上級者向け 受験マニアックス
2019年12月号 2020年地域別高校入試予測
2019年秋の模試などによる人気動向の分析(㈱エデュケーショナルネットワーク作成)を元に、2020年度高校入試について、各校の入試状況の予測をお伝えします。
まず公立高校について、普通科や普通科系の各学科・コースについて、地域ごとに紹介します。
私立高校は、難関・上位校や、動きがありそうな学校を紹介します。
なお、入試情勢は10月上旬現在です。こうした記事の影響もあって、今後人気動向が変わる可能性もあります。ご了解ください。
東京都
1.旧第1・第2学区
- 旧第1学区:千代田区・港区・品川区・大田区
- 旧第2学区:新宿区・渋谷区・目黒区・世田谷区
旧第1学区には、全都トップレベル校の日比谷をはじめ、三田、小山台などの人気校があり、上位校には旧他学区からも受験生が集まります。一方で、中堅レベルまでの学校は地元の受験生が中心となっています。旧第2学区の学校を志望する受験生も多いです。
旧第2学区は、上位校はもちろん中堅校にも旧他学区からの受験生が集まります。地域的におしゃれな雰囲気があり、倍率が高い学校が多いのが特徴です。トップレベル校は戸山と青山です。また、単位制の新宿はとても人気が高い学校です。
高校名 | 予測 |
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旧第1学区 | |
大崎 | 2019年は難化し、2020年は人気が落ち着くと思われるが、2018年並みの難度には下がらないと思われる。 |
大森 | 定員削減になり、一般入試の難度は少なくとも定員割れとなった2019年よりは難化すると思われる。 |
日比谷 | 全都トップレベル校。人気は盤石。難度は上限に近く、来年も高倍率の入試が続くと思われる。併願受験生の欠席も非常に多いので、敬遠せずに堂々と挑戦したい。 |
八潮 | 定員削減になり、一般入試の難度は少なくとも定員割れとなった2019年よりは難化すると思われる。 |
小山台、田園調布、三田、三原、雪谷 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
旧第2学区 | |
青山 | トップレベル校で人気が高い。2019年並みの難度だと思われる。 |
駒場:普通 | 男子は人気に変化が見られないものの、女子は人気が上がる可能性が高い。男子の難度は2019年並み、女子はやや上がると思われる。 |
新宿 | 人気が高い学校。2019年並みの難度が続くと思われる。 |
戸山 | トップレベル校で安定した人気が続いている。2019年並みの難度だと思われる。 |
広尾 | 高学力層の受験生の人気は下がっておらず、定員削減もあるため、やや難化するかもしれない。要注意。 |
目黒 | 広尾の定員削減を嫌った受験生の流入も考えられ、男女とも少し難化すると思われる。 |
桜町、千歳丘、深沢、松原、芦花 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
2.旧第3・第4学区
- 旧第3学区:杉並区・練馬区・中野区
- 旧第4学区:文京区・豊島区・板橋区・北区
旧第3学区は、東西方向の鉄道の便がよく、武蔵野市や三鷹市などの多摩地区からこの地域に流入してくる受験生がいる一方で、地域内から都心部や旧第2学区を目指す受験生の動きもあります。さらに私立志向が高く、私立も含めて学校選びをするため、受験生の動きは活発で複雑です。トップ校の西は、全都立高校の中でも高い医学部進学実績を誇る学校で、地域内外の受験生を集めています。
旧第4学区は、文京区内に人気が高い学校が集まっています。豊島区には平均的な学力の学校、板橋区と北区には中堅レベルまでの学校が多く見られます。地域のトップ校は竹早ですが、学力最上位層の受験生にはややもの足りないので、旧第1学区の日比谷、旧第2学区の戸山などに挑戦する受験生も多くいます。
高校名 | 予測 |
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旧第3学区 | |
大泉 | 中高一貫校で募集定員が少ないため、ちょっとした応募者数の変化で難度が変わる。男女とも2019年並みの難度と考えた方が無難。 |
大泉桜 | 2019年は入りやすくなっていた。2020年は定員削減のため、今年よりはやや難化すると思われるが、2018年並みの難度には戻らないかもしれない。 |
鷺宮 | 男女別定員緩和を実施するため、男子が少し難化すると思われるが、女子はあまり難度に影響は出なさそう。 |
石神井 | 2019年は男女ともに難化し、2020年は少し落ち着くと思われるが、2018年並みまで難度が下がることは考えにくく、2019年並みの難度が続くと考えた方がよい。 |
豊多摩 | 人気が高い学校。2019年並みの難度を維持すると思われる。 |
西 | トップ校。人気は盤石。2019年並みの高難度が続くと思われる。 |
光丘 | 2019年の一般入試は男女とも定員割れで、難度面では入りやすくなっていた。2020年は定員削減のため、今年よりはやや難化すると思われるが、2018年並みの難度には戻らないかもしれない。 |
富士 | 中高一貫校で募集定員が少ないため、ちょっとした応募者数の変化で難度が変わる。男女とも2019年並みの難度と考えた方が無難。 |
井草、杉並、田柄:普通、武蔵丘 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
旧第4学区 | |
板橋 | 2019年は受験生の学力層が上がって男女とも少し難化。2020年の難度は2018年並みに戻るか微妙で、2019年並みと思っておいた方が良さそう。 |
板橋有徳 | 2019年は推薦・一般入試とも応募者が減って、少し入りやすくなっていた。人気に変化は見られないが、2020年は定員削減なので、2018年並みの難度に戻りそう。 |
大山 | 2019年は男女ともに入りやすくなった。2020年は男女別の定員緩和と定員削減を実施する。男女ともやや難化するかもしれない。 |
高島 | 2019年は一般入試の女子が2018年並みの応募者数(厳密には若干増加)で推薦は増加、男子は推薦・一般入試とも増加して、男女とも難化した。2020年は、人気が少し落ち着くと考えられるが、難度が2018年の水準まで下がるとは考えにくく、2019年並みの難度が続くと思った方がよさそう。 |
竹早 | 高い人気の学校。定員の削減で男女ともやや難化するかもしれない。 |
飛鳥、北園、豊島、文京、向丘 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
3.旧第5・第6学区
- 旧第5学区:台東区・荒川区・足立区・中央区
- 旧第6学区:江戸川区・葛飾区・墨田区・江東区
旧第5学区は都立志向が高い地域です。トップ校の白鴎は都立の中高一貫校の第一号として注目されてきましたが、高校募集枠の定員が少ないために敬遠ムードが出ています。
旧第6学区も都立志向が高い地域です。さらに地域内志向も高く、学区制が撤廃された後も旧他学区との受験生の流出入が少なくなっています。しかし、トップ校の両国が中高一貫校で高校募集枠の定員が少ないため、学力最上位層の受験生は旧他学区の学校を選択することが多くなっています。
高校名 | 予測 |
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旧第5学区 | |
青井 | 2019年は男子の難度に変化は見られないものの、女子は少し難化していて、安全志向による学力層の上昇が見られる。この傾向は続くと見られるので、女子は2019年の難度が続き、男子も少し上がるかもしれないと考えていたほうがよい。 |
足立 | 2019年は男子の一般入試の応募者が増え、女子の一般入試は2018年並み、推薦は減っていた。しかし、男子だけでなく女子も少し難化した。受験生の学力層が上がっているからで、安全志向の強まりの影響。2020年も2019年並みの難度が続きそう。 |
足立新田 | 2019年は男子の難度に変化は見られないものの、女子は少し難化していて、安全志向による学力層の上昇が見られる。この傾向は続くと見られるので、女子は2019年の難度が続き、男子も少し上がるかもしれないと考えていたほうがよい。 |
足立西 | 2019年は男子の難度に変化は見られないものの、女子は少し難化していて、安全志向による学力層の上昇が見られる。この傾向は続くと見られるので、女子は2019年の難度が続き、男子も少し上がるかもしれないと考えていたほうがよい。 |
上野 | 2019年は女子の推薦の応募者が減ったものの、一般入試では増加、男子は推薦・一般入試とも増加、男子は難化、女子もやや難度が上がった。応募者数は隔年現象が見られるが、地域性もあり、男女とも難度は2019年並みを維持すると考えていたほうがよい。 |
江北 | 2019年は男女とも一般入試の応募者の増加が目立ち、男子は2018年並みの難度だったが、女子は難化。都立志向が高い地域なので、2020年も男女とも2019年並みの難度が続きそう。 |
竹台 | 2019年は男女とも難度が少し下がっていた。2020年は定員削減のため、やや難化するかもしれない。 |
白鴎 | 中高一貫校で小規模な入試のため、ちょっとした応募者数の増減で難度が変わる。2020年も応募者数次第なため、少なくとも2019年並みと考えていたほうがよい。 |
忍岡:普通、淵江 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
旧第6学区 | |
葛飾野 | 男女別定員緩和を実施するため、男子はやや難化するかもしれない。女子の難度は変化がなさそう。 |
葛西南 | 定員を削減するため、敬遠ムードが起きるかもしれないが、入りやすくなることはあまり期待できず、少なくとも2019年並みの難度と考えていたほうがよい。 |
小岩 | 2019年は推薦の女子の応募者が少し減ったものの、一般入試と男子は増加。男子は2018年並みの難度で女子は難化した。都立志向が強い地域だけに、2019年の反動で難度が下がることは見込めない。 |
小松川 | 2019年は男子の難度が少し下がり、女子は2018年並みだった。人気校であり、地域事情も勘案すると、2020年は男子の難度が2018年並みに戻り、女子もやや難化する可能性がある。 |
篠崎 | 2019年は男女とも難度が上がっていた。受験生の学力層が上がっている。2020年も2019年並みの難度を維持しそう。 |
墨田川 | 隔年的な変化が見られそうだが、難度は2019年並みだと思われる。 |
日本橋 | 2019年、男女、推薦・一般入試とも応募者が増加し、男女ともに難化。都立志向が強い地域だけに、2019年の反動で難度が下がることは見込めない。 |
東 | 2019年は男女とも難度が上がっていた。受験生の学力層が上がっている。2020年は男女別定員緩和が実施されるため、男子はさらに難化しそう。女子も難度が下がることはないと思われる。 |
深川:普通 | 男女別定員緩和が実施されるため、男子はやや難化する可能性がある。 |
本所 | 2019年、男女、推薦・一般入試とも応募者が増加し、男女ともに難化。都立志向が強い地域だけに、2019年の反動で難度が下がることは見込めない。 |
南葛飾 | 2019年、男女、推薦・一般入試とも応募者が増加し、男女ともにかなり難化。都立志向が強い地域だけに、2019年の反動で難度が下がることは見込めない。 |
両国 | 中高一貫校で小規模な入試。2019年は男子の難度がやや下がったが、少定員でちょっとした応募者数の変化で難度が変わるため、男子は2018年並みの難度に戻るかもしれない。女子もやや難化するかもしれないと考えていたほうがよい。 |
江戸川、城東、紅葉川 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
4.旧第7・第8学区
- 旧第7学区:日野市・八王子市・町田市
- 旧第8学区:立川市・青梅市・昭島市・東大和市・武蔵村山市・福生市・あきる野市・羽村市・瑞穂町・日出町・奥多摩町・檜原村
旧第7学区は、以前は八王子方面の北部と町田方面の南部で受験生の学校選択パターンが異なっていましたが、最近は隣接する相模原市が政令指定都市となって吸引力が増していることもあり、北部・南部の両地域と相模原市の私立高校を含めた全体的な受験生の流動が活発になっています。また、町田市方面の受験生には、世田谷や目黒方面の都立高校を選ぶ動きも見られます。
旧第8学区は都立志向が高い地域です。トップ校の立川は八王子方面からの受験生が増えていますが、中堅校までの各校は地元密着型の入試です。
高校名 | 予測 |
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旧第7学区 | |
小川 | 2019年は男女とも難度が少し上がっていた。2020年は募集定員が削減されるため、男女ともさらに少し難化しそう。 |
片倉 | 2020年は募集定員が削減される。少し難化すると考えた方がよさそう。 |
南平 | 2019年は男女、推薦・一般入試とも2018年並みの応募者数だったが、難度は男女とも少し上がった。安全志向から受験生の学力層が上がっていて、2020年も2019年並みの難度だと思われる。 |
八王子北 | 2019年は女子の難度が少し上がった。2020年は2019年並みの人気・難度が続きそう。 |
八王子東 | トップ校。2019年、男女、推薦・一般入試とも応募者が少し減り、男子は少し難度が緩和した。女子は2018年並み。学力上位の受験生には同校よりも同じ進学指導重点校の立川を選ぶ動きも見られ、2020年は2019年並みの難度が続くと思われる。 |
町田 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
山崎 | 2019年は男子の難度が緩和した。2020年は募集定員が削減される。男子は少し難化するかもしれないが、2018年の難度までは戻らないかもしれない。女子はやや難化すると考えた方がよいだろう。 |
翔陽、成瀬、野津田:普通、日野、日野台、富士森、松が谷:普通 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
旧第8学区 | |
上水 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
昭和 | 2019年は男子の推薦の応募者数が2018年並みだったものの、女子は減少、一般入試は男女とも減少。難度面では男子が少し難化、女子が2018年並みだった。受験生の安全志向が高まって、応募者が減っても難度が下がらず、かえって上がる事態も起きているため、2020年は女子が少し難化するかもしれない。男子も2019年の難度を維持しそう。 |
立川 | トップ校。理数科の設置計画があり、実際同校自身も文部科学省のスーパー・サイエンス・ハイスクールに指定されているが、文系希望の受験生にはあまりアピールしていないようで難度面では2019年並みになりそう。 |
