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私立中高進学通信

2024年9月号

卒業生が語る私の成長Story

森村学園中等部

新しい働き方やビジネス環境を
社会に向けて提案していきたい

立教大学 コミュニティ福祉学部 コミュニティ政策学科4年
大抜 晴夏さん

「教育実習では、母校の高校生たちに地理・歴史・公民を教えています。
自分が教壇に立つ側になって改めて恩師の先生方がどれだけ授業の準備をし、
ていねいに教えてくださっていたかに気づかされました」

建学の精神『独立自営』のもと、『正直・親切・勤勉』を校訓とする同校。そんな同校で「チャンスをつかむ」を座右の銘として学び、教育実習生という立場で母校に戻ってきた大抜晴夏さんにお話を聞きました。

生徒会執行部の役員として
『みずき祭』の運営に携わる
インタビューに応える大抜さんの写真です「目の前にあるチャンスをすべて大切にして、チャレンジするように心がけてきました」と話す大抜さん。穏やかな口調でありながら、力強さが感じられます。

 大抜さんは父親の仕事の関係で、小3からシンガポールで暮らしていました。学んでいたのは日本人学校でしたが、英語の授業が多く、英語力を伸ばしていきました。小6で帰国する頃には英検準2級に合格したそうです。

「シンガポールでは学習塾に通っていました。その塾を立ち上げた先生が森村学園の出身だったのです。この学校の魅力を何度も話してくださっていたことから森村学園に興味をもち、ここで学びたいと思い、帰国生入試で受験することにしました」

 同校に入学した大抜さんは中学で管弦楽部、続いてテニス部に入部。高校では生徒会執行部の役員に立候補し、書記を2年間務めました。

「毎年9月に、文化祭の『みずき祭』が開催されます。私は中2の時に『みずき祭』のパンフレットの表紙をデザインさせてもらいました。それをきっかけに役員を務める先輩方と親しくさせていただき、『みずき祭』の運営に広く関わりたいと思い、執行部に立候補しました。生徒会執行部役員の仕事は、主に『みずき祭』の実行委員をまとめたり、企画団体の代表から内容をヒアリングしてアドバイスをしたりすることでした。また、『みずき祭』のスタッフも募集するため、そのまとめ役も担いました」

 高1では『みずき祭』を運営する仕事に楽しさを感じていた大抜さん。しかし、役員の最高学年である高2では後輩に仕事を振り分けることの難しさを痛感したと振り返ります。また、『みずき祭』では、どのクラスの誰がどの団体に所属して、どの企画に参加するのかなどの名簿が数種類必要でした。そこでPCに精通していた大抜さんは、表計算ソフトのExcelを活用した名簿づくりの簡略化を進めました。作業の大幅な効率化は、役員や実行委員に喜ばれました。こうした経験は、大抜さんの大学生活や就職にも大いに活かされることになります。

建築や街づくり
環境について研究

 大抜さんが進学先に選んだのは、立教大学のコミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科でした。

「私が昔から通っていた図書館は私が中学生の頃にリニューアルされて、複合施設に生まれ変わりました。ホールやラウンジ、コーヒーショップもあり、幅広い年齢層の方々で賑わう空間になりました。
 これを目にした私は、一つの公共施設が変わるだけで人々の暮らしも大きく変わることを知り、大学で建築や街づくり、環境について学びたいと思ったのです。大学について調べるなかで、立教大学のこの学科なら、こうした分野を研究できるとわかり、一般選抜で受験することにしました」

 立教大学では全学部の入試に英検を利用できます。大抜さんは早期に英検準1級を取得していたため、国語と世界史の勉強に力を注ぐことができました。なかでも高2と高3で世界史を習った江釣子真一先生の影響から、世界史を夢中で勉強したそうです。

「江釣子先生は教科書には書かれていないエピソードや、先生が歴史の舞台を実際に訪れた時の感想、歴史上の人物の名言などを織り交ぜながら、授業を進めてくださったのです。ドキュメンタリー番組や映画などをもとに作られた動画も生徒の好奇心を引き出すもので、とても楽しく視聴していました。このように学んだことを自分の目で確かめたくて、私は大学2年生の時に北欧やドイツ、ポーランドのアウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所の跡を訪問しました。
 教育実習で自分が生徒に歴史を教える立場になって、江釣子先生にますます尊敬の念を抱きました」

大学ではサークル長や
学園祭の実行委員に

 大抜さんが現在所属しているのは、権 安理準教授のゼミです。権ゼミの研究テーマは公共デザインで、「空間のリノベーションを通して街、社会を変える」「シェアで新たなライフスタイルをつくり、社会を変える」です。権准教授監修のもと、大抜さんたちゼミ生はスポーツシューズメーカーである『ニューバランス』とのタイアップにて、雑誌『東京環状―Z世代の“まち環り”―』を完成させています。

 また、大抜さんは写真サークル『シャッターズ』のサークル長を、さらに立教大学新座キャンパス学園祭の実行委員も務めました。

「実行委員のメンバーは300人ほどです。この大所帯をまとめるにあたって、『みずき祭』の運営を通して培ったリーダーシップやマネジメント力が大いに役立ちました」

 また、大抜さんはグラフィックデザインソフトの Illustratorを用いて、立教大学の学園祭パンフレットの表紙をデザインしました。こうしたPCスキルも活かして、大抜さんは2社から内定を得ました。職種はSE(システムエンジニア)です。

「PCがあれば、どこでも仕事ができる時代です。私はSEとして、新しい働き方やビジネス環境を社会に向けて提案できたらと思っています。教員免許は、チームワークや上司になって社員に仕事を教える際に必ず活かされると考えています」

左と中央が立教大学新座キャンパス学園祭のパンフレット、右が『みずき祭』のパンフレットの写真です

左と中央が立教大学新座キャンパス学園祭のパンフレット、
右が『みずき祭』のパンフレット。いずれも大抜さんがデザインを手がけました。

恩師からの応援メッセージ
どんな世界になっても、やりがいを
見つけて歩んでくれるはず
世界史談議に花を咲かせる江釣子先生(写真左)と大抜さんのツーショット写真です世界史談議に花を咲かせる江釣子先生(写真左)と大抜さん。

 私は大抜さんが高2と高3の時に世界史を担当しました。大抜さんは世界史はもちろん、生徒会執行部の仕事も非常に頑張っていました。自分なりの価値観を持ち、自分のペースで勉強するタイプでもありました。教育実習でも、自分の意見を大切に、さまざまなことに思いを巡らせながら、真剣に生徒と向き合っていました。大抜さんの世代は、これから正解のない時代を生き抜いていくことになるでしょう。どんな世界になっても、大抜さんならやりがいを見つけながら歩んでいってくれると期待しています。(社会科/江釣子真一先生)

進学通信 2024年9月号
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