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上級者向け 受験マニアックス

2020年2月号 東京都と埼玉県(2回目)の進路希望調査結果

今回は、東京都の教育委員会が発表した都内公立中学3年生の進路希望調査結果、および埼玉県の教育委員会が発表した県内中学3年生の2回目の進路希望調査結果(1回目の結果は1月号にて紹介済み)をご紹介します。各校の募集人員、希望者数、倍率の詳細については、添付のPDFをご覧ください。

なお、神奈川県の進路希望調査結果は、2020年1月号で紹介しています。

東京都の公立中学校3年生の進路希望調査結果

発表:2020年1月7日
調査:2019年12月
対象:都内公立中学校3年生

1.全体的な傾向

卒業予定者数は、男子が39,050名で前年より男子が1,072名減少、女子が36,283名で、前年よりも236名減少しました。全体では1.7%の減少です。前年はわずかですが男子が増加するなど、生徒数減少期でも微減に留まっていましたが、今年は本格的に減っています。都内では公立中2年が生徒数の最少で、中1以降は増加に転じる見込みです。

全日制都立高校(高専も含む)への進学希望者数は、男子が1.5%減、女子が1.1%減です。今年も男女とも都立の志向が下がっています。都立の昼間定時制は男子が昨年と同率ですが、女子は0.3%上がっていて、全日制国立・私立・他県公立(多数派は都内私立希望)は男子が1.6%、女子は0.9%上がっています。前年は女子の私立志向の上昇が目立ちましたが、今年は男子の私立志向の上昇が目立ちます。

このほか、都立夜間定時制の男子の希望率が下がっています。その他各項目の希望率はほぼ昨年並みで、進路希望の傾向に目立った変化は見られません。

2.学科・課程別の人気動向

前年同様、全体的に専門学科の人気が低下しています。特に女子の専門学科の人気が下がっており、普通科もしくは私立を選択するケースが増えたと思われます。

3.希望倍率が高い都立高校

都立高校学年制普通科の、男女別の希望倍率上位5校を紹介します。前年は男子の江戸川、小岩、南葛飾、女子の東、小岩、本所と、いずれも城東地区、旧第6学区の学校が登場していました。全体的に都立志向が沈静化して私立志向が高くなった中で、城東地区の都立志向の高さが目立った結果でしたが、今年は落ち着いたようです。

受験年度 2020年 2019年 2018年 2017年 2016年
男子1 青山 2.19 石神井 2.14 戸山 2.16 調布南 2.11 青山 2.15
男子2 戸山 2.10 戸山 2.13 三田 2.08 竹早 2.10 江戸川 2.12
男子3 石神井 2.03 江戸川 2.05 駒場 2.00 豊多摩 2.03 調布南 2.03
男子4 城東 1.99 小岩 2.02 北園 1.99 駒場 2.00 昭和 1.96
男子5 狛江 1.95 南葛飾 2.00 豊多摩 1.93 江戸川 1.98 上野 1.95
女子1 広尾 2.45 小平 2.41 三田 2.46 小平 2.53 広尾 2.63
女子2 三田 2.37 2.21 石神井 2.27 竹早 2.49 青山 2.48
女子3 青山 2.27 小岩 2.16 竹早 2.25 青山 2.17 小平 2.46
女子4 竹台 2.16 三田 2.14 小平南 2.24 小金井北 2.12 目黒 2.30
女子5 昭和 2.09 本所 2.12 向丘 2.18 調布南 2.09 向丘 2.29
男子

青山が2016年以来のトップ、トップ5への登場も2016年以来です。2位は前年同様の戸山、前年トップだった石神井が3位、4位は城東、5位は狛江で、両校ともこの10年トップ5に入ったことはありません。青山は希望者が300名を超えました。前回トップだった2016年も300名を超えていて、再び人気が上がった結果です。初登場の城東と狛江は、前年も今年も希望者が300名を超えていて、前年もあと少しでトップ5という位置にいましたから、人気が継続しています。