多摩 | 2019年は男女とも難度が大きく上がった。受験生の学力層が1ランク上がった印象。学校の中身の改革が進んで、受験生の評価が上がってきた模様2019年は反動もあって、難化傾向が一段落すると思われるが、2018年の難度までは下がらないと考えられる。 |
拝島 | 定員が削減され、男女別の定員緩和も実施される。2020年は少し難化が見込まれるが、男女別の定員緩和の影響はあまり大きくなさそう。 |
羽村 | 定員が削減され、男女別の定員緩和も実施される。2020年は少し難化が見込まれるが、男女別の定員緩和の影響はあまり大きくなさそう。 |
東大和 | 定員削減が実施されるため、男女ともやや難化するかもしれない。 |
東大和南 | 2019年は男女とも推薦が2018年並み、一般入試は同校も男女とも減少したが、難度面では女子が少し難化、男子が2018年並みだった。受験生の安全志向が高まって、応募者が減っても難度が下がらず、かえって上がる事態も起きているため、2020年は男子が少し難化するかもしれない。女子も2019年の難度を維持しそう。 |
武蔵村山 | 定員が削減され、男女別の定員緩和も実施される。女子の難度はこれ以上は上がらないと思われるが、男子は少し難化すると思われる。 |
5.旧第9・第10学区
- 旧第9学区:武蔵野市・小金井市・西東京市・東久留米市・小平市・東村山市・国分寺市・清瀬市
- 旧第10学区:国立市・三鷹市・調布市・狛江市・府中市・多摩市・稲城市
旧第9学区は、中央線、西武新宿線、西武池袋線などの東西方向の鉄道があり、新宿近辺へも行きやすい地域です。よって、旧第3学区の学校を選ぶ受験生も多くいます。従来の地域のトップ校は武蔵でしたが、中高一貫校で高校募集枠の定員が少ないため、学力最上位層の受験生は、旧第10学区の国立、旧第2学区の戸山などにも挑戦しています。最近は武蔵よりも国分寺や武蔵野北の方が、実質的な合格ラインが上になってきました。
旧第10学区は中央線・京王線が走り、東西方向の交通の便がよい地域です。地域トップ校の国立には、旧他学区からも受験生が集まります。また、周辺には、早実、明治系、中大系、法政大学などの人気大学附属校が多いため、私立も含めて広い視野で学校選択をする受験生が多くなっています。
高校名 | 予測 |
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旧第9学区 | |
小金井北 | 2019年は女子の推薦が2018年並みの応募者数で男子は減少、一般入試は男女とも減少したが、男女とも難化するという結果。挑戦志向が弱まり、安全志向が強くなった結果であり、2020年に向けても安全志向に変化は見られず、男女とも2019年並みの難度が続くと思われる。 |
武蔵 | トップ校。中高一貫校で小規模な入試。2020年の難度は応募者数次第なため、少なくとも2019年並みと考えていたほうがよい。 |
武蔵野北 | 2019年は男子は推薦・一般入試とも2018年並みの応募者数で、女子は推薦・一般入試とも減ったが、難度では男子が難化、女子の難度も緩和しなかった。挑戦志向が弱まり、安全志向が強くなった結果であり、2020年に向けても安全志向に変化は見られず、男女とも2019年並みの難度が続くと思われる。 |
清瀬、久留米西、国分寺、小平:普通、小平西、小平南、田無、東村山西、保谷 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
旧第10学区 | |
国立 | トップ校。2020年に向けても人気は高く、難度面ではあまり変わらないものの、厳しい入試になると思われる。 |
調布北 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
調布南 | 2019年は男子の難度が少し緩和した。2020年に向けては、男子の難度が回復する可能性があり、女子は2019年並みが続きそう。 |
永山 | 2019年は男子の難度が緩和した。2020年は定員削減のため、男子は2018年並みの難度に戻りそう。女子も難度が少し上がるかもしれない。 |
府中西 | 2019年は男子が推薦・一般入試とも応募者が少し減ったが、少し難化。安全志向の受験生が増えて学力層が上がったのだろう。女子は応募者数・難度とも変化は見られなかった。2020年は在京外国人枠を拡大し、その分定員に影響が出るが、男子は2019年並みの難度、女子は難度上昇があるかどうか、といったところだろう。 |
狛江、神代、府中、府中東 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
神奈川県
1.川崎・横浜北部(旧学区:川崎南部・川崎北部・横浜東部・横浜北部)
東京とのつながりが非常に強い地域で、都内の難関私国立高校を目指す受験生もたくさんいます。中学受験率が高いのもこの地域の特徴です。慶應義塾、法政第二、法政女子、日本大学などの附属校や、桐光学園、桐蔭学園などの有名な進学校があり、東京からも受験生が流れてきます。有名私立を第一志望とする受験生が多いため、入試の欠席や受験後取り消しも多いです。
高校名 | 予測 |
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川崎市内 | |
生田 | 2019年は募集定員拡大があり、あてにした受験生が集まって、応募者数は大きく増加した。定員拡大を上回る増加ぶりで実質倍率も上がり、難化している。2020年は応募者が減る可能性があるが、募集定員が削減されるため難度が下がることはないと思われる。かえって上がる可能性もあるので、要注意。 |
川崎北 | 2020年はインクルーシブ特別枠の新設で定員が削減されるが、あまり難化しないと思われる。 |
市立川崎:普通 | 2019年は難化が目立った。2018年から中高一貫の内部進学生の関係で募集定員が小規模になっているが、レベルアップを期待する受験生が集まった。2020年も難化が続くかもしれない。 |
市立幸:普通 | 2019年は難度が緩和。2020年は少し難化するかもしれないが、2018年並みに戻るかどうか、といったところ。 |
市立橘:普通 | 2018年は応募者がやや減って、以前の高い人気が一段落したが、2019年は再び人気が上昇、応募者は大きく増えて難化した。2020年は反動が起きるかもしれないが、難度が緩和する保証はないので楽観はできない。 |
新城 | 隔年現象で応募者が増減している学校。2019年は順番通りなら増えるはずだったが、逆に減った。難度は変わっていないので、同校を挑戦で受ける受験生が減ったと思われる。2020年は応募者が増える可能性があり、難度は要注意。 |
菅 | 2019年は難度が緩和。2020年は少し難化するかもしれないが、2018年並みに戻るかどうか、といったところ。 |
住吉 | 2019年は隔年現象で増加。しかし、難度は特に変わっていない。2019年並みの難度が続くと思われる。 |
大師 | 2019年は難度の緩和が目立った。2020年は2018年並みの水準に戻るかどうか、といったところ。 |
多摩 | トップ校。2020年は自己表現を実施するため、やや敬遠ムードが起きるかもしれないので、難度は2019年並みだと思われる。 |
麻生、麻生総合、生田東、県立川崎、市立高津、百合丘 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
横浜北部 | |
市ケ尾 | 川和の自己表現実施に伴い、応募者が2019年に続いて増える可能性があり、少し難化するかもしれない。注意が必要。 |
川和 | 横浜翠嵐に次ぐレベルの高校。2020年は自己表現を実施するため、応募者は少し減ると思われるが、入りやすくなることはないだろう。 |
岸根 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
霧が丘 | 2020年はインクルーシブ特別枠が設置される関係で募集定員が削減される。難度はあまり上がらないと思われる。 |
港北 | 募集定員が削減されるため、少し難化すると思われる。注意が必要。 |
市立横浜サイエンスフロンティア | 2018年まで安定した応募者数が続いていたが、2019年は減少。難度に変化は見られず、受験生が絞られた結果だった。2020年は併設中からの内部進学1期生が上がってくる関係で、募集定員が三分の二に削減されるが、人気は衰えておらず難化必至。しっかり準備して臨もう。 |
城郷 | 2020年はインクルーシブ特別枠が設置される関係で募集定員が削減される(2クラス削減)。少し難化と思われるので要注意。 |
新栄 | 2019年は難度が少し緩和した。もともと私立志向が高い地域なので、2020年も高くても2019年並みの難度と考えて良いだろう。 |
鶴見総合 | 2019年は応募者数の増加で少し難化した。2020年は反動で応募者数の減少が見込まれるが、募集定員が削減されるため、難度は緩和しないだろう。 |
白山:普通 | 2019年は難度が少し緩和した。もともと私立志向が高い地域なので、2020年も高くても2019年並みの難度と考えて良いだろう。 |
横浜翠嵐 | トップ校で難度は限界に近い。隔年的な増減が見られ、2019年は順番通り減っているが小幅。実際には私国立難関校の受験生が辞退して定員が少し割れたが、二次募集は行われず、難度も特に変化していない。2020年も高難度の入試が予想される。 |
荏田、市立東、鶴見、新羽、元石川 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
2.横浜中部・横浜南部(旧学区:横浜中部・横浜西部・横浜南部・横浜臨海)
公立志向が高い地域。旧学区の横浜中部と横浜西部、旧学区の横浜南部と横浜臨海の間ではそれぞれ受験生の行き来が活発です。学区制廃止後はトップレベル校の人気が変わってきていて、横浜中部地区は希望ヶ丘よりも光陵や横浜平沼、横浜南部地区では横浜緑ヶ丘よりも柏陽といった動きも見られます。
高校名 | 予測 |
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旧学区:横浜中部・横浜西部 | |
旭 | 2019年は少し難化した。2020年は難度が落ち着いて少し入りやすくなることが期待できそうだが、応募者数次第なのであまり甘く考えない方が良い。 |
金井 | 2019年は難度が少し緩和。2020年は応募者が増えると思われる。募集定員が削減されるため、難度も2018年並みに戻ると思われる。 |
上矢部:普通 | 募集定員が1クラス削減されるため、やや難化する可能性はある。 |
希望ヶ丘 | トップ校。応募者数は2018年までは隔年的な変化だが、2019年は傾向が変わった。難度も上がった。2020年は反動で応募者が少し減るかもしれないが、難度は緩和しないと考えた方がよい。 |
光陵 | 2019年に実施しなかった自己表現が復活するが、2018年までの独特のスタイルとは異なり、他校と同タイプになる。ハードルはあまり高くないと感じる受験生も多いと思われる。応募者はさらに増えるかもしれないので、難化に注意した方がよい。 |
市立桜丘 | 2018年は応募者が減ったが、2019年は反動で大幅に増加、難化した入試になった。2020年は隔年的な変化により応募者減で難度が少し緩和するかもしれない。 |
市立戸塚:普通 | 2018年は応募者がやや増えていたが、2019年は大きく減って、難度が少し緩和している。2020年は応募者が増えて難度を2018年並みに戻すかもしれない。 |
瀬谷西 | 瀬谷との再編統合で2020年が最後の募集になる。2019年も定員割れだった。2020年の新入生は、後輩が入ってこないことになるので、敬遠傾向が強くなると思われる。2020年は募集定員が削減されるが、難度はあまり変わらないと思われる。 |
舞岡 | 2019年は難度が少し緩和。2020年は応募者が増えると思われる。難度が上がる可能性があるため注意が必要。 |
横浜桜陽 | 2019年は少し難化した。2020年は難度が落ち着いて少し入りやすくなることが期待できそうだが、応募者数次第なのであまり甘く考えない方が良い。 |
横浜旭陵 | 募集定員が1クラス削減されるため、やや難化する可能性はある。 |
横浜平沼 | 自己表現を新たに実施することから、応募者は少し減ると思われる。難度が緩和するかどうかは微妙なところ。 |
横浜緑園 | 募集定員が1クラス削減されるため、やや難化する可能性はある。 |
松陽、瀬谷、保土ヶ谷 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
旧学区:横浜南部・横浜臨海 | |
金沢総合 | 2019年は難度が緩和した。2020年は少し難化する可能性がある。 |
市立金沢 | 2018年は応募者が減って入りやすくなっていたが、、その反動から2019年は大きく増えた。ただ、難度はあまり変わっていない。2020年は、高倍率を嫌って少し応募者が減るかもしれないが、入りやすくなるほどではないと思われる。 |
市立南 | 中高一貫校で小規模な募集。定員割れや低倍率の入試が続いてきたが、2019年は応募者が少し増えた。ただ、難度は少し下がっていて、2018年までの低倍率を見て、応募者の学力層が変わってきたよう。2020年の難度は応募者数次第だが、少し難化すると考えた方がよい。 |
市立横浜総合Ⅰ部・Ⅱ部 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
永谷 | 募集定員が削減される。難化する可能性があるが、小幅に留まりそう。 |
柏陽 | トップ校。2018年は応募者が減少したが、2019年は反動から増加。もともと高難度のため難度に変化は見られなかった。2020年は少し応募者が減るかもしれないが、難度は変わらないと思われる。 |
氷取沢 | 2020年に磯子と統合するが、すでに磯子は募集停止になっているため名目上。2019年は難度がかなり緩和していたので、2020年は反動で上がる可能性があるが、2018年並みには戻らないかもしれない。 |
横浜国際 | 2019年は2018年に続いて応募者が少し減ったが難度は上昇、受験生が絞られた結果。2020年は応募者が増える可能性があり、少なくとも2019年並みの難度だと思われる。 |
横浜栄 | 2019年は応募者がやや増えたが、難度は少し緩和していた。受験生の学力層が変化している様子。2020年に向けて人気に目立つ動きはないが、少し難化するかもしれない。 |
横浜清陵 | 募集定員が削減される。やや難化する可能性があるため、注意が必要。 |
横浜立野 | 募集定員が削減される。やや難化する可能性があるため、注意が必要。 |
横浜南陵 | 募集定員が削減される。やや難化する可能性があるため、注意が必要。 |
横浜緑ヶ丘 | 自己表現が独自の出題から、県標準の出題に変更される。挑戦しやすくなる変更なので、応募者数は少なくとも2019年並み、増える可能性もある。少し難化するかもしれない。 |
