Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2024年9月号

卒業生が語る私の成長Story

成城中学校

高校時代の台湾研修を経て留学を決意
将来は日本と台湾をつなぐ架け橋に

中原大学
応用外国語学部3年
北之間 理仁さん

「中国の故事成語である『臥薪嘗胆』。苦労に耐えることで、目的を達成できるという思いを込めて選びました」

多様性のある社会で他者と協働する力を育む成城。グローバル教育の一環として、オーストラリアや台湾でのグローバルリーダー研修、ニュージーランドへのターム留学など、海外研修も充実しています。今回は、台湾研修をきっかけに台湾の大学へ留学を果たした北之間理仁さんにお話を聞きました。

にぎやかな男子校の雰囲気に
引かれて中学受験
北之間 理仁さんの写真です「現在は、日本語の授業アシスタントのアルバイトもしています。日本語を教えることで、自分の中国語の上達にも役立っています」

 現在、台湾の中原大学に通う北之間さんは、中学受験を考えていた時に「男子校」の存在を知り、成城中学に興味を抱きました。

「ワイワイ・ガヤガヤするのが好きだった僕は、学校説明会や文化祭に参加するうちに、男子校のにぎやかな雰囲気に引かれるようになり、成城を受験しました。ちょうど新校舎が完成したことや、駅から近いという立地も魅力的でした。実際に入学した後は、どの授業も興味深く、友人もたくさんできて楽しい学校生活を送れました」

「勉強はあまり得意ではありません」と話す北之間さんですが、中高時代に好きだった教科は現代文と漢文でした。

「小学生の頃、家では小説を読んで過ごすことが多く、それもあって国語が得意でした。それから、体を動かすことが好きだったので、体育も好きでしたし、家庭科の授業も好きで、積極的に取り組んでいました。今、台湾で一人暮らしをしているので、調理実習など家庭科で習ったことが役立っています」

現地を訪れて知る魅力
高1の台湾研修がきっかけに

 学校生活を楽しんでいた北之間さんが初めて台湾に興味をもったのは、高1と高2で参加した台湾研修でした。

「現地の大学の寮に泊まって大学の授業を受けたり、台湾の文化に触れたりする研修です。漢字が好きだったこともあり、もともと台湾に興味をもっていました。実際に現地を訪れた時も、気さくで優しい人が多く、僕たち日本人を受け入れてくれる雰囲気を感じ、良い国だと思いました。ただ、当時は留学を考えてはいませんでした」

 北之間さんが台湾留学を考え始めたのは、高校卒業が間近に控える頃だったそうです。

「高3の頃は、大学受験に対するモチベーションが上がらず、何となく行ってみようという意識だけで日本の大学を複数受験しました。そうした思いが出てしまったのか、受験した大学に全て落ちてしまい、どうしようと悩んでいた時に、担任の吉光樹先生から台湾留学を勧められました。当時の僕は浪人をするか、専門学校に行くか、就職をするかと悩んでいたので、先生から台湾留学を提案されて、とても驚いたことを覚えています」

 もともと漢文を得意にしていたことから、中国語にも興味をもっていた北之間さん。吉光先生と相談を重ねるなかで留学を真剣に考え、中原大学を受験することを決意します。

「台湾の大学を受験するにあたり、中国語検定を受けなければならなかったので、週に5日、朝から晩まで中国語を勉強する日々がスタートしました。高校卒業後の4月から9月までの約5カ月間は中国語にどっぷりと浸かった生活をしていました。日本の大学を受験する時は、ただ淡々と試験勉強をこなしていたのですが、中国語検定の勉強は『漢字を学べる』という喜びをもって取り組めたので、あまり苦になりませんでした」

 自分の得意分野が活きる進路と向き合うことができたのは、吉光先生をはじめとする先生方のおかげだったと北之間さんは振り返ります。

「卒業した後にもかかわらず何度も面談をして、僕の背中を押してくださいました。学校からの推薦書も英語で書く必要がありますし、日本の大学への進学と違ってとても手間がかかったと思います。けれど、担任の先生をはじめ多くの先生方が真摯に対応してくださいました。とても感謝しています」

台湾ならではの体験を
通して文化を学ぶ

 現在、北之間さんは中原大学で「応用外国語」を学んでいます。

「留学1年目は『プレメジャープログラム』という、留学生を対象とする中国語と英語を学ぶ学科に入学しました。まだ中国語を始めたばかりの僕には、とてもありがたいプログラムでした。その後、2年生からは、応用外国語学部に入り、主に英語を学んでいます」

 台湾では、勉強はもちろん日々の生活も驚きの連続です。

「留学して一番良かったと感じるのは、やはり日本では体験できないことが体験できたり、台湾の文化を学べたりできること。台湾で生活しているからこそ、日本の良さも再認識することができました」

 留学して気づいた日本の良いところを尋ねると、「やっぱり食事」と北之間さんは笑顔で教えてくれました。

「台湾の食事は日本人に合いますし、日本のお店もたくさんありますが、やはり日本で食べる日本食はおいしいですね」

 大学卒業後は、「中国語と英語を活かせる仕事に就きたい」と話す北之間さん。

「日本と台湾をつなぐ仕事ができたらいいなと思っています。僕は中高時代から特別に勉強ができたわけでもないですし、いわゆるエリートでもありません。成城の先生方はそんな僕にも多様な進路を示し、たくさんのサポートをしてくださいました。中高時代に充実した学校生活を送れたことで、大きく成長できたと思います」

説明会や文化祭に参加し、中学受験を真剣に考えるようになったという北之間さんの当時の写真です説明会や文化祭に参加し、中学受験を真剣に考えるようになったという北之間さん。在校生の話を聞き、成城に興味をもつようになりました。
文化祭の様子の写真です「男子校ということもあり、どの行事も大盛り上がりでした。文化祭もその一つ。そうした行事を通じてクラスメートとの絆も強まりました」
恩師からの応援メッセージ
成長していることを自信にして
今後の人生に活かしてほしい
北之間さんが高3時に担任を務めた吉光先生の写真です北之間さんが高3時に担任を務めた吉光先生。

 北之間さんが日本の大学受験で残念な結果になった直後から繰り返し面談を行い、「北之間さんが望む真の進路」へ導けたことが一番心に残っています。私としては、彼が本校の台湾グローバルリーダー研修に2年連続で参加していたことから、台湾の学校への進学も向いているのでは、と見込んでいました。ですから話し合いのなかで、「台湾」という言葉が出てきた際には、「ここだ!」と強く働きかけました。今、ほかの同級生にはできないような経験を積んでいると思います。ぜひその経験から学び、成長していることを自信にして、今後の人生に活かしてください!(国語科/吉光樹先生)

進学通信 2024年9月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