女子

女子のトップは、こちらも2016年以来の広尾です。2位は昨年4位の三田、3位は青山で、2017年の3位以来の登場です。4位は竹台、5位は昭和で、両校ともこの10年でトップ5に登場したことはなく、人気が上がっています。広尾は隔年的に希望者数が増減していて、前年は希望者数の減少と募集定員の増加が重なって希望倍率は大きく下がりましたが、今年は逆に希望者数の増加と募集定員削減が重なって一気に希望倍率が上がっています。三田は希望者の増加が希望倍率に現れました。青山は2016年以来の希望者数300名台で、こちらも人気が上がっています。竹台は、近年は進路希望調査段階では定員割れが続いていました。今年は募集定員削減ですが、それだけでなく希望者数も大きく増えています。都立高校の中では比較的入りやすい難度のためか、「絶対都立」の希望者が集中したのでしょう。昭和は近年、希望者数が隔年的に増減していて2018年や2016年も希望者は300名を超えて、もう少しでトップ5に登場するところでした。今年は順番通り希望者数300名を超えてのトップ5登場です。

4.難易度別の希望動向

都立高校普通科(単位制も含む)の、難易度別の人気を男女別に考察します。

男子

今年は、すべての難易度の学校で希望者が減少しています。特に減少率が大きいのは、二番手校、次いでトップ校です。中堅校や比較的入りやすい学校への希望者以外は全体として「都立離れ」が進んでいます。前年は難関校・上位校の希望者はほとんど減少していなかったのですが、今年はトップレベル層でも私立志向が強くなっています。

女子

男子とは傾向が違い、人数的には少ないものの、トップ校から中堅校まで希望者が増加しています。希望者が減ったのは、それ以外の難易度の学校です。女子については、難関・上位校志向が強くなっており、女子の「都立離れ」はエンカレッジスクールやコース制、総合学科、専門学科が中心となっています。普通科に限れば、今年は「都立離れ」は一段落したようです。

埼玉県の中学3年生の進路希望調査(第2回)結果

発表:2020年1月14日
調査:2019年12月
対象:県内中学校3年生
※第1回の進路希望調査結果は、1月号にて紹介済みです。

1.全体的な傾向

中学校(私立・国立も含む)の卒業予定者数は62,541名で、前年よりも957名減少です。前年に続く大幅減少となっています。高校進学希望者は62,241名で、前年より946名減っています。高校進学希望率は、3年連続で98.7%です。

進学希望先別に見ると、県内の全日制公立高校への進学希望者数は42,460名で、第1回調査より2,485名減、前年同時期より1,932名減でした。一方、県内の全日制私立高校への進学希望者数は10,713名で、第1回調査より1,742名増、前年同時期と比べると508名増でした。県外の全日制私立高校の進学希望者数は4,188名で、第1回調査より896名増、前年同時期と比べると195名増でした。第1回調査時には全日制公立高校を希望していた生徒の中から、県内外の私立に希望を変更した生徒が多く出ています。

公立中学の3年生のみのデータを見ると、公立高校希望率は2017年度から連続して下がっています。今回は前年より2.1%と大きく減少しており、公立離れが進行しています。一方、県内私立高校の希望率は前年に続いて、大きく上昇しています。県外全日制(多くが都内の私立)は0.4%、公立の昼間部希望が多数派の定時制も0.3%、通信制も0.3%上がっています。

2.希望倍率が高い公立高校

希望倍率が高い普通科公立高校をご紹介します。
表は、希望倍率1.5倍以上の高校を倍率順に並べたものです。全体的な公立離れの影響で高倍率校も減っており、今回表に登場する1.5倍以上の学校は、前年の20校から15校に減りました。

2019年12月調査 2018年12月調査
順位 校名 倍率 校名 倍率
1 市立浦和 2.13 市立浦和 2.50
2 浦和西 1.96 市立川越 2.37
3 市立川越 1.93 川口市立 2.37
4 鳩ケ谷 1.89 浦和西 2.11
5 川口市立 1.86 越ケ谷 2.02
6 1.79 上尾 1.95
7 市立大宮北 1.779 所沢北 1.81
8 越ケ谷 1.777 1.72
9 川越南 1.68 川口 1.71
10 上尾 1.66 川越南 1.69
11 和光国際 1.65 南稜 1.664
12 大宮 1.56 大宮 1.660
13 浦和県立 1.539 市立浦和南 1.64
14 鴻巣 1.535 所沢 1.61
15 市立浦和南 1.53 越谷南 1.56
16 深谷第一 1.55
17 川越女子 1.54
18 鴻巣 1.52
19 浦和県立 1.51
20 所沢西 1.50

