 保谷 | 3.91 | 小岩 | 4.24 | 東大和南 | 4.25 | 戸山 | 4.50 | 昭和 | 4.67 | 上野 | 5.17 |
10 | 武蔵村山 | 3.90 | 南葛飾 | 4.09 | 東大和 | 4.25 | 竹早 | 4.48 | 西 | 4.57 | 深川 | 5.14 |
男子は、一昨年、昨年と青山がトップでしたが、推薦定員の拡大で倍率が低下、トップ10から姿を消しました。今年のトップは片倉です。同校は、昨年はトップ10に登場していませんが、一昨年は4位でした。2位の小岩は昨年9位、3位の鷺宮は昨年6位、4位の東大和は昨年7位で、いずれも倍率が上がって人気が上がっています。5位の東村山は、昨年、一昨年は表に登場していませんが、2020年や2017年は登場しています。
女子は、この10年で8回青山がトップでしたが、今年は8位に下がりました。男子同様、推薦定員が拡大したための倍率低下です。今年のトップは昨年2位だった鷺宮で、応募倍率が上がって人気が上がっています。2位は昨年10位の西で、今年は人気が上がり6倍近い高水準です。3位の富士森は2016年以来の登場で、今年は人気が上がっています。4位は2019年以来の登場の小岩で、近年は人気が落ち着いていましたが、今年は人気が上がっています。5位の広尾は、一昨年は4位、昨年は12位でした。概ね隔年で登場しています。
3.単位制他の人気校
単位制普通科やコース制、総合学科、専門学科などの男女合計の応募倍率上位10校を紹介します。
推薦入試の応募倍率が高かった都立高校(単位制他、2021〜2023年)
23年応募倍率 | 22年応募倍率 | 21年応募倍率 | |||||||
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順位 | 校名 | 課程 | 応募倍率 | 校名 | 課程 | 応募倍率 | 校名 | 課程 | 応募倍率 |
1 | 新宿 | 単位制普通 | 5.91 | 総合芸術 | 美術 | 6.63 | 赤羽北桜 | 調理 | 7.60 |
2 | 総合芸術 | 美術 | 5.33 | 新宿 | 単位制普通 | 6.53 | 総合芸術 | 舞台表現 | 5.83 |
3 | 工芸 | デザイン | 5.20 | 総合芸術 | 舞台表現 | 5.92 | 総合芸術 | 美術 | 5.333 |
4 | 赤羽北桜 | 調理 | 4.90 | 園芸 | 動物 | 5.20 | 上水 | 単位制普通 | 5.325 |
5 | 総合芸術 | 舞台表現 | 4.42 | 工芸 | デザイン | 4.40 | 園芸 | 動物 | 5.10 |
6 | 国際 | 一般生徒 | 4.24 | 工芸 | グラフィックアーツ | 4.40 | 赤羽北桜 | 介護福祉 | 5.00 |
7 | 園芸 | 動物 | 4.00 | 瑞穂農芸 | 畜産科学 | 4.30 | 赤羽北桜 | 保育・栄養 | 4.71 |
8 | 美原 | 単位制普通 | 3.75 | 大泉桜 | 単位制普通 | 3.85 | 新宿 | 単位制普通 | 4.59 |
9 | 農業 | 食物 | 3.70 | 芦花 | 単位制普通 | 3.80 | 工芸 | アートクラフト | 4.40 |
10 | 瑞穂農芸 | 畜産科学 | 3.70 | 赤羽北桜 | 調理 | 3.70 | 工芸 | デザイン | 4.30 |
トップは新宿、2位は総合芸術の美術で、昨年とは逆の順位になりました。両校とも応募者が少し減り倍率はやや下がっています。3位は工芸のデザイン、4位は赤羽北桜の調理で、両校とも応募者が増加し、それぞれ昨年の5位と10位から上がりました。赤羽北桜の調理は、一昨年が開校人気で倍率トップ、昨年は一昨年の高倍率が避けられて応募者が減りましたが、再び人気が上がっています。
東京都・都立高校:一般入試
1.概況
全日制の一般入試(分割前期)の募集定員は、卒業予定者数の増加に対応して昨年の30,306名から30,825名に拡大されました。応募者数は、志願変更後の最終で男子21,938名、女子20,300名で、男子は2.3%、女子は1.2%増加しました。平均の応募倍率は昨年と同様の1.37倍でした。
受検者数は男子20,222名、女子19,385名で、男子は昨年より2.4%増加、女子は1.2%増加し、男子は14,912名、女子は14,407名が合格しました。男子の合格者数は昨年より1.2%しか増えておらず、女子の合格者は3.7%増えていて、男子は厳しく、女子は緩和した結果でした。平均の実質倍率は男女合計で1.35倍と、昨年の1.36倍から0.01ポイント下がっています。
2.応募者が多かった高校