3.横須賀・三浦〜湘南方面(旧学区:横須賀三浦・鎌倉藤沢・茅ヶ崎)
旧横須賀三浦学区は生徒数が減っていて、地域内の学校に少しずつ入りやすくなる傾向が見られます。学区制廃止後はかえって横浜市内や鎌倉市内への受験生の流動が少なくなり、併願私立も含めて三浦半島の中で受験を完結させることが多くなっています。
旧鎌倉藤沢学区は、公立志向は高いのですが、一方で評価が高い私立を希望する受験生も多くいます。学校を選択する目が厳しい地域といえるでしょう。旧鎌倉藤沢学区から旧茅ヶ崎学区では、以前は受験生の挑戦志向が高く私立のオープン入試も活発でしたが、最近は挑戦志向が落ち着いてきました。
高校名 | 予測 |
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旧学区:横須賀三浦 | |
追浜 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
市立横須賀総合 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
逗子 | 逗葉との統合が計画されていて、2020年の入学者が最後。募集定員が削減されるが、2020年の入学生は後輩がいないので敬遠ムードが起きていて、難度は2020年とあまり変わらないと思われる。 |
逗葉 | 2019年は難度が少し緩和し、沈静化した入試だった。2020年は難度が戻る可能性がある。 |
津久井浜 | インクルーシブ特別募集を行うが、通常の募集定員は変わらない。難度が戻る可能性はあるが、難化しても小幅に留まりそう。 |
三浦初声 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
横須賀 | トップ校。2019年は募集定員が削減され、応募者も少し減って、なんども緩和した。2020年は応募者が増えることが見込まれるので、やや難化するかもしれない。 |
横須賀大津 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
旧学区:鎌倉藤沢・茅ヶ崎 | |
大船 | 応募者数は2018年は減少、2019年は増加。難度はあまり変わっていない。2020年は応募者がさらに増える可能性があり、難化するかもしれない。注意が必要。 |
鎌倉 | 2019年は募集定員が削減され応募者が増えたが、難化するほどではなかった。2020年は自己表現を実施することから、少し応募者が減るかもしれない。難度は少し緩和する可能性はあるが、あくまで可能性なので甘く考えない方がよい。 |
寒川 | 募集定員が削減されるが、2018年、2019年と定員割れが続いていて、2020年も定員割れするかもしれない。定員割れしなければ、難度が上がることになる。 |
七里ガ浜 | 募集定員が削減されるため、難化することが見込まれる。注意した方がよい。 |
湘南 | トップ校。2018年までは隔年現象で応募者数が増減していて、順番通りなら2019年は減る年でしたが、2018年に続いて大きく増えた。ただ、難度は2018年とあまり変わっていない。挑戦志向の受験生が増えたと思われる。2020年は反動で少し減るかもしれないが、難度が緩和する学校ではない。 |
湘南台 | 隔年的な変化が見られる学校で、2019年は順番通り応募者が増えたが、難度は少し緩和。受験生の学力層が少し変化したと思われる。2020年は応募者が少し減るかもしれないが、インクルーシブ特別枠ができる関係で募集定員も削減されるので、難度は2019年とあまり変わらない水準になりそう。 |
茅ヶ崎西浜 | 募集定員が削減されるため、少し難化するかもしれない。 |
茅ヶ崎北陵 | 2019年は応募者数が大幅に増え、少し難化した。2020年は自己表現を実施することから、少し応募者が減るかもしれない。2018年並みの難度に戻る可能性はあるが、甘く考えない方がよい。 |
鶴嶺 | 2019年は応募者が大きく減って、難度も緩和。2020年は応募者数が増加する可能性があるが、難度は2018年並みまでは戻らないと思われる。 |
藤沢清流 | 2019年は難度が少し緩和したが、2020年は募集定員が削減されるため、2018年並みの難度に戻りそう。注意した方がよい。 |
藤沢西 | 募集定員が削減されるため、少し難化する可能性がある。注意した方がよい。 |
茅ヶ崎、深沢、藤沢総合 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
4.県北・県央(旧学区:相模原南部・相模原北部津久井・厚木愛甲海老名・大和座間綾瀬)
県北の旧相模原南部学区、旧相模原北部津久井学区は、地区外との受験生の流動が活発な地域です。東京都の町田市や八王子と隣接しているため、川崎や横浜北部ほどではないものの、私立志向も比較的高くなっています。地域のトップ校は相模原ですが、学力最上位層の受験生は、旧厚木愛甲海老名学区の厚木や、旧横浜北部学区の川和を選ぶ傾向があります。
旧厚木愛甲海老名学区には、県央のトップ校・厚木があり、学力最上位層の受験生は同校に挑戦します。それ以外の受験生は、政令指定都市になって吸引力が増している相模原市の学校に流れるケースが増えています。
旧大和座間綾瀬学区では、地域のトップ校は大和ですが、学力最上位の受験生は旧厚木愛甲海老名学区の厚木や旧鎌倉藤沢・茅ヶ崎学区の湘南に流れます。最近では、旧横浜北部学区の川和を選ぶ受験生も増えています。
高校名 | 予測 |
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相模原市 | |
麻溝台 | 2019年は応募者が少し減って難度も少し緩和した。2020年は応募者が増えて難度は昨年並みに戻るかもしれない。 |
上鶴間 | インクルーシブ教育の特別枠で募集定員が削減される。2クラスと大きな削減。少し難化すると思われる。 |
上溝 | 2019年は難化。2020年は2018年並みの難度に戻るかもしれないが、2019年並みと考えて準備した方がよさそう。 |
上溝南 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
相模田名 | 2019年は全員合格の入試結果を反映して難度が緩和した。2020年は応募者が増える可能性はあるが、難化しても小幅に留まりそう。 |
相模原 | 地域トップ校。2020年は自己表現を実施することもあって、応募者は少し減るかもしれない。難度はやや緩和する可能性はあるものの、2019年並みと思っていた方が無難。 |
相模原総合 | 2019年は難度が緩和。城山との統合が予定されていて、2020年の入学生が最後の学年。後輩ができないことから、敬遠ムードが出ていて、2020年はさらに難度が緩和するかもしれない。 |
城山 | 2020年は応募者が少し増えるかもしれない。難度は上がっても小幅だと思われる。 |
津久井:普通 | 募集定員が削減されるが、難化することは考えにくく、難度は2019年並みと考えてよいだろう。 |
橋本 | 募集定員が微調整されるが、難度は変わらないと見られる。 |
弥栄:普通 | 地域2番手校。募集停止になった相模原青陵との統合で相模原弥栄に改称する予定だが名目上。2018年は応募者が若干減ったが、2019年は増加している。募集定員が拡大されたので難度は変わっていない。人気が高い学校で、2020年は応募者が少し増えるかもしれないが、難化しても小幅だと思われる。 |
旧厚木愛甲海老名学区・旧大和座間綾瀬学区 | |
厚木 | 安定した人気が続いているトップ校。2019年は応募者がやや増えて難化した。2020年は応募者が少し減る可能性はあるが、難度は変わらないと思われる。 |
厚木北:普通 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
厚木西 | 2019年は難度が少し緩和した。人気に変化は見られず、2019年は難度が上がる可能性はあるが、難化しても小幅だと思われる。 |
厚木東 | 安定した人気が続いていて、2019年も2018年並みの応募者数だったが、全員合格で不合格者はおらず、難度は緩和している。2020年は募集定員が削減されるため、少し難化するかもしれないので、甘く見ないように。 |
綾瀬 | 2019年は定員割れで難度が少し緩和した。2020年は募集定員が削減されるので、少し難化するかもしれない。 |
有馬 | 2019年は難度が少し緩和した。人気に変化は見られず、2019年は難度が上がる可能性はあるが、難化しても小幅だと思われる。 |
海老名 | 2018年は応募者が減っていたが、2019年はその反動で大幅に増えた。しかし難度はあまり変わっていない。2020年は応募者が減って、やや入りやすくなる可能性も出ている。 |
座間 | 2019年は応募者が増えたが、難度は特に変化していない。2020年は応募者数、難度とも2019年並みになりそう。 |
座間総合 | 募集定員が削減されるので、やや難化するかもしれない。 |
愛川、厚木浄南、綾瀬西、大和、大和西、大和南 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
5.平塚・秦野伊勢原・県西(旧学区:平塚・秦野伊勢原・県西)
旧平塚学区、旧県西学区はともに少子化が進んで生徒数が減っている地域で、入試情勢は静かです。旧平塚学区のトップ校・平塚江南と、旧県西学区のトップ校・小田原はそれぞれ地域の中で突出してレベルが高く、他校との学力差が目立っています。受験生は、トップ校を目指す層と敬遠する層に二分化されていて、後者は挑戦志向が希薄になっています。
旧秦野伊勢原学区も生徒数が減っていて、各校の人気は固定化して静かな入試情勢が続いています。地域のトップ校は秦野ですが、学力最上位層は、旧県西学区の小田原や旧厚木愛甲海老名学区の厚木、旧平塚学区の平塚江南などに挑戦しています。
高校名 | 予測 |
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平塚・秦野伊勢原地区 | |
伊志田 | 2019年は募集定員を削減して応募者は少し減り、難度は2018年並み。2020年も変わらない難度だと思われる。 |
伊勢原 | 2019年は全員合格の入試結果を反映して難度が緩和した。2020年は募集定員が削減され、少し難化するかもしれない。 |
高浜 | 2019年は応募者数の増加で少し難化した。2020年は2018年並みの難度に戻るかもしれない。 |
二宮 | 2019年は応募者数の増加で少し難化した。2020年は2018年並みの難度に戻るかもしれない。 |
平塚江南 | トップ校。隔年現象が見られる学校で、2019年は順番通り応募者が減ったが、難度はあまり変わっていない。2020年は応募者が増えそうだが、目立って難化することはなさそう。 |
平塚湘風 | 2019年は全員合格の入試結果を反映して難度が緩和した。2020年は募集定員が削減され、少し難化するかもしれない。 |
大磯、秦野、秦野総合、秦野曽屋 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
県西地区 | |
足柄 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
小田原 | トップ校。2020年は一度廃止した自己表現を復活するが、学校選択の幅があまり広くないこともあり、影響は小さく、2019年並みの難度が続くと思われる。 |
小田原東:普通 | 2019年は応募者数が減って難度が緩和した。生徒数が少ない地域でもあり、2020年も難度が上がることはなさそう。 |
西湘 | 2019年は応募者が減ったが、難度には影響がなく、2020年も2019年並みの難度だと思われる。 |
山北 | 2019年は応募者数が減って難度が緩和した。生徒数が少ない地域でもあり、2020年も難度が上がることはなさそう。 |
トピックス.連携枠などの特別な募集枠とインクルーシブ教育
来春、神奈川県ではインクルーシブ教育の特別募集枠の新設や連携型一貫校の募集枠を変更するなどの、「枠組み」の変更があります。
連携型一貫校は、大学入試でいえば指定校推薦のような制度で、光陵、愛川、茅ヶ崎、足柄、厚木西の各校で実施されていました。2020年は茅ヶ崎、足柄、厚木西は募集停止となり、インクルーシブ教育実践推進校特別募集に移行します。また、足柄高校は、連携先ではない中学校からも、別途特別募集の枠を設定していましたが、こちらもインクルーシブ教育実践推進校特別募集に移行します。
インクルーシブ教育は、共生社会の実現に向けて、すべての生徒ができるだけ同じ場で共に育つことを基本的な考え方としています。神奈川県の公立高校の場合、知的障がいを持つ生徒も学級での学習が可能ならば特別支援学校ではない通常の高校で積極的に受け入れていこうとしており、2019年度までは上記の茅ヶ崎、足柄、厚木西がパイロット校として教育実践を行ってきました。2020年度から本格実施となり、この3校に加えて、城郷、霧が丘、川崎北、上矢部、津久井浜、湘南台、伊勢原、二宮、上鶴間、橋本、綾瀬がインクルーシブ教育実践推進校に指定され、特別募集枠が設定されます。
千葉県
千葉県は、一都三県の中で唯一、公立高校の学区制が残っています。全日制普通科の学区は9つあり、住んでいる学区と隣接する学区の学校を受験することができます。
全日制普通科以外の学科は、県内のどこからでも受験することができます。千葉女子、幕張総合、木更津東も同様です。
また、第2・3・4・5学区は、埼玉県や茨城県と接しています。これらの学区では、隣接県協定に基づいて受験できる茨城県や埼玉県の公立高校もあります。逆に、茨城県や埼玉県の受験生がこの学区の学校に志願する場合もあります。
1.第1学区(千葉市)
全県トップレベル校・県立千葉をはじめ、千葉東、市立千葉、市立稲毛、千葉女子、幕張総合などの人気上位校があり、公立志向が高くなっています。中堅校や比較的入りやすい学校も充実しています。隣接する第4学区、第9学区などから流れてくる受験生も多くいます。
高校名 | 予測 |
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第1学区 | |
磯辺 | 隔年現象が見られる学校で、順番通り2019年の前期は増加したが、後期は2018年並みの応募者数で、以前よりも併願の私立に流れる受験生が増えていると思われる。2020年は応募者が少し減るかもしれないが、入りやすくなるかどうかは微妙なところ。 |
生浜:全日制 | 2019年は前期の応募者がやや減り、後期も減っていた。2020年は増えそうだが、目立って難化するほどではなさそう。 |
柏井 | 2019年の前期は2018年並みの応募者数だったが、募集定員の削減で応募倍率は上昇、後期は応募者が増加していて、倍率面では厳しくなっていたので、2020年に向けては少し敬遠ムードが起きるかもしれない。難度が緩和するところまでは行かないと思われる。 |
