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私立中高進学通信

2024年9月号

進化する高大連携

女子聖学院中学校

卒業生が教授として在籍
歴史的にもつながりが深い
東京女子大学と連携を締結

女子聖学院の生徒だけを対象に開催された、2022年の東京女子大学オープンキャンパス。卒業生である 現代教養学部 人文学科 哲学専攻の佐野正子教授(前列中央)を囲んで。生徒たちはOG会『女子聖会』のメンバーとともに大学内を巡りました。

女子聖学院の生徒だけを対象に開催された、2022年の東京女子大学オープンキャンパス。
卒業生である 現代教養学部 人文学科 哲学専攻の佐野正子教授(前列中央)を囲んで。
生徒たちはOG会『女子聖会』のメンバーとともに大学内を巡りました。

校風や学びのあり方における親和性が、連携へと発展しました。推薦枠も広がっています。

同校OGの教授と学生が
後輩を支援する女子聖会
教頭・広報室長/塚原隆行先生教頭・広報室長/塚原隆行先生

 米国プロテスタント教会の宣教師であるクローソン院長によって1905年に創立された女子聖学院。2021年、同じくプロテスタントのミッションスクールである東京女子大学と高大連携協定を締結しました。その背景を教頭の塚原隆行先生は次のように話します。

「東京女子大学と本校は歴史的につながりが深く、1918年の東京女子大学創立にクローソン院長が深く関わり、創立決起大会が行われたのも女子聖学院です。また、東京女子大学現代教養学部人文学科の佐野正子教授と、国際社会学科の藤稿亜矢子教授は本校の卒業生です。
 緑豊かな環境と立派なチャペルという共通点があり、校風や雰囲気も似ています。幅広く学んで専門を選ぶリベラルアーツのあり方も本校の学びと親和性が高く、高大連携の実現は言わば自然な流れでした」

 これまでも毎年4~5名の生徒が同大学に進学していましたが、連携協定締結後は学校推薦型選抜の枠が10枠から25枠へと拡大。また、佐野教授と藤稿教授が大学内に同校卒業生の会『女子聖会』を発足し、生徒がスムーズに大学生活へと移れるよう、支援する体制も整いました。

 高校生だけでなく、中学生も参加できる取り組みもスタート。2022年には同校生徒のみを対象とするオープンキャンパスが開催され、中高生と保護者80名が参加。佐野教授による礼拝が行われたほか、『女子聖会』の学生によるキャンパスツアーと交流会が行われました。

「学生たちは『キャンパスや学生の雰囲気が女子聖と似ていて、のびのびと学生生活が送れるよ』など、卒業生ならではの視点で大学の魅力を話してくれました。志望大学の一つに決めた生徒も多かったようです」

 2023年からは、女子聖学院の校内で『東京女子大学説明会』も開催されています。

大学の学びに触れる
交流をさらに拡大

 そのほか、東京女子大学が高校生向けに実践的な学びを提供する『仕事塾』や、高校生が大学で講義を受けたり学食で食事をしたりできる『1日東女生』などのプログラムに、優先的に参加できるのも連携校ならではの利点です。

 2024年11月には、高1と高2の希望者が同大学の『AI・データサイエンス教育センター』でプログラミングを学ぶプロジェクトも予定されており、今後はこうしたゼミ的な交流も増やしていきたいと塚原先生は話します。

「中高生の段階から大学の専門的な学問に触れることで、生徒の視野は広がります。幅広い選択肢から自分の適性を見定め、大学の学びへとスムーズに移行するためにも、大切な取り組みであると考えています。今後も生徒の学びを深める連携を図っていくつもりです」

佐野教授が同校で出張講義を行う機会も設けられています。佐野教授は高2世界史の授業にて、タイ山岳部に住む少数民族の子どもたちの現状について解説されました。佐野教授が同校で出張講義を行う機会も設けられています。佐野教授は高2世界史の授業にて、タイ山岳部に住む少数民族の子どもたちの現状について解説されました。
2021年9月9日、東京女子大学で行われた調印式の様子。左から東京女子大学 茂里一紘学長と女子聖学院中学校・高等学校 山口博校長(共に当時)。2021年9月9日、東京女子大学で行われた調印式の様子。左から東京女子大学 茂里一紘学長と女子聖学院中学校・高等学校 山口博校長(共に当時)。
中1から参加できる大学説明会
『東京女子大学説明会』に生徒・保護者150名が参加
2023年5月、女子聖学院で開催された『東京女子大学説明会』の様子。2023年5月、女子聖学院で開催された『東京女子大学説明会』の様子。

 2023年から、同校で『東京女子大学説明会』が開催されています。2023年5月に行われた説明会では、大学の入試課職員の方が大学や入試について説明したほか、東京女子大学で学ぶ女子聖学院の卒業生2名も登壇。大学生活や女子聖での6年間の学びが大学の学びとどうつながっているかについて話しました。生徒や保護者にとって、大学に進学した際のリアルな姿を思い描くことができ、進路について考える貴重な機会となりました。

 説明会について、同校は保護者に参加を促す呼びかけを大切にしています。

「東京女子大学説明会は、中1から高3までを対象としています。2023年の説明会には、150名もの生徒と保護者が参加しました。大学を知る取り組みには、できる限り保護者の方にも参加してほしいと考えています。保護者の方に『安心してわが子を通わせられる大学』と確信したうえで進学先を決めてほしいからです」(塚原先生)

出張講義で新たな世界への知見を広げる
藤稿教授による出張講義。藤稿教授による出張講義。

 佐野教授の出張講義のほか、同じく同校の卒業生である東京女子大学 現代教養学部 国際社会学科 コミュニティ構想専攻の藤稿亜矢子教授を迎えての出張講義も開催。中高の希望者と保護者が参加しました。

「藤稿教授は国際機関で働いた経験があり、そうした視点も交えてご専門の環境保全学やSDGsについての講義をしてくださいました。『女子聖時代に学んだことが、その後の人生の指針となっている』という言葉に、参加した生徒たちは大きく勇気づけられたようです」(塚原先生)

立教大学准教授を迎えて
リーダーシップを学ぶ機会も
ワークショップを体験した中1生。舘野先生の言葉に耳を傾けます。ワークショップを体験した中1生。舘野先生の言葉に耳を傾けます。

 同校では立教大学経営学部准教授の舘野泰一先生による、『リーダーシップ研修』を継続的に実施。学年に合わせた多彩なワークショップを行っています。2024年1月には、中1生を対象に、チームワークやリーダーシップを考えていくワークショップを行いました。

(この記事は『私立中高進学通信2024年9月号』に掲載しました。)

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