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上級者向け 受験マニアックス

2018年12月号 2019年地域別高校入試予測

この記事は2018年度の情報です。最新の情報は2019年12月号をご覧ください。

2018年秋の模試などによる人気動向の分析(㈱エデュケーショナルネットワーク作成)を元に、2019年度高校入試について、各校の応募者数や難度の予測をお伝えします。
まず公立高校について、普通科上位校を中心に、募集定員の増減がある学校や目立った動きがある学校もあわせてご紹介します。私立高校と国立高校についても、要注意の学校をご紹介します。

東京都

1.旧第1・第2学区
  • 旧第1学区:千代田区・港区・品川区・大田区
  • 旧第2学区:新宿区・渋谷区・目黒区・世田谷区

旧第1学区には、全都トップレベル校の日比谷をはじめ、三田、小山台などの人気校があり、上位校には旧他学区からも受験生が集まります。一方で、中堅レベルまでの学校は地元の受験生が中心となっています。旧第2学区の学校を志望する受験生も多いです。

旧第2学区は、地域的におしゃれな雰囲気があり、上位校はもちろん中堅校にも旧他学区からの受験生が集まります。倍率が高い学校が多いのが特徴です。トップレベル校は戸山と青山です。また、単位制の新宿はとても人気が高い学校です。

高校名 予測
旧第1学区
日比谷 全都トップレベル校。人気は盤石。難度は上限に近く、来年も高倍率の入試が続くと思われる。併願受験生の欠席も非常に多いので、敬遠せずに堂々と挑戦したい。
小山台 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
三田 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
田園調布 男女別定員緩和を実施。男子は2018年に下がった難度がやや上がると思わるが、2017年並みまでは戻らなさそう。女子は応募者の増加が見込まれるが、男女別定員緩和で難度に影響はなさそう。
雪谷 2018年に難化した反動で人気は少し沈静化しそうだが、難度は2017年並みまでは下がらなさそう。
大崎 男女別定員緩和を開始するので、男子はやや難化しそう。女子は、2018年が一般入試全員合格だったため、やや難化するかもしれない。
八潮 男女別定員緩和を取りやめる。2018年は男女とも一般が全員合格だったので、男女別定員緩和の取りやめに伴う難度の変化はなさそうだが、応募者がやや増えるようであれば少し難化するかもしれない。分割後期の定員を少し減らすが、難度面での影響はなさそう。
大森 男女別定員緩和を取りやめる。2018年は男女とも一般が全員合格だったので、男女別定員緩和の取りやめに伴う難度の変化はなさそうだが、応募者がやや増えるようであれば少し難化するかもしれない。
旧第2学区
戸山 トップレベル校で安定した人気が続いている。2018年並みの難度だと思われる。
青山 トップレベル校で人気が高い。募集定員が削減されるため、難化する可能性が高く、要注意。
駒場 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
新宿 人気が高い学校。2018年並みの難度が続くと思われる。
目黒 高い人気が続く学校。2018年並みの難度が続くと思われる。
広尾 募集定員拡大となるため、2018年に難化した男子は昨年並みの難度に戻りそう。女子は定員が増えても難度は変わらず、入りやすくなることは期待できない。
芦花 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
深沢 分割後期の定員を減らすが、影響は少なく、難度に変化はなさそう。
2.旧第3・第4学区
  • 旧第3学区:杉並区・練馬区・中野区
  • 旧第4学区:文京区・豊島区・板橋区・北区

旧第3学区は、東西方向の鉄道の便がよく、武蔵野市や三鷹市などの多摩地区からこの地域に流入してくる受験生がいる一方で、地域内から都心部や旧第2学区を目指す受験生の動きもあります。さらに私立志向が高く、私立も含めて学校選びをするため、受験生の動きは活発で複雑です。トップ校の西は、全都立高校の中でも高い医学部進学実績を誇る学校で、地域内外の受験生を集めています。

旧第4学区は、文京区内に人気が高い学校が集まっています。豊島区には平均的な学力の学校、板橋区と北区には中堅レベルまでの学校が多く見られます。地域のトップ校は竹早ですが、学力最上位層の受験生にはややもの足りないので、旧第1学区の日比谷、旧第2学区の戸山などに挑戦する受験生も多くいます。

高校名 予測
旧第3学区
西 トップ校。人気は盤石。2018年並みの高難度が続くと思われる。
豊多摩 人気が高い学校。2018年に難度が少し緩和した反動で、やや難化するかもしれない。
井草 人気にあまり変化は見られず、少なくとも今春並みの難度と考えた方がよい。
杉並 男女別定員緩和を実施。男子は2018年に緩和した難度が少し上がると思われる。女子はやや入りやすくなるかもしれない。
武蔵丘 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
鷺宮 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
石神井 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
田柄・普通 分割後期の定員を減らすが、影響は少なく、難度に変化はなさそう。
旧第4学区
竹早 高い人気の学校。2018年は応募者が減っても男子は難化、女子は難度維持で、受験生が絞られた結果となった。2019年は募集定員が拡大するが、入りやすくなることはあまり期待できない。
北園 定員増に期待して竹早に流れる受験生もいそうだが、北園も高い人気の学校なので、2018年並みの難度を維持しそう。
文京 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
豊島 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
向丘 人気が上がっているが、募集定員が削減される。他校に流れる受験生も出ると思われるが、それでも男女とも少し難化しそう。要注意校。
大山 男女別定員緩和を廃止するので、男子はやや入りやすく、女子は少し難化するかもしれない。
3.旧第5・第6学区
  • 旧第5学区:台東区・荒川区・足立区・中央区
  • 旧第6学区:江戸川区・葛飾区・墨田区・江東区

旧第5学区は都立志向が高い地域です。トップ校の白鴎は都立の中高一貫校の第一号として注目されてきましたが、高校募集枠の定員が少ないために敬遠ムードが出ています。

旧第6学区も都立志向が高い地域です。さらに地域内志向も高く、学区制が撤廃された後も旧他学区との受験生の流出入が少なくなっています。しかし、トップ校の両国が中高一貫校で高校募集枠の定員が少ないため、学力最上位層の受験生は旧他学区の学校を選択することが多くなっています。

高校名 予測
旧第5学区
白鴎 中高一貫校で小規模な入試のため、ちょっとした応募者数の増減で難度が変わる。2018年は男女とも難度が緩和したが、2019年は2017年並みに戻ると思っていた方がよい。
上野 男子は2018年に応募者が減ったので、2019年は反動で増えそう。女子は隔年現象で応募者が増えそう。男女とも少し難化するかもしれない。
江北 2018年は男子が難化、女子もやや難化した。2019年は男女とも人気が落ち着きそうだが2017年並みまで戻るかは微妙。
足立新田 男女別定員緩和を実施するが、分割後期定員の一部を前期に移動することもあって、男子は難度に変化はなさそう。女子はやや入りやすくなる可能性があるものの、応募状況次第の面もあるので、少なくとも2018年並みの難度と考えた方が安全。
青井 「絶対都立」の受験生が集中する学校。分割後期の定員を削減して前期に回すので、男子はかえって少し入りやすくなるかもしれない。女子は2018年並みの難度だと思われる。
淵江 分割後期の定員を削減して前期に移すが、難度への影響はなさそう。
旧第6学区
両国 中高一貫校で小規模な入試。ちょっとした応募者数の変化で難度が変わるため、やや難化するかもしれない、と考えておいた方が良い。
小松川 男子は2018年に応募者が増えた反動で、人気が落ち着くかもしれない。女子は隔年現象で応募者が少し減るかもしれない。しかし男女とも難度は変わらないと思っておいた方が良い。
城東 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
墨田川 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
江戸川 募集定員を削減し、男女別定員緩和も実施。男女とも難化の可能性が高く、要注意。
深川 人気に目立つ動きはないが、江戸川の定員削減の影響で応募者が増える可能性があり、男女とも難化するかもしれない。注意した方がよい。
募集定員を削減するため、男女とも難化の可能性が高い。
本所 東の定員削減の余波で、男子はやや難化するかもしれない。女子は2018年に緩和した難度が2017年並みに戻りそう。
小岩 男女別定員緩和を実施。男子は2018年に緩和した難度が2017年並みに戻りそう。、女子は2018年並みの難度になりそう。
葛飾野 男女別定員緩和を廃止するため、男子は少し入りやすくなるかもしれない。女子は逆にやや難化する可能性もある。
日本橋 募集定員が削減される。分割後期の募集定員を削減して前期にシフトするが、それでも男女とも少し難化と思われる。
葛西南 男女別定員緩和を実施。男子は少し難化しそう。女子は2018並みの難度だと思われる。
南葛飾 分割後期の定員を削減、前期にシフトする。女子は2018年並みの難度が続きそう。男子はやや入りやすくなる可能性もあるが、少なくとも2018年並みの難度と考えた方が無難。
4.旧第7・第8学区
  • 旧第7学区:日野市・八王子市・町田市
  • 旧第8学区:立川市・青梅市・昭島市・東大和市・武蔵村山市・福生市・あきる野市・羽村市・瑞穂町・日出町・奥多摩町・檜原村