検見川 | 2019年は定員削減だったため敬遠されたようで、前後期とも応募者が減った。2020年に向けては、応募者が少し増える可能性があるが、大きく難化するほどではなさそう。 |
県立千葉 | 全県公立トップ校で別格的存在。中高一貫校になり高校募集定員が少なくなってからは、学力に自信のある受験生による絞られた入試になっている。2020年もかなり高難度の入試が続きそう。 |
犢橋 | 2019年は前期が応募者が減って、後期は2018年並みだった。2020年は応募者が少し増えそうだが、難化するところまでは行かないかもしれない。 |
市立稲毛:国際教養 | 少定員なので、2020年も入りやすくなることはないと思われる。 |
市立稲毛:普通 | 隔年現象が見られる学校で、2019年は前後期とも順番通り応募者が減った。2020年は増える順番なので、厳しい入試になると思われる。 |
市立千葉:普通 | 隔年現象が見られる学校で、2019年は前後期とも順番通り応募者が増えた。順番通りなら2020年は応募者が減るはずだが、人気校なので少々減っても入りやすくなることはなさそう。 |
市立千葉:理数 | 少定員なので、2020年も入りやすくなることはないと思われる。 |
千城台 | 2019年は前後期とも応募者が増加、倍率面では少し厳しくなっていた。2020年は反動が出そうだが、他校との受験生の流動もあり、難度はあまり変わらないかもしれない。 |
千葉北 | 2019年は募集定員削減の影響で前期の応募倍率が上昇していた。2020年は少し敬遠ムードが起きるかもしれないが、難度が緩和するほどではなさそう。 |
千葉女子:普通 | 隔年現象ならば2020年は増えるはずだが、女子校人気が首都圏全体で低下していることもあり、大幅に増えることはなさそう。難度も大きくは変わらないと思われる。 |
千葉西 | 2019年は定員削減だったため敬遠されたようで、前後期とも応募者が減った。2020年に向けては、応募者が少し増える可能性があるが、大きく難化するほどではなさそう。 |
千葉東 | 地域2番手校。近年人気が上がっている学校。2020年は応募者が増える可能性があり、難度はともかく、倍率面では厳しくなるかもしれない。 |
千葉南 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
土気 | 2019年は前期が応募者が減って、後期は2018年並みだった。2020年は応募者が少し増えそうだが、難化するところまでは行かないかもしれない。 |
幕張総合:総合 | 2019年に総合学科に転換。2019年は前後期とも2018年並みの応募者数だったが、募集定員が削減されて応募倍率が少し上がった。規模が大きい学校なので難度には影響がなかった。2020年も2019年並みの難度が続きそう。 |
若松 | 2019年は前後期とも応募者が増加、倍率面では少し厳しくなっていた。2020年は反動が出そうだが、他校との受験生の流動もあり、難度はあまり変わらないかもしれない。 |
2.第2学区(市川市・船橋市・松戸市・習志野市・八千代市・浦安市)
全学区の中で一番公立高校の数が多く、トップレベル校、上位校、中堅校、比較的入りやすい学校が全て豊富に揃っています。中堅校は受験生の学力層がほぼ固まっていて、安定した入試が続いています。比較的入りやすい学校については、人気に陰りが見え始め、難度が緩和した学校が多く見られます。学区内西部の浦安市、市川市、松戸市などでは、交通の利便性もあって都心の私立高校を選ぶケースもあります。
高校名 | 予測 |
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第2学区 | |
市川東 | 2019年は前期は人気が上がって応募者が増加し、後期は2018年並みだった。難度が変わるほどではなかった。2020年は反動で応募者が減りそうだが、募集定員削減なので入りやすくなることはないと思われる。 |
市川南 | 2019年は前期の応募者が増えて後期はやや減っていたが、難度面では大きな変化は見られなかった。出願段階で「身の丈(成績)に見合った学校選択」が徹底している。2020年に向けてもこの傾向に変化はなさそうで、応募者は少し減るかもしれないが、難度に目立った動きはなさそう。 |
浦安 | 2019年は前後期とも応募者が増加したが、難度面では大きな変化は見られなかった。出願段階で「身の丈(成績)に見合った学校選択」が徹底している。2020年に向けてもこの傾向に変化はなさそうで、応募者は少し減るかもしれないが、難度に目立った動きはなさそう。 |
県立船橋:普通 | トップ校。指導改善などで受験生の評価が上がっている学校。2020年は応募者が少し増えそうだが、すでに高難度のためこれ以上難化することはなさそう。 |
県立船橋:理数 | 2020年から前期100%に変更される。前期は募集定員が増えるが、4倍を超える応募倍率なので、少々定員が増えても入りやすくなることはない。 |
国府台 | 安定した人気のため、2019年並みの難度になりそう。 |
小金 | 2016年に総合学科に転換した学校。進学を重視していて人気は高めで安定している。2019年並みの難度が続くと思われる。 |
市立習志野:普通 | 2019年は前期の応募者が少し増え、後期は2018年並みだった。2020年は応募者が少し減るかもしれないが、難度が緩和するほどではなさそう。 |
市立松戸:普通 | 2019年、前後期とも応募者が増加、特に前期は大幅に増加したが難度面では大きな変化は見られなかった。2020年に向けてもこの傾向に変化はなさそうで、応募者は少し減るかもしれないが、難度に目立った動きはなさそう。 |
津田沼 | 高倍率に対する敬遠ムードが生まれたようで、前期の応募者数は2018年をピークに増加から小幅だが減少に転じていて、2019年の後期は2018年並みの応募者数だった。2020年も応募者は少し減りそうだが、募集定員が削減されるため、難度はあまり変わらないと見込まれる。 |
船橋北 | 2019年は前期の応募者が増えて後期は2018年並み、難度面では大きな変化は見られなかった。出願段階で「身の丈(成績)に見合った学校選択」が徹底している。2020年に向けてもこの傾向に変化はなさそうで、応募者は少し減るかもしれないが、難度に目立った動きはなさそう。 |
船橋芝山 | 2019年は前後期とも応募者が減少したが、難度面では大きな変化は見られなかった。この傾向は2020年に続き、難度に変化はなさそう。 |
松戸国際:国際教養 | 少定員のため、難度は応募者数次第だが、2019年とあまり変わらないと見込まれる。 |
実籾 | 2019年の応募者数は前後期とも減少。受験生の成績による学校選択が徹底しているせいか、応募者が減っても難度面では大きな変化は見られなかった。この傾向は2020年も続くと見られることから、難度に変化はなさそう。 |
市川昴、浦安南、行徳、県松戸:普通、国分、市立船橋:普通、船橋啓明、船橋豊富、船橋東、船橋二和、船橋法典、松戸向陽:普通、松戸国際:普通、松戸馬橋、松戸六実、薬園台:普通、八千代:普通、八千代西、八千代東 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
3.第3学区(野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ヶ谷市)
常磐線、北総線、つくばエクスプレス線の沿線で、やや生徒数の減少が見られる地域です。トップレベル校、上位校、中堅校、比較的入りやすい学校が揃っています。隣接県協定により茨城県南部の公立高校を越境受験することもできますが、千葉県側から茨城県側を受験する生徒はとても少ないです。一方、学区トップ校の東葛飾には、茨城県からも受験生が流入しています。2019年は、中堅よりも上位の学校で難化、入りやすい学校を中心に難度の緩和が目立ちました。
高校名 | 予測 |
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第3学区 | |
柏の葉:情報理数 | 小定員なので応募者数次第で2020年の難度は変わるが、人気動向からあまり変わらないと見込まれる。 |
柏南 | 応募者が少し増えそうだが、難度は2019年並みが続きそう。 |
鎌ヶ谷 | 隔年現象が見られる学校で、2019年は前後期とも順番通り応募者が減ったが、受験生が絞られただけで入りやすくなってはいない。2020年は応募者が増える順番だが、私立志向が高まっていることもあって、難度は大きくは上がらないと思われる。 |
県立柏:普通 | 2番手校。隔年現象が見られる学校で、2019年は前後期とも順番通り応募者が減ったが、受験生が絞られただけで入りやすくなってはいない。2020年は応募者が増える順番だが、私立志向が高まっていることもあって、難度は大きくは上がらないと思われる。 |
県立柏:理数 | 小定員なので応募者数次第で2020年の難度は変わるが、人気動向からあまり変わらないと見込まれる。 |
東葛飾 | トップ校で、学区外の受験生の人気も高い。2019年は、中高一貫1期生の内部進学に伴って募集定員を削減、前後期とも応募者は減ったものの、難度に特に変化は見られなかった。2020年はさらに応募者が減るかもしれないが、限られた受験生による別格的な入試が予想されるため、2019年並みの高度な難度が続きそう。 |
我孫子、我孫子東、柏中央、柏の葉:普通、鎌ヶ谷西、沼南、沼南高柳、関宿、流山おおたかの森:普通、流山南、野田中央、柏陵 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
4.第4学区(成田市・佐倉市・四街道市・八街市・印西市・白井市・富里市・酒々井町・栄町)、第5学区(銚子市・旭市・匝瑳市・香取市・神崎町・多古町・東庄町)、第6学区(東金市・山武市・大網白里市・九十九里町・芝山町・横芝光町)
第4・5・6学区ともに生徒数が減っていて、入試情勢は沈静化しています。
第4学区のトップ校は佐倉です。これまで同学区の学力最上位層の受験生は、第1学区の千葉や千葉東を選ぶケースが多かったのですが、2016年に同校に理数科がつくられてからは、受験生に見直されて人気が上がっています。
第5学区のトップ校は佐原ですが、地理的に通いにくいことも影響して、受験生は限られています。
第6学区は一部、千葉市のベッドタウン化が進んでいる東金市のような地域もありますが、その他の地域では少子化が進んでいて、入試情勢は沈静化。公立高校に入りやすくなっています。
高校名 | 予測 |
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第4学区 | |
印旛明誠 | 2019年は前期の応募者が増加、後期は2018年並みだった。応募者が増えても目立って難化はしなかった。2020年は応募者が減るかもしれないが、千葉県の公立高校は後期選抜で定員割れしても不合格者を出すことがあるので、難度は維持すると思われる。 |
佐倉東:普通 | 2019年は前後期とも応募者が増加したが、目立って難化はしていない。2020年は応募者が減るかもしれないが、千葉県の公立高校は後期選抜で定員割れしても不合格者を出すことがあるので、難度は維持すると思われる。 |
佐倉:普通 | トップ校。前期の応募者数が安定的に推移していたが、2019年は少し増加、後期は大きく増加して人気が上がった。受験生の学力分布の幅があまり大きくなかったようで、難度面ではあまり難化していない。2020年は2019年の反動で応募者が減るかもしれないが、人気が高く、難度が緩和することはなさそう。 |
佐倉:理数 | 小定員なので難度は応募者数次第だが、こうした学科の人気が低下しており、2019年並みの難度と考えておけばよいだろう。 |
成田北 | 2019年は前期の応募者が増加、後期は2018年並みだった。応募者が増えても目立って難化はしなかった。2020年は応募者が減るかもしれないが、千葉県の公立高校は後期選抜で定員割れしても不合格者を出すことがあるので、難度は維持すると思われる。 |
成田国際:国際 | 小定員なので難度は応募者数次第だが、こうした学科の人気が低下しており、2019年並みの難度と考えておけばよいだろう。 |
成田国際:普通 | 2018年の前期は応募者が大きく増えたが、2019年も前後期とも増加が続いた。やはり難度はあまり動いていない。2020年は応募者が減る可能性があるが、難度は維持すると思われる。 |
四街道北 | 2019年は前後期とも応募者が増加したが、目立って難化はしていない。2020年は応募者が減るかもしれないが、千葉県の公立高校は後期選抜で定員割れしても不合格者を出すことがあるので、難度は維持すると思われる。 |
佐倉西、佐倉南、白井、富里、八街、四街道 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
第5学区・第6学区 | |
大網:普通 | 2020年は募集定員を削減するが、難化する状況ではなく、2019年並みの難度が続くと思われる。 |
小見川 | 2019年は前後期とも応募者が小幅に増加したが、目立って難化はしていない。2020年は応募者が減るかもしれないが、千葉県の公立高校は後期選抜で定員割れしても不合格者を出すことがあるので、難度は維持すると思われる。 |
佐原白楊 | 2019年は前後期とも応募者が少し減った。2020年は少し増えそうだが、難化するほどではなさそう。 |
市立銚子 | 隔年現象が見られる学校で、2019年は順番通り小幅だが応募者が増加、後期は2018年並みだった。難度はあまり変わっていない。2020年は応募者が少し減るかもしれないが、難度は守ると思われる。 |
匝瑳:普通 | 地域の生徒数減少の影響で応募者数が減少傾向で、2019年も前後期とも少し減った。ただ、後期は定員割れなのに不合格者を出していて、レベル維持に努めている。2020年も2019年並みの難度を守ると思われる。 |
多古:普通 | 2019年は前後期とも応募者が小幅に増加したが、目立って難化はしていない。2020年は応募者が減るかもしれないが、千葉県の公立高校は後期選抜で定員割れしても不合格者を出すことがあるので、難度は維持すると思われる。 |
東金:普通 | 2018年は募集定員削減の影響で前期の応募者が減ったが、2019年は反動もあって増加、後期は2018年並みだった。難度に目立った動きはない。2020年は応募者が減るかもしれないが、難度は維持すると思われる。 |
成東:理数 | 小定員なので難度は応募者数次第だが、こうした学科の人気が低下しており、2019年並みの難度と考えておけばよいだろう。 |
松尾 | 2020年は募集定員を削減するが、難化する状況ではなく、2019年並みの難度が続くと思われる。 |
九十九里、県銚子、佐倉西、佐原:普通、成東:普通 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
