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上級者向け 受験マニアックス

2016年12月号 2017年地域別公立高校入試予測

この記事は2016年度の情報です。最新の情報は2019年12月号をご覧ください。

2017年の東京、神奈川、千葉、埼玉の公立高校入試の、応募者数や難易度はどうなるのか、公立高校普通科上位校を中心に、2016年秋の模試などによる人気動向での分析(㈱エデュケーショナルネットワーク作成)をご紹介します。

2017年地域別公立高校入試予測

東京都

1.旧第1・第2学区
  • 旧第1学区:千代田区・港区・品川区・大田区
  • 旧第2学区:新宿区・渋谷区・目黒区・世田谷区

旧第1学区には、日比谷、三田、小山台などの人気校がありますが、受験生は旧第2学区の高校も積極的に選択します。上位校には旧他学区からの受験生が集まりますが、中堅校はほぼ地元からの受験生となっています。

旧第2学区は、倍率が高い高校が多くなっています。トップ校は戸山と青山です。単位制の新宿は特に人気が高い高校です。地域的におしゃれな雰囲気があり、上位校・中堅校ともに、旧他学区からの受験生が多く見受けられます。

高校名 予測
旧第1学区
日比谷 全都トップレベル校。人気は盤石。2016年は入試制度改革1年目で応募者が減少したが、2017年は応募者が増えるかも。難度は上限に近いため、あまり変わらないと思われる。
小山台 男女とも安定した人気で、難度は変わらないと思われる。
三田 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
田園調布 2016年並みの難度だと思われる。
雪谷 男子は難度が回復する可能性あり、注意が必要。
旧第2学区
戸山 トップレベル校。2016年は入試制度改革1年目で応募者が減少したが、2017年は反動で応募者が少し増えるかも。定員が増えるが難度はやや上がるかもしれない。
青山 トップレベル校。男子は2016年、入試制度改革1年目で応募者が減少。2017年は反動で応募者が少し増えるかも。
駒場 定員が削減されるため、難化すると思われる。
新宿 応募者はやや増えるかもしれないが、難度の変化はあまりなさそう。
目黒 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。
広尾 定員が削減されるため、難化の可能性が高く要注意。
芦花 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。
2.旧第3・第4学区
  • 旧第3学区:杉並区・練馬区・中野区
  • 旧第4学区:文京区・豊島区・板橋区・北区

旧第3学区は、東西方向の交通の便がよく、学区内から都心部や旧第2学区を目指す受験生と、武蔵野市や三鷹市などからこの学区に流入する受験生の動きが交錯しています。さらに、私立志向が高い地域であるため、毎年複雑な受験生の動きが見られます。中堅校は比較的地元密着型の入試です。

旧第4学区は、文京区内の高校の人気が比較的高く、豊島区は地域的で平均的、板橋区と北区は中堅校が多い地域です。旧第1・第2学区の日比谷や戸山などに挑戦する受験生も少なくありません。

高校名 予測
旧第3学区
西 トップ校。人気は盤石。難度はほぼ限界で、あまり変わらないと思われる。
豊多摩 井草の定員削減の影響を受けて応募者が増えそう。難化に注意した方がよい。
井草 定員が削減されるため、少し難化しそう。
杉並 2016年には下がった難度が2017年は回復するかも。男女別定員緩和が取りやめになるため、女子は特に要注意。
武蔵丘 2016年には下がった難度が2017年は回復するかも。
鷺宮 定員が削減されるため、少し難化しそう。
石神井 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。
旧第4学区
竹早 定員が削減されるため、難化する可能性が高い。
北園 竹早からの受験生の流入によって、やや難化するかも。注意が必要。
文京 竹早からの受験生の流入によって、やや難化するかも。注意が必要。
豊島 2016年は男女別定員緩和を取りやめた影響で男子に有利だった。2017年は男子の難度が回復するかも。注意が必要。
向丘 2016年並みの難度だと思われる。
3.旧第5・第6学区
  • 旧第5学区:台東区・荒川区・足立区・中央区
  • 旧第6学区:江戸川区・葛飾区・墨田区・江東区