旧第7学区は、以前は八王子方面の北部と町田方面の南部で受験生の学校選択パターンが異なっていましたが、最近は隣接する相模原市が政令指定都市となって吸引力が増していることもあり、北部・南部の両地域と相模原市の私立高校を含めた全体的な受験生の流動が活発になっています。また、町田市方面の受験生には、世田谷や目黒方面の都立高校を選ぶ動きも見られます。

旧第8学区は都立志向が高い地域です。トップ校の立川は八王子方面からの受験生が増えていますが、中堅校までの各校は地元密着型の入試です。

高校名 予測
旧第7学区
八王子東 トップ校。2018年並みの難度だと思われる。
町田 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
南平 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
日野台 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
成瀬 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
富士森 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
日野 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
松が谷 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
翔陽 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
旧第8学区
立川 トップ校。八王子東から立川、立川から国立への受験生の流れが見られるが、難度面では2018年並みになりそう。
昭和 2018年は男女、推薦・一般とも応募者が増加し、少し難化した。2019年はその反動で人気は落ち着き、2017年並みの難度に戻りそう。
東大和南 2018年は募集定員が削減されて一般はやや難化した。2019年に向けては人気が落ち着き、2017年並みの難度になりそう。
上水 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
東大和 募集定員が拡大されるが、人気が高いことから、男女とも2018年並みの難度が続きそう。
武蔵村山 2018年は難化した。2019年は男女別定員緩和を廃止。男子は少し入りやすくなりそうだが、2017年並みの水準までは下がらないと思われる。女子は難化が見込まれる。
拝島 2018年は男子がやや難化した。2019年は男女別定員緩和を廃止。男子は2018年並みの難度が続きそう。女子も少し難化すると思われる。
5.旧第9・第10学区
  • 旧第9学区:武蔵野市・小金井市・西東京市・東久留米市・小平市・東村山市・国分寺市・清瀬市
  • 旧第10学区:国立市・三鷹市・調布市・狛江市・府中市・多摩市・稲城市

旧第9学区は、中央線、西武新宿線、西武池袋線などの東西方向の鉄道があり、新宿近辺へも行きやすい地域です。よって、旧第3学区の学校を選ぶ受験生も多くいます。従来の地域のトップ校は武蔵でしたが、中高一貫校で高校募集枠の定員が少ないため、学力最上位層の受験生は、旧第10学区の国立、旧第2学区の戸山などにも挑戦しています。最近は武蔵よりも国分寺や武蔵野北の方が、実質的な合格ラインが上になってきました。

旧第10学区は中央線・京王線が走り、東西方向の交通の便がよい地域です。地域トップ校の国立には、旧他学区からも受験生が集まります。また、周辺には、早実、明治系、中大系、法政大学などの人気大学附属校が多いため、私立も含めて広い視野で学校選択をする受験生が多くなっています。

高校名 予測
旧第9学区
武蔵 トップ校。中高一貫校で高校募集定員が少ない。2018年並みの難度が続きそう。
武蔵野北 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
小金井北 2018年は都立上位校狙いの受験生が複雑な動きを見せ、女子の難度がやや緩和した。2018年に向けても受験生の動きは活発。女子がやや難化するかどうかというところで、男子は2018年並みの難度が続きそう
清瀬 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
国分寺 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
小平 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
小平南 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
保谷 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
久留米西 募集定員を削減するので、やや難化するかもしれない。
東村山西 募集定員を削減するので、やや難化するかもしれない。
旧第10学区
国立 トップ校。2018年は立川からの受験生の流入もあって、男女、推薦・一般とも応募者が増加し、厳しい入試になった。2019年は反動も出るだろうが、都立として上限の難度を誇る学校なので、入りやすくなることはなく、2018年並みの難度だと思った方がよさそう。
調布北 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
調布南 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
神代 安定した人気で、2018年並みの難度が続きそう。
狛江 募集定員が削減されるので、難化する可能性は高い。要注意校。
府中東 分割後期の定員を削減するが、難度に影響はないと思われる。
永山 男女別定員緩和を実施するため、男子はやや難化するかもしれない。女子は2018年並みの難度が続きそう。
トピックス.都立中高一貫校の今後について

東京都教育委員会では、都立中高一貫校の高校募集枠を今後削減すべきではないかという検討を行っています。その背景には、「募集枠が小さくて倍率や難度の年次変動が大きすぎる」といった事情があります。これを受け、都立中高一貫校への入学を躊躇したくなる受験生もいるかもしれません。

しかし、まだ正式に決定したわけではありませんし、2019年度入試ではしっかりと高校募集を行います。2020年以降に高校募集がなくなったとしても、学校自体がなくなるわけではなく、内部進学生の後輩もたくさんいます。都立中高一貫校に行きたいと考えるのであれば、あまり不安や後ろ向きな考えは持たずに、「高校募集枠があるうちには入れるから良かった」といった前向きな気持ちで挑戦していただければと思います。

神奈川県

1.川崎・横浜北部(旧学区:川崎南部・川崎北部・横浜東部・横浜北部)

東京とのつながりが非常に強い地域で、都内の難関私国立高校を目指す受験生もたくさんいます。中学受験率が高いのもこの地域の特徴です。慶應義塾、法政大第二、法政大国際、日本大学などの附属校や、桐光学園、桐蔭学園などの有名な進学校があり、東京からも受験生が流れてきます。有名私立を第一志望とする受験生が多いため、入試の欠席や受験後取り消しも多いです。

高校名 予測
川崎市内
多摩 トップ校。人気は非常に安定していて、2018年並みの高難度の入試が続きそう。
新城 隔年現象で応募者が増減している学校。2018年は順番通り減少したが、それでも151名も不合格者を出した。難度も維持している。2019年は隔年現象で応募者が増え、難化するかもしれない。
生田 募集定員が拡大するが、それをあてにして応募者も増えると思われる。2018年並みの難度と思っておいた方がよい。
市立橘:
普通
数年前まで過熱気味だった人気が落ち着いてきたようで、2018年はやや難度が緩和していた。2019年に向けては、少なくとも2018年並みの難度と考えた方が良い。
市立高津 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
市立川崎 2018年は難度が緩和した。2019年に向けても人気に変化は見られず、難化することはなさそう。
住吉 2017年まで応募者が増加していたが、2018年は応募者が減少し、人気が一段落した。2019年に向けては、少なくとも2018年並みの難度と考えた方が良い。
川崎北 募集定員が1クラス削減される。やや難化すると思った方がよい。
百合丘 2018年は、募集定員が拡大したことで難度が緩和した。2019年は募集定員が削減されるので、2017年並みの難度に戻るかもしれない。
大師 2018年は「絶対公立の普通科」の受験生が集中したようで少し難化した。2019年は募集定員が削減されるので、さらに少し難化するかもしれない。注意した方がよさそう。
横浜北部
横浜翠嵐 トップ校で難度は限界に近い。都内の難関校との併願受験生が非常に多いので高倍率になるが、欠席者も多い。隔年的に応募者が増減していて2019年は減る年だが、決して入りやすくなることはなさそう。
川和 横浜翠嵐に次ぐレベルの高校。高い人気と2018年並みの難度が続きそう。
市ケ尾 2018年は応募者が減ったが、受験生が絞られた結果で難度に変化は見られなかった。2019年も2018年並みの難度が続きそう。
鶴見 人気は安定していて、難度に変化はなさそう。
市立東 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
元石川 2018年は応募者が減ったが、受験生が絞られた結果で難度に変化は見られなかった。2019年も2018年並みの難度が続きそう。
荏田 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
港北 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
岸根 人気は安定していて、難度に変化はなさそう。
2.横浜中部・横浜南部(旧学区:横浜中部・横浜西部・横浜南部・横浜臨海)