5.第7学区(茂原市・勝浦市・いすみ市・一宮町・睦沢町・長生村・白子町・長柄町・長南町・大多喜町・御宿町)、第8学区(館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町)、第9学区(木更津市・市原市・君津市・富津市・袖ヶ浦市)
生徒数の減少が目立つ地域で、入試情勢は落ち着いています。第8学区と第7学区南部は特に人口減少が激しく、倍率も低くなっています。第7学区のトップ校・長生には、第6学区、第8学区からも受験生が集まりますが、やはり倍率は低めです。
第9学区では、全体的に千葉市に向かう人の流れが大きくなっています。その流れは受験生にも浸透していて、学力上位の生徒の中では、学区トップ校の木更津より千葉市の上位校が人気になっています。
高校名 | 予測 |
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第7学区 | |
大多喜 | 地域の人口減少の影響もあり、静かな入試情勢。2019年並みの難度になりそう。 |
大原 | 2019年も定員割れだったため、難化することはなさそう。 |
長生:普通 | 2019年の前期は小幅の応募者の増加、後期は2018年並み。募集定員を削減したが難度はあまり変化していなかった。2020年も難度は2019年並みが続くと思われる。 |
茂原 | 地域の人口減少の影響もあり、静かな入試情勢。2019年並みの難度になりそう。 |
第8学区 | |
安房、安房拓心、長挟 | 地域の人口減少の影響もあり、静かな入試情勢。2019年並みの難度になりそう。 |
第9学区 | |
木更津 | 成績上位の受験生が千葉市に流出する影響で静かな入試情勢。人気に変化は見られず、2019年並みの難度になりそう。 |
君津 | 2018年は募集定員削減で前期の応募者が大きく減り、2019年は反動で増加、後期も増えたが、難度はあまり変わっていない。2020年は応募者が減るかもしれないが、受験生の成績による出願校選択が徹底していることもあり、難度は2019年並みが続くと思われる。 |
君津青葉 | 募集定員を削減するが、2019年も定員割れだったため、難度は変わらないと思われる。 |
京葉 | 募集定員が削減されるが、2019年並みの難度だと思われる。 |
姉崎、市原、市原緑、市原八幡、上総:普通、木更津東:普通、袖ヶ浦:普通 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
なお、千葉県では2021年度から公立高校入試の前後期選抜が一本化されます。専門学科などでは現在も前期の定員が100%で実質的に前後期が一本化されている学校、学科がありますが、多くの受験生がある普通科は前後期募集です。現在の中2以下の学年の皆さんは、改革が行われることを覚えておいてください。
埼玉県
1.南部(旧第1通学区南部・北部・岩槻区含む)
さいたま市・蕨市・鳩ヶ谷市・上尾市・戸田市、他
旧第1通学区南部は、全県から人が集まってくる地域です。受験生の人気も高く、例年県内の他の旧他通学区から多数の受験生が流れてきます。地域のトップ校である県立浦和、浦和第一女子、大宮は、全県的なトップレベル校でもあり、とても人気が高くなっています。「埼玉県の公立高校に行くならこの地域がいい」と考える受験生が多く、中堅校にも旧他通学区からの受験生が集まってきます。学力中堅層の受験生は安全志向が高く、地域の適当なレベルの公立学校を選ぶ傾向があります。一方、学力上位層の受験生には、「第一志望の公立でなければ私立に行く」という考えも多く見られます。
旧第1通学区北部には上位校が伊奈学園しかないため、学力上位層の受験生は人気の南部の学校を選ぶケースが多くなっています。旧第8通学区北部の岩槻区はさいたま市に合併されているため、一緒にご紹介します。
高校名 | 予測 |
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南部(旧第1通学区南部・北部・岩槻区含む) | |
上尾:普通 | 人気が隔年的に変化するようになってきたことから、2020年は応募者が減るようだと、難度が少し緩和するかもしれない。 |
上尾橘 | 募集定員が削減されるが、2019年は定員割れだったため、難度に変化はなさそう。 |
伊奈学園総合 | 隔年現象が見られる学校で、2019年は順番通り応募者が減っている。難度面では系列によって違いがあるが、総じて少し緩和している。2020年は応募者が増える順番なので、難度も2018年並みに戻ると思われる。 |
岩槻北陵 | 募集定員が削減されるが、2019年は定員割れだったため、難度に変化はなさそう。 |
浦和 | 男子のトップ校。安定した人気が続いていて、2020年も高難度の厳しい入試になりそう。 |
浦和第一女子 | 女子のトップ校。2018年は応募者が減り、2019年は少し増えている。難度はあまり動いていない。2020年は少し応募者が減るかもしれないが、入りやすくなることはないと思われる。 |
浦和西 | 人気に変化は見られず、少し応募者が増えるかもしれないが、難化するほどではないと思われる。 |
大宮光陵:普通 | 募集定員が拡大されるため、難度は少し緩和するかもしれない。 |
大宮:普通 | 共学のトップ校。2018年、2019年と応募者がやや減っているが難度は変わっていない。少し敬遠ムードが出ていると思われる。2020年に向けては人気が上がる兆しも見られるが、学校選択問題なので、難度はあまり変わらないと思われる。 |
桶川西 | 募集定員が削減されるが、難度に変化はなさそう。 |
川口北 | 2019年は応募者が少し減り、やや難度が緩和。2020年は2019年の反動で応募者の増加が見込まれる。学校選択問題ということもあり、2018年並みの難度に戻りそう。 |
川口市立:普通 | 市立川口、市立県陽、川口総合の3校が統合して2018年に誕生した新しい高校。2018年は大人気になり、2019年も高い人気が続いて応募者数はやや減に留まった。難度も2018年と同じだった。2020年に向けても高い人気で、2019年並みの難度を維持すると思われる。 |
北本 | 募集定員が削減されるが、2019年は定員割れだったため、難度に変化はなさそう。 |
鴻巣女子:普通 | 募集定員が削減されるが、難度に変化はなさそう。 |
市立浦和南 | 隔年現象が目立っていた学校で、2018年は応募者が増える順番だったのが減って、その分2019年増えた。ただ、受験生の学力層が変化したようで難度は少し緩和している。2020年、応募者が増えたとしても、難化することにはならないと思われる。 |
市立浦和 | 隔年的な応募者数の変化が見られ、2019年は少し減ったが、応募倍率はアップした。難度はあまり変わっていない。2020年は上昇した応募倍率に対する敬遠が出るかもしれないが、難度が緩和するほどではないだろう。 |
市立大宮北:普通 | 3年連続で応募者が減っていて、2019年は難度も少し緩和していた。2020年に向けても人気に目立つ動きは見られず、難度も変化はなさそう。 |
市立大宮北:理数 | 少定員で、2019年は応募者が増加したが、難度は動かなかった。2020年も2019年並みの難度と思われる。 |
南稜:普通 | 2018年は応募者がやや増えていたが、2019年は大きく減った。受験生の学力層が上がったようで、難度はほとんど動いていない。2020年は応募者が増える可能性があり、やや難化するかもしれない。 |
蕨:普通 | 2018年、募集定員を拡大したのに応募者は大きく減少、2019年は募集定員を削減したのに応募者は大きく増加。ただ、受験生の学力層が変わらなかったため、難度はあまり動いていなかった。2020年は応募者が減る可能性があるが、学校選択問題なので、難度はあまり変わらないと思われる。 |
上尾南、上尾鷹の台、岩槻:普通、浦和北、浦和東、大宮東、大宮南、大宮武蔵野、桶川、川口青陵、川口東、県立川口、鴻巣、戸田翔陽:Ⅰ部、鳩ヶ谷、吹上秋桜:Ⅰ部、与野 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
2.西部(旧第2通学区東部・中部・西部)
和光市・川越市、狭山市・入間市・飯能市、他
人口が頭打ちになっていて生徒数も減少しているため、入試情勢は沈静化しています。また、地域内の学校よりも、人気の旧第1通学区南部の学校を希望する受験生が増えています。東京の私立高校を選ぶ受験生も多く、地域内の公立高校の人気が相対的に低下しているといえます。
高校名 | 予測 |
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西部(旧第2通学区東部・中部・西部) | |
川越 | 男子のトップ校。2019年は募集定員削減で倍率が上昇した。2020年は倍率上昇の反動で応募者が少し減るかもしれないが、学校選択問題実施校であるため、あまり難度は変わらないと思われる。 |
川越女子 | 男子のトップ校。2019年は募集定員削減で倍率が上昇した。2020年は倍率上昇の反動で応募者が少し減るかもしれないが、学校選択問題実施校であるため、あまり難度は変わらないと思われる。 |
川越総合 | 2019年は難度が緩和した。2020年は応募者が増えれば少し難化する可能性はあるが、難化しても小幅だと思われる。 |
川越南 | 2017年からほぼ同じ応募者数が続いている。2019年の難度も2018年並み。2020年に向けては人気に特に変化は見られない。学校選択問題実施校なので、難度は2019年並みと思われる。 |
坂戸:普通 | 2018年、2019年と応募者数は前年並みが続いているが、受験生の学力層が変化したようで、難度が少し緩和している。2020年も2019年並みの応募者数だと、難度がさらに緩和するかもしれない。 |
狭山青陵 | 2019年は応募者が減っても少し難化。受験生の安全志向が表れた結果だた。2020年に向けては人気に変化は見られないが、受験生の安全志向は変わっておらず、2019年並みの難度が続くと思われる。 |
鶴ヶ島清風 | 募集定員が削減されるが、低倍率なので、難度はあまり変わらないと思われる。 |
鶴ヶ島清風 | 募集定員が削減されるが、低倍率なので、難化はしないと思われる。 |
所沢 | 2017年、2018年と応募者数の増加が目立っていたが、2019年は2018年並みで難度も変わっていない。2020年に向けては人気に特に変化は見られない。学校選択問題実施校なので、難度は2019年並みと思われる。 |
所沢北:普通 | 共学のトップ校。2019年は2018年並みの応募者数で、2018年並みの難度。2020年に向けても人気に変化は見られず、2019年並みの難度が続くと思われる。 |
所沢北:理数 | 共学のトップ校。2019年は2018年並みの応募者数で、2018年並みの難度。2020年に向けても人気に変化は見られず、2019年並みの難度が続くと思われる。 |
富士見 | 募集定員が削減されるが、2019年は定員割れだったため、難度はあまり変わらないと思われる。 |
ふじみ野:普通 | 募集定員が削減されるが、2019年は定員割れだったため、難度はあまり変わらないと思われる。 |
和光 | 募集定員が削減されるが、2019年も低倍率だったため、難度はあまり変わらないと思われる。 |
和光国際:外国語 | 2019年は2018年と同数の応募者数で難度も変わっていない。2020年もほぼ同じ難度だと思われる。 |
和光国際:普通 | 安定した人気で、2019年並みの難度になりそう |
朝霞、朝霞西、入間向陽、越生:普通、川越西、川越初雁、坂戸西、狭山清陵、狭山緑陽:Ⅰ部、志木、市立川越:普通、所沢中央、所沢西、豊岡、新座、新座柳瀬、飯能、飯能南:普通、日高:普通 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
3.北部(旧第3〜7通学区)
東松山市・秩父市・熊谷市・深谷市・羽生市・加須市、他
元々人口が少なく、最近は生徒数の減少が特に目立っている地域です。私立高校が少なく、受験生の学校選択の幅は小さくなっています。
高校名 | 予測 |
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北部(旧第3~7通学区) | |
小川 | 応募者数次第だが、2019年並みの難度が続く可能性が高いと思われる。 |
熊谷 | 男子のトップ校。2019年の応募者は2018年並みだったが、難度は緩和していた。2020年に応募者が増えても難化の度合いは小さく、2019年並みの難度か応募者数によっては少し緩和するかもしれない。 |
熊谷女子 | 女子のトップ校。隔年現象が見られる学校で、2019年は順番通り応募者が減って難度も少し緩和した。2020年に応募者が増えても難化の度合いは小さく、2019年並みの難度か応募者数によっては少し緩和するかもしれない。 |
熊谷西:普通 | 応募者数は安定していたが、2019年は少し減って、難度は少し緩和。2020年に応募者が増えても難化の度合いは小さく、2019年並みの難度か応募者数によっては少し緩和するかもしれない。 |
児玉:普通 | 募集定員が削減されるが、それを踏まえても、難度は決して高くないと思われる。 |
進修館:総合 | 応募者数次第だが、2019年並みの難度が続く可能性が高いと思われる。 |
誠和福祉:総合 | 募集定員が削減されるが、それを踏まえても、難度は決して高くないと思われる。 |
秩父 | 応募者数次第だが、2019年並みの難度が続く可能性が高いと思われる。 |
羽生 | 応募者数次第だが、2019年並みの難度が続く可能性が高いと思われる。 |
深谷 | 募集定員削減で、2019年は不合格者が出ていないため、少し難化しそう。 |
不動岡:外国語 | 2019年は、2018年並みの応募者数だが、難化した。受験生の学力層が上がっている。2020年もこの傾向が続くかどうかは何とも言えないが、2019年並みが続くと思った方がよい。 |
本庄 | 2018年は応募者が少し減って、2019年はまとまって減った。難度も少し緩和した。2020年も今年並みの応募者数なら、難度もあまり変わらないと思われる。 |
松山女子 | 応募者が2019年並みなら難度は維持、あるいはやや緩和するかもしれない。 |
松山:普通 | 応募者が2019年並みなら難度は維持、あるいはやや緩和するかもしれない。 |
松山:理数 | 応募者が2019年並みなら難度は維持、あるいはやや緩和するかもしれない。 |
寄居城北 | 応募者数次第だが、2019年並みの難度が続く可能性が高いと思われる。 |
小鹿野、滑川総合、鳩山:普通、羽生第一、深谷第一、不動岡:普通、妻沼 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
4.東部(旧第8通学区南部・北部)
草加市・越谷市・春日部市・久喜市、他
旧第1通学区南部の学校を志望する受験生も多いのですが、最近はこの地区の南部の高校に受験生が回帰する現象も起こっています。