学年制普通科と単位制他(単位制、コース制、専門学科、昼夜間定時制)の、応募者数上位10校を紹介します。
応募者が多かった都立高校(2022年・2023年)
2023年男子 | 2022年男子 | 2023年女子 | 2022年女子 | 2023年単位制他 | 2022年単位制他 | |||||||
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1 | 日比谷 | 344 | 日比谷 | 330 | 小岩 | 264 | 北園 | 273 | 新宿 | 637 | 新宿 | 670 |
2 | 豊島 | 264 | 青山 | 293 | 鷺宮 | 263 | 青山 | 265 | 芦花 | 434 | 国分寺 | 429 |
3 | 江北 | 264 | 戸山 | 283 | 豊多摩 | 262 | 豊多摩 | 263 | 国分寺 | 410 | 芦花 | 424 |
4 | 戸山 | 260 | 豊多摩 | 270 | 神代 | 258 | 文京 | 263 | 晴海総合 | 351 | 晴海総合 | 339 |
5 | 石神井 | 259 | 文京 | 262 | 昭和 | 254 | 神代 | 263 | 墨田川 | 346 | 墨田川 | 319 |
6 | 武蔵丘 | 255 | 江戸川 | 255 | 文京 | 250 | 昭和 | 256 | 稔ヶ丘 | 332 | 多摩科技 | 304 |
7 | 小岩 | 251 | 上野 | 254 | 富士森 | 249 | 井草 | 252 | 小台橋 | 308 | 稔ヶ丘 | 289 |
8 | 文京 | 245 | 北園 | 250 | 武蔵丘 | 242 | 向丘 | 249 | 六本木 | 291 | 六本木 | 275 |
9 | 上野 | 242 | 小岩 | 250 | 豊島 | 242 | 上野 | 246 | 大江戸 | 283 | 上水 | 262 |
10 | 狛江 | 242 | 目黒 | 237 | 日比谷 | 237 | 戸山 | 242 | 国際(一般) | 279 | 国際(一般) | 255 |
学年制普通科男子のトップは、一昨年、昨年に続いて今年も日比谷です。同数2位の豊島と江北は昨年はトップ10には登場していませんが、それぞれ13位と16位で高い人気でした。4位は昨年3位の戸山で応募者が減っています。5位の石神井は、今年は定員拡大で期待した受験生もいたようで、応募者が増えて一昨年以来の登場です。
学年制普通科女子のトップは小岩です。この10年で登場しなかったのは昨年だけというトップ10常連校で、昨年は高い人気から敬遠されたのでしょう。2位は昨年は11位だった鷺宮で、2019年以来の登場です。3位の豊多摩は昨年と同順位で、応募者数も昨年並みです。4位の神代は昨年3位で、応募者数はあまり変わっていません。5位の昭和は昨年6位で、応募者数はほとんど変わっていません。
単位制等では、募集規模が大きい学校が中心になり、登場する学校もあまり変わりません。今年も新宿がトップで、10年以上トップを維持し続けています。2位は昨年の3位から上がった芦花で、少しですが応募者が増えています。3位の国分寺は昨年2位で、少し応募者が減りました。4位の晴海総合、5位の墨田川はそれぞれ昨年と同順位で、両校とも応募者が増えています。
3.応募倍率が高かった高校
学年制普通科と単位制他(単位制、コース制、専門学科、昼夜間定時制)の、応募倍率上位10校を紹介します。
応募倍率が高かった都立高校(2022年・2023年)
2023年男子 | 2022年男子 | 2023年女子 | 2022年女子 | 2023年単位制他 | 2022年単位制他 | |||||||
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1 | 日比谷 | 2.59 | 日比谷 | 2.50 | 広尾 | 2.49 | 神代 | 2.48 | 立川・理 | 3.66 | 立川・理 | 4.59 |
2 | 目黒 | 2.29 | 目黒 | 2.39 | 鷺宮 | 2.48 | 広尾 | 2.47 | 国際・一般 | 2.85 | 芸術・美術 | 2.71 |
3 | 調布南 | 2.22 | 青山 | 2.25 | 竹早 | 2.20 | 井草 | 2.36 | 新宿 | 2.24 | 国際・一般 | 2.60 |
4 | 広尾 | 2.06 | 戸山 | 2.14 | 豊多摩 | 2.17 | 向丘 | 2.35 | 工芸・デザ゙ | 2.16 | 園芸・動物 | 2.40 |
5 | 府中 | 2.03 | 豊多摩 | 2.05 | 神代 | 2.13 | 三田 | 2.26 | 芸術・美術 | 2.14 | 新宿 | 2.36 |
