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スクールポット高校受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

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上級者向け 受験マニアックス

2021年8月号 模擬試験の役割

受験生にとって模試の結果は、学習や学校選びにおいて重要な役割があります。今回の受験マニアックスでは、模試を受験する意味、その役割についてお話ししたいと思います。

学習の進捗状況を把握する

模試の役割として、第一に受験生としての学習の進捗状況を把握することが挙げられます。模試の成績では得点も重要ですが、指標とされるのはやはり偏差値です。偏差値はその模試を受験した生徒の中の、自分の位置を表す尺度です。そのため、偏差値の上がり下がりは他の生徒たちと自分の頑張りの度合いや苦手・得意内容で変わっていきます。他の生徒と同じていどの努力を続けていれば偏差値は変わりません。また、他の生徒たちができる内容が自分も同じようにできる、あるいは、できない内容が自分も同じようにできない状態が続いても偏差値は変わりません。人並み以上に努力し、他の生徒たちができない内容を早くできるようにすれば偏差値は上がり、その逆なら下がります。こうした偏差値の変動は、模試を一度受けただけではわかりません。そのため、9月、10月、11月、12月と続けて受けていくことが必要となります。

教科・単元(内容)の得手不得手のバランスを把握する

もうひとつの役割としては、教科の得手不得手を知ることができる点です。国・数・英の3教科の偏差値が仮に53だとしても、国語が58、数学は46といったように3教科すべての偏差値が異なるのが普通で、同じ値になるケースは少ないです。現段階で、できなかった問題から、「苦手な教科・苦手な単元」を確認し、学び直しましょう。苦手克服には時間がかかるため、早めに対応、対策の手を打つための行動を起こすことが重要です。

また、模試では各問題の正答率がわかります。例えば、20点満点で平均点が14点と示された問題で7点しか取れなかった場合、その問題の分野が苦手だということがわかります。逆に20点満点を取れた場合は、その問題が得意分野であるということです。得意分野を把握することで、その分野をさらに強化することも可能ですが、得意分野は入試直前の追い込みでもある程度伸ばすことができます。そのため、入試まで時間がある時期は弱点を補強することに力点を置いた方がよいでしょう。

志望校の合格の可能性を探る役割

模試の成績表には志望する学校について、「合格率●%」といった合格率が表示されます。その結果によって、偏差値表から希望校を選び、変更することもあるでしょう。合格の可能性は、第一志望校にせよ併願校にせよ、自分自身の現在の学力レベルから入試本番までに、あとどのくらい学習が必要か、判断する材料になります。ただし、合格の可能性はあくまでも「目安」です。特に志望順位が高い学校は、可能性が低いからといって、早めに諦めると後悔につながります。人並み以上に努力すれば偏差値は上がりますから、可能性が低ければ努力して自分の学力を引き上げるのが本来のあり方です。学力は入試の直前まで伸びるものです。

首都圏の模擬試験の活用について

首都圏の模試の活用は、各都県によって異なります。
特に埼玉県の場合は各私立高校で事前の入試相談というものがあります。入試相談では、受験生自身が北辰テストや校長会テストなどの模擬試験の結果を持参し、合格の可能性について相談することができます。学校によっては、通知表でも代用可能な場合と代用不可の場合、あるいは模擬試験との併用の場合があります。また、模擬試験の結果も1回分ではなく、2、3回の平均値により判断されます。埼玉県の受験生は相談材料としても模試は機能しますので、積極的に受験しましょう。

東京都、神奈川県、千葉県の私立高校では、公立中学校の先生と志望校との間で入試相談が行われます。この3都県では模試ではなく通知表の評定(内申)が判断材料となります。出願基準となるのは5段階評価での3教科や5教科、あるいは9教科の合計、もしくは中2の3学期と中3の2学期の合計、なかには中1も合計する学校があるなど、それぞれ学校によって異なります。また、志望校の出願基準に少し足りない場合も往々にしてあります。その際、事前に受験生の方から私立高校へ個別相談に出かけ、模試の結果をアピールすると、足りない成績を埋める形でプラスに働くことがあります。相談した私立高校から、通っている公立中学校に、「○○さんは、通知表の評定は本校の基準に若干足りないものの、本校を熱望してくれていますので、入試相談に資料を持ってきてください」と、連絡が入ることがあります。こうした連絡があれば、公立中学校の先生が、「評定の基準に足りないから、その学校は難しいですよ」と、他の高校を勧められることはほとんどありません。公立中学校の先生と私立高校が行う入試相談は例年12月15日からスタートします。それまでに模試でよい成績を残すことで、活路が見出せることがあります。100%成功するわけではありませんが、チャレンジする価値はあります。
なお、埼玉県にせよ、東京都・神奈川県・千葉県にせよ、公立・国立高校はもちろん、有名大学の附属校など、難関・上位の私立高校は入試相談を行っていません。入試の直前まで努力して、本番で高得点をとってください。

「入試本番のシミュレーション」としての役割

ここまで模試の大事な役割を紹介してきました。繰り返しになりますが、受験生の皆さんには本番の入試に備えて、9月以降は毎月模試を受験していただきたく思います。

模試には、各社さまざまな種類があります。東京都ならば「Vもぎ」や「Wもぎ」、神奈川県は「全県模試」や「Wもぎ」、千葉県は「Sもぎ」や「Vもぎ」、埼玉では「北辰テスト」などがあります。各模試は書店やWEBサイト、あるいは通っている塾から申し込むことができます。注意点としては、偏差値設定は模試ごとに異なっています。複数の模試をそれぞれ受けるのではなく、一つの模試に絞って受験することが大切です。

また、現在はコロナ禍における対応として在宅で受験することができる模試もあります。ただし、模試には「入試本番のシミュレーション」という大きな役割があります。他の生徒と同じ会場で本番さながらの緊張感で試験に臨むという体験をするためにも、コロナ対策をした上で可能な限り会場で受験をしてほしいと思います。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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