旧第8通学区南部には、上位校から比較的入りやすい学校までが揃っています。近年は、越ヶ谷や越ヶ谷北の人気や難度が上がってきています。旧第8通学区北部は従来、トップ校の春日部とそれに続く春日部東が突出していましたが、近年は春日部東の難度が下がり気味です。受験生が旧第1通学区南部に流れていることも影響しているのでしょう。2019年は特に難度が緩和した学校が目立ちました。
高校名 | 予測 |
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東部(旧第8通学区南部・北部) | |
春日部東:人文 | 2019年も定員割れで、難度が緩和している。2020年もこの傾向が続きそう。 |
春日部 | 男子のトップ校。2018年まで応募者が減っていて、2019年も微減だが、人気の低下に歯止めがかかった様子。難度もあまり変わっていない。2020年も2019年並みの難度だと思われる。 |
春日部女子:外国語 | 2019年は2018年並みの応募者数だったが、学校選択問題の効果で受験生の学力層が上がり、難化した。2020年は少し応募者が増える可能性があり、やや難化するかもしれない。 |
春日部女子:普通 | 2019年から学校選択問題を実施。以前の難度を維持できず、春日部東と難度が並ぶ年も見られたが、学校選択問題の効果で受験生が絞られ、応募者は減ったものの、難度は維持した。2020年は少し応募者が増える可能性があり、やや難化するかもしれない。 |
春日部東:普通 | 隔年現象で2019年は応募者が増えたが、春日部女子の影響もあって、難度は2018年並みだった。2020年は応募者が減る順番なので、難度は少し緩和するかもしれない。 |
栗橋北彩 | 募集定員が削減されるが、2019年は定員割れだったため、難化は小幅に留まりそう。 |
越ヶ谷 | 隔年現象が目立つ学校で、2019年は順番通り応募者が減ったが、難度に変化は見られなかった。2020年は応募者が減る順番だが、学校選択問題実施校なので、あまり入りやすくはならないと思われる。 |
越谷北:普通 | 2018年は定員削減で難化していて、その反動から2019年は応募者が大きく減り、難度も緩和した。2020年は人気が戻ると見込まれるため、応募者が増えて難化すると思われる。 |
越谷北:理数 | 2019年は2018年並みの応募者数で難度も2018年並みだったが、同校:普通の人気上昇に呼応する可能性があり、少し難化すると考えた方がよさそう。 |
越谷南:外国語 | 2019年は応募者が増加、難化した入試だった。2020年は少し応募者が減るかもしれないが、少定員のため、難度はあまり変わらないと思われる。 |
越谷南:普通 | 2017年、2018年と応募者の減少が目立っていたが、2019年は大きく増えた。ただ、難度はあまり変わっていない。2020年は応募者が減る可能性があるが、募集定員が削減されるため、入りやすくはならないと思われる。 |
白岡 | 募集定員が削減されるが、2019年は低倍率だったため、難化は小幅に留まりそう。 |
杉戸 | 2018年は応募者が減っていて2019年は少し増えたが、難度は緩和した。受験生の安全志向が表れていると言える。2020年は募集定員が削減されるので、少し難化すると思われる。 |
三郷 | 募集定員が削減されるが、2019年も低倍率だったため、難化するとしても小幅に留まりそう。 |
宮代 | 2019年はやや難化した。2020年は2018年並みの難度に戻るかもしれない。 |
八潮:普通 | 2019年は難度が少し緩和した。2020年は2018年並みの難度に戻るかもしれない。 |
八潮南:普通 | 2019年は難度が少し緩和した。2020年は2018年並みの難度に戻るかもしれない。 |
久喜北陽、久喜、越谷西、越谷東、幸手桜、庄和、草加、草加西、草加東、草加南:外国語、草加南:普通、蓮田松韻、松伏:普通、三郷北、宮代、吉川美南:全日制、鷲宮 | 人気に変化は見られず、2019年並みの難度だと思われる。 |
私立高校
私立高校については、難関・上位校のほか、人気や難度に動きがありそうな学校をご紹介します。全体情勢としては有名大学付属校人気が根強く、早慶GMARCHの附属校は入りやすくなることはないでしょう。
1.東京23区
高校名 | 予測 |
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男子校 | |
開成 | 例年通り、高難度の入試が続きそう。 |
学習院 | 小規模な入試の学校で、2018年は応募者が増えていたが、2019年は減っていて、難度は少し緩和した。2020年は応募者が再び増えそうで、少し難化するかもしれない。 |
自由ヶ丘学園 | 2019年、特別選抜コースを特別選抜PG(プログレス)コースとし、総合選抜コースを選抜進学SR(サイエンス)、同G(グローバル)、同AS(アスリート)の3コースに再編、総合進学コースは総合進学F(フロンティア)コースに改称した。2018年は各コース合計の応募者数が2017年並みだが、2019年は出願基準が変わったこともあり、減った。しかし各コースとも難度は上がり、学校の狙い通りだったようだ。2020年は改革第2弾として、特別選抜PGコースの難度に相当する特別選抜AD(アドバンス)コースを新設、PGコースはさらに1ランク高い難度を目指す。PGコースは応募者が少数かもしれないが、従来の同校にはなかった高難度になりそうだ。ADコースも少し難化するかもしれない。他のコースもやや難化する可能性があるので注意が必要。 |
城北 | 例年並みの応募者数・難度になりそう。 |
巣鴨 | 小規模な入試の学校で、2018年、2019年と応募者が増えているが、難度が変わるほどではない。2020年も小規模な入試が続きそうで、難度もあまり変わらないと思われる。 |
日大豊山 | 応募者数に隔年現象が見られた学校で、順番通りなら2019年は応募者が増えるはずだったが、減少が目立った。特進コースは2018年並みの難度でしたが、進学コースはやや緩和している。2020年に向けては応募者の増加が見込まれる。進学コースは2018年並みの難度に回復するかもしれない。特進コースは2019年並みと思われる。 |
保善 | 特別進学、大進選抜、大学進学の3コース制で、各コース合計の応募者数は2017年まで安定していたが、2018年、2019年と減っていて、各コースとも難度が少し緩和した。2020年は応募者が増えて、3コースとも2018年並みの難度に回復するかもしれない。 |
明大中野 | 2019年並みの応募者数・難度になりそう。 |
立教池袋 | 小規模な入試の学校で、入試科目は英語だけだが、2019年からリスニング・ライティングを含む英語・自己アピール面接を、英語エッセイ・英語インタビュー(スピーキング)・自己アピール面接に変更している。応募者はやや増えたが、2019年も小規模で、難度はやや緩和した。2020年も小規模な入試だと思われるが、難度は2018年並みに回復するかもしれない。 |
早稲田大学高等学院 | 2017年から慶應義塾の入試日程変更で日程が重なったため、慶應義塾からシフトした受験生で応募者が少し増えて以降、概ね同じ水準の応募者数が続いている。2019年は難度がやや緩和した。2020年に向けての人気は高く、2018年並みの難度に戻るかもしれない。 |
女子校 | |
蒲田女子 | 幼児教育とキャリアの2コース制で、2017年、2018年と各コース合計の応募者数が減って小規模な入試になったが、2019年は増加、小規模を脱した。キャリアコースの難度はやや緩和したが、幼児教育コースは少し難化している。2020年は特進コースを新設して3コース制になる。特進コースは応募者数があまり多くないかもしれないが、幼児教育コースよりも少し高い難度が見込まれる。幼児教育、キャリアの両コースは2019年並みの難度だと思われる。 |
慶應女子 | 2020年も高学力の受験生の関心は高く、例年並みの難度が続くと思われる。 |
京華女子 | 特進、進学の2コース制で、別途特奨入試も行っている。各入試合計の応募者数は、2018年は2017年並みだったが2019年は減少が目立った。しかし、特進、進学コースとも難化、受験生の学力層が少し変わってきたと思われる。特奨入試は2018年並みの難度だった。移転・新校舎建設が具体化していることから期待感が高く、2020年も特進・進学コースはもう少し難化するかもしれない。特奨入試も2019年並みの難度が続くと思われる。 |
豊島岡女子 | 隔年で応募者が増減しているが2019年も高難度の入試だった。2022年度からの募集停止を発表している。2020年は応募者が減るかもしれないが、基準点に達しなければ不合格なので、難度が緩和することはないと思われる。 |
日大豊山女子 | 2017年、2018年と各コース合計の応募者数が大きく増えていたが、2019年は一段落して減っていた。難度面では各コースとも2018年とあまり変わっていなかった。2020年は再び応募者が増えそうだが、難度は2019年並みが続きそう。 |
村田女子 | 2019年、進学校カラーを前面に打ち出した大規模なコース改編を行った。グローバルリーダーコースを新設、特進アドバンストαコースをスーパー特進コースに、特進アドバンストβコースを特進コースに変更、普通スタンダードコースは募集停止とし、商業アドバンストコースをスーパーライセンスコース、商業スタンダードコースをビジネスライセンスコースに改編した。2018年も各コース合計の応募者数は減っていたが、2019年も改編が受験生に浸透しなかったようで減少、小規模な入試になった。グローバルリーダーコースは事前予測よりは少し低い難度で、他のコースは2018年とあまり変わらなかったようだ。2020年は商業科のスーパーライセンス、ビジネスライセンスコースの募集を停止、新たに進学コースを設置するとともに、特進コースもスーパー特進コースに一本化する。全体に難度を緩和する改編で、グローバルリーダーコースは2019年のスーパー特進コースに近い難度、スーパー特進コースは2019年の特進コースに近い難度、進学コースは2019年のビジネスライセンスコースに近い難度が見込まれる。 |
男女校 | |
青山学院 | 2017年の応募者数が前年並み、2018年は少し増えていて、2019年は2018年並みでしたが、難度は少し緩和した。附属校人気が高いこともあり、2020年は応募者があまり増えなくても難度は2018年並みに戻ると思われる。 |
郁文館グローバル | 2019年は応募者が減って小規模な入試になったが、こちらは2018年、グローバルサイエンストラック(トラックはコースと同義)を新設、在来のコースをリベラルアーツトラックとし、一般入試の科目を英国から3科に変更したことが理由で、応募者が減ってもレベルアップを、の施策。2019年も小規模な入試だったが、両トラックともやや難化した。2020年も小規模な入試になるかもしれないが、難化することはあっても入りやすくなることは期待できない。 |
かえつ有明 | グローバル対応が有名だが高校募集は小規模。2019年は入試日程を減らしたため応募者が少し減って難度もやや緩和した。2020年は一般入試で3科の筆記の他にグループワークを取り入れる。今後の教育の方向性を入試にも、ということだが、応募者は少し減るかもしれない。難度は逆にやや上がると思われる。 |
関東国際 | 2018年、文系・理系のコースを文理に統合し、日本文化コースを外国籍生向けに改編して一般の受験生向けには文理コースと外国語科英語コース、アジア圏の各国語のコースとなった。2017年は各コース合計の応募者数が大きく増えて、2018年、2019年と減少が続いたが、各コースとも難度はあまり変わっていないようだ。2020年は応募者が増える可能性があり、英語コースと文理コースはやや難化するかもしれない。他の言語のコースは2019年並みの難度だと思われる。 |
國學院 | 2017年、一般入試を3回に増設して応募者が大幅に増えて、2018年もやや増加、2019年も人気が続いて一部の入試日程はかなり高難度になった。2020年も人気はあまり変わっておらず、少なくとも2019年並みの難度と考えた方がよさそう。 |
国学院久我山 | 2017年は応募者数が大幅に増加、2018年は減少、2019年もやや減少していて、男子の文系と女子はやや難度が緩和、男子の理系は2018年並みの難度だった。2020年は応募者が増えることが見込まれ、男子文系と女子は難度を戻すかもしれない。男子理系は2019年並みの難度が続きそう。 |
国士舘 | 選抜と進学の2コース制で、2017年までは応募者数の増加が続いていたが、2018年は微増、2019年は減っていて、選抜、進学の両コースとも難度は少し緩和した。2020年は応募者が増えて難度も2018年並みに戻るかもしれない。注意した方がよい。 |
駒澤大学 | 2020年に向けては、活発なPR活動で応募者が増えるかもしれないが、難度に影響することはなさそう。 |
品川翔英 (現・小野学園女子、共学化) | 共学化、校名を「品川翔英」に変更し、進学校として新たに出発。従来の子ども・福祉コースと食物・栄養コースは募集を停止、理数選抜、国際教養の2コースを新設、特別進学コースは進学コースⅠ(副名称特別進学)、進学コースは進学コースⅡ(副名称総合進学)となる。一般入試の科目も5科から3科選択とし、国際教養は英語、理数選抜は数学が必須となる。共学化と新校名のPRは早かったものの、具体的な教育内容の公表はあまり早くはなかったことから、2020年、どれだけの応募者があるかは未知数だが、応募者数にかかわらずレベルアップは図る方針なので、進学コースⅡでも2019年までの特別進学コースに近い難度、他のコースは2019年までとは比べられない難度が見込まれる。 |
芝浦工大付属 | 高校入学生の内部進学率が高い学校。2017年は移転と女子募集もあって応募者数が増加、2018年は2017年並みで小規模な入試だったが、2019年は男女とも増加して小規模を脱した。女子の難度は2018年並みだが、男子は少し難化した。固定ファンが形成されつつあり、2020年に応募者が少し減るかもしれないが、男女とも難度は維持すると思われる。 |
淑徳 | 2020年は応募者が増えそうだが、併願受験生も多く、難度は各コースとも2019年並みだと思われる。 |
成城学園 | 2018年まで応募者数が安定していたが、2018年は一般が大幅に減って小規模な入試になった。2019年は増加したが小規模で、難度も少し緩和した。2020年は、応募者はあまり増えないかもしれないが、難度面では2018年並みに戻る可能性があるので注意が必要。 |
青稜 | 2020年は応募者が少し増えそうだが、難度に影響するほどではなさそう。 |
専修大附属 | 2018年、2019年は応募者増加が続いていて、やや難化傾向。2020年も人気は続きそうで、難度も、少なくとも2019年並みと思われる。 |
中大杉並 | 2020年に向けても受験生の関心は高く、難度は少なくとも2019年並みと考えた方が良い。 |