6 | 田園調布 | 2.02 | 白鷗 | 2.03 | 昭和 | 2.0992 | 北園 | 2.24 | 園芸・動物 | 2.08 | 芸術・舞台 | 2.18 |
7 | 豊島 | 2.00 | 深川 | 2.0104 | 田園調布 | 2.0988 | 青山 | 2.21 | 新宿山吹・普 | 2.00 | 工芸・デザ | 2.12 |
8 | 江北 | 2.00 | 東 | 2.0101 | 青山 | 2.06 | 鷺宮 | 2.160 | 芦花 | 1.97 | 工芸・グラ | 2.12 |
9 | 雪谷 | 1.99 | 広尾 | 1.96 | 三田 | 2.02 | 豊多摩 | 2.156 | 科学技術 | 1.881 | 多摩科技 | 2.07 |
10 | 戸山 | 1.97 | 豊島 | 1.94 | 府中 | 2.01 | 東 | 2.15 | 北桜・調理 | 1.880 | 芦花 | 1.93 |
工芸・グラ | 1.880 |
- 工芸・グラ→工芸・グラフィック、工芸・デザ→工芸・デザイン、立川・理数→立川・創造理数、北桜・調理→赤羽北桜・調理、芸術・舞台→総合芸術・舞台表現、芸術・美術→総合芸術・美術、多摩科技→多摩科学技術
学年制普通科男子は、今年も日比谷がトップで3年連続になります。2位は、昨年人気が一気に上がった目黒です。3位は昨年13位だった調布南で、この10年で初めての登場です。今年は一気に人気が上がりました。4位は昨年9位だった広尾で、今年は定員削減の影響から倍率が上昇しています。5位の府中はこの10年で初めての登場で、今年は人気が上がりました。
学年制普通科女子は、昨年2位だった広尾がトップです。定員が削減されたのに応募者はあまり減らず、昨年並みの倍率でした。2位は昨年8位だった鷺宮で、人気が上がっています。3位の竹早は、ときおりトップ10に出てくる学校です。募集定員と応募者が減りましたが倍率は上がり、今年は3位になりました。4位は昨年9位だった豊多摩です。倍率は昨年並みで、高倍率校が昨年より減ったため、順位が上がっています。5位は昨年トップだった神代で、応募者が減って倍率が下がっていますが、それでも2倍を超える高水準です。
単位制その他では、募集定員が少ない学校・課程も多く、ちょっとした応募者の増加で高倍率になることもありますが、登場校はあまり変わらず、8校・課程は昨年もトップ10に登場しています。今年のトップは、昨年新設していきなりトップになった立川・創造理数。倍率は大きく下がりましたが、2年連続のトップです。2位は昨年3位だった国際・一般枠、3位は昨年5位だった新宿で、両校ともトップ10の常連で、高い人気が続いています。
4.応募の欠席・定員割れについて
全日制の欠席率は6.0%で、昨年の5.9%から上がっています。一昨年は下がったものの、それ以外は毎年少しずつ上昇しています。多数の欠席が出ている学校があり、その分、応募倍率は高くても実質倍率は下がります。欠席者数のトップは今年も日比谷で107名です。昨年の108名とあまり変わらず、今年も高水準です。2番目は戸山の71名で昨年の51名から増加、3番目は科学技術の67名で昨年の80名から減少、4番目は新宿の63名で昨年は64名でしたからあまり変わりません。
島嶼部を除く全日制各校の一般(分割前期)合格発表段階での定員割れは、昨年より減ったものの今年も大幅で約1,400名となっています。普通科では単位制も含めて、大森の93名が最多、次が五日市の86名です。1クラス分にあたる40名以上の定員割れになったのはこの他深沢、光丘、田柄、青井、羽村、多摩の各校です。専門学科や総合学科では、足立工科の65名が最多で、次が大田桜台の52名、杉並工科・機械、北豊島工科、足立工科、江東商業も40名を超える定員割れです。
神奈川県・公立高校
1.全体の状況
昨年10月の進路希望調査によると、県内公立中学卒業予定者数は前年度より903名増えた67,984名でした。高校等の進学希望者数は65,902名で前年度より1,004名多く、わずかですが生徒数の増加よりも大きい増加幅でした。
全日制公立高校の募集定員は昨年よりも400名多い40,930名で、志願変更後の最終応募者数は48,082名、応募倍率は昨年と同じ1.17倍でした。
全日制の学力検査の受検者数は46,805名で、昨年の46,013名から792名増加、学力検査のないクリエイティブスクールと連携募集、インクルーシブ特別枠や、感染症等での追検査も含めた総受検者数は47,667名で、昨年の47,036名より631名増えました。
2.普通科の応募者数ランキング
普通科の応募者数上位10校は以下の通りです。