1位は前年に続いて市立浦和ですが、倍率そのものは下がりました。2位は前年4位の浦和西ですが、2位からは2倍を切っています。前年は5位の越ケ谷までが2倍を超えていましたので、4位から2位に上がっても倍率は下がりました。3位は前年2位の市立川越です。2012年の前後期一本化以降、希望倍率がトップになったこともある学校ですが、順位だけでなく倍率そのものも今回は下がりました。4位は鳩ケ谷で、前年は登場していませんが、2018年は17位で登場していました。5位は川口市立で前年の3位から下がっています。7位の市立大宮北、11位の和光国際は前年登場していません。市立大宮北は2016、2017年に登場していて、和光国際も2013、2014、2016年に登場していましたから、基本的には人気校が固定化しています。また、前年も登場していた蕨、浦和県立、鴻巣は小幅も含めて前年より希望倍率が上がっています。川越南は順位が前年の10位から9位に上がったものの倍率は低下、大宮は前年と同じ12位ですが、やはり倍率は下がっています。

3.難易度別の希望動向

難易度別に普通科公立高校の人気を考察してみます。

二番手校の希望者数は微減しているものの、ほとんど変わっていません。それ以外の難易度の学校はいずれも希望者が減っています。トップ校と中上位校は希望倍率が大きく下がったため、このまま入試を迎えると、入りやすくなりそうです。中堅校は、希望者は減っていますが、定員も削減されたため、希望倍率の低下は大きくなく、やや入りやすくなる入試になりそうです。比較的入りやすい学校は希望倍率が前年に続いて1倍を切っていますが、定員削減が効きすぎたのか、希望倍率は若干上がりました。出願を考えている希望者にとっては、公立離れの恩恵があまり受けられない入試になりそうです。

4.県内私立高校の人気の傾向

希望者が多い県内私立高校をご紹介します。県の発表では、私立中学在籍生の内部進学も含めた希望者数となっていますので、併設中学がある学校は、中3生の在籍人数を全体の希望者数から差し引いて表を作りました。併設中学がない学校はそのままの数字です。

2019年12月調査 2018年12月調査 10月対比(増加数30名以上)
順位 校名 希望者数 校名 希望者数 校名 伸び率
1 星野 395 早大本庄 375 秀明英光 164.4%
2 浦和実業 390 埼玉栄 364 武蔵越生 82.0%
3 埼玉栄 388 浦和学院 344 浦和実業 68.8%
4 浦和学院 372 浦和実業 295 国際学院 60.0%
5 早大本庄 363 東京農大第三 293 東京成徳大深谷 58.2%
6 花咲徳栄 329 叡明 278 埼玉平成 49.6%
7 東京農大第三 323 花咲徳栄 277 秋草学園 44.7%
8 叡明 246 星野 271 星野 44.2%
9 武蔵越生 233 川越東 257 本庄第一 42.2%
10 西武台 221 昌平 246 花咲徳栄 41.2%

今回のトップは前年8位の星野でした。2年連続でコースの改編を行っていますが、その効果が表れたようです。2位は昨年4位の浦和実業で、希望者が100名近く増えて人気が上がっています。3位は前年2位の埼玉栄、4位は前年3位の浦和学院で、それぞれ順位は1つずつ下げていますが、両校とも希望者は増えていて、私立志向の高まりが表れています。5位は昨年トップの早大本庄です。同校は慶應義塾志木や立教新座とともに、いわゆる埼玉方式の北辰テストによる事前の入試相談は行っていません。受験生も県内よりも東京など県外からの方が多い学校ですが、付属校人気が強いことから、5位に下がったものの、希望者数の減少はわずかです。

6位は花咲徳栄で、前年より50名以上希望者が増えていて、順位も上がりました。7位の東京農大第三は前年の5位から下がりましたが、希望者は増加、8位の叡明は希望者が減って前年の5位から下がりました。人気が一段落したのでしょう。9位の武蔵越生と10位の西武台は、前年は登場していません。両校とも前年より20名程度ずつ希望者が増えていて、今年は表に登場しました。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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