中央大学 | 2020年に向けても受験生の関心は高く、難度は少なくとも2019年並みと考えた方が良い。 |
東亜学園 | 特進、総合選抜の2コース制で、各コース合計の応募者数は2018年まで安定したが、2019年は減った。総合選抜コースが減少の中心だが、結果を見るとこのコースが少し難化、特進コースも2018年並みの難度だった。2020年に向けては少し応募者が増えそう。各コースの難度は2019年並みか、やや上がるコースも出ると思われる。 |
東海大高輪台 | 2017年、2018年と応募者数が増加、2019年は減ったが、難度は特に変わっていない。2020年は応募者が増えそうで、難度は場合によっては少し上がるかもしれない。 |
東京成徳大 | 特進、進学選抜、進学の3コース制で、各コース合計の応募者数はこの3年間減少傾向が続いていた。特進コースにSクラスを作っていて、難度がやや緩和したが、それ以外は各コースとも2018年並みの難度だった。2019年の学力分布の関係で特進Sクラスが少し緩和しただけで、基本的には各コースとも難度を維持している。2020年は応募者が増えて全体に少し難化するかもしれない。 |
東京農大第一 | 2017年は難化が敬遠されて応募者が減り、2018年は増加、2019年は2018年並みで、難度はやや緩和したようだ。2020年は応募者が増えて、難度も2018年並みに戻すかもしれない。 |
東洋大京北 | 2018年は約8割増と大幅な応募者増加で、2019年は2018年並みだったが、やや難化した。2020年に向けても人気は高く、難度は少なくとも2019年並みと考えた方が良い。 |
東洋 | 特進選抜、特進、総合進学の3コース制。各コース合計の応募者数は2018年まで安定していたが2019年は増加、特進選抜コースは2018年並みの難度だが、特進コースと総合進学コースはやや難化。2020年に向けては人気に変化は見られず、特進選抜、特進コースは2019年並みの難度、総合進学コースはさらに少し難化する可能性もあり、注意が必要。 |
二松学舎大付属 | 特進、進学の2コース制で、同校も隔年現象から2019年は各コース合計の応募者数が減っていて、難度は各コースとも変化は見られなかった。2020年は増える年だが、教室数の関係もあり、入学者をあまり増やすわけにもいかないとのことで、2020年は両コースとも少し難化するかもしれない。注意した方がよい。 |
日本工大駒場 | 特進、理数特進、総合進学、理数工学科、創造工学科の5コース制。2019年、総合進学コースと理数工学科の入試の一部で作文と面接のマイワーク入試を新設した。一般入試でこうした科目を実施するのは珍しい。各コース合計の応募者数は隔年的に変化していて、2019年は増えている。特進、理数特進、総合進学コースはやや難化、理数工学科と創造工学科は2018年並みの難度だった。今後進学校カラーを強める方針で、創造工学科と理数工学科は2021年度から募集停止の予定。2020年の入試が最後の募集。こうした方針を歓迎する受験生も少なくない。2020年も特進、理数特進、総合進学コースはさらに難化するかもしれない。理数工学科と創造工学科は最後ということで、募集定員は削減されるが、一部に敬遠ムードが出る可能性もあり、難度は2019年並みだと思われる。 |
日大第一 | 2017年、2018年と応募者が増えていたが、2019年は少し減った。難度は特に変化していない。2020年は応募者が増えてやや難化する可能性がある。 |
日大第二 | 2017年、2018年と応募者数の増加が続いていたが、2019年は減って、難度が少し緩和していた。2020年は応募者が増えて難度が戻る可能性があるため、注意が必要。 |
文教大付属 | 隔年現象が見られる学校で、2019年は順番通り応募者が減ったが、難度はあまり変化していない。2020年は増える順番のため、少し難化すると思われる。 |
朋優学院 | 国公立と特進の2コース制で、2018年は一番入りやすかった進学コースを募集停止としたため、各コース合計の応募者数は減ったが、2019年は増加した。難度は各コースとも2018年並みだった。2020年に向けても高い人気で、多くの応募者が予想される。合格者を絞る可能性もあり、各コースとも難化するかもしれない。注意が必要。 |
武蔵野 | 特進ステージ、進学ステージの2コース制で、2017年までは各コース合計の応募者数が増えていたが、2018年、2019年と減っている。ただ、進学ステージはやや難化、特進ステージも2018年並みの難度だった。2020年に向けては少し応募者が増えそう。各コースの難度は2019年並みか、やや上がるコースも出ると思われる。 |
明治学院 | プロテスタント校で、2019年は日曜日を避けて一般入試を2月11日に行った。他校と併願条件が変わったこともあって、応募者数は少し増えたが、難度が変わるほどではなかった。2020年は例年の2月10日に戻る。応募者数は少し減るかもしれないが、難度が変わるほどではないだろう。 |
目黒日大 | 2019年に日大の準付属校となり、「目黒日本大学」に改称。日大への内部進学は原則として他の付属校と同条件。日出の国際、特進、進学、スポーツ、芸能の5コースは進学コース(特進クラス・N進学クラス)とスポーツ・芸能コース(スポーツクラス・芸能クラス)の2コースに再編した。2019年は出願基準を大幅に引き上げていて、人数的な応募者数は2018年並みだが、学力層が丸ごと入れ替わったような入試だった。2020年に向けては人気がさらに上向いている。2019年並みの難度の水準が続くと思われる。 |
目白研心 | 2019年、選抜コースを総合コースに改称したのでスーパーイングリッシュ、特進、総合の3コース制になった。隔年現象が見られた学校で、各コース合計の応募者は順番通りなら2019年は増えるはずだったが、逆に減った。しかし、スーパーイングリッシュコースはやや難化、特進、総合コースも2018年並みの難度。2020年に向けては少し応募者が増えそう。各コースの難度は2019年並みか、やや上がるコースも出ると思われる。 |
安田学園 | S特、特進、進学の3コース制で、各コース合計の応募者数は、2017年が前年並み、2018年は少し増えたが2019年は再び減った。しかし、進学コースはやや難化、S特と特進も2018年並みでレベルアップが図られてる。2020年に向けては少し応募者が増えそう。各コースの難度は2019年並みか、やや上がるコースも出ると思われる。 |
2.東京多摩地区
高校名 | 予測 |
---|---|
錦城 | 2020年も2019年並みの応募者数が続きそうで、難度もあまり変わらないと思われる。 |
国際基督教大 | プロテスタントの学校で、2019年は一般入試を例年の2月10日から11日に動かし、その効果で応募者が少し増えていた。難度は2018年並みだった。2020年は一般入試が2月10日に戻るので応募者が減りそうだが、入りやすくなることはないだろう。 |
成蹊 | 2020年は応募者が少し増えそうだが、難化するほどではなさそう。 |
聖徳学園 | 難関国公立、文理進学の2コース制で、各コース合計の応募者数は2018年まで増加が続いて人気が上がっていたが、2019年は減った。両コースとも難度はやや緩和している。ICT教育で注目度が高い学校なので、2020年は応募者が再び増えるかもしれない。難度も2コースとも2018年並みに戻りそうだと考えておいたほうがよい。 |
中大附属 | 2019年は男女ともに応募者が増え、その結果難化した。2020年は高倍率の反動で応募者が減るかもしれないが、難度が緩和するとは考えにくく、応募者が減っても受験生が絞られた結果になりそう。 |
桐朋 | 2019年の結果を見ると、学力上位生が各校に分散しているようで、難度はやや緩和していた。学力上位生の関心は高いが、2020年も入試日程や併願校との関係は変わらないので、2019年並みの難度が続きそう。 |
八王子学園 | 文理コース特進、選抜、進学クラスと総合コース、アスリートコースの5コースで、2018年は各コース合計の応募者数が少し減っていた。隔年現象が目立つ学校で、順番通りなら2019年は増える年だったが2018年並みの応募者数で、アスリートコース以外の各コースとも少しずつ難度が緩和した。2020年は応募者が増えそうで、アスリートコースは別として、他の各コースは2018年並みの難度に戻りそう。 |
八王子実践 | J特進、特進、文理選抜、文理進学、普通の5コース制で各コース合計の応募者数は2017年が減って2018年は2017年並み、2019年は再び減ったが、各コースの難度は変わっていいない。2020年は特進選抜コースと総合進学コースを新設、普通コースを募集停止にする。2020年はこうした施策に対する期待で応募者は増えそう。特進選抜コースはJ特進コースと特進コースの中間の難度が見込まれているため、J特進コースはやや難化するかもしれない。特進、文理選抜、文理進学コースは2019年並みの難度が続きそう。総合進学コースは、生徒の進路の方向性を多様に広げていこうとしていて、提携している東京工科大学との連携授業なども企画されているが、難度面では2019年の普通コース並みと思われる。 |
法政大学 | 2019年は応募者が減ったが、受験生が絞られたため、難度はあまり変わっていない。2020年は応募者が増えそう。少なくとも2019年並みの難度と考えてほしい。 |
明大中野八王子 | 2017年は応募者がやや増加、2018年は大きく増えていて、2019年は減った。難度はあまり動いていない。2020年は応募者が増えそうな状況。少し難化する可能性が高くなっている。注意した方がよい。 |
明大明治 | 2017年は男子の応募者が慶應義塾の入試日程変更の影響で大きく増えていて、2018年は男女ともに2017年並み、2019年も2018年並みで人気は落ち着いてきた。難度はあまり変わっていない。2020年に向けては受験生の関心が高く、特に女子の応募者の増加が見込まれ、少し難化すると思われる。男子も少なくとも2019年並みの難度と考えた方がよい。 |
早稲田実業 | 2019年の応募者は男子が増加、女子はやや減っていた。男子は難関校受験生が分散傾向で難度がやや緩和、女子は応募者減でこちらも難度が少し緩和した。受験生の附属校志向は高いが、早稲田実業は別格と考える人が増えているようで、2020年も応募者が大きく増えるようなことはなさそう。男女とも2019年並みの難度になりそう。 |
3.神奈川県
高校名 | 予測 |
---|---|
麻布大附属 | 2019年からS特進コースを新設、従来の特進、進学と併せて3コース制になった。2018年は桐蔭学園の影響も受けて応募者数の減少が目立ったが、2019年は大きく増えている。S特進コースは特進コースよりも1ランク上の難度になった。特進コースは2018年並みの難度だったが、進学コースはやや難度が緩和している。2020年は応募者がさらに増えるかもしれない。進学コースは2018年並みの難度を回復すると思われる。S特進・特進コースも2019年の難度を維持しそう。 |
英理女子学院 | 2019年、校名を英理女子学院に改称、「iグローバル部」として、理系教育や国際教育の重視、難関大学進学対応など、今までの同校にはなかった、新しいタイプのコースを新設した。従来のコースは、専門学科の家庭科・商業科・情報科も含めて普通科のコースに再編、「キャリア部」の進学教養、ビジネスデザイン、情報デザイン、ライフデザインコースの4コースに変更している。各コース合計の応募者数は2018年より大きく増えていて、新設の「iグローバル部」だけでなく既存のコースも新しいイメージに期待する受験生が増えた。「iグローバル部」は従来の同校よりもかなり高い難度で、しかも事前予測よりも少し高い難度になった。キャリア部の各コースも難化傾向で、特に進学教養コースが事前予測よりもかなり高くなっていて、他のコースも少し難化した。2020年は、2019年の改革が一層受験生に浸透すると思われる。各コースともさらに少し難化する可能性があり、注意が必要。 |
鎌倉学園 | 2018年、2019年と応募者が増えているが、2019年はやや難度が緩和した。2020年は人気が一段落するかもしれないが、難度は2019年並みを維持すると思われる。 |
鎌倉女子大 | 在来のコースをプログレスコースとし、国際教養コースを新設する。2020年に向けては注目度は高まっているが、プログレスコースは難度に変化はなさそう。国際教養コースはオープン入試も行うが、応募者数はあまり多くないと思われる。しかし、基準点に届かなければ不合格の方針なので、従来より高い難度になる。 |
慶應義塾 | 2020年も高学力の受験生に限られた入試になり、2019年並みの高水準は確実。 |
慶應湘南藤沢 | 応募者数が2017年は増加、2018年は大きく減少、2019年は2018年並みだった。難度面では2019年も高水準で厳しい入試だった。同校は帰国生と首都圏以外在住者向けの入試で、2020年も厳しい入試が続くと思われる。 |
立花学園 | 特進、進学、総合進学の3コース制で、2017年は各コース合計の応募者数が増加、2018年は2017年並み、2019年は再び増えていて、進学コースは2018年並みの難度だったものの、特進、総合進学コースは少し難化している。2020年は特進、進学コースの募集定員を拡大、その分総合進学コースは削減する。2020年に向けても人気は変わっておらず、特進、進学コースは2019年の難度を維持しそう。総合進学コースはさらに少し難化するかもしれない。注意した方がよい。 |
中大附属横浜 | 2017年、2018年と応募者が減っていて、特に2018年は大きく減っていたが、2019年は大きく増えた。2018年大きく減ったのは、書類選考を公立中学校との入試相談でいったん希望者の書類等を預かり、出願資格を認めるかどうかを改めて返答する方式としたことから、入試相談で実質的な不合格が大量に出たためで、この点が受験生に浸透したことから2019年は応募者数が回復した。2020年は募集定員を削減する。特にオープン入試は難化必至と思われる。 |
桐蔭学園 | 2018年、男子部・女子部を統合して共学化、コースもプログレス、アドバンス、スタンダードの3コースに改編、中高一貫生とは完全別クラスとし、授業もアクティブラーニングを大幅に取り入れて「新生桐蔭」をアピールした。各コース合計の応募者数は5千人を超える人気ぶりだったが、2019年は出願基準を引き上げて応募者が大きく減った。しかし、各コースとも1段階ずつ上がった難度になった。2020年に向けても関心を持つ受験生は多く、スタンダードコースはやや難化すると思われる。プログレス、アドバンスコースは2019年並みの難度が続きそう。 |
桐光学園 | 2017年は応募者が男女とも減っていたが、2018年は2017年並み、2019年は増えた。難度面では男子がやや緩和して女子は2018年並み。2020年は応募者が少し減るかもしれないが、男子は難度が戻りそう。女子も2019年並みと思われる。 |
