Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2024年9月号

進化する高大連携

宝仙学園順天堂大学系属理数インター中学校

順天堂大学の系属校に!
『医学進学コース』
新たに設立予定

春休みには順天堂大学医学部キャンパスツアーを実施。約20名の生徒が参加し、大学の最新設備などを見学しました。

春休みには順天堂大学医学部キャンパスツアーを実施。
約20名の生徒が参加し、大学の最新設備などを見学しました。

2024年度から順天堂大学の系属校となり、医学部の内部進学枠も設けられました。

順天堂大学医学部への
内部進学枠を獲得

『知的で開放的な広場』をコンセプトに、物事を論理的に考える「理数的思考力」、心と心を通わせる「コミュニケーション能力」、自分の考えをより多くの人に届ける「プレゼンテーション能力」の育成をめざす同校。2007年に中高一貫教育を行う『共学部理数インター』を新設し、学校改革にも力を入れています。

 その一環として、2023年5月には順天堂大学と高大連携協定を結び、交流活動を行ってきました。さらに2024年3月、共学部理数インターは順天堂大学の系属校となり、新たな一歩を踏み出すことになりました。大学と同じ学校法人が運営する「附属校」とは異なり、「系属校」は運営母体が異なります。つまり、運営は独立した状態を保ちつつ、学校同士がより深い関係性を結ぶことになったのです。その背景について、校長の富士晴英先生は次のように話します。

「順天堂大学の学是は『仁』、つまり他者を思いやる慈愛の心です。理念として常に高い目標へ向けて努力を続ける『不断前進』と、学風『三無主義』を掲げ、出身校、国籍、性別の区別なく、優秀な人材に活躍の機会を与えています。これは、『生徒の個性を尊重し、多様性を肯定しながらイノベーティブな人材を育てる』という本校の方針と相通じるものがあり、このたび順天堂大学から系属校の話をいただき、協定を結ぶことにしました」

 それに伴い、順天堂大学医学部への内部進学枠が数名程度設けられることになりました。

「本校では毎年10名近い生徒が医学部を受験しています。彼らの努力を後押ししたいという思いから、内部進学枠を設けました。選考枠に入るには確かな学力をつけ、共通テストでも優秀な成績を収めることが条件です。面接には、順天堂大学の先生にも加わっていただく予定です」

医学部をめざす生徒を
対象とするコースを新設

 2025年度からは、中高それぞれに『医学進学コース』も新設されます。順天堂大学に限らず、医学部への進学をめざす生徒が対象です。

「中学では25名の定員を予定していますが、このコースの生徒を1クラスにまとめると、人間関係が狭まってしまいます。そのため、ほかのコースと同じクラスにしつつ、数学と理科では取り出し授業を行おうと考えています。医学部受験には高い学力レベルが求められるため、学びのスピード、深さ共に充実させていきたいです」

 また、『医学進学コース』以外で入学した生徒であっても、中2以降に同コースに編入するチャンスが与えられます。

「中学入学時に『医師になりたい』という明確な目標をもっていなくても、徐々に理数系が好きになり、人間的な成長を経て、最終的に医学部をめざす生徒もいるはずです。年度を追うごとにそういった生徒が同コースに加わり、徐々に人数が増えていくことになるでしょう」

 今後は、順天堂大学との連携講座や医学部卒業生との交流も検討しているとのこと。また、2023年4月に開設された同学薬学部との連携も深めていく予定です。生徒の挑戦を後押しする自由な学びの場は維持しつつ、医学部志望の生徒に対してさらに門戸を広げた同校。今後の動向から目が離せません。

協定調印をした順天堂大学 新井一学長(当時)と宝仙学園 富士晴英校長。2024年度から順天堂大学の系属校に。まずは医学部との連携を深め、今後は交流する学部を増やしていきます。協定調印をした順天堂大学 新井一学長(当時)と宝仙学園 富士晴英校長。2024年度から順天堂大学の系属校に。まずは医学部との連携を深め、今後は交流する学部を増やしていきます。
内部進学枠の新設だけでなく、医学部教授による講演、卒業生との交流会など、さまざまな教育連携を行っています。内部進学枠の新設だけでなく、医学部教授による講演、卒業生との交流会など、さまざまな教育連携を行っています。
中学入試区分がさらに多様に!

 多様な生徒を受け入れるため、「日本一入試方法の多い学校」となった同校。
2025年度から、新たに『医学進学入試』が加わります。


2科・4科型

  • 2科入試・4科入試
  • 新4科特別総合入試 (国語・算数・理科・社会で共通の総合問題の入試)
  • 医学進学入試

算数・理科

※算数・理科の合計点で合否を判定。
算数・理科が合格水準に達しない場合でも、作文または英語資格の加点により基準点を超えれば合格となる。
『医学進学コース』の基準点に達しなくても、本科の合格水準に達していればスライド合格できる。


適性検査型

  • 適性検査入試

新タイプ型

  • リベラルアーツ入試 (日本語リスニング+書類に基づくプレゼンテーション面接試験)
  • AAA(世界水準)入試 (リベラルアーツ入試+全国レベルの実績を証明する書類)
  • グローバル入試 (日本語リスニング+英語プレゼンテーション)
  • 読書プレゼン入試 (日本語リスニング+読書プレゼンテーション)
  • オピニオン入試 (日本語リスニング+テーマに基づくプレゼンテーション)
  • 入試「理数インター」(日本語リスニング+教科「理数インター」)

英語型

  • 英語AL (日本語リスニング+英語。英検3級以上対象)
  • 国際生入試 (日本語リスニング+英語。国内インターナショナルスクールの在籍者対象)

帰国生入試

  • 世界現地入試(シンガポール・北米居住者対象)
  • 世界オンライン入試(海外居住者対象)
  • 帰国生日本入試:選択2科型(英語+算数、または国語+算数)
  • 帰国生日本入試:グローバル型(日本語リスニング+英語面接+日本語面接)
校長先生からのメッセージ
高大連携によって
めざす将来像がより具体的に
校長/富士晴英先生校長/富士晴英先生

 本校は、2028年に創立100周年を迎えます。記念事業として新校舎の建設を進めていますが、今後はハードだけでなくソフト、つまり教育内容のさらなる改革も進めていきたいと考えています。その第一歩が『医学進学コース』の設立です。

 本校がめざすのは、学校生活を通じて一人ひとりが自己ベストを更新し、自分らしい将来像を描くことです。そのためにも、自分の思いを自分自身の言葉で表現してほしい。例えば医師を志すのなら、何のためにめざし、どんな医師になりたいのか、その思いを表現できるようになってほしいと願っています。順天堂大学と深く連携することで、職業観や問題意識をより具体化できるのではないかと期待しています。

進学通信 2024年9月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