応募者が多かった神奈川県公立高校(普通科、2021〜2023年)
順位 | 応募者数トップ10 普通科 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||||
1 | 横浜翠嵐 | 708 | 横浜翠嵐 | 804 | 横浜翠嵐 | 741 |
2 | 湘南 | 572 | 市ケ尾 | 592 | 湘南 | 574 |
3 | 住吉 | 551 | 七里ガ浜 | 569 | 七里ガ浜 | 544 |
4 | 希望ケ丘 | 550 | 希望ケ丘 | 551 | 海老名 | 521 |
5 | 海老名 | 538 | 湘南 | 537 | 市ケ尾 | 514 |
6 | 荏田 | 531 | 住吉 | 503 | 希望ケ丘 | 508 |
7 | 多摩 | 519 | 多摩 | 495 | 住吉 | 497 |
8 | 七里ガ浜 | 516 | 海老名 | 488 | 生田 | 490 |
9 | 市ケ尾 | 513 | 鎌倉 | 486 | 麻溝台 | 488 |
10 | 港北 | 511 | 厚木 | 485 | 新羽 | 485 |
- 単位制や昼間部定時制(定時制の場合は共通選抜)を含み、クリエイティブスクールを除く。
トップは今年も横浜翠嵐で、入試制度が現行に変更になった2013年からトップの座を守り続けています。2位は昨年5位、一昨年2位と隔年現象が見られる湘南です。3位は昨年6位の住吉で、応募者数が増え順位を上げています。4位は昨年と同じ希望ヶ丘で、応募者数も昨年並みです。5位の海老名は昨年8位、一昨年4位で、隔年で応募者が増減しています。
3.普通科の応募倍率ランキング
続いて、応募倍率上位10校を紹介します。
応募倍率が高かった神奈川県公立高校(普通科、2021〜2023年)
順位 | 応募倍率トップ10 普通科 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | ||||
1 | 横浜翠嵐 | 1.98 | 横浜翠嵐 | 2.25 | 横浜翠嵐 | 2.07 |
2 | 多摩 | 1.87 | 多摩 | 1.78 | 横浜緑ヶ丘 | 1.72 |
3 | 湘南 | 1.60 | 横浜緑ケ丘 | 1.68 | 多摩 | 1.68 |
4 | 新城 | 1.58 | 湘南台 | 1.67 | 湘南 | 1.60 |
5 | 住吉 | 1.539 | 新城 | 1.60 | 七里ガ浜 | 1.52 |
6 | 希望ケ丘 | 1.536 | 市立南 | 1.55 | 大和 | 1.48 |
7 | 大和 | 1.532 | 希望ケ丘 | 1.54 | 新城 | 1.47 |
8 | 市立東 | 1.526 | 鎌倉 | 1.53 | 市立戸塚 | 1.46 |
9 | 岸根 | 1.49 | 横浜平沼 | 1.513 | 川和 | 1.44 |
10 | 横浜栄 | 1.47 | 茅ケ崎北陵 | 1.511 | 鎌倉 | 1.43 |
トップは今年も横浜翠嵐で、応募者が減っただけ倍率も下がって2倍を切りました。2位も昨年と同じ多摩で、毎年少しずつですが倍率が上がっています。3位の湘南は、昨年は応募者が減ったために11位でしたが、今年は復活です。4位は昨年5位だった新城で、毎年少しずつ順位を上げています。倍率自体は若干ですが下がっています。5位の住吉は応募者数が増加し続けている学校で、2019年以来の登場です。
4.コース制他の応募倍率ランキング
次に、コース制や専門学科、総合学科などの応募倍率上位10校を紹介します。少定員の学科が多く、応募者数でランキングを作ると登場校が固定化するため、倍率のみの紹介とします。
応募倍率が高かった神奈川県公立高校(コース制他、2021〜2023年)
順位 | 応募倍率トップ10 コース制・専門学科・総合学科・クリエイティブ(同順位あり) | ||||||||
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2023年度 | 2022年度 | 2021年度 | |||||||
1 | 神奈川総合 | 個性化 | 1.97 | 横浜国際 | バカロレア | 2.10 | 神奈川総合 | 舞台芸術 | 2.33 |
2 | 神奈川総合 | 舞台芸術 | 1.93 | 神奈川工業 | デザイン | 2.00 | 神奈川総合 | 個性化 | 2.00 |
3 | 神奈川工業 | デザイン | 1.82 | 神奈川総合 | 国際文化 | 1.80 | 相模原弥栄 | 美術 | 1.85 |
4 | 横浜国際 | IB帰国 | 1.80 | 横浜国際 | IB帰国 | 1.80 | 神奈川総合 | 国際文化 | 1.80 |