日本大学(日吉) | 2017年までは各コース合計の応募者数の増加が目立っていたが、2018年は2017年並み、2019年は減った。難度面ではSG・総合進学の2コースは2018年並みだったが、特進コースはやや難化しており、応募者の減少は受験生が絞られたためと思われる。2020年は再び応募者が増加する可能性があり、やや難化するかもしれない。 |
日本大学藤沢 | 2018年は応募者が少し増えていたが、2019年は大きく減っていて、難度も少し緩和している。2019年は応募者数も増えて難度は2018年並みに回復するかもしれない。 |
平塚学園 | 特進、進学、文理の3コース制で、各コース合計の応募者数は安定しているが、2019年は進学コースの難度がやや緩和した。3段階の中間なので、応募者の学力分布の関係だと思われる。2020年は進学コースの難度も戻り、特進、文理コースは2019年並みの難度が続きそう。 |
法政大国際 | 共学化2年目。2019年は各コース合計の応募者数、各コースの難度は2018年並みだった。2020年に向けては人気に変化は見られず、2019年並みの難度が続きそう。 |
法政大第二 | 2018年は男女とも2017年並みの応募者数だったが、2019年は減っていて、共学化人気が一段落した。難度面でも少し緩和している。大学附属校人気が高いこともあり、2020年は応募者が増える可能性があり、難度も2018年並みに戻るかもしれない。 |
三浦学苑 | 2020年からIB(国際バカロレア)コースを新設。今後の学校全体のレベルアップを目指した取り組みだと思われる。IBコースは少人数の入試になりそうだが、高度な英語力が必要で、特進コース並みの難度が見込まれる。特進、進学、総合の3コースは2019年並みの難度が続きそう。工業技術科は定員削減もあって、やや難化すると思われる。 |
山手学院 | 2019年は応募者の増加が目立ち、オープン入試はやや難化、一般入試は2018年並みの難度だった。2020年は今年の反動で応募者が少し減るかもしれないが、理数、普通とも難度は緩和しないだろう。 |
横須賀学院 | 隔年現象が見られる学校で、各コース合計の応募者数は、2019年は順番通り増えたが、選抜コースはやや難度が緩和。一般コースは2018年並みだった。2020年は選抜コースをS選抜コース、一般コースをA進学コースと改称して、内容強化に取り組む。2020年は応募者が減る順番だが、増加に転じるかもしれない。A進学コースは2019年の一般コース並みに戻り、S選抜コースは少し難化する可能性がある。 |
横浜 | 2020年春に共学化する。2019年までの特進、文理、特性の3コースをプレミア、アドバンス、アクティブの3コースに改称する。3年前から公表されていたこともあり、受験生への周知は十分で、女子だけでなく共学校志向の男子受験生も集まっていて、説明会は大盛況、このまま入試を迎えると応募者は大きく増えると思われる。募集定員も増えるが、それを上回る勢い。スポーツのアクティブ(2019年までの特性)コースは性格上難化しないとみられるが、プレミア(同特進)、アドバンス(同文理)コースとも難化は確実。 |
4.千葉県
高校名 | 予測 |
---|---|
市川 | 2020年は後期の入試を廃止して、前期の募集定員を増やすが、難度は変わらず、入りやすくなることはないだろう。 |
国府台女子 | 2020年は隔年的な変化で応募者が減る順番だが、併設中学からの内部進学者も多いため、難度は各コースとも変わらないと思われる。 |
芝浦工大柏 | 2018年は応募者がやや増加、2019年はさらに増えたが、難度面は2018年並みだった。2020年は応募者が少し減るかもしれないが、2コースとも入りやすくなることはなさそう。 |
渋谷幕張 | 首都圏最難関校の1つ。別格的な存在で、応募者数も小幅な動き。2020年も高水準の厳しい入試が続くだろう。 |
昭和学院 | 同校は特別進学、総合進学コースの2コース制だったが、2020年は特別進学コースを母体として、トップグレードアカデミー(以下TA)、アドバンストアカデミー(以下ADA)、アスリートアカデミー(以下ATA)の3コースを設置、総合進学コースはジェネラルアカデミーコース(以下GA)に改編、別途インターナショナルアカデミーコース(以下IA)を新設する。TAは東大など最難関国立大が目標で、ADAは千葉大などの難関国公立大、難関私大が目標。ATAは学習と部活動との両立を図るが、難度は高めに設定し、部活動に力を入れながら難関大学進学も実現しようとするコース。GAは、単に卒業後大学や専門学校に行けばよい、ということではなく、在学中に自分のやりたいことを見つけ、自分をデザインする教育内容を強化していく内容に発展させる。IAはグローバル人材として必要なスキルを身につけ、実践的な英語力を育成、国際教養大学やICUなどだけでなく海外大学進学も視野に入れたコース。2018年、2019年と各コース合計の応募者数が少し減っているが、2020年に向けては受験生の関心も高く、TAは2019年の特別進学コースより1ランク高い難度、ADA、ATAは特別進学コースに近い難度、GAは総合進学コース並みの難度、IAはADA並みの難度が見込まれる。 |
昭和学院秀英 | 2020年は前期の定員を増やして後期を廃止するが、難度は高水準のまま変化しないと思われる。前期が入りやすくなることは見込めない。 |
専修大松戸 | 各類型合計の応募者数はこの3年間あまり変わらず、難度も各類型ともあまり変わっていない。2020年に向けても人気に変化は見られず、前期は各類型とも2019年並みの難度と思われる。後期は、市川と昭和学院秀英の後期廃止で、難関校受験生が挑戦できそうな入試は同校のE類型くらいだけになるため、難化するかもしれない。A類型も難化する可能性がある。 |
千葉日大第一 | 2020年は併設中学からの内部進学者が増えることから募集定員を削減する。難化すると思われる。 |
東海大浦安 | 附属校カラーが強い学校。2018年は大学附属校人気の高まりを反映し応募者が増えていたが、2019年は少し減って、難度はやや緩和した。2020年は応募者が増えることが見込まれる。難度も2018年並みに戻ると思われる。 |
東葉 | 2017年、2018年と応募者は増えていて、2019年は2018年並みの応募者数だったが、各コースとも少しずつ難化した。2020年は特進コースの定員を拡大、選抜、進学コースは削減することから、応募者が少し減るかもしれないが、各コースとも難度は少なくとも2019年並み、少し難化するかもしれない。 |
日大習志野 | 2019年は応募者数が減っていたが、難度はあまり変わっていなかった。2020年は応募者が増えそうだが、難度が変わるほどではなさそう。 |
日出学園 | 2017年の特進コース設置以降人気上昇が続いている。2019年も各コース合計の応募者数は大きく増えて、3年前の約4倍になった。特進コースはやや難化した。2020年に向けても受験生の関心は高く、難度は特進、進学コースとも少なくとも2019年並み、と考えてほしい。 |
麗澤 | 2019年は応募者が減っていたが、難度はあまり変わっていない。2020年は応募者が増えそうだが、難化するほどではなさそう。 |
5.埼玉県
高校名 | 予測 |
---|---|
青学大浦和ルーテル | 2018年、青山学院大学の系属化を発表、注目されたが、高校入試ではあまり浸透せず、2019年も小規模な入試で、難度も少し緩和した。2020年に向けては青山学院大学の系属化がさらに浸透していると思われる。募集定員を増やすこともあり、注目度は高まりそうで、少し難化するかもしれない。 |
浦和麗明 | 2019年保育進学コースの募集を停止し、最上位に新・特選Ⅰ類を新設するなどの変更があった。2018年の各コース合計の応募者数が激増したので、2019年は大きく減ったが、一番入りやすかったコースの難度では合格できず、全体に1ランク上がった難度だった。2020年に向けては、難化で少し敬遠ムードも見られるが、進学校化を強力に進めていることから、各コースとも少なくとも2019年並みの難度、やや上がる可能性もあると考えていたほうがよい。 |
叡明 | 人気が続いて2017年は各コース合計の応募者数が大きく増加、2018年はレベルアップを図ったため応募者を減らしたが、同校が少し厳しい受験生の一部は、系列校で共学化した浦和麗明に流していて、2校セットのような入試結果で、2019年は2018年並みの応募者数だった。特進選抜コースは難度が少し緩和したが、他のコースは2018年並みだった。2020年は男子校時代の名残のコースだった情報コースの募集を停止し、進学校カラーを強める。応募者は再び増加することが見込まれていて、各コースとも少し難化するかもしれない。 |
大宮開成 | 急速に進学校化が進んでいて、2019年は入試相談なしの特待選抜入試を新設した。2020年は特待選抜入試を1月22日に移すことから、再び人気が上がるものとみられる。入りやすい特進選抜Sコースはやや難化するかもしれない。上位コースの難度はあまり変わらないと思われる。 |
開智 | 栄東と並ぶ進学校。2020年に向けては人気に特に変化は見られず、各コースとも2019年並みの難度だと思われる。 |
開智未来 | 2018年は各コース合計の応募者数が大きく増えたが2019年は減った。難度では未来、開智の両コースとも少し緩和している。2020年に向けては好調な大学合格実績で評価が高いのだが、立地面もあり、開智コースは難度を2018年並みに戻すかどうか、といったところ。未来コースは2018年並みの難度に戻すと思われる。 |
川越東 | 城北埼玉との間で受験生の流動が見られるので、2020年の応募者が増えるかどうかは晩秋以降の情勢で変わるが、入りやすくなることはなさそう。 |
慶應志木 | 入試日程も県内他校とは異なり別格的存在。人気は安定していて、難度は高水準で安定している。2020年は一般入試が1日早くなるが、入試情勢に影響はない。高難度が続くだろう。 |
栄東 | トップ校。2019年も隣接都県も含め、最上位レベルの受験生が集まっていて、難度は変わっていなかった。2020年も2019年並みの難度が続くと思われる。 |
狭山ヶ丘 | 2019年は、類型制を取りやめて通常のコースは最難関国立大学進学・難関国立私立進学・特別進学の3コースとし、総合進学コースは専願のスポーツ系のみとした。2020年は応募者が減る年回りでもあることから、類型制を復活させ、2018年のようなコースの設定に戻す。各コースの難度はあまり変わらないものとなりそう。 |
秀明英光 | 各コース合計の応募者数は隔年現象で変化していて、2019年は減ったが、最上位の特進コースのレベルアップを図っていて難化、国際英語・総合進学コースは難度が緩和した。2020年は応募者が増える順番なので、特進コースの難度は2019年並みを維持、他のコースは2018年並みの難度に戻りそう。 |
淑徳与野 | 各類型合計の応募者数は、2018年は減って2019年は増えたが、併願受験生が多いことから難度に目立つ動きはなかった。2020年に向けては人気が上向いているようだが、難度に変化はなさそう。 |
昌平 | 2019年、国際バカロレア(IB)コースを新設した。高度な英語力がが求められたが、難度そのものは特選コースと特進コースの中間くらいだった。2020年に向けては人気に変化は見られない。IBコースは2年目で2019年以上に受験生に浸透することから少し難化するかもしれない。他のコースも2019年並みの難度が続くと思われる。 |
城北埼玉 | このところ応募者が連続して減っていて、2019年は難度も少し緩和した。対応策として2020年からフロンティアコースを新設、在来のコースは本科コースとするコース制を実施する。本科コースは2019年並みの難度が見込まれるが、新設のフロンティアコースは1ランク高い難度になりそう。 |
西武文理 | 2020年に向けては人気が上向いてきたようで、普通コースは少し難化するかもしれない。他のコースも2019年並みの難度が続きそう。 |
本庄東 | 進学実績が順調に伸びて信頼が高まっているが、地域の生徒数の動向もあり、2020年も2019年並みの難度になりそう。 |
山村学園 | 2017年、2018年と各コース合計の応募者数が増えたが、2019年は減った。難度は総合進学選抜・総合進学コースがやや上がり、特進SA・特進文理コースは2018年並みだった。2020年は応募者が少し増えるかもしれない。総合進学コースは2019年の難度を維持すると思われる。他のコースも難度は2019年並みか、少し上がるかもしれない。 |
山村国際 | 2018年は各コース合計の応募者数がやや増えていたが、2019年は減った。しかし、特進A・特進B・進学の各コースとも難化しており、受験生が絞られての応募者数の減少だった。2020年は普通コースを進学コースに改編し、進学カラーを強める。特進A・特進Bコースは2019年並みの難度が予想されるが、進学コースは2019年の普通コースより少し上がるかもしれない。 |
立教新座 | 入試日程も県内他校とは異なり別格的存在。3年連続で応募者数が少しずつ増えていて、人気が上がっている。補欠を出していることもあって、2019年も難度に変化は見られなかった。2020年も状況に変化はなく、2019年並みの難度が続くだろう。 |
早稲田大学本庄 | 地域の別格的存在。都内など県外からの受験生も多く、地元の公立高校受験とは乖離した人気動向で、2019年も高難度の入試だったが、入学手続きの段階で都内の附属校に流れる合格者も見られ、2020年から一般入試と帰国生入試で筆答試験の合格者に課していた2次の面接を廃止することになった。2020年はこうした変更を歓迎して受験生の増加が見込まれるが、すでに高難度なので、これ以上の難化はなさそう。 |
国立高校
筑波大附属坂戸・IGは、2019年は男女とも応募者が減少、特に女子の減少が目立ちましたが、隔年現象でしょう。2020年は反動もあって応募者が増えて難化するかもしれません。また、2019年までは国際バカロレア(IB)をSGⅢとして、SGに含んだ募集でしたが、2020年からIBコースとして独立させた募集になります。SG・IBとも小規模ですが高度な英語力が必要です。難度は2019年並みと思われます。
東京学芸大附属は、このところ人気が沈静化し難度も緩和していました。しかし、難度は、最難関レベルからやや下がって難関レベルになった程度で、これまで手が届かなかった学力レベルの受験生が合格できるようになったわけではありませんので、注意してください。2019年は男子の応募者が大きく増加し、女子も増えました。合格者数を絞り込みましたが繰り上げが多く出ていて、繰り上げも含めた難度は緩和傾向でした。学校側では第一志望での受験を呼び掛けていますが、2020年も多くの受験生が集まるものの、繰り上げを含めると難化することはなさそうです。
その他の国立高校については、人気に目立った動きは見られず、2019年並みの難度が続きそうです。筑波大附属や筑波大附属駒場、お茶の水女子大附属、東京工業大附属などは来春も高学力の受験生が集まるでしょう。