公立志向が高い地域。旧学区の横浜中部と横浜西部、旧学区の横浜南部と横浜臨海の間ではそれぞれ受験生の行き来が活発です。学区制廃止後はトップレベル校の人気が変わってきていて、横浜中部地区は希望ヶ丘よりも光陵や横浜平沼、横浜南部地区では横浜緑ヶ丘よりも柏陽といった動きも見られます。

高校名 予測
旧学区:横浜中部・横浜西部
希望ヶ丘 トップ校。応募者数は隔年的に増減しているが難度は変わっていない。2019年も難度に変化はなさそう。
横浜平沼 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
光陵 2018年は応募者が増加し、小幅だが難化した。2019年は自己表現が実施されないため、これを狙った受験生が増える可能性があり、難化に注意した方がよさそう。
舞岡 私立志向の強まりの影響も受け、2018年は難度がやや緩和した。2019年も2018年並みの難度になりそう。
松陽 隔年的に応募者が増減しているが、難度に目立った変化は見られない。2019年も2018年並みの難度になりそう。
瀬谷 隔年的に応募者が増減しているが、難度に目立った変化は見られない。2019年も2018年並みの難度になりそう。
市立戸塚:普通一般 2018年は応募者がやや増えたが、難度面の変化はなかった。2019年も2018年並みの難度になりそう。
市立桜丘 2018年は応募者が減って少し入りやすくなったが、2019年は人気が復活しそう。少し難化すると思った方が良い。
金井 私立志向の強まりの影響も受け、2018年は難度がやや緩和した。2019年も2018年並みの難度になりそう。
瀬谷西 公立高校再編により2021年度に募集停止することが、10月になってから発表された。2019年の入学生は高3になったときに後輩が入学してこないことになる。寂しいと感じる受験生も少なくないと思われ、応募者が減るかもしれない。
横浜桜陽 募集定員が削減されるので、少し難化するかもしれない。注意した方がよい。
旧学区:横浜南部・横浜臨海
柏陽 トップ校。2018年は応募者が減少したが、もともと高難度で難度に変化は見られなかった。2019年も高難度の入試が続きそう。
横浜緑ヶ丘 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
市立金沢 2018年は応募者が減ったが難度面ではやや入りやすくなったかどうか、といった水準で、受験生が絞られた状況だった。2019年は少し難化することを警戒した方がよさそう。
横浜栄 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
横浜立野 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
氷取沢 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
横浜南陵 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
横浜国際:国際 2017年、2018年と募集定員を削減した。応募者も減少したが、応募倍率が1.5倍台の高水準で、難度面であまり変わっていない。2019年も2018年並みの難度だと思われる。
2019年からは国際バカロレアコースが新設される。授業で高度な英語力が要求されることもあり、通常の内申や偏差値だけで難度を考えることはできないが、実質的な難度はかなりの高水準が見込まれる。
永谷 募集定員を削減する。2018年の定員割れの反動もあり少し難化する可能性もある。
横浜清陵 募集定員を削減する。2018年の定員割れの反動もあり少し難化する可能性もある。
3.横須賀・三浦〜湘南方面(旧学区:横須賀三浦・鎌倉藤沢・茅ヶ崎)

旧横須賀三浦学区は生徒数が減少気味で、地域内の学校に少しずつ入りやすくなる傾向が見られます。学区制廃止後はかえって横浜市内や鎌倉市内への受験生の流動が少なくなり、併願私立も含めて三浦半島の中で受験を完結させることが多くなっています。

旧鎌倉藤沢学区は、公立志向は高いのですが、一方で評価が高い私立を希望する受験生も多くいます。学校を選択する目が厳しい地域といえるでしょう。旧鎌倉藤沢学区から旧茅ヶ崎学区では、以前は受験生の挑戦志向が高く私立のオープン入試も活発でしたが、最近は挑戦志向が落ち着いてきました。

高校名 予測
旧学区:横須賀三浦
横須賀 トップ校。2018年は募集定員の拡大で応募倍率が下がり、難度は少し緩和した。2019年は反対に募集定員が削減されるため、少し難化しそう。注意が必要。
横須賀大津 2018年は募集定員削減に伴い応募者が減り、難度が少し緩和した2019年は募集定員が拡大するので、応募者は増えそうだが、難度は2018年とあまり変わらない水準になりそう。
逗子 公立高校再編により2021年度に募集停止することが、10月になってから発表された。2019年の入学生は高3になったときに後輩が入学してこないので、寂しいと感じる受験生もいて、応募者は減るかもしれない。難度は2018年に少し緩和したが、2019年も2017年並みに戻ることはなさそう。
追浜 2018年は応募者数が減ったが、難度面はあまり変わらなかった。2019年も2018年並みの難度が続きそう。
三浦初声 募集定員が1クラス削減される。入りやすい学校ではあるが、全員合格という状況はないかもしれないので、注意が必要。
旧学区:鎌倉藤沢・茅ヶ崎
湘南 トップ校。2018年は隔年現象で順番通り応募者が大きく増え難化した。順番通りなら2019年は応募者が減る年だが、かなりの高難度なので目立って入りやすくなることは期待できない。
鎌倉 2018年は募集定員が拡大したため、やや難度が緩和した。2019年は反対に募集定員が削減される。人気校なので難度は少し上がりそう。注意した方がよい。
七里ガ浜 募集定員を1クラス拡大する。定員拡大を期待して応募者も増えるだろうから、あまり入りやすくなることに期待せずに、2018年並みの難度が続くと考えた方がよい。
深沢 募集定員が拡大するため、少し入りやすくなるかもしれない。
茅ヶ崎 2018年はやや難度が緩和した。2019年は難度が元に戻るかもしれない。
茅ヶ崎北陵 2018年は学力上位の受験生が他校に流れたようで、やや難度が緩和した。2019年は難度が元に戻ると考えた方が良さそう。
大船 2018年は応募者が減少し、難度は緩和した。2019年は人気が回復すると思われるが、難度が2017年並みまで戻るかどうかは微妙なところ。
湘南台 2018年は応募者が大幅に減って、難度も緩和した。2019年はその反動もあって少し難化すると見込まれるが、2017年並みの水準まで戻るかどうかは微妙なところ。
藤沢西 募集定員を1クラス拡大する。定員拡大を期待して応募者も増えるだろうから、あまり入りやすくなることに期待せずに、2018年並みの難度が続くと考えた方がよい。
藤沢清流 募集定員が拡大するので、やや入りやすくなるかもしれない。
鶴嶺 2018年は2017年並みの応募者数だったが、難度面はやや上がった。受験生の動きが変化している様子。2019年も2018年並みの難度を維持すると思った方が無難。
4.県北・県央(旧学区:相模原南部・相模原北部津久井・厚木愛甲海老名・大和座間綾瀬)

県北の旧相模原南部学区、旧相模原北部津久井学区は、地区外との受験生の流動が活発な地域です。東京都の町田市や八王子と隣接しているため、川崎や横浜北部ほどではないものの、私立志向も比較的高くなっています。地域のトップ校は相模原ですが、学力最上位層の受験生は、旧厚木愛甲海老名学区の厚木や、旧横浜北部学区の川和を選ぶ傾向があります。

旧厚木愛甲海老名学区には、県央のトップ校・厚木があり、学力最上位層の受験生は同校に挑戦します。それ以外の受験生は、政令指定都市になって吸引力が増している相模原市の学校に流れるケースが増えています。

旧大和座間綾瀬学区では、地域のトップ校は大和ですが、学力最上位の受験生は旧厚木愛甲海老名学区の厚木や旧鎌倉藤沢・茅ヶ崎学区の湘南に流れます。最近では、旧横浜北部学区の川和を選ぶ受験生も増えています。