5 | 神奈川総合 | 国際文化 | 1.73 | 市立横浜商業 | 国際帰国 | 1.75 | 神奈川工業 | デザイン | 1.76 |
6 | サイエンスフロンティア | 理数 | 1.60 | 神奈川総合 | 舞台芸術 | 1.67 | 川崎総合科学 | 情報工学 | 1.64 |
7 | 相模原弥栄 | スポーツ | 1.58 | 市立横浜商業 | 国際 | 1.66 | みなと総合 | 総合 | 1.64 |
8 | 相模原弥栄 | 美術 | 1.56 | サイエンスフロンティア | 理数 | 1.56 | 川崎総合科学 | 科学 | 1.56 |
9 | 川崎総合科学 | 情報工学 | 1.513 | 市立横浜商業 | Sマネジメント | 1.51 | 相原 | 畜産科学 | 1.50 |
10 | 横浜総合 | 総合Ⅱ部 | 1.510 | 中央農業 | 畜産科学 | 1.38 | 相原 | 総合ビジネス | 1.42 |
- サイエンスフロンティア→市立横浜サイエンスフロンティア、市立横浜商業・Sマネジメント→市立横浜商業・スポーツマネジメント
今年のトップは神奈川総合の個性化で、昨年は登場していませんが一昨年は2位で、隔年での人気の変化が見られます。2位は同校の舞台芸術で、一昨年は新設でいきなりトップ、昨年は6位と高い人気が続いています。3位は一昨年5位、昨年2位だった神奈川工業のデザインで、こちらも高い人気が続いています。4位は横浜国際の国際バカロレアの帰国枠で、こちらは5名定員ですから参考程度と考えてよいでしょう。5位は神奈川総合の国際文化で、一昨年が4位、昨年が同率3位で、高い人気が続いています。
5.応募の取り消し・欠席・欠員について
全日制公立高校では応募先変更時に3,950名が応募先を変更、44名が取り消しました。昨年がそれぞれ3,197名と45名でしたから、応募先の変更は大きく増えています。安全を考えての変更が中心です。応募先変更後の取り消し・欠席は516名(他に昼間定時制で8名)で、受検後取り消しは319名(同1名)でした。併願の私立に入学を決めたケースが多かったと考えられます。応募の取り消し・欠席、受検後取り消しの合計では、今年も最多は横浜翠嵐で昨年と同様の62名でした。次が湘南28名、市ヶ尾25名、多摩24名、柏陽23名、新城22名、横浜平沼21名、港北20名、市立桜丘19名、川和・元石川・荏田・生田が15名などでした。旧学区トップ校と、2番手校や中堅校では東京隣接地域の学校が中心で、有名私立を第一志望にした受験生が、希望の私立に合格したための取り消しや欠席が目立ちました。
定員割れは37校54学科・コース、合計1,520名で、昨年並みの規模です。目立ったところでは永谷が今年も111名と、全県で最大の定員割れになったほか、全日制普通科では平塚湘風86名、寒川65名、津久井54名、白山35名、クリエイティブスクールでは横須賀南以外の全校が定員割れで、特に田奈は103名と100名を超えました。昼間部定時制普通科では横浜明朋・午後部102名、市立川崎・昼間定時制56名、相模向陽館・午前部43名などが目立ち、専門・総合学科等では川崎工科78名、麻生総合60名、平塚工科53名、二俣川看護福祉・福祉50名、秦野総合48名、小田原東・総合ビジネス36名、小田原城北工業・電気33名、海洋科学・水産食品と横須賀南・福祉各31名、磯子工業・化学30名などが目立ちます。
千葉県・公立高校
1.全体の状況
今年は、前後期一本化から3年目の入試となりました。千葉県内公立中学校と隣接県協定対象の茨城・埼玉県各校の卒業予定者数の合計は49,803名で、昨年よりわずかに23名増えています。ただ、卒業予定者数は昨年並みにも関わらず、全日制公立高校の募集定員は360名削減されました。
全日制公立高校の志願変更後の確定応募者数は34,793名で、昨年の志願確定時より156名増えています。応募倍率は1.11倍で、昨年より0.01ポイント上昇しています。最終の受検者数は34,568名となり、合格者は28,717名でした。昨年の最終受検者数は34,438名、合格者は29,010名だったため、受検者数は130名増えているのに合格者は293名減っています。学校ごとに違いはありますが、全体的には少し厳しくなった入試でした。
ただ、今年も欠員が多く、56校89学科で2,244名が二次募集になりました。昨年よりも少し減っていますが、今年も2,000名を超えています。
2.全日制普通科の人気校
全日制普通科の応募者数と応募倍率の上位10校を紹介します。
千葉県公立高校の応募者数・応募倍率ランキング(全日制普通科、2022・2023年)
順位 | 応募者数トップ10 | |||