旧第5学区は、23区内でも都立志向が高い地域です。トップ校の白鴎は都立の中高一貫校の第一号として注目されていますが、定員が少ないため敬遠するムードも出ています。

旧第6学区も、都立志向が高い地域です。学区制撤廃以降も旧他学区との受験生の流出入が少なく、地域志向が強いのが特徴です。しかし、トップ校の両国が中高一貫校で定員が少ないため、トップ層の受験生は旧他学区の高校を受験するケースが多くなっています。

高校名 予測
旧第5学区
白鴎 中高一貫校の高校募集枠への敬遠ムードはあるが、定員が少ないため入りやすいという保証はない。2017年は2016年よりも難度が高くなると考えておいた方がよい。
上野 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
江北 男女別定員緩和を実施するが、難度面の影響はなさそう。
旧第6学区
小松川 2016年並みの難度だと思われる。
城東 定員が増えるため、やや入りやすくなりそう。
墨田川 2016年並みの難度だと思われる。
江戸川 2016年並みの難度だと思われる。
深川 2016年並みの難度だと思われる。
本所 定員が削減される。東との間で、受験生の流動が起こりそう。難度は2016年並みだと思われる。
定員が増える。本所との間で、受験生の流動が起こりそう。難度は2016年並みだと思われる。男女別定員緩和が取りやめになるため、男子に有利になりそう。
小岩 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
4.旧第7・第8学区
  • 旧第7学区:日野市・八王子市・町田市
  • 旧第8学区:立川市・青梅市・昭島市・東大和市・武蔵村山市・福生市・あきる野市・羽村市・瑞穂町・日出町・奥多摩町・檜原村

旧第7学区は、従来は八王子を中心とする北部と、町田市の南部で受験生が分かれていましたが、隣接する神奈川県相模原市が政令指定都市となったこともあり、北部、南部と相模原市の私立高校も含めて、受験生の流出入が増えています。

旧第8学区は都立志向が高い地域です。トップ校の立川については八王子からの受験生が増えていますが、中堅校までの各校は地元の受験生が中心です。

高校名 予測
旧第7学区
八王子東 トップ校。2016年並みの難度だと思われる。
町田 応募者がやや増えて、男女とも少し難化する可能性あり。
南平 応募者が減るかもしれないが、難度は変わらないと思われる。
日野台 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
成瀬 2016年並みの難度だと思われる。
富士森 定員が増える。他校との受験生の流動が起こりそう。難度は2016年並みだと思われる。
日野 定員が削減される。他校との受験生の流動が起こりそう。難度は2016年並みだと思われる。
松が谷 2016年並みの難度だと思われる。
翔陽 難度は2016年並みだと思われる。
旧第8学区
立川 トップ校。応募者が少し増える可能性あり。高レベルの入試になりそう。
昭和 応募者が少し減るかもしれないが、難度は下がらないと思われる。
東大和南 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。
上水 2016年並みの難度だと思われる。
東大和 定員が削減される。応募者が増える可能性もあり、少し難化しそう。
5.旧第9・第10学区
  • 旧第9学区:武蔵野市・小金井市・西東京市・東久留米市・小平市・東村山市・国分寺市・清瀬市
  • 旧第10学区:国立市・三鷹市・調布市・狛江市・府中市・多摩市・稲城市

旧第9学区は、中央線、西武新宿線、西武池袋線などの東西方向の交通があり、さほど時間をかけずに新宿近辺へも行けるため、旧第3学区の高校を選ぶ受験生も少なくありません。トップ校の武蔵は中高一貫校で定員が少ないため、トップ層の受験生は、旧第10学区の国立や旧第8学区の立川だけでなく、旧第2学区の戸山などに挑戦するケースもあります。

旧第10学区も、中央線・京王線といった東西方向の交通があります。トップ校の国立には、旧他学区からの受験生の流入が増えています。地域には早実、明治系、中大系、法政大学などの人気大学附属校が多く、都立・私立に関係なく気に入った学校を見つけようとする受験生が多いことが特徴です。