高校名 予測
相模原市
相模原 地域トップ校。人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
弥栄 地域2番手校。2018年は応募者が若干減ったものの、募集定員も10名削減したため、難度に変化はなかった。2019年は募集定員を拡大するが、人気校なので応募者も増えると予想される。入りやすくはならないと思われる。
麻溝台 人気も難度も安定している。2019年も難度に変化はなさそう。
橋本 2018年は難度が緩和した。2019年は募集定員を削減するのと、難度緩和の反動で、少なくとも2018年並みの難度、応募状況によってはやや難化するかもしれない。注意が必要。
上溝南 2018年は募集定員を拡大したため、難度は少し緩和した。2019年は2017年並みの難度に戻ると考えた方がよい。
上溝 2018年は難度が緩和した。2019年は2017年並みの難度に戻るかもしれない。
相模原総合 公立高校再編により2021年度に募集停止することが、10月になってから発表された。2019年の入学生は高3になったときに後輩が入学してこないので、寂しいと感じる受験生もいて、敬遠ムードが起きるかもしれない。
旧厚木愛甲海老名学区・旧大和座間綾瀬学区
厚木 トップ校。安定した人気が続いており、2019年も高難度の入試になりそう。
海老名 2018年は成績上位の受験生が他校に流れたようで、難度が少し緩和した。元々人気が高い学校なので、2019年は難度を回復すると考えた方がよさそう。
大和 2018年は成績上位の受験生が他校に流れたようで、難度が少し緩和した。元々人気が高い学校なので、2019年は難度を回復すると考えた方がよさそう。
大和西 2018年は応募者が増え、偏差値面ではやや上がった。2019年も2018年並みの難度になりそう。
座間 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
厚木東 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
5.平塚・秦野伊勢原・県西(旧学区:平塚・秦野伊勢原・県西)

旧平塚学区、旧県西学区はともに少子化が進んで生徒数が減っている地域で、入試情勢は静かです。旧平塚学区のトップ校・平塚江南と、旧県西学区のトップ校・小田原はそれぞれ地域の中で突出してレベルが高く、他校との学力差が目立っています。受験生は、トップ校を目指す層と敬遠する層に二分化されていて、後者は挑戦志向が希薄になっています。

旧秦野伊勢原学区も生徒数が減っていて、各校の人気は固定化して静かな入試情勢が続いています。地域のトップ校は秦野ですが、学力最上位層は、旧県西学区の小田原や旧厚木愛甲海老名学区の厚木、旧平塚学区の平塚江南などに挑戦しています。

高校名 予測
平塚・秦野伊勢原地区
平塚江南 トップ校。2018年は応募者が増加し難化した。2019年も2018年並みの難度が続きそう。
秦野 2018年は2017年並みの応募者数だったが、難度は若干緩和されていた。2019年は2017年並みの難度に戻ると考えた方がよい。
大磯 2018年は応募者が減って難度も少し緩和した。2019年は2017年並みの難度に戻ると思われる。
伊志田 募集定員を削減するので、少し難化するかもしれない。注意した方がよい。
県西地区
小田原 トップ校。地域全体として公立高校の難度は緩和傾向にある影響で、2018年は応募者が少し増えたが、難度面ではやや緩和した。地域トップ校で、他地区からの受験生も少なくないので、2019年も目立って入りやすくなることはなさそう。
西湘 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
山北 募集定員を削減するため、やや難化するかもしれない。

千葉県

千葉県は、一都三県の中で唯一、公立高校の学区制が残っています。全日制普通科の学区は9つあり、住んでいる学区と隣接する学区の学校を受験することができます。

全日制普通科以外の学科は、県内のどこからでも受験することができます。千葉女子、幕張総合、木更津東も同様です。

また、第2・3・4・5学区は、埼玉県や茨城県と接しています。これらの学区では、隣接県協定に基づいて受験できる茨城県や埼玉県の公立高校もあります。

千葉県学区の図
1.第1学区(千葉市)

全県トップレベル校・県立千葉をはじめ、千葉東、市立千葉、市立稲毛、千葉女子、幕張総合などの人気上位校があり、公立志向が高くなっています。中堅校や比較的入りやすい学校も充実しています。隣接する第4学区、第9学区などから流れてくる受験生も多くいます。来春は幕張総合の普通科が総合学科に転換しますが、このこと自体は人気に直接の影響は少ないでしょう。

高校名 予測
県立千葉 全県公立トップ校で別格的存在。中高一貫校になり高校募集定員が少なくなってからは、学力に自信のある受験生による絞られた入試になっている。2019年もかなり高難度の入試が続きそう。
千葉東 地域2番手校。近年人気が上がっている学校。募集定員が削減されるので、難化する可能性が高い。要注意。
千葉西 募集定員が削減されるので、難化するかもしれない。注意が必要。
市立千葉:普通 2018年は隔年現象で前後期とも応募者が減ったが、難度は維持していた。2019年は順番通りなら応募者が増える可能性が強く、少し難化するかもしれない。注意した方がよい。
市立千葉:理数 少定員の学科なので難化する可能性があり、注意した方が良い。
幕張総合:普通 2017年の入試で不明朗な合格者の決定方法がマスコミで報じられた影響か、2018年は前後期ともに応募者が減ったが、難度面では前後期とも変化は見られなかった。2019年は募集定員が削減されるため、やや難化するかもしれない。注意した方がよい。2019年から総合学科に転換する。
市立稲毛:普通 人気に変化は見られず、2018年並みの難度が続きそう。
市立稲毛:国際教養 2018年は前後期とも応募者が増加し、難化した。2019年は人気が一段落すると予想されるが、難度は変わらないと思われる。
千葉南 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
検見川 2018年は隔年現象で応募者が少し増え、難化した。2019年は募集定員が削減されるので、難化の可能性が高い。注意が必要。
千葉北 募集定員が削減されるので、やや難化するかもしれない。注意した方が良い。
磯辺 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
千葉女子:普通 2018年はやや難化した。人気に特に変化は見られず、2019年も2018年の難度を維持すると考えた方が良い。
柏井 募集定員が削減されるので、やや難化するかもしれない。注意した方が良い。
2.第2学区(市川市・船橋市・松戸市・習志野市・八千代市・浦安市)

全学区の中で一番公立高校の数が多く、トップレベル校、上位校、中堅校、比較的入りやすい学校が全て豊富に揃っています。中堅校は受験生の学力層がほぼ固まっていて、安定した入試が続いています。比較的入りやすい学校については、人気に陰りが見え始め、難度が緩和した学校が多く見られます。学区内西部の浦安市、市川市、松戸市などでは、交通の利便性もあって都心の私立高校を選ぶケースもあります。

高校名 予測
県立船橋:普通 トップ校。指導改善などで受験生の評価が上がっている学校。人気は安定していて、2019年も高い難度が続きそう。
県立船橋:理数 2018年の前期は2017年並みの応募者数、後期はあまりの難度を敬遠されたようで応募者が減っていたが、前後期とも高難度のままだった。2019年も高い難度が続きそう。
薬園台:
普通
人気校。隔年現象が目立つ学校で、2018年は順番通りに応募者が減ったが、難度面では変化がなく、受験生が絞られただけだった。2019年は順番通りに行けば応募者が増えるので、少し難化するかもしれない。
八千代:
普通
人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
船橋東 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
国府台 人気が続いていて、2018年並みの難度になりそう。
市川東 2018年はやや難化した。2019年も2018年の難度を維持すると考えた方が良い。
松戸六実 募集定員が削減されるので、少し難化する可能性があり、注意が必要。
松戸国際:普通 人気が続いていて、2018年並みの難度になりそう。
松戸国際:国際教養 人気が続いていて、2018年並みの難度になりそう。
船橋啓明 2018年はやや難化した。2019年も2018年の難度を維持すると考えた方が良い。
津田沼 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
国分 2018年は、前期が応募者微増で難度は変わらず、後期は応募者増で難化した。2019年は前期は今春並みの難度になりそう。後期の人気は一段落するかもしれないが、2018年並みの難度を維持すると考えておいた方が良い。
市立習志野:普通 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
船橋芝山 2018年はやや難化した。2019年は募集定員が削減されるため、さらにやや難化するかもしれない。注意した方がよさそう。
小金 2016年に総合学科に転換した学校。進学を重視していて人気が安定している。2019年も2018年並みの難度が続きそう。
市立松戸:普通 募集定員が削減されるので、少し難化する可能性があり、注意が必要。
実籾 募集定員が削減されるので、少し難化する可能性があり、注意が必要。
3.第3学区(野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ヶ谷市)