---|---|---|---|---|
2023年 | 2022年 | |||
校名 | 応募者数 | 校名 | 応募者数 | |
1 | 県船橋 | 569 | 県船橋 | 587 |
2 | 柏南 | 516 | 柏南 | 530 |
3 | 船橋東 | 500 | 千葉東 | 529 |
4 | 国分 | 491 | 津田沼 | 515 |
5 | 柏の葉 | 486 | 国分 | 454 |
6 | おおたか | 486 | 佐倉 | 449 |
7 | 市立千葉 | 480 | 東葛飾 | 447 |
8 | 東葛飾 | 480 | 市立千葉 | 442 |
9 | 津田沼 | 462 | 鎌ヶ谷 | 436 |
10 | 市立松戸 | 462 | 柏中央 | 436 |
順位 | 応募倍率トップ10 | |||
---|---|---|---|---|
2023年 | 2022年 | |||
校名 | 応募倍率 | 校名 | 応募倍率 | |
1 | 東葛飾 | 2.00 | 東葛飾 | 1.86 |
2 | 県船橋 | 1.78 | 県船橋 | 1.83 |
3 | 柏の葉 | 1.74 | 県千葉 | 1.69 |
4 | 市立千葉 | 1.71 | 千葉東 | 1.65 |
5 | 市立松戸 | 1.65 | 津田沼 | 1.61 |
6 | 県千葉 | 1.58 | 佐倉 | 1.60 |
7 | 成田国際 | 1.57 | 市立千葉 | 1.58 |
8 | 船橋東 | 1.56 | 成田国際 | 1.53 |
9 | 国分 | 1.534 | 木更津 | 1.51 |
10 | 松戸国際 | 1.530 | 八千代 | 1.49 |
応募者数のトップは今年も県船橋です。2018年までは前後期とも募集規模が大きい幕張総合がトップでしたが、同校が総合学科に転換したため、2019年、2020年は前後期とも県船橋が普通科のトップになり、前後期が1本化された2021年以降もトップが続いています。今年は応募者が少し減っています。2位の柏南も、前後期が一本化されたこの3年間2位を続けています。同校も今年は応募者が少し減りました。3位の船橋東は、昨年は登場していませんが一昨年は10位に登場しています。今年は100名以上応募者が増えています。4位の国分は昨年の5位から上がっていて、応募者も増えています。5位は同数同順位で、柏の葉と流山おおたかの森です。柏の葉はこの10年では初めての登場で、今年は応募者が100名以上増えました。流山おおたかの森は、昨年、一昨年ともに11位で応募者を集めていましたが、トップ10に登場するのはこの10年では初めてです。応募者が増えて人気が上がっています。
応募倍率のトップは東葛飾、2位は県船橋です。両校とも一昨年、昨年に続いて同順位ですが、東葛飾は倍率が上がり、県船橋は少し下がっています。3位の柏の葉は応募者が大きく増えています。4位の市立千葉は応募者が増え、昨年の7位から上がりました。5位の市立松戸は昨年12位でした。今年は応募者が増えて倍率が上がっています。
3.専門学科などの人気ランキング
専門学科、コース、総合学科や昼間定時制などの応募倍率上位10校です。少定員の学科が多く、応募者数でランキングを作ると登場校が固定化するため、倍率のみの紹介とします。
千葉県公立高校の応募倍率ランキング(専門系他、2022・2023年)
順位 | 応募倍率トップ10 | |||||
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2023年 同順位あり | 2022年 同順位あり | |||||
校名 | 課程 | 応募倍率 | 校名 | 課程 | 応募倍率 | |
1 | 市立千葉 | 理数 | 1.73 | 県松戸 | 芸術 | 1.90 |
2 | 県船橋 | 理数 | 1.68 | 佐倉 | 理数 | 1.85 |
3 | 幕張総合 | 総合 | 1.58 | 小金 | 総合 | 1.82 |
4 | 小金 | 総合 | 1.53 | 市立稲毛 | 国際教養 | 1.78 |
5 | 佐倉 | 理数 | 1.48 | 柏の葉 | 情報理数 | 1.73 |
6 | 柏の葉 | 情報理数 | 1.48 | 県船橋 | 理数 | 1.68 |
7 | 幕張総合 | 看護 | 1.48 | 県柏 | 理数 | 1.58 |
8 | おおたか | 国際コミュ | 1.45 | 千葉女子 | 家政 | 1.58 |
9 | 千葉女子 | 家政 | 1.43 | 幕張総合 | 総合 | 1.54 |
10 | 市立船橋 | 商業 | 1.43 | 市立千葉 | 理数 | 1.50 |