高校名 予測
旧第9学区
武蔵 トップ校。中高一貫校の高校募集枠への敬遠ムードはあるが、定員が少ないため入りやすいという保証はない。2017年は2016年よりも難度が高くなると考えておいた方がよい。
武蔵野北 2016年までに難化が進みすぎた印象。難度は変わらないと思われる。
小金井北 男子の難度が回復しそうなので、注意が必要。
清瀬 定員が増える。小平との間で、受験生の流動が起こりそう。
国分寺 2016年並みの難度だと思われる。
小平 定員が削減される。清瀬との間で、受験生の流動が起こりそう。
小平南 2016年並みの難度だと思われる。
保谷 分割後期を廃止するため、やや入りやすくなりそう。
旧第10学区
国立 トップ校。応募者が少し増えるかもしれない。難度は都立として上限なので、あまり変わらないと思われる。
調布北 2016年並みの難度だと思われる。
調布南 2016年並みの難度だと思われる。
神代 2016年並みの難度だと思われる。
狛江 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。

神奈川県

1.川崎・横浜北部(旧学区:川崎南部・川崎北部・横浜東部・横浜北部)

東京とのつながりが極めて強い地域。中学受験率が高く、都内の難関私国立高校を目指す受験生が多くいます。慶応義塾、法政第二、法政女子、日本大学などの附属校や、桐光学園、桐蔭学園などの著名な進学校があり、東京からも受験生が流れてきます。有名私立を目指す受験生が多いため、2016年の入試でも欠席、受験後取り消しが目立ちました。

高校名 予測
川崎市内
多摩 トップ校。人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
新城 新城、生田、市立橘の3校間で難度がどうなるかの予測が困難。3校のレベルは概ね同じと思っておいた方がよい。
生田 新城、生田、市立橘の3校間で難度がどうなるかの予測が困難。3校のレベルは概ね同じと思っておいた方がよい。2017年は自然科学コースの募集を停止する。難度面で大きな変化はなさそう。
市立橘:普通 新城、生田、市立橘の3校間で難度がどうなるかの予測が困難。3校のレベルは概ね同じと思っておいた方がよい。
市立高津 難度は少し回復するかもしれないが、大きく難化することはなさそう。
住吉 2016年並みの難度だと思われる。
川崎北 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。
百合丘 2016年並みの難度だと思われる。
横浜北部
横浜翠嵐 トップ校で難度は限界に近い。2017年も高水準の入試になりそう。
川和 横浜翠嵐に次ぐレベルの高校。2017年も高水準の入試になりそう。
市ケ尾 2016年並みの難度だと思われる。
鶴見 2015年、2016年と応募者の増加が続き、難化している。2017年は人気が一段落するかもしれないが、入りやすくなることはなさそう。注意が必要。
市立東 2016年並みの難度だと思われる。
元石川 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。
荏田 体育科の募集を停止した分普通科の定員が増える。少し入りやすくなりそう。
港北 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
岸根 2016年並みの難度だと思われる。
2.横浜中部・横浜南部(旧学区:横浜中部・横浜西部・横浜南部・横浜臨海)

横浜市内でも、以前より公立志向が高かった地域。旧学区の横浜中部と横浜西部、旧学区の横浜南部と横浜臨海は、それぞれ相互の受験生の流れが活発でした。学区制が廃止されてからは、トップレベル校の人気度が変化し、前者では希望ヶ丘よりも光陵や横浜平沼、後者では横浜緑ヶ丘よりも柏陽といった傾向が出ています。

