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私立中高進学通信

2025年11月号

今こそ心の教育

女子聖学院中学校

仲間同士で支え合う
「ピア・サポート」が力に

一般受験を見据えて行われた高3の「入試対策講座」。生徒たちが自ら過去問を選び、仲間と助け合いながら入試問題を研究。教員はサポート役に徹するスタイルが採用されています。

一般受験を見据えて行われた高3の「入試対策講座」。
生徒たちが自ら過去問を選び、仲間と助け合いながら入試問題を研究。
教員はサポート役に徹するスタイルが採用されています。

ピア・サポート精神で
学力向上、進路探究
進路指導部部長/小宮佑介先生進路指導部部長/小宮佑介先生

 1905年の創立以来「神を仰ぎ 人に仕う」を建学の精神に掲げ、一人ひとりがもつ才能「賜物」を活かしながら、「一緒に過ごす、交流する、協力する、作り上げる」ことで共に生きる力を育んできた女子聖学院。伝統的な“助け合う文化”から派生した「ピア(仲間)・サポート(支え合う)」は、勉強面をはじめ学校生活でも生徒たちの大きな力となっています。

「世間では大学受験で一般選抜を選ぶ生徒は減少しつつあります。2024年度を例に挙げると、本校では推薦や総合型選抜で進学する生徒と、一般選抜で進学する生徒の割合は半々です。一般選抜の生徒は年明けから3月までが天王山になりますが、推薦や総合型選抜を選択した生徒は年内に進路が決定します。生徒によって進路決定のタイミングが前後しても、共に学習する姿勢を維持できるよう、中学段階から指導しています」(進路指導部部長/小宮佑介先生)

 ピア・サポート精神は、生徒たちの学力向上にも一役買っています。

「中学も高校も各種模試を実施していますが、前回の模試から成績が上がった生徒を学年集会で表彰する取り組みを行っています。これによって『自分も次回の模試では頑張って表彰されたいな』と、勉強に意欲を燃やす生徒が出てきたり、表彰された生徒に『どうやって成績を上げたの?』と聞いて自分の学習に活かす生徒が出てきたりと、表彰をきっかけに、生徒たちにいい流れが生まれてきたように感じています」(教育企画部部長/日向貴之先生)

 大学説明会や卒業生の講演会も、ピア・サポートの一環として行われています。進路に関するイベントは対象となる学年を定めず、希望すれば中学生や保護者も参加可能です。

「中学生から進路に対する意識をもっていると、選択肢や可能性が広がります。2025年度は中3の職場体験にも力を入れて取り組みました。先輩や保護者の話を聞いて、自分の将来をじっくり考えて今後につなげていってほしいと思います。卒業生が母校で講演を行い、進路に関する意識を後輩に促すのも、ピア・サポートの賜物です」(小宮先生)

“みんなで”労わり合いながら
高みをめざす
教育企画部部長/日向貴之先生教育企画部部長/日向貴之先生

 2024年度の高3では、年内に進路が決まる生徒と、一般選抜に挑戦する生徒の“温度差”が、ほとんどなかったそうです。

「例えば、推薦や総合型選抜に挑む生徒は、高3の1学期に受ける模試の結果が直接進路に結びつくわけではありませんが、学年集会では全員の模試の分析会を行いました。また、一般入試に臨む生徒たちにも、推薦や総合型選抜の志望理由書の添削について話を聞く機会を設けました。それぞれがどんなところに頑張っているかを認識できたことで、進路決定のタイミングがズレても、さほど“温度差”はなく、『お互いに大変だよね』と労わり合いながら乗り切っていました」(日向先生)

 また、年内入試組はイベントの企画運営を任されるので、受験勉強とは異なるモチベーションで学校生活を送ることができます。

広報室長/大津佑万先生広報室長/大津佑万先生

「年内入試組は、ほとんどの生徒が11月には進路が決定するので、11月始めに行われる記念祭(文化祭)と、卒業式後に実施される『卒業を祝う会』の企画運営を担当します。『卒業を祝う会』は基本的に年内入試組が中心となって企画しますが、2024年度の高3は、一般入試組から係をやりたいと申し出た生徒が2人いました。大まかな企画は年内入試組で固めて、一般入試組の2人は受験が終わったタイミングで合流して作業に関わることができ、連携がうまくいったように感じました」(日向先生)

 さらに2025年度は、年内入試組が中1の学習支援に携わる予定です。

「下級生に勉強を教えたり、サポートしたりすることで、新たな着眼点が生まれることもあると思います。下級生に教えた影響で、自分も今後に向けて復習してみようと思ってもらえたらうれしいですね」(小宮先生)

 広報室長の大津佑万先生は、ピア・サポートは女子校にこそ合っていると分析します。

「女子は“みんなで”盛り上がろうとする特性があり、ピア・サポートは女子ならではの性質を活かした取り組みだと感じています。進学実績を見ても、ご家庭と教員のサポートのもと、“みんなで”励まし合い、それぞれがベストを尽くして志望先へ進みます。この“みんなで”支え合う文化を、この先も大事にしていきたいと考えています」

受験や就職、生き方に関しての講演会を実施。卒業した後でもピア・サポート精神は健在です。受験や就職、生き方に関しての講演会を実施。卒業した後でもピア・サポート精神は健在です。
「私の未来を考える~人生100年時代をどう生きるか~」というテーマで行われたトークセッションに、2人の卒業生が登壇しました。「私の未来を考える~人生100年時代をどう生きるか~」というテーマで行われたトークセッションに、2人の卒業生が登壇しました。
高大連携を結んだ東邦大学の看護学部大森キャンパスで、学部看護体験を実施。職業体験が生徒たちのやる気を引き出します。高大連携を結んだ東邦大学の看護学部大森キャンパスで、学部看護体験を実施。職業体験が生徒たちのやる気を引き出します。
看護体験をした生徒から、「医療現場ではチームワークがとても大事で、一人だけ頑張っていてもダメだとわかりました」との感想が寄せられました。看護体験をした生徒から、「医療現場ではチームワークがとても大事で、一人だけ頑張っていてもダメだとわかりました」との感想が寄せられました。

(この記事は『私立中高進学通信2025年11月号』に掲載しました。)

女子聖学院中学校  

〒114-8574 東京都北区中里3-12-2
TEL:03-3917-2277

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