今年のトップは昨年10位だった市立千葉の理数です。倍率が上がりましたが、小定員なので実際の応募者の増加人数はあまり大きくありません。2位は昨年6位だった県船橋の理数で、倍率は昨年と変わっていません。今年は他の高倍率校が減って順位が上がりました。3位は昨年9位だった幕張総合・総合です。このグループではめずらしい県内最大の募集規模の学校で、応募者は30名以上増えています。4位の小金は応募者が減って、昨年の3位から下がっています。5位は同倍率3校で、佐倉・理数、柏の葉・情報理数、幕張総合・看護となりました。佐倉・理数と柏の葉・情報理数は応募者が少し減っていて、佐倉・理数は昨年の2位から下がり、柏の葉・情報理数は昨年と同順位です。幕張総合・看護は2020年の前期以来の登場ですが、一昨年が11位、昨年は13位と、比較的高い倍率水準が続いています。
埼玉県・公立高校
1.全体の状況
県内公立中学校(義務教育学校を含む)の卒業予定者数(伊奈学園と市立浦和の内部進学を除く)は59,326名で、昨年より99名減っています。12月に実施した2回目の進路希望調査では、高校進学希望者が140名減少、全日制公立高校希望者も712名減っていました。全日制公立高校の全体定員は720名削減され、転編入枠と中高一貫校の内部進学を除いた当初の募集定員も36,002名に減らされました。全日制の志願変更後の最終応募者数は39,921名と、昨年より344名減りました。応募倍率は昨年と同じ1.10倍です。
全日制の事前取り消しと当日欠席は合計304名で、昨年の380名よりは減ったものの今年も高水準です。欠席者の中には新型コロナウイルス等での追検査対象者も含まれますが、難関・上位校が多いことから、追検査よりも都内国立や難関私立高校の繰上げ合格者の方が多いようです。また、従来までと同様、出願したものの結局併願で合格している地域の私立高校への進学を決めたケースも見られました。
確定受検者総数は39,606名で、昨年の39,887名よりも281名減少、合格者の総数は34,597名で、昨年より523名減少していますが、実質倍率は1.14倍で、昨年と変わらない水準でした。
定員割れによる欠員補充については、2018年が990名、2019年は915名、2020年が780名と減少傾向でしたが、一昨年が1,458名、昨年が1,682名と増加し、今年は1,485名で昨年より197名減りました。
今年も高倍率の人気校があった半面、不人気の学校もあって、その格差は広がっています。
2.応募者数ランキング
普通科、総合学科・専門学科・コース制等の応募者数上位10校を紹介します。
応募者が多かった埼玉県公立高校(2022年・2023年)
2023年応募者数トップ10 | |||||
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普通科 | 総合・専門学科、コース等 | ||||
学校名 | 応募者数 | 学校名 | 課程 コース | 応募者数 | |
1 | 伊奈学園 | 887 | 久喜北陽 | 総合 | 315 |
2 | 県浦和 | 555 | 滑川総合 | 総合 | 282 |
3 | 川口市立 | 542 | 川越総合 | 総合 | 247 |
4 | 市立浦和 | 528 | 幸手桜 | 総合 | 208 |
5 | 浦和西 | 520 | 熊谷商業 | 総合ビジ | 201 |
6 | 川越南 | 505 | 寄居城北 | 総合 | 199 |
7 | 県川越 | 502 | 狭山緑陽 | Ⅰ部 | 193 |
8 | 川越女子 | 487 | 進修館 | 総合 | 191 |
9 | 浦和一女 | 482 | 浦和商業 | 商業 | 188 |
10 | 所沢 | 480 | 大宮商業 | 商業 | 172 |
2022年応募者数トップ10 | |||||
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普通科 | 総合・専門学科、コース等 | ||||
学校名 | 応募者数 | 学校名 | 課程 コース | 応募者数 | |
1 | 伊奈学園 | 852 | 久喜北陽 | 総合 | 348 |
2 | 浦和西 | 558 | 川越総合 | 総合 | 275 |
3 | 浦和一女 | 528 | 滑川総合 | 総合 | 267 |
4 | 県川越 | 519 | 熊谷商業 | 総合ビジ | 196 |
5 | 川口市立 | 513 | 浦和商業 | 商業 | 184 |
6 | 市立浦和 | 512 | 大宮商業 | 商業 | 183 |
7 | 川越南 | 503 | 寄居城北 | 総合 | 180 |
8 | 越ヶ谷 | 490 | 進修館 | 総合 | 179 |