常磐線、北総線、つくばエクスプレス線の沿線で、やや生徒数の減少が見られる地域です。トップレベル校、上位校、中堅校、比較的入りやすい学校が揃っています。隣接県協定により茨城県南部の公立高校を越境受験することもできますが、千葉県側から茨城県側を受験する生徒はとても少ないです。一方、学区トップ校の東葛飾には、茨城県からも受験生が流入しています。2018年は、中堅よりも上位の学校で難化、入りやすい学校を中心に難度の緩和が目立ちました。

高校名 予測
東葛飾 トップ校で、学区外の受験生の人気も高い。2019年は一般の中学校からの募集枠を2クラス削減する。難化を敬遠して他校に流れる受験生は出そうだが、それでも厳しい入試になり、難化することが予想される。
県立柏:
普通
2番手校。2018年は隔年現象で前後期とも応募者が増加し難化した。2019年は東葛飾を断念した受験生の流入が見込まれ、さらに厳しい入試になりそう。難度もさらに上がる可能性があり、要注意。
県立柏:
理数
2018年は大幅に応募者が増え、難化した。2019年は東葛飾を断念した受験生の流入が見込まれ、さらに厳しい入試になりそう。難度もさらに上がる可能性があり、要注意。
柏南 2018年は前後期とも応募者が増えて難化した。隔年的な動きを考えると2019年は人気が落ち着きそうだが、東葛飾の募集枠削減の影響で県柏から流れてくる受験生がいる可能性が高く、少なくとも2018年並みの難度、場合によっては難化する可能性もあると考えた方が良さそう。
鎌ヶ谷 2018年は前後期とも応募者が増えて難化した。隔年的な動きを考えると2019年は人気が落ち着きそうだが、東葛飾の募集枠削減の影響で県柏から流れてくる受験生がいる可能性が高く、少なくとも2018年並みの難度、場合によっては難化する可能性もあると考えた方が良さそう。
柏中央 2018年はやや難化した。2019年は少なくとも2018年並みの難度になると考えた方が良い。
柏の葉:
普通
2018年はやや難化した。2019年は少なくとも2018年並みの難度になると考えた方が良い。
柏の葉:
情報理数
2018年はやや難化した。2019年は少なくとも2018年並みの難度になると考えた方が良い。
我孫子 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
4.第4学区(成田市・佐倉市・四街道市・八街市・印西市・白井市・富里市・酒々井町・栄町)、第5学区(銚子市・旭市・匝瑳市・香取市・神崎町・多古町・東庄町)、第6学区(東金市・山武市・大網白里市・九十九里町・芝山町・横芝光町)

第4・5・6学区ともに生徒数が減少気味で、入試情勢は沈静化しています。

第4学区のトップ校は佐倉です。これまで同学区の学力最上位層の受験生は、第1学区の千葉や千葉東を選ぶケースが多かったのですが、2016年に同校に理数科がつくられてからは、受験生に見直されて人気が上がっています。

第5学区のトップ校は佐原ですが、立地面では地域の南部からは通いやすいとは言いにくく、受験生は限られています。

第6学区は一部、千葉市のベッドタウン化が進んでいる東金市のような地域もありますが、その他の地域では少子化が進んでいて、入試情勢は沈静化。公立高校に入りやすくなってきました。

高校名 予測
第4学区
佐倉:普通 トップ校。人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
佐倉:理数 2018年は前後期とも応募者が増えたが、難度は2017年並みだった。2019年の人気に変化は見られず、2018年並みの難度が続きそう。
成田国際:普通 2018年は前後期とも応募者が大幅に増え、難化した。2019年の人気に変化は見られず、2018年並みの難度が続きそう。
成田国際:国際 2017年に応募者が大幅に増え、2018年もその数を維持していた。2019年の人気に変化は見られず、2018年並みの難度が続きそう。
印旛明誠 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
成田北 2018年は難度が少し緩和した。2019年は2018年並みの難度になりそう。
第5学区・第6学区
東金:普通 2018年は募集定員削減に伴いやや難化した。2019年は難度が少し緩和する可能性もある。
佐原白楊 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
成東:普通 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
成東:理数 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
匝瑳 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
佐原:普通 募集定員が削減されるが、地域的に生徒数が減少しており、上位校から中堅校までの各校で倍率の緩和が進んでいるため、難化するとしても小幅だと思われる。
市立銚子 地域の生徒数減少の影響を受け、2018年は応募者が減った。難度面は変わらず、踏みとどまっていると言える。2019年は2018年並みの難度だと思われる。
佐倉西 募集定員が削減されるが、難化するとしても小幅だと思われる。
5.第7学区(茂原市・勝浦市・いすみ市・一宮町・睦沢町・長生村・白子町・長柄町・長南町・大多喜町・御宿町)、第8学区(館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町)、第9学区(木更津市・市原市・君津市・富津市・袖ヶ浦市)

生徒数が減少している地域で、入試情勢は落ち着いています。第8学区と第7学区南部は特に減少が目立ち、入試の倍率も低くなっています。第7学区のトップ校・長生には、第6学区、第8学区からも受験生が集まりますが、やはり倍率は低めです。

第9学区では、全体的に千葉市に向かう人の流れが大きくなっています。その流れは受験生にも浸透していて、学力上位の生徒の中では、学区トップ校の木更津より千葉市の上位校が人気になっています。来春は鶴舞桜が丘が市原と統合し、同校の総合ビジネスは募集停止。園芸は市原に移行します。

高校名 予測
第7学区
長生 地域の人口減少の影響もあり、静かな入試情勢。2019年は普通の募集定員が削減されるが、難化するとしても小幅だと思われる。
茂原 地域の人口減少の影響もあり、静かな入試情勢。2018年並みの難度になりそう。
大多喜 地域の人口減少の影響もあり、静かな入試情勢。2018年並みの難度になりそう。
大原 募集定員を削減するが、2018年も定員割れだったため、難化することはなさそう。
第8学区
安房 地域の人口減少の影響もあり、静かな入試情勢。2018年並みの難度になりそう。
長挟 地域の人口減少の影響もあり、静かな入試情勢。2018年並みの難度になりそう。
第9学区
木更津 成績上位の受験生が千葉市に流出する影響で静かな入試情勢。人気に変化は見られず、2018年並みの難度になりそう。
君津 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。

埼玉県

1.南部(旧第1通学区南部・北部・岩槻区含む)
さいたま市・蕨市・鳩ヶ谷市・上尾市・戸田市、他

旧第1通学区南部は、全県から人が集まってくる地域です。受験生の人気も高く、例年県内の他の旧他通学区から多数の受験生が流れてきます。地域のトップ校である県立浦和、浦和第一女子、大宮は、全県的なトップレベル校でもあり、とても人気が高くなっています。「埼玉県の公立高校に行くならこの地域がいい」と考える受験生が多く、中堅校にも旧他通学区からの受験生が集まってきます。学力中堅層の受験生は安全志向が高く、地域の適当なレベルの公立学校を選ぶ傾向があります。一方、学力上位層の受験生には、「第一志望の公立でなければ私立に行く」という考えも多く見られます。

旧第1通学区北部には上位校が伊奈学園しかないため、学力上位層の受験生は人気の南部の学校を選ぶケースが多くなっています。旧第8通学区北部の岩槻区はさいたま市に合併されているため、一緒にご紹介します。