高校名 予測
旧学区:横浜中部・横浜西部
希望ヶ丘 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。しかし、増加分以上に受験生が流れ込む可能性も否定できない。甘い期待は禁物。
横浜平沼 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。しかし、増加分以上に受験生が流れ込む可能性も否定できない。甘い期待は禁物。
光陵 応募者は、隔年で増減を繰り返している。2017年は応募者が増える年なので、やや難化するかもしれない。
舞岡 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。
松陽 2016年並みの難度だと思われる。
瀬谷 2016年並みの難度だと思われる。
市立戸塚:
普通一般
やや難化するかも。
市立桜丘 人気に変化は見られないが、難度が回復する可能性もあり、注意が必要。
金井 人気に変化は見られないが、難度が回復する可能性もあり、注意が必要。
旧学区:横浜南部・横浜臨海
柏陽 成績上位の受験生への人気が高く、2017年も高水準の入試になりそう。
横浜緑ヶ丘 成績上位の受験生への人気が高く、2017年も高水準の入試になりそう。
市立金沢 難度が回復すると思われる。注意が必要。
横浜栄 定員が増えるため、難度は高くても2016年並み。少し入りやすくなる可能性もある。
横浜立野 定員が削減されるため、やや難化するかも。
氷取沢 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
横浜南陵 健康福祉コースの募集を停止するが、普通コースも定員を削減する。やや難化しそう。注意が必要。
3.横須賀・三浦〜湘南方面(旧学区:横須賀三浦・鎌倉藤沢・茅ヶ崎)

旧横須賀三浦学区は、学区制が廃止されてから、かえって横浜市内や鎌倉市内への流動が少なくなりました。併願の私立も含めて、三浦半島内で完結する受験生が多くなっています。

旧鎌倉藤沢学区は、公立志向が高い地域であると同時に、高評価の私立を希望する受験生も多く、学校を選択する目が厳しいのが特徴です。旧鎌倉藤沢学区から旧茅ヶ崎学区にかけては、以前は挑戦志向が高かったのですが、このところ沈静化しています。

高校名 予測
旧学区:横須賀三浦
逗子 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
追浜 難度が回復するかもしれない。注意が必要。
旧学区:鎌倉藤沢・茅ヶ崎
湘南 トップ校。2017年は応募者が増えそう。難度もやや上がりそう。
鎌倉 2016年並みの難度だと思われる。
七里ガ浜 定員が削減されるため、難化の可能性が高い。注意が必要。
深沢 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。
茅ヶ崎 定員が大きく削減されるが、連携枠を新設するため、同校の志望順位が高い受験生は連携枠に回ることが予想される。結果、一般入試は2016年並みの難度だと思われる。
茅ヶ崎北陵 2016年並みの難度だと思われる。
大船 2016年並みの難度だと思われる。
湘南台 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
藤沢西 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
藤沢清流 難度が回復するかもしれない。注意が必要。
鶴嶺 難度が回復するかもしれない。注意が必要。
4.県北・県央(旧学区:相模原南部・相模原北部津久井・厚木愛甲海老名・大和座間綾瀬)

県北の、旧相模原南部学区、旧相模原北部津久井学区は、以前から受験生の流動が激しい地域です。東京都の町田市や八王子と接しているため、川崎や横浜北部ほどではありませんが、比較的私立志向が高いのも特徴です。

旧厚木愛甲海老名学区は、県央のトップ校・厚木他、いろいろなタイプの高校があります。相模原市が政令指定都市になり人を惹きつける力が増していることから、厚木を目指す最上位の受験生以外は、相模原市の高校を選ぶことも増えてきました。

旧大和座間綾瀬学区では、最上位の受験生は厚木や湘南などに流れます。最近では、川和を狙うケースも増えています。

高校名 予測
相模原市
相模原 トップ校。2016年は上位層の受験生が川和に流れた影響もあり、難度がやや下がった。2017年は難度が回復する可能性もあり、注意が必要。
麻溝台 地域の2番手校だったが、弥栄に普通科が新設される影響で、3番手になるかも。2017年は弥栄の普通科の影響があるので、2016年にやや下がった難度が回復するかどうかは微妙。
弥栄 外国語と理数科が募集停止となり、普通科が新設される。麻溝台より難度が上がり、地域の2番手校になりそう。
橋本 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
上溝南 応募者が少し増える可能性あり。難度もやや上がるかも。注意が必要。
上溝 難度が回復するかもしれない。注意が必要。
旧厚木愛甲海老名学区・旧大和座間綾瀬学区
厚木 トップ校。2016年は難度がやや下がった。2017年は難度が回復するかもしれないため、注意が必要。
海老名 人気に変化は見られないが、やや難化する可能性もある。注意が必要。
大和 人気に変化は見られないが、やや難化する可能性もある。注意が必要。
大和西 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
座間 難度が回復するかもしれない。注意が必要。
厚木東 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
5.平塚・秦野伊勢原・県西(旧学区:平塚・秦野伊勢原・県西)