9 | 川越女子 | 484 | 深谷商業 | 商業 | 170 |
10 | 蕨 | 471 | 吹上秋桜 | Ⅰ部 | 158 |
所沢 | 471 |
普通科では、規模が大きい伊奈学園が例年通り今年もトップです。昨年に続いて今年も応募者が少し増えています。2位の県浦和は応募者数ランキングの常連校で、13位だった昨年のように表から姿を消すこともありますが、翌年は再び登場します。3位の川口市立は、応募者が増えて昨年の5位から上がりました。4位の市立浦和も応募者が増えて昨年の6位から上がっています。5位の浦和西は、逆に応募者が減って昨年の2位から下がっています。
総合・専門学科やコース制、昼間定時制等のトップは今年も久喜北陽で、2015年からトップを続けています。応募者は昨年より減っています。2位の川越総合は昨年3位、3位の滑川総合は昨年2位で、2020年から両校が交互に2位と3位になっています。4位の幸手桜は応募者ランキングの常連校ですが、この10年では昨年だけ12位で登場していません。今年は応募者が大きく増えて復活です。5位の熊谷商業は昨年の4位から下がりましたが、応募者は少し増えています。
3.応募倍率ランキング
普通科、総合学科・専門学科・コース制等の応募倍率上位10校を紹介します。
応募倍率が高かった埼玉県公立高校(2022年・2023年)
2023年応募倍率トップ10 | |||||
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普通科 | 総合・専門学科、コース等 | ||||
学校名 | 倍率 | 学校名 | 課程 コース | 倍率 | |
1 | 市立浦和 | 2.20 | 大宮 | 理数 | 2.65 |
2 | 川口市立 | 1.94 | 川口市立 | 理数 | 2.05 |
3 | 県浦和 | 1.55 | 越谷北 | 理数 | 1.98 |
4 | 市立浦和南 | 1.46 | 市立大宮北 | 理数 | 1.80 |
5 | 浦和西 | 1.453 | 大宮光陵 | 美術 | 1.775 |
6 | 越谷南 | 1.447 | 新座総合技術 | デザイン | 1.575 |
7 | 大宮 | 1.440 | 川口市立 | スポーツ | 1.55 |
8 | 和光国際 | 1.437 | 所沢北 | 理数 | 1.55 |
9 | 越ケ谷 | 1.43 | 松山 | 理数 | 1.55 |
10 | 川越南 | 1.41 | 熊谷工業 | 情報技術 | 1.45 |
2022年応募倍率トップ10 | |||||
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普通科 | 総合・専門学科、コース等 | ||||
学校名 | 倍率 | 学校名 | 課程 コース | 倍率 | |
1 | 市立浦和 | 2.13 | 大宮 | 理数 | 2.45 |
2 | 川口市立 | 1.83 | 所沢北 | 理数 | 2.43 |
3 | 浦和西 | 1.56 | 川口市立 | 理数 | 1.88 |
4 | 蕨 | 1.48 | 松山 | 理数 | 1.68 |
5 | 市立川越 | 1.48 | 和光国際 | 外国語 | 1.633 |
6 | 浦和一女 | 1.475 | 越谷北 | 理数 | 1.625 |
7 | 大宮 | 1.472 | 市立川越 | 国際経済 | 1.61 |
8 | 市立浦和南 | 1.469 | 市立大宮北 | 理数 | 1.60 |
9 | 県川越 | 1.44972 | 蕨 | 外国語 | 1.50 |
10 | 越谷北 | 1.44969 | 市立川越 | 情報処理 | 1.50 |
普通科では、今年もトップは市立浦和で5年連続です。2位も5年連続の川口市立です。両校とも少し倍率が上がっています。3位は昨年ランク外だった県浦和で、今年は応募者が増えています。4位の市立浦和南は昨年8位でしたが、倍率はほとんど変わっていません。5位は昨年3位だった浦和西で、やや倍率が下がりました。
総合・専門学科、コース制等では、少定員の学校・課程も多く、本来は普通科よりも登場校の変化が大きくても不思議はないのですが、ここ数年は理数科や外国語科など、普通科カラーの強い学校・課程がトップ10を占めることが多くなってきて、その中でも理数科の人気が外国語科を上回っています。昨年も今年も10校中6校が理数で、1~4位は理数で占められました。今年の1位は大宮・理数で、3年連続のトップです。2位は昨年3位だった川口市立です。4位は昨年の7位から上がった市立大宮北の理数です。5位は大宮光陵の美術で、2020年以来の登場です。今年は人気が高くなりました。