LINEで送る

スクールポット高校受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

上級者向け 受験マニアックス

2017年8月号 学校説明会へ行こう

夏から年末にかけて、学校説明会が多数開催されます。ぜひ積極的に参加して、入試の対策を立てたり、教育方針や校風を確認してください。今回の受験マニアックスでは、学校説明会に行く学校の選び方、当日チェックすべきポイントなどをご紹介します。

なお、学校説明会開催情報は、「スクールポット高校受験版」の「説明会情報」から調べることができます。入力した日付から1ヶ月以内に開催される学校説明会の情報をまとめて表示し、日時、予約の必要性と方法、概要などを確認できますので、ぜひご活用ください。

学校説明会に行く学校の選び方

高校受験を控えた中学3年生は、これから第一志望校、併願校を決めていくことになるかと思いますが、高校選びの際には、なるべく広い視野を持つようにしてください。最近は私立高校の授業料補助制度が拡大しています(詳しくは2017年5月号をご覧ください)。高校選びにあたり「とりあえず公立」と考えるのではなく、公立・私立を合わせて選択肢にしていただきたいと思います。

中学3年生が高校を選ぶ際にはどうしても「同じ中学の先輩が行っている高校」という視点が優先してしまい、地理的な範囲も狭くなりがちです。実際には、先輩が行っていない高校でも十分通学でき、よい学校もたくさんあります。先輩の真似で選び方がパターン化してしまうのは、非常にもったいないことです。

では、どうしたらより広い視点で志望校を選べるのでしょうか。まずは皆さん自身が調べることが大切です。各都県では高校が一堂に会するようなイベントを開催していますので参加してパンフレットを集めたり、学校案内の本を読んだりして、気になる高校を探すことです。
そうはいっても、高校生活がイメージできないと、どの学校が「気になる」のか、わからないこともあるでしょう。お兄さんやお姉さんがいれば、なんとなくイメージできて、自分が過ごしたい高校生活の面から、学校を選ぶことができますが、そうでないとなかなか難しいものがあります。その時には勇気を出して、今は高校生になった中学の先輩に電話して、聞いてみてください。自分が通っている高校を良く言う先輩、悪く言う先輩、いろいろだと思います。先輩が言っていることは、あくまでも「先輩の見方」ですから、「良い・悪い」の部分は、人それぞれと思った方がよいでしょう。むしろ、毎日の勉強や、学期単位の過ごし方、勉強と部活の両立の方法などを聞いた方が、自分の「気になる」の判断基準を作りやすくなります。
自分の成績とのバランスでは、第一志望校の偏差値の目安として、9月に受ける公開模試の偏差値からプラス5程度を中心に考えると、励みになります(公開模試について、詳しくは2016年10月号 No.1をご覧ください)。

難関校を目標にしている場合

難関校を狙う中学3年生は、夏の時点で第一志望校が固まっていると思います。夏休み以降は、併願校選びに重点を置いて学校説明会に参加しましょう。併願校の選び方は、第一志望校と似た環境・校風の学校を選ぶ方法と、第一志望校と同等の大学進学実績がある学校を選ぶ方法の2つの考え方があります。難易度の面では、夏休み明けの模擬テストの偏差値から3~5ポイント下までの範囲の学校の中から選ぶとよいでしょう。通学時間は片道1時間程度以内が目安です。併願校候補は少なくとも5校は挙げ、学校説明会に参加しましょう。当日は説明を聞くだけではなく、ぜひ在校生の様子も見てください。そして「なじめそうだな」と感じる学校を選んでください。