高校名 予測
浦和 男子のトップ校。安定した人気が続いていて、2019年も高難度の厳しい入試になりそう。
浦和第一女子 女子のトップ校。2018年は応募者が減り、難度面でもやや緩和した。2019年は難度が戻る可能性も高いので注意した方が良い。
大宮:普通 共学のトップ校。2018年は募集定員削減もあって応募者数はやや減ったが、難度に変化はなかった。2019年も高い人気が続き、2018年並みの難度になりそう。
上尾:普通 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
浦和北 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
大宮光陵:普通 2018年は募集定員が減り実質倍率は上がって難化した2019年はその反動もあって難度は少し緩和するかもしれないが、2017年並みの水準には戻らないと思われる。注意した方がよさそう。
伊奈学園総合 人気に変化は見られず、募集規模が大きいこともあり、2018年並みの難度だと思われる。
浦和西 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
与野 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
市立浦和南 川口市立などからの受験生の流れもあって、やや難化するかもしれない。注意した方がよい。
川口市立 市立川口、市立県陽、川口総合の3校が統合して2018年に誕生した新しい高校。2018年は各科ともに大変な人気となり、普通科は市立浦和南、理数科は川口北、文理スポーツコースも県立川口程度の難度になった。2019年は初年度の厳しい入試を見て避ける受験生も出ると思われるが、目立って入りやすくなることはなさそう。
川口北 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
市立浦和 募集定員が削減されるため、難化の可能性が高い。要注意校。
市立大宮北:普通 募集定員が削減されるため、難化するかもしれない。注意した方がよい。
市立大宮北:理数 2018年は新設の川口市立・理数に受験者が流れたようで、難度面では緩和した。2019年はその反動も考えられるため、難化するかもしれない。注意した方がよさそう。
県立川口 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
蕨:普通 募集定員が削減されるため、難化の可能性が高い。要注意校。
川口青陵 2018年はやや難化した。2019年は募集定員が削減されるので、注意した方が良い。
大宮東 2018年は難度がやや緩和した。2019年は募集定員が削減されるので、難度が2017年並みに戻るかもしれない。
2.西部(旧第2通学区東部・中部・西部)
和光市・川越市、狭山市・入間市・飯能市、他

人口が頭打ちになっていて生徒数も減少しているため、入試情勢は沈静化しています。また、地域内の学校よりも、人気の旧第1通学区南部の学校を希望する受験生が増えています。東京の私立高校を選ぶ受験生も多く、地域内の公立高校の人気が相対的に低下しているといえます。

高校名 予測
川越 男子のトップ校。募集定員を減らすので、難化する可能性が高い。注意が必要。
川越女子 女子のトップ校。募集定員を減らすので、難化する可能性が高い。注意が必要。
川越南 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
所沢西 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
和光国際:普通 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
和光国際:外国語 2018年は私立高校との間で受験生の流動が強くなったようで、難度が緩和した。少定員なので2019年は2017年並みの難度に戻るかもしれない。注意した方がよい。
所沢北:
普通
人気が高く、高倍率が続いている。2019年も高い人気で、少なくとも2018年並みの難度になりそう。
所沢北:
理数
応募者数は減少傾向で、難度もやや緩和している。しかし少定員なので、2019年は難度が戻ることも十分考えられる。注意が必要。
坂戸:普通 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
所沢 2017年、2018年と応募者の増加が目立つが、難度面では特に変化は見られない。2019年は、少し人気が沈静化するかもしれないが、もともと高い人気なので、難度の緩和はあまり期待できない。
朝霞 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
市立川越 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
入間向陽 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
坂戸西 2018年は難度の緩和が目立った。今春の反動でやや難化するかもしれないので注意した方が良い。
川越初雁 2018年は難度の緩和が目立った。今春の反動でやや難化するかもしれないので注意した方が良い。
狭山青陵 募集定員が削減されるのでやや難化するかもしれない。注意した方が良い。
3.北部(旧第3〜7通学区)
東松山市・秩父市・熊谷市・深谷市・羽生市・加須市、他

元々人口が少なく、最近は生徒数が減少傾向の地域です。私立高校が少なく、受験生の学校選択の幅は小さくなっています。

高校名 予測
熊谷 男子のトップ校。難度は安定していて、2018年並みになりそう。
熊谷女子 女子のトップ校。難度は安定していて、2018年並みになりそう。
不動岡:
普通
2018年は難度が少し緩和した。2019年はその反動でやや難化するかもしれない。注意した方が良さそう。
不動岡:
外国語
2018年は難度が少し緩和した。2019年はその反動でやや難化するかもしれない。注意した方が良さそう。
熊谷西:
普通
2018年は難度がやや緩和した。2019年は2017年並みの難度に戻る可能性もあり、注意が必要。
深谷第一 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
本庄 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
松山女子 2018年は応募者が増えたが、難度面に変化は見られなかった。2019年も2018年とあまり変わらない難度になると思われる。
秩父 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
松山:普通 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
松山:理数 人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
寄居城北 募集定員が削減されるため、やや難化するかもしれない。
4.東部(旧第8通学区南部・北部)
草加市・越谷市・春日部市・久喜市、他

旧第1通学区南部の学校を志望する受験生も多いのですが、最近はこの地区の南部の高校に受験生が回帰する現象も起こっています。

旧第8通学部南部には、上位校から比較的入りやすい学校までが揃っています。近年は、越ヶ谷や越ヶ谷北の人気や難度が上がってきています。旧第8通学区北部は従来、トップ校の春日部とそれに続く春日部東が突出していましたが、近年は春日部東の難度が下がり気味です。受験生が旧第1通学区南部に流れていることも影響しているのでしょう。2018年は特に難度が緩和した学校が目立ちました。

高校名 予測
春日部 男子のトップ校。人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
越谷北:
普通
人気に変化は見られず、2018年並みの難度だと思われる。
越谷北:
理数
2018年は。成績上位の受験生が流れ込んだ様子で、応募者は少し減ったがやや難化した。2019年の人気に特に変化は見られないが、2018年並みの難度は維持すると思われる。
越ヶ谷 2018年はさいたま市などの学校との間で受験生の流動があったようで、応募者が大きく増えたが、難度面には動きは見られなかった。2019年も2018年並みの難度が続きそう。
草加 2018年はさいたま市などの学校との間で受験生の流動があったようで、応募者が減ったが、難度面には動きは見られなかった。2019年も2018年並みの難度が続きそう。
杉戸 2018年は難度が少し緩和した。2019年も2018年並みの難度が続きそうだが、反動で戻る可能性もあり注意するに越したことはない。
春日部東:普通 2018年は難度が少し緩和した。2019年は春日部女子の学校選択問題実施を避けた受験生が流れ込む可能性もあり、少し難化するかもしれない。注意が必要。
春日部東:人文 2018年は難度が少し緩和した。2019年は春日部女子の学校選択問題実施を避けた受験生が流れ込む可能性もあり、少し難化するかもしれない。注意が必要。
春日部女子:普通 2019年から学校選択問題を実施。受験生が離反する可能性もあり、難化するとは言いにくい状況。ただ、注意するに越したことはない。
春日部女子:外国語 2019年から学校選択問題を実施。受験生が離反する可能性もあり、難化するとは言いにくい状況。ただ、注意するに越したことはない。
越谷南:
普通
2018年は応募者の減少が目立ち難度もやや緩和した。2019年はその反動で2017年並みの難度に戻るかもしれない。注意が必要。
越谷南:
外国語
2018年は応募者数は変わらなかったが難度がやや緩和した。2019年はその反動で2017年並みの難度に戻るかもしれない。注意が必要。
幸手桜 2018年は難度の緩和が目立った。2019年は募集定員が削減されるので、難度が上がると思われるが、2017年並みの水準には戻らないと予想される。
蓮田松韻 2018年は難度が少し緩和した。2019年は募集定員が削減されるので、2017年並みの難度に戻りそう。
鷲宮 募集定員が拡大するが、2018年も募集定員をかなり上回る合格者を出していたので、難度に変化はなさそう。

私立高校

私立高校については、難化する可能性があるなど、特に注意が必要な学校とコースのみをご紹介します。全体情勢としては有名大学付属校人気が根強く、早慶GMARCHの付属校は入りやすくなることはないでしょう。