旧平塚学区には、突出したトップ校・平塚江南があります。同校を目指す受験生と、最初から無理と考える受験生に二分されていて、中間層が薄いのが特徴です。全体を見ると、静かな入試情勢です。

旧県西学区も同様に、トップ校・小田原を目指す受験生と、その他に二分されており、静かな入試情勢です。

旧秦野伊勢原では、トップ層の受験生は平塚江南や小田原、厚木に流れています。学区内のトップ校の秦野は実質的には2番手となっており、各校の人気は固定化していて、静かな入試情勢です。

こちらにあげた地域は、総じて生徒数が減っており、2017年は高校再編による改編が多く見られます。

高校名 予測
平塚・秦野伊勢原地区
平塚江南 静かな入試情勢で、2017年も難度はあまり変わらないと思われる。
秦野 難度はあまり変わらないと思われる。
県西地区
小田原 トップ校。応募者は、隔年で増減を繰り返している。2017年は応募者が増える年なので、やや難化するかもしれない。注意が必要。

千葉県

千葉県は、一都三県の中で唯一、公立高校の学区制が残っている県です。全日制普通科の学区は9つあり、住んでいる学区と隣の学区の高校を受験することができます。

全日制普通科以外の学科は、県内のどこからでも受験することができます。千葉女子、幕張総合、木更津東についても同様です。

第2・3・4・5学区は隣の県に接しています。これらの学区では、隣接県協定に基づいて受験できる茨城県や埼玉県の公立高校もあります。

千葉県学区の図
1.第1学区(千葉市)

トップ校・県立千葉をはじめ、千葉東、市立千葉、市立稲毛、千葉女子、幕張総合などの上位校が名を連ねています。公立志向が高い地域で、最難関校から比較的入りやすい高校までが揃っています。

高校名 予測
県立千葉 2016年までは、前期の日程が東京などの難関私立高校と重なっており、応募者が減っていた。2017年は、前期の日程を東京の多くの学校とずらすため、併願が可能になり応募者が増加しそう。少し難化するかもしれない。
千葉西 2016年に少し入りやすくなった反動で、やや難化するかもしれない。
市立千葉:
普通
2016年に少し入りやすくなった反動で、やや難化するかもしれない。
市立千葉:
理数
定員が少ないこともあり、難度はあまり変わらないと思われる。
千葉東 2016年に少し入りやすくなった反動で、やや難化するかもしれない。
幕張総合:
普通
2016年に少し入りやすくなった反動で、やや難化するかもしれない。
市立稲毛:
普通
人気は安定しており、2016年並みの難度だと思われる。
市立稲毛:
国際教養
定員が少ないこともあり、難度はあまり変わらないと思われる。
千葉南 少なくとも2016年並みの難度だと思われる。
検見川 少なくとも2016年並みの難度だと思われる。
千葉北 2016年並みの難度だと思われる。
磯辺 2016年並みの難度だと思われる。
千葉女子:普通 2016年は難度が下がった。2017年は反動があるかもしれないが、大きく難度が上がることはなさそう。
2.第2学区(市川市・船橋市・松戸市・習志野市・八千代市・浦安市)

かなり広範囲で全学区の中で一番高校の数が多く、トップ校から比較的入りやすい高校までが揃っている地域です。学区西部の浦安市、市川市、松戸市などでは、交通の利便性から、学区東部の公立高校よりも都心の私立高校を選ぶケースもあります。東京の大学附属校を狙う受験生も少なくありません。

