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私立中高進学通信

2024年9月号

中1の始め方

広尾学園小石川中学校

学校生活と行事を通して
「なりたい自分」と向き合う

2泊3日のオリエンテーション合宿最終日、何時間もかけて話し合ったクラス目標を発表します。

2泊3日のオリエンテーション合宿最終日、何時間もかけて話し合ったクラス目標を発表します。

同校は、創立以来115年の歴史をもつ村田学園が、広尾学園中学校・高等学校と教育連携を結び、2021年4月に男女共学校として誕生した学校です。生徒は入学時から「将来どうなりたいか」を徹底して考えていきます。

将来の夢と真剣に向き合う
オリエンテーション合宿
オリエンテーション合宿2日目、1,000枚近い付箋を使って『理想の学校生活』について議論します。オリエンテーション合宿2日目、1,000枚近い付箋を使って『理想の学校生活』について議論します。

 同校は広尾学園中学校・高等学校と同じく、「自律と共生」を教育理念に掲げています。多様な文化をもった生徒がいるなかで、将来社会で活躍するために必要な問題解決能力、コミュニケーション能力を日々の学習や部活動、行事を通して実践するのが教育目標です。

 こうした理念を具現化する最初の行事として、4月の入学後間もなく行われるオリエンテーション合宿があります。

「合宿先では、まず1日目に『自己目標の設定』をします。将来の夢を徹底的に考え、その夢をカードにまとめてクラスメートの前で発表します。自分の夢、仲間の夢を共有できるので、それぞれの夢に向かってお互い助け合いながら学校生活を送ろうというマインドが養われます。
 この『自己目標の設定』を、本校では高1まで毎年実施します。ずっと同じ夢を貫く生徒もいれば、途中で夢が変わる生徒もいますが、大切なのは将来のことを真剣に考えて、自分の意思で夢に向かって動くということです」(教頭/遠藤賢先生)

 2日目は『特性要因図』を作り、クラス目標を決めるためのグループワークを実施します。

「『特性要因図』は、問題点を洗い出すための手法として企業などで活用されていますが、合宿では『理想の学校生活』について前向きな話し合いをします。生徒が自分の理想を思いつくまま付箋に書き出し、3時間ほど経つと1000枚近い付箋がなくなります。書き終わった付箋を似たようなテーマに分け、自分の理想と周囲の理想をすり合わせながら、少しずつクラスの方向性を決めていきます。クラス目標は最終日に発表します」(中1主任/沖孝史先生)

『フォーサイト』での計画性が
テスト結果に直結

 夢に向かって常に計画を立てる大切さを伝えるため、普段の学校生活では『フォーサイト』という手帳を2024年度から導入。あえてアナログな手書きにしたことで、テスト結果にも成果が出ています。

「オリエンテーション合宿でも話し合ったように、なりたい将来像は一人ひとり違い、その道のりも自分で決めていかなければなりません。『フォーサイト』には大きな目標はもちろん、1週間ごとに“中目標”を書く欄があります。その中目標を達成するためには、何曜日に何をどれだけ学習すればよいのか計画し、実際にどの程度できたか振り返りを記録して毎朝提出。担任がコメントやアドバイスを記入して返却します。『フォーサイト』導入後は全体的にテストの成績が良くなり、成果が現れています。特に将来を見据えてしっかり計画を立てている生徒ほど好成績でした」(沖先生)

英語力の成長ぶりに驚く
インターナショナルコース

 現在中1は3クラスあり、そのうち2クラスがインターナショナルコースで、手厚い英語指導が行われています。

「インターナショナルコースは入学時の英語力に応じて、1クラスに2つのグループが混在するように編成しています。英検1~2級レベルの英語力を有しているAG(アドバンストグループ)と、英検未取得~4級レベルながら英語学習への意欲があるSG(スタンダードグループ)の2グループです。インターナショナルコースでは、ITや美術など実技系の授業は基本的に全て英語なので、SGの生徒は慣れるまで大変ですよね。そこで英語力が高いAGの生徒とペアやグループを組んで学習します。SGの生徒はAGの生徒に教えてもらい、英語力が向上。AGの生徒も教えられるほどの理解力が求められるので、自ずと成長します」(遠藤教頭先生)

 9月に開催される『いちょう祭』(文化祭)では、SGの生徒も全員英語で発表するまでに成長し、その姿を見る教員も保護者も毎年驚きと感動が隠せないそうです。

合宿初日、自分の将来の夢と真剣に向き合い、プレゼンテーションを行います。合宿初日、自分の将来の夢と真剣に向き合い、プレゼンテーションを行います。
1年後に振り返ると、学習の足跡が一目でわかる『フォーサイト』。1年後に振り返ると、学習の足跡が一目でわかる『フォーサイト』。
ネイティブ教員は24名も在籍しています。ネイティブ教員は24名も在籍しています。
キャリア教育にも力を入れています
遠藤賢教頭先生遠藤賢教頭先生

 毎年3月には広尾学園と合同で『広学スーパーアカデミア』というキャリア講座を開催し、生徒全員が参加します。今年は各分野の第一線で活躍する方を講師として招き、“本物に触れる”31講座を開講しました。生徒たちは座学だけでなく、体験を通して多くのものを吸収します。

生徒の自主性を大切にしています
沖孝史先生(中1主任・社会科)沖孝史先生
(中1主任・社会科)

 生徒には“ティーチング”ではなく“コーチング”の指導を心がけています。何でも教えてヒントを出すのではなく、生徒のやりたい気持ちや考える機会を奪わないように、最低限のアドバイスにとどめながら見守ることで、自分たちで納得しながら学校生活を送れるようにします。

進学通信 2024年9月号
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