1.東京23区
高校名 予測
男子校
足立学園 2018年に最上位の探究コースを新設して3コース制になったが、改編が受験生に浸透しなかったようで受験生が減った。2019年は新コース制が浸透し、少し難化するかもしれない。
自由ヶ丘学園 2019年は中間レベルの総合選抜を選抜進学SR(サイエンス)、同G(グローバル)、同AS(アスリート)に再編するほか、特別選抜は特別選抜PG(プログレス)、総合進学は総合進学F(フロンティア)とする。特別選抜PGは2018年並みの難度、選抜進学の3コースは改編によってやや入りやすくなることが見込まれるが、総合進学Fは難化して、全体としては底上げされた難度になりそう。
日大豊山 隔年現象で応募者が増え、やや難化する可能性がある。
女子校
村田女子 2019年はグローバルリーダーを新設、普通科スタンダードを募集停止とするほか、特進アドバンストαをスーパー特進、特進アドバンストβを特進に改称、商業科のアドバンストはスーパーライセンス、スタンダードもビジネスライセンスに改編する。グローバルリーダーは、公立トップ校との併願を呼び掛けている。実質保護者負担なしでターム留学ができるのは魅力的で、関心を示す受験生も増えている。他のコースもすべて推薦や併願優遇の基準をかなり引き上げていて、レベルアップを図る意図が明確。たとえ入学者数が減ってもレベルアップを図る方針なので、各コースとも2018年までの村田女子よりかなり高い難度になりそう。
男女校
駒込 2018年から3年がかりで学校全体の学力アップを図っている。2018年は理系先進を新設、アドバンスをアドバンス本科とし、今春はそのアドバンス本科を募集停止とする一方、国際教養を新設してスーパーアドバンス、アドバンスA、理系先進、国際教養のコース設定になった。2019年はスーパーアドバンス・アドバンスAをSとして、さらにハイレベルを目指す特Sを新設する。2018年は難化傾向から敬遠ムードが起きたようで、応募者は減ったが、難度に目立つ変化は見られなかった。2019年は特Sがスーパーアドバンスよりも、SがアドバンスAよりもそれぞれやや高い難度、理系先進と国際教養も今春並みの難度になりそう。
駒澤大学 2018年は応募者が減り、難度面では少し入りやすくなった。2019年は人気を回復し、2017年並みの難度に戻りそう。
実践学園 2019年は、海外大学を視野に入れたリベラルアーツ&サイエンスと、サッカー・野球のスポーツ・サイエンスを新設。リベラルアーツ&サイエンスは文理進学よりもやや高い難度、スポーツ・サイエンスは文理進学並みの難度が見込まれる。文理進学と特進は2018年並みの難度だと思われる。
芝浦工大附属 一般入試を2月12日に移すので、併願前提の受験生が増える可能性があり、男女ともやや難化するかもしれない。注意した方がよい。
専修大附属 人気が上がっている学校。2019年に向けては受験生の関心が高いようで、少し難化するかもしれない。注意した方がよさそう。
豊島学院 2018年は最上位のコースとしてスーパー特進を新設。難化傾向が敬遠されたようで応募者が減り、スーパー特進は事前予測程度の難度、特進、選抜進学、普通進学はやや入りやすくなった。2019年は人気が回復する兆しもあり、スーパー特進は2018年並み、他の3コースも2017年並みの難度に戻りそう。
二松学舎大附属 隔年現象が見られる学校だが、2018年は2017年の2倍以上と応募者が大幅に増えた。2019年2017年並みまで減らなければ難化する可能性があり、注意が必要。推薦、単願、併願優遇等はやや難化する程度だと思われる。2019年の一般入試はそもそもの受け入れ枠に限りがあり、思わぬ難度の上昇があるかもしれない。要注意。
広尾学園 2019年は、同校の中では入りやすいコースだった本科を募集停止とする。応募者減少は確実だが、レベルアップを図っての措置。医進・サイエンスとインターナショナルが入りやすくなることはなく、逆に「共学のトップ校」のイメージが強まり、さらに難化する可能性もあると考えた方がよい。
朋優学院 人気が上がっている学校。2018年は一番入りやすい進学の募集を停止、応募者が減ったが、諦めた受験生が増えた結果で、国公立と特進の2コースとも難度に変化は見られなかった。2019年に向けても人気がかなり上がっている。推薦、単願、併願優遇等はやや難化する程度だと思われる。2019年の一般入試は、新校舎のキャパシティはまだあるが、受け入れ枠には限りがあり、思わぬ難度の上昇が起こる可能性もある。要注意。
明治学院 2018年は前年の難化の反動で応募者が減り、女子は難度が少し緩和した2019年は一般入試日が日曜日を避けて2月11日に移動。国学院などと併願が可能になる代わりに、中央大学との併願ができなくなる。男女とも少し難化するかもしれない。
目黒日本大学(現 日出) 日本大学との準附属校契約を締結し、校名を「目黒日本大学」に変更。日大への内部進学条件は他の日大系列校と同様なので、今までの同校よりも高学力の生徒を迎える必要があり、実際、各コースとも推薦入試、併願優遇の基準を大きく引き上げている。関心を示す受験生は多く、一般入試も、2018年とは全く違う学力層の受験生が集まりそう。これまでの日出よりもかなり高難度の入試になることが見込まれ、注意が必要。
2.東京多摩地区
高校名 予測
女子校
武蔵野大学(現 武蔵野女子学院) 大きな学校改革に取り組んでいて、2019年から校名を「武蔵野大学高等学校」に変更、併設の中学校を共学化する。高校の共学化は2020年度からだが、それに先立ってコース改編が行われる。文系創造・理系医療コースは統合してハイグレード選抜コースに、国際交流コースはインターナショナル選抜コースに、総合進学コースは本科コースに変更される。受験生の関心は高いようだが、共学化本番前なので、ハイグレード選抜は2018年の理系医療程度、インターナショナル選抜は国際交流程度、本科は総合進学程度の難度が見込まれる。
男女校
桜美林 2019年は最上位コースとして国公立を新設、従来の選抜と普通もそれぞれ特進、進学コースとして位置づけしなおす。国公立は今までよりもワンランク高い難度になりそう。進学は2018年並みの難度だと思われる。特進は両コースの中間なので難度が調整され、2018年の選抜よりやや緩和した水準になりそう。
錦城 2018年は特進と進学の2コースともやや難度が緩和した。2019年に向けては、人気の回復も十分考えられ、やや難化するかもしれないと考えた方がよい。
工学院大附属 2018年はハイブリッドサイエンスコースを新設、従来の文理特進をハイブリッド文理先進、文理普通はハイブリッド文理とし、帰国生向けだったハイブリッドインターナショナルを一般生でも出願可能とした。また、全てのコースで思考力入試を取り入れた。こうした改革が受験生に浸透しなかったようで、応募者は大幅に減った。2019年に向けては受験生のハイブリッドサイエンスへの関心が高いようで、やや難化するかもしれない。他のコースは2018年並みの難度になりそう。
帝京大学 2019年は隔年現象で応募者が増え、少し難化する可能性がある。
八王子実践 2018年は文理コースに選抜クラスを新設し、応募者数は2017年並みだった。ただ、難度面では各コースともやや上がった。改革を進めていることもあって人気は高く、J特進と特進はさらに少し難化するかもしれない。文理選抜、文理進学、普通の各コースも難度を維持しそう。注意した方がよい。
早稲田実業 2017年から入試日程を変更した慶應義塾の影響が残っていて、2018年は男子の応募者が減少し、若干入りやすくなった。人気の難関校なので、2019年は2017年並みの難度になると考えた方がよい。
3.神奈川県
高校名 予測
麻布大附属 桐蔭学園の影響で2017年、2018年と応募者が減少した。2018年、特進はやや難度が緩和し、進学は変わりなかった。2019年は難関国公立をターゲットにしたS特進を新設、特進よりもワンランク上の難度になりそう。特進と進学は2018年並みの難度が見込まれる。
英理女子学院(現 高木学園女子) 2019年から「英理女子学院」に改称し、「iグローバル部」を新設、在来の各課程は普通科のコースに改編し、「キャリア部」として存続する。「iグローバル部」は、たとえ人数が少なくても一定水準以下では合格させない方針なので、従来の同校から見れば相当高い難度が見込まれる。「キャリア部」では出願基準の見直しもあって、旧普通科改め教養進学は難度が少し緩和、旧家庭科改めライフデザインはやや難化、商業科改めビジネスデザインと情報科改め情報デザインは2018年並みの難度になりそう