高校名 予測
県立船橋:
普通
2016年までは、前期の日程が東京などの難関私立高校と重なっており、結果偏差値は若干下がっていた。2017年は、前期の日程を東京の多くの学校とずらすため、併願が可能になり応募者が増加しそう。少し難化するかもしれない。
県立船橋:
理数
2016年までは、前期の日程が東京などの難関私立高校と重なっており、結果偏差値は若干下がっていた。2018年は、前期の日程を東京の多くの学校とずらすため、併願が可能になり応募者が増加しそう。少し難化するかもしれない。高倍率となるのは確実で、厳しい入試になりそう。
薬園台:
普通
2016年に応募者が減って結果偏差値が下がった反動で、やや難化するかもしれない。
八千代:
普通
2016年並みの難度だと思われる。
船橋東 2016年並みの難度だと思われる。
国府台 2016年並みの難度だと思われる。
市川東 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
松戸六実 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
松戸国際:
普通
2016年に結果偏差値がやや下がった反動で、少し難化するかもしれない。注意が必要。
船橋啓明 定員が削減されるため、やや難化するかも。注意が必要。
津田沼 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
国分 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
市立習志野:
普通
人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
船橋芝山 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
小金 2016年から総合学科に転換したが、結果偏差値に変化は見られなかった。2017年も2016年並みの難度だと思われる。
3.第3学区(野田市・柏市・流山市・我孫子市・鎌ヶ谷市)

常磐線、北総線、つくばエクスプレス線が通り、トップ校・東葛飾から、上位校、中堅校、比較的入りやすい高校まで揃っている地域です。隣接県協定により、茨城県南部の高校も受験可能ですが、千葉県側から茨城県側に流出する受験生は少数です。茨城県側からは、東葛飾に挑戦する受験生が見られます。

高校名 予測
東葛飾 トップ校。2016年は中学校開設に注目が集まり、やや応募者が減少して結果の偏差値も少し下がった。2017年は人気が回復しそうで、やや難化するかもしれない。注意が必要。
県立柏:
普通
2016年は結果の偏差値がやや下がった。2017年はその反動で、2015年並みの難度になると思った方がよい。
県立柏:
理数
2016年は結果の偏差値がやや下がった。2017年はその反動で、2015年並みの難度になると思った方がよい。
柏南 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
鎌ヶ谷 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
柏中央 人気に多少の上下は見られるものの、2016年並みの難度だと思われる。
柏の葉:
普通
人気に多少の上下は見られるものの、2016年並みの難度だと思われる。
柏の葉:
情報理数
難度はあまり変わらないと思われる。
我孫子 2016年並みの難度だと思われる。
4.第4学区(成田市・佐倉市・四街道市・八街市・印西市・白井市・富里市・酒々井町・栄町)、第5学区(銚子市・旭市・匝瑳市香取市神崎町多古町東庄町)、第6学区(東金市・山武市・大網白里市・九十九里町・芝山町・横芝光町)

互いに隣接しあった3区です。第4学区のトップ校は佐倉ですが、トップ層の受験生は隣の第1学区の千葉や千葉東を目指す傾向がありました。しかし2016年に佐倉に理数科が新設されて、同校へのイメージが変わり始めたようです。

第6学区の東金市などは千葉市のベッドタウン化が進んでいますが、それ以外の地域では少子化が進行して倍率が抑えられ、入りやすくなる傾向が続いています。

高校名 予測
第4学区
佐倉:普通 理数科が新設されたことによりイメージアップしたようで、2016年の応募者はやや増加した。2017年も人気に変化はなく、2016年並みの難度になりそう。
佐倉:理数 2016年並みの難度だと思われる。
成田国際:
普通
人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
成田国際:
国際
人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
印旛明誠 応募者が増加し、結果の偏差値はやや上がっている。校舎もまだ新しく、人気は下がらないと思われる。少なくとも2016年並みの難度と考えておいた方がよい。
成田北 2016年は定員が削減され、これを嫌った受験生が他校に流れた。2017年は定員が増えるため、応募者も増えると思われる。しかし、難度はあまり変わらなさそう。
第5学区・第6学区
東金:普通 応募者は増加せず、2016年並みの難度だと思われる。
佐原白楊 地域の人気校。2017年は応募が少し減るかもしれないが、少なくとも2016年並みの難度だと思っておいた方がよい。
成東:普通 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
成東:理数 応募者は増加せず、2016年並みの難度だと思われる。
匝瑳 英語科が募集停止になり、普通科のコース選択となる。実質的に定員が削減されるが、難度に変化はないと思われる。
佐原:普通 2016年並みの難度だと思われる。
市立銚子 2016年並みの難度だと思われる。
5.第7学区(茂原市・勝浦市・いすみ市・一宮町・睦沢町・長生村・白子町・長柄町・長南町・大多喜町・御宿町)、第8学区(館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町)、第9学区(木更津市・市原市・君津市・富津市・袖ヶ浦市)

