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私立中高進学通信

2024年9月号

基礎学力の育て方

目白研心中学校

『学習支援センター』
活用した独自プログラムで
個別最適化学習を実践

朝テストはその日の終礼後に返却されます。結果を見せ合いながら、生徒同士で気軽に教え合い、高め合っています。

朝テストはその日の終礼後に返却されます。
結果を見せ合いながら、生徒同士で気軽に教え合い、高め合っています。

あえて授業の先取りはせず、学習習慣の定着と基礎固めに注力。それが最終的に大きな学力向上へとつながっています。

学習の習慣化を促す
『基礎力定着プログラム』
社会科教諭・広報部主任/福井延幸先生社会科教諭・広報部主任/福井延幸先生

 大正12(1923)年に創立された歴史ある目白研心。多様な価値観を尊重し、グローバル社会に貢献できる力を養う教育を実践しています。同校では、中1・中2を学習習慣の確立期と位置づけ、その定着を図りながら、きめ細かな指導で生徒の基礎学力を伸ばしています。

「中学では基礎学力固めに重きをおき、無理な先取り授業は行っていません。学習習慣を身につけ、コツコツ学んだ生徒が最終的には伸びますね。英語と数学では習熟度別の授業を行い、個々の生徒の力を伸ばしています」(広報部主任/福井延幸先生)

 基礎固めの柱となるのが、自学自習の習慣づけと、基礎力強化を目的に設立された『学習支援センター』が提供する『基礎力定着プログラム』です。毎朝、英・数・国3教科の朝テストを実施し、合格点に達しない生徒には補習を行った後に再テスト。さらに不合格となった場合は、放課後に大学生のチューターが確実に理解するまで指導します。

「朝テストは、授業を理解し、前日までに予習しておけば合格できる内容です。基礎固めと同時に、自宅学習の習慣づくりも目的の一つです。不合格の場合は部活動に参加できなくなることもあるので、生徒たちは緊張感をもって取り組んでいます」

 数学は既習範囲から、国語は漢字検定4級レベルの内容から、英語は学習教材『キクタン』から出題され、英語は中学3年間で『キクタン』を何回も繰り返すことで、基礎学力の定着をより強固なものにしていきます。

 日々の授業では、繰り返しと振り返り、そして声かけを大切にしています。

「中1・中2の社会科では、知識を定着させるため、授業でとったノートの内容を別のノートに書き写すよう促し、次の授業で小テストを行っています。こうして課題を毎回用意し、学習の習慣づけにつなげています」

 また、中学3年間で数学検定、漢字検定、英語検定の所定の級を取得するよう推奨しています。

「本校では中3で『特進コース』『総合コース』『Super English Course(以下SEC)』の3コースに分かれます。特進コースは一定以上の成績、SECは英検3級の取得が条件となるため、希望のコースへ進むために頑張るという動機づけにもなっています」

放課後の復習・発展学習
『ステップアッププログラム』

 学習支援センターでは、復習や応用力アップを目的とする『ステップアッププログラム』も放課後に実施しています。入学したばかりの中1から大学入試に取り組む高3まで、全学年を対象とする学内完結型の学習プログラムです。

 生徒はまずチューターと面談し、弱点を洗い出します。チューターは面談での情報に基づき各生徒のカルテを作成し、個々の状況に応じた学習計画とプリント学習を用意。生徒は必要に応じてチューターの指導を受けながら学習を進めます。

「個別最適化された学習により、着実に学力が身につきます。担任、教科担当、チューターが連携して生徒の学力を把握し、その時々に必要なサポートを行っています」

 高校になると志望大学別対策講座が用意されています。こちらは有料となりますが、半額を学校が負担。同センターをフル活用した生徒は、塾や予備校に通うことなく志望大学への合格を手にしています。

 徹底した基礎学力の育成と学習習慣の確立で、着実な学力向上を実現させている同校。好調な進学実績が、その効果を実証しています。

育成のポイント①
朝テスト・補習&再テスト・個別指導のサイクル
『基礎力定着プログラム』

 各学年で身につけておくべき学習内容を網羅した英・数・国3教科の朝テストを、HRの5分間を使って週3回実施。その日の終礼で返却され、不合格の場合は補習と再テストへ。


育成のポイント②
中3でコースをプレ選択
1年間で自らの適性を見定める

 中1・中2で基礎を固め、中3から選択コースへ。この中3の1年間は高校各コースのプレ期間という位置づけになり、生徒は自分の適性・進路を考え、高1で改めてコース選択を行います。この段階的なカリキュラムによって、生徒は中だるみすることなく着実にステップアップできるのです。


育成のポイント③
大学受験までをサポート
『ステップアッププログラム』

 定期テスト対策から大学受験対策まで、放課後に校内の学習支援センターで取り組むことができます。チューターがセレクトしたプリント学習や映像学習の活用により、予習・復習、問題演習も行えます。


育成のポイント④
フォーサイトノートの活用

 学習の振り返りには、生徒と担任が毎日やりとりするフォーサイトノートを活用。

「その日の行動を書き出すことで学習時間が明確になり、見通しをもって行動できるようになります。教員も『この時期はこの学習をやろう』など、それを促すような返信をしています」(福井先生)


育成のポイント➄
希望者は19時まで自習室を活用

 学習支援センターは自習室としても活用できます。週4回以上部活動をしている生徒は、希望により中学生は19時まで、高校生は20時まで使用できます。チューターも常駐し、質問に答えてくれます。

進学通信 2024年9月号
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