Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2024年9月号

進化する高大連携

三輪田学園中学校

3大学との連携を深化
大学との連携で社会を知り
視野を広げる

法政大学との連携プロジェクトの一つ、産学連携でSDGsを学ぶ『STARTプログラム』。
2023年度は企業によるゼミナール、栃木県那須塩原市でのフィールドワークなどを経て、
高校生と大学生が一緒にビジネス案を考え、発表しました。

隣接する法政大学と連携を深めてきた同校が、新たに東京女子大学、津田塾大学とも連携協定を結びました。
その背景や教育効果など、さらに深まる高大連携について取材しました。

ご近所の大学だからこそ
より濃密な連携を実現
高校教頭/湯原弘子先生高校教頭/湯原弘子先生

 豊かな人間性と高い学力を併せ持った女性の育成をめざし、読書教育や哲学対話、卒業論文など独自の教育を行っている三輪田学園。中学では、ゼミ形式で学びを深める『MIWADA-HUB』、高校では教科の枠を越えて主体的・発展的な学習を行う『MIWADA-LAB』と、探究活動にも力を入れています。

 高大連携にも早期に取り組み、2015年から隣接する法政大学との教育連携を行ってきました。その後、両校の関係性はさらに深まり、2023年度から高3生を対象とする高大連携講座や特別聴講制度がスタート。大学への学校推薦型選抜の推薦枠も最大30名に拡大されました。その成果について、高校教頭の湯原弘子先生は次のように話します。

「法政大学は本校の隣に位置しており、気軽に往来できます。だからこそ、週に1度のペースで高大連携講座を行うという異例の取り組みができるのです。
 昨年の高大連携講座を受講し、法政大学に入学した本校卒業生が、自身の経験や現在の学びについて話す講座も生徒から好評でした」

大学・企業と共に
ビジネス案を考える

 法政大学との連携では、SDGsをテーマに新規ビジネスを構想する『STARTプログラム』も実施しています。こちらは、高1から高3までを対象とする産学連携プログラムになっています。法政大学や千代田区内にある大学の学生、法政大学と連携する高校の生徒が、企業と共に社会課題について考え、講義、フィールドワーク、グループワークを経た後に、ビジネス案を創出します。

「現代は、知識偏重ではなく、思考力、判断力、創造性を駆使して、答えのない問いに向き合う時代です。学校教育だけで課題解決力を培うことはなかなか難しいのですが、このプログラムではさまざまな年代、属性の方とつながり、新たな知見を得ながらビジネスを考えるため、教育効果も高いと感じます。
 昨年プログラムに参加した生徒は、『新規ビジネス案を考えるにあたり、自分の思考の傾向や習慣について見つめ直した』との感想を残しており、とても大きな学びを得たようでした」

女子大2校と連携し
生徒のロールモデルに

 2023年秋には、東京女子大学、津田塾大学とも新たに連携協定を結びました。

「新たに連携を結んだ2大学は、いずれも女子大です。女性の生き方、キャリアパスを考えるうえで、ロールモデルになり得る先輩方も多数いらっしゃいます。女性が社会で活躍するために長年培ってきた教育理念は、本校と共通するところも多く、ぜひこちらの2校に本校の生徒たちをリードしていただきたいと考えました」

 具体的な取り組みはこれからですが、各大学の学びに触れる機会を少しでも増やしていく考えです。

「生徒たちは狭い視野で物事を考えがちですが、社会には経験しないとわからないことがたくさんあります。新たな価値観に触れ、自身の可能性を広げるためにも、生徒たちにはどんどん学外に出て、学びを深めてほしいと思います。
 高大連携は、大学での学びに触れるだけでなく、社会を知り、自分のキャリアパスを考えるうえでのチャンスにもなります。現在の協定校にない学部を有する大学とご縁があれば、さらに連携を広げることも考えていきたいです」

法政大学との連携プログラムでは、高3生を対象とする高大連携講座を4~7月にかけて開講。法政大学を志望する生徒にとっては、学部選択におけるミスマッチを防ぐ効果もあります。法政大学との連携プログラムでは、高3生を対象とする高大連携講座を4~7月にかけて開講。法政大学を志望する生徒にとっては、学部選択におけるミスマッチを防ぐ効果もあります。
中学の探究ゼミ『MIWADA-HUB』は、10教科から関心のあるテーマを選択。家庭科のゼミでは、フィールドワークを交えてエシカル消費について学びました。中学の探究ゼミ『MIWADA-HUB』は、10教科から関心のあるテーマを選択。家庭科のゼミでは、フィールドワークを交えてエシカル消費について学びました。
3大学と協定を締結
深まる高大連携
連携①津田塾大学との連携

 2023年11月、髙橋裕子学長による卒業記念講演を皮切りに、連携がスタート。オンデマンドで全学科の授業を無料聴講できるほか、大学図書館も自由に利用できます。

推薦枠
11名程度
高3の1学期に評点平均値を算出、希望学部の条件を満たせば、9月に校内選考、10月に大学の面接やプレゼンテーションを行い、12月に入学が決定。

※内4名は総合政策学部


連携②東京女子大学との連携

 大学のキャンパスを訪れ、学生になりきって授業を受ける「1日東女生体験」、キャンパスツアーなどを実施。後期からは、オンデマンドによる講義聴講も予定しています。

推薦枠
10名程度
推薦を受けるプロセスは、津田塾大学とほぼ同じ流れです。

連携③法政大学との連携

 留学生との交流、法政大学での『理科実験教室』から始まった同校との連携は、2023年度からさらなる一歩を踏み出しました。4月から7月にかけて高3生を対象とする高大連携講座を毎週開催。この講座に参加する生徒は、法政大学への協定校推薦も視野に入れています。ほかに特別聴講制度、『STARTプログラム』なども用意されています。

推薦枠
30名程度
高大連携講座を受講後の8月に、15学部の中から志望先を申請。評定平均値などの校内選考を経て、協定校推薦を出願し、12月には入学が決まります。
理系の生徒を対象とする『理科実験教室』では、法政大学の設備を使って実験が行えます。理系の生徒を対象とする『理科実験教室』では、法政大学の設備を使って実験が行えます。
法政大学の留学生と英語で交流を深める『Cross-cultural Project』も、生徒から人気を集めています。法政大学の留学生と英語で交流を深める『Cross-cultural Project』も、生徒から人気を集めています。
進学通信 2024年9月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