第7学区は、公立中学校の生徒数減少が目立つ地域です。トップ校・長生には第6学区、第8学区からも受験生が流入しています。しかし、トップ校を含め各校の倍率は低く、落ち着いた入試情勢です。

房総半島南端の第8学区や、その東側の第7学区南部は人口減少が著しく、高校入試の倍率は無風状態が続いています。第8学区は、県内で一番の無風地区です。

第9学区北部は、千葉市に向かう人の流れが主流です。同区トップ校の木更津の人気は、千葉市の上位校に押され気味です。

高校名 予測
第7学区
茂原 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
長生 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
大多喜 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
第8学区
各校とも人気に変化はなく、隣接する学区からの受験生も少ない。2016年並みの難度だと思われる。
第9学区
木更津 学区のトップ校。成績上位の受験生が千葉市に流出する影響で結果の偏差値は下がっていたが、2017年は理数科の新設され、普通科が1クラス減るため、やや難化するかも。理数科は普通科よりも合格ラインが高くなりそう。

埼玉県

1.南部(旧第1通学区南部・北部・岩槻区含む)
さいたま市・蕨市・鳩ヶ谷市・上尾市・戸田市、他

旧第1通学区南部は、県内で一番人気がある地域で、周辺の地域からの受験生が流入してきます。県立浦和、浦和第一女子、大宮は、全県的なトップ校でもあります。「埼玉県の公立高校ならこの地域の高校に行きたい」という受験生が多く、中堅校にも周辺の地域からの受験生が集まります。

旧第1学通学区北部では、上位校が伊奈学園しかないこともあり、どうしても受験生が南部に流れます。旧第8通学区北部の岩槻区はさいたま市に合併されているため、一緒にご紹介します。

高校名 予測
県立浦和 男子のトップ校。募集定員が削減され、さらに学校選択問題になるため、2016年よりも難度が高く厳しい入試になりそう。
浦和第一女子 女子のトップ校。学校選択問題になるため、難度が高く厳しい入試になりそう。
大宮:普通 共学のトップ校。学校選択問題になるが、定員が増える。問題の難度は上がり、倍率は少し下がる可能性が出ている。
上尾:普通 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
浦和北 定員が削減されるが、敬遠して他校に流れる受験生もいるため、難化は小幅にとどまりそう。
大宮光陵:
普通
人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
市立大宮西 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
伊奈学園総合 浦和西や川口北など、学校選択問題になった高校からの受験生の流入があるかもしれないが、募集規模が大きいためそれほど難化はしないと思われる。
浦和西 学校選択問題になり、定員が増える。学校選択問題を敬遠して、他の高校に流れる動きが見られるため、応募倍率は下がるかもしれない。難化するかどうかは微妙で、倍率面から少し入りやすくなることも考えられるが、入試直前まで状況は変化しそう。
与野 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
市立浦和南 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
市立川口総合 人気が高まるかもしれない。注意が必要。
川口北 学校選択問題になり、定員が増える。学校選択問題を敬遠して、他の高校に流れる動きが見られるため、応募倍率は下がるかもしれない。難化するかどうかは微妙で、倍率面から少し入りやすくなることも考えられるが、入試直前まで状況は変化しそう。
市立浦和 学校選択問題になる。学校問題を敬遠して受験生が大幅に減るとは考えにくく、厳しい難度の入試になりそう。
市立大宮北:
普通
学校選択問題を避けた受験生の流入が予想され、やや難化するかもしれない。
県立川口 定員が増えるが、それに惹かれた受験生が流れ込みそう。難度はあまり変わらないと思われる。
蕨:普通 学校選択問題になる。学校問題を敬遠して受験生が大幅に減るとは考えにくく、厳しい難度の入試になりそう。
2.西部(旧第2通学区東部・中部・西部)
和光市・川越市、狭山市・入間市・飯能市、他