桐蔭学園 2018年から男子部と女子部を統合して共学化し、難関国公立大学や医学部を目指すプログレス、国公立大や難関私立大を目指すアドバンス、有名私大を念頭に置いたスタンダードの3コース制となった。応募者数は2017年までの2,000名台から、一気に5,000名を超えた。難度面ではオープン入試が各コースともかなり厳しい状況となった。2019年に向けても高い人気で、2018年の入学者が1,000名を超えたため、大規模校の同校でもキャパシティに限界があり、各コースとも特にオープン入試で難化が見込まれる。要注意校。
桐光学園 2018年は男女とも難度がやや緩和。桐蔭学園の影響だと思われる。2019年に向けては、やはり桐蔭学園との間で受験生の流動も見られ、男女とも2017年並みの難度に回復すると思っていた方がよさそう。
白鵬女子 2018年はフードコーディネートを新設、公立中堅校よりも面倒見や卒業後を見越した指導が評価されて人気が上がっているようで、国際β以外のコースは少しずつ難化した。2019年はセレクトでαとβのコース分けを実施する。新設のセレクトαは2018年よりも少し高い難度になる見込み。セレクトβは2018年のセレクト並みになりそう。他のコースも、2018年に上がった難度を維持すると考えた方がよい。
山手学院 2018年に推薦入試を廃止し、その分オープン入試の定員を増やした。応募者数は2017年並みだったが、理数はやや難度が緩和した。2019年に向けては桐蔭学園との間で受験生の流動も見られるが、普通は今春並みの難度、理数は2017年並みに難度を回復するかもしれない。
横浜学園 入りやすい公立高校の人気低下もあって、このところ人気が上がっていて、2018年も応募者は増えた。2019年は特進をクリエイティブに改編するが、人気は上々で2018年より難化することが見込まれる。普通も少し難化するかもしれない。注意が必要な学校。
横浜清風 2019年に向けて比較的入りやすいコースの人気が上がっていて、総合進学は少し難化するかもしれない。注意した方がよい。
横浜創学館 2016年、2017年と応募者が増えていたが、2018年は大きく減った。入試相談が多いことから難度にも目立った動きはなかった。2019年に向けては人気が上がっているよう。文理選抜は難度に変化はなさそうだが、特進と、国際英語・スポーツを含む総合進学は難化するかもしれない。注意した方がよい
横浜富士見丘学園 2019年から男子の理数特進クラスを設置。クラス編成が男子だけ、理数系限定で1クラスなので、受験生が多くなることは考えにくく、小規模な入試になりそう。男子クラスは女子のグローバル・アンド・サイエンスと同じか、少し入りやすい難度が見込まれる。女子は3コースとも2018年並みの難度だと思われる。
4.千葉県
高校名 予測
市川 2017年入試で、前期の併願を3教科から5教科に変更、2019年は前期の単願も5教科に変更する。偏差値的には大きな変化は見られないと思われるが、着々と入学生の学力水準の向上を図っている。
植草学園大附属 2018年は応募者が減少し、少し入りやすくなったようだった。2019年は併願受験生向けに前期の入試回数を増やす。各コースとも2017年並みの難度に回復しそう。
国府台女子学院 2018年は後期を廃止した。2019年は英語科のB推薦を廃止、入試科目が英国から3教科に変わる。英語科でもそれなりの数学力を求める変更だ。ただ、選抜・普通・美術デザインも含めて、偏差値的には今春並みが続きそうだ。
聖徳大附属女子 2018年は2017年並みの応募者数だった。2019年は特進コースをS探究コース、進学コースをリベラルアーツコースにそれぞれ改称する。難度面ではあまり変わらないと思われるが、21世紀型教育の広がりや今後の学習指導要領改訂に、一足早く対応したもの。
千葉明徳 2018年は、上位コースの人気が高まって応募者が増えた2019年に向けても人気は続いている。特進とアスリート進学は2018年並みの難度が続くと思われるが、進学コースHSと同Sは難化が見込まれる。注意したほうがよい。
日体大柏 2018年は応募者がやや増えて、アドバンストは難化した。2019年もアドバンストは少し難化するかもしれないので要注意。他のコースは2018年並みの難度が続くと思われる。
日大習志野 2018年は2017年並みの応募者数だった。2019年は剣道部限定のスポーツ推薦を新設する。「船橋市民学生剣道大会」などでの好成績を反映したものだろう。一般入試には影響が小さく、難度に変化はなさそうだ。
5.埼玉県
高校名 予測
浦和麗明 2018年の応募者数は前年の1.5倍の人気ぶりだった。特選Ⅰ・Ⅱ類の難度はあまり変わっていないが、特進Ⅰ・Ⅱ類や進学コースは難化していた。2019年は特選Ⅲ類を新設して保育進学コースを募集停止とする。特選Ⅲ類はⅡ類よりワンランク高い難度になりそうで、他の類型・コースは2018の難度を維持すると思われる。学校全体としてやや難化傾向になりそう。
栄東 2018年も、県内、隣接都県の最上位レベルの受験生が集まった入試となった。東・医コースと特待入試はやや難度が緩和されたが、2019年も最上位の受験生が集まることが見込まれるので、難度は2017年並みに戻りそう。
大妻嵐山 2019年は最上位コースとしてスーパーアドバンスSSコースを新設。同コースはスーパーアドバンスコースよりもワンランク高い難度になりそう。他のコースは2018年並みの難度が続きそう。
大宮開成 2019年は1月24日を特待生選抜のための入試に位置付ける。国立先進コースよりワンランク高い難度になりそう。各コースの難度は2018年並みが続きそう。
開智未来 2018年は応募者が大きく増えたが、未来コースは難度が少し緩和した。大学進学対策だけでなく21世紀型教育への取り組みも目立つ学校なので、2019年は未来コースの難度が回復するかもしれない。開智コースは2018年並みの難度が続きそう。
春日部共栄 2018年は選抜コースの難度が少し緩和した。選抜コースは最上位なので、2019年の難度は2017年並みに戻るかもしれない。
狭山ヶ丘 隔年現象で応募者が増減していて、2018年は順番通り減った。Ⅰ類最難関国立大学進学コースは少し難度が緩和した。2019年は、Ⅰ類最難関国立大学進学コースとⅡ類特別進学コースの間に難関国立・私立進学コースを新設、Ⅲ類総合進学コースは部活生のみとするため、新たな最難関国立大学進学コースは2017年並みの難度に戻ると思われる。新設の難関国立・私立進学コースは2018年のⅡ類特別進学コースよりもやや上の難度になりそう。Ⅱ類の表記がとれる特別進学コースは、2018年よりも少し入りやすくなると思われるが、2018年のⅢ総合進学コースの水準には下がらず、実質的には全体的に少しレベルアップした入試になりそう。
秀明英光 2018年は応募者が増加したが、特進コースはやや難度が緩和、国際英語、総合進学の両コースは2017年並みだった。もともと10月から12月にかけて進学希望者が大きく増える学校なので、2019年は特進コースの難度が2017年並みに回復するかもしれない。国際英語、総合進学コースは2018年並みが続きそう。
昌平 2019年はIB(国際バカロレア)コースを新設、標準進学コース選抜クラスを選抜進学コースとする。IBコースはその性格上、特に高い英語力が要求されるので、通常の公開模試の偏差値では測れないが、かなりの高難度が見込まれる。他のコースは2018年並みの難度が続きそう。
星野女子部 入学生が増加していることから入りやすいコースの国際教養を募集停止とし、文理特進と英語特進、文理と英語コースを統合し、学力レベルの底上げを図る。2019年は各コースともやや難化するかもしれない。注意した方がよい。
本庄第一 2019年は特進・特進の2コースを統合してS類型とし、進学αコースはAⅠ類型、進学βコースはAⅡ類型とする。S類型は2018年の特進コースより若干高い難度になるかもしれない。AⅠ類型、AⅡ類型はそれぞれ2018年の進学α・βコースとあまり変わらない難度が見込まれる。

国立高校

東京学芸大附属は、このところ人気が沈静化し難度も緩和していました。一部の受験関係者は「学力低下が顕著」「トップ校グループから陥落」などと大げさに述べていますが、これは針小棒大な表現です。難度は、最難関レベルからやや下がって難関レベルになった程度で、これまで手が届かなかった学力レベルの受験生が合格できるようになったわけではありませんので、注意してください。

その他の国立高校については、人気に目立った動きは見られず、2018年並みの難度が続きそうです。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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