中堅校を目標にしている場合

中堅校を狙う中学3年生は、夏の時点でまだ第一志望校が決まっていないかもしれません。学校案内や塾などでもらった偏差値表に、中3になってから今までの平均の偏差値のところに線を引き、上記のようにその5ポイント上くらいまでの範囲から、1時間程度以内で通える学校に○をつけてみましょう。その学校の説明会に参加して、「なじめそうだな」と感じたら、第一志望校の可能性は十分にあります。もし模擬テスト等を受けていなかった場合は、偏差値で判断することができません。学校案内では、公立高校には内申の目安が出ています。自分の1学期の内申に近い高校の偏差値を見てください。その数字を、中3になってから今までの成績の平均の偏差値の数字と考えて、やはりその5ポイント上くらいまでの範囲から、通学の便を考えて選んでください。
第一志望校が決まらないとなかなか併願校は決まりませんが、中堅校狙いの受験生の場合には、難関校狙いとは違って、中3になってから今までの平均の偏差値あたりから選びましょう。秋以降、受験勉強が本格化した時に、成績が下がることがありますが、今の時点で難関校狙いの受験生のように3~5ポイント下げてしまうと、成績が下がったときに志望校をどんどん下げていく原因になることがあります。今は強気が、成績を上げるためのカギになります。

学校説明会・学校選びでチェックするべきポイント

1.勉強のフォロー体制

とても大切なポイントの一つに、勉強のフォロー体制があります。勉強につまずいたり成績が今一つ伸びない時に、しっかりとフォローしてくれるかどうかを確認しましょう。学校説明会の内容だけではよくわからない場合は、個別に先生方に質問をしてみるとよいでしょう。

2.大学合格実績

いうまでもなく大切なポイントです。「国公立何名合格」というような一部の華々しいデータにとらわれず、私立大学も含めて、全体的な大学選択の傾向、受験の動向、合格実績を、きちんと説明してくれる学校がよいでしょう。そして、その説明内容に納得できる学校を選びましょう。

3.行事

高校生活を彩る体育祭、文化祭、修学旅行などの行事。行事の楽しさをアピールするだけではなく、その行事を通して生徒たちがどういったことを身につけているのか、狙いと効果を説明してくれるかを確認しましょう。

4.その他

私は合同説明会・相談会で相談員をやらせていただくことがあるのですが、ここ数年、芸能活動と高校生活の両立について相談を受けています。最近の傾向として、「芸能活動一切禁止」という学校は減ってきていますが、学校を休んで芸能活動に勤しむことを認める学校は滅多にありません。「授業や行事などの高校生活をおそろかにすることなく芸能活動をするならOK」というケースがほとんどです。「スポーツや将棋は学校を休んでも許されるのに何が違うの?」と思う方もいるかもしれませんが、文部科学省が管轄するこれらの活動は公休扱いになるのです。違いを知っておいていただきたいと思います。

コラム
2020年の大学入試改革について

2020年に大学入試改革が行われます。記述問題の出題や、英語の4技能(読む、聞く、書く、話す)対応をはじめ、大きく変わるという声もありますが、文部科学省の発表などを見ていると、2020年はマイナーチェンジにとどまり、大騒ぎする必要はなさそうです。今の中学3年生は大学入試改革の第一期生となりますが、不安を煽るような周囲の声に踊らされず、日々の勉強をしっかりするようにしてください。

むしろそれよりも心配なのは、首都圏の私立大学の合格者数が減少する方向にあることです。国は2020年に向けて私立大学への定員超過を減らす方針を定め、これを受けた各大学は今春から合格者数を減らしはじめました。また、政府関係者の間では、東京23区の大学の定員拡大を認めないことも検討したい、という話も出ているそうです。大学入試は狭き門となっていきそうですが、こういった動きにしっかりと対応して進路指導をする高校を選びましょう。

まとめ

本当に合った学校を探すため、学校説明会にはぜひ積極的に参加してください。きっと多くの発見をすることができるでしょう、なお、最近は予約制の学校説明会が増えています。「スクールポット高校受験版」の「説明会情報」などから事前に開催情報をしっかりと確認し、必要な場合は予約をしてからお出かけください。



[筆者紹介]

首都圏中学受験・高校受験に関わるようになって○十年。現在でも多くの私立学校説明会やイベント、研究会などに顔を出し、日々私立学校の情報を収集・発信している。

一覧に戻る

ページトップ