人口が頭打ちになっていること、旧第1学部南部を目指す動きが広がっていること、東京の私立高校へも通いやすいことなどから、この地域の高校全体の求心力が下がり、人気の変化が小さくなっています。

高校名 予測
県立川越 学校選択問題になり、その分難化が予想される。
川越女子 学校選択問題になり、その分難化が予想される。
川越南 学校選択問題になるが、これを敬遠する動きが出る可能性もあり、難化するかどうかは微妙なところ。
所沢西 定員が削減される。これを敬遠して他校に流れる受験生もいると思われるが、やや難化すると思っておいた方がいい。
和光国際:
普通
学校選択問題になるが、これを敬遠する動きが出る可能性もあり、難化するかどうかは微妙なところ。
和光国際:
外国語
学校選択問題になり、その分難化が予想される。
所沢北:普通 学校選択問題になり、やや難化しそう。
所沢北:理数 学校選択問題になる。難度の高い入試になりそう。
坂戸:普通 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
所沢 学校選択問題になる。これを敬遠する動きも出そうだが、難化するとしても小幅だと思われる。
朝霞 定員が削減される。これを敬遠して他校に流れる受験生もいると思われるが、やや難化すると思っておいた方がいい。
市立川越 2016年並みの難度だと思われる。
入間向陽 定員が増えるため、やや入りやすくなるかも。
3.北部(旧第3〜7通学区)
東松山市・秩父市・熊谷市・深谷市・羽生市・加須市、他

北部地区は人口が少なく私立高校も少ないため、受験生の高校選択の幅が小さい地域です。

高校名 予測
熊谷 学校選択問題になり、その分難化が予想される。
熊谷女子 学校選択問題になるが、学力検査よりも内申点をベースにする受験生が多いため、その影響は熊谷よりも小さいと思われる。それよりも影響が大きいのが、定員の削減。やや難化するかもしれないため、注意が必要。
不動岡:
普通
学校選択問題になり、やや難化しそう。
熊谷西:
普通
学校選択問題になり、やや難化しそう。
深谷第一 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
本庄 2016年の応募者増加の勢いが続き、やや難化するかもしれない。注意が必要。
松山女子 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
秩父 2016年並みの難度だと思われる。
松山:普通 2016年並みの難度だと思われる。
松山:理数 難度に変化はなさそう。
不動岡:
外国語
学校選択問題になり、やや難化しそう。
4.東部(旧第8通学区南部・北部)
草加市・越谷市・春日部市・久喜市、他

旧第8通学部南部には、上位校から比較的入りやすい高校までが揃っています。旧第8学区北部では、旧第1通学区南部の高校の人気が上がっています。

高校名 予測
春日部 男子のトップ校。学校選択問題になるが、定員が増えるため、目立った難化はなさそう。
越谷北:普通 学校選択問題になり、その分難化が予想される。
越ヶ谷 学校選択問題になり、定員も削減される。これによって敬遠ムードが出ていて、難化はあまり大幅にはならなさそう。
草加 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
杉戸 人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
春日部東:
普通
学校選択問題を避ける受験生が流入する可能性があり、注意が必要。
春日部女子:
普通
人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
春日部女子:
外国語
定員が少ないこともあり、難度はあまり変わらないと思われる。
越谷南:
普通
人気に変化は見られず、2016年並みの難度だと思われる。
越谷南:
外国語
定員が少ないこともあり、難度はあまり変わらないと思われる。
越谷北:
理数
学校選択問題になり、その分難化が予想される。


[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

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