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私立中高進学通信

2024年9月号

今こそ心の教育

光塩女子学院中等科

人は“かけがえのない存在である”
ことを全ての学校生活において学ぶ

1931年、べリス・メリセス宣教修道女会のマドレ・マルガリタによって創立された光塩女子学院。正面玄関のステンドグラスの前で、左から齋地先生、重岡先生、松村先生。

1931年、べリス・メリセス宣教修道女会のマドレ・マルガリタによって創立された光塩女子学院。
正面玄関のステンドグラスの前で、左から齋地先生、重岡先生、松村先生。

生徒の心を育む
倫理、探究活動、特別講座
倫理科主任/松村真平先生倫理科主任/松村真平先生

 校名が「世の光、地の塩」という聖書の言葉に由来する同校。世の中になくてはならない光と塩のように、人は誰もが“かけがえのない存在”であるというカトリックの精神に基づいた教育を行っています。

「本校では中学の倫理の授業に力を入れています。中1では“自分との出会い”をテーマに、建学の精神である『世の光、地の塩』の言葉の意味を学びながら、コラージュ手法を用いて内的な自画像を作成して自己を見つめます。
 中2のテーマは“自分と他者との関わり”です。イエス・キリストの思想を学びながら、現代社会で自分と他者がどのように関わっていくのかを学習します。中3では“社会のなかでの自分”をテーマに、社会問題を研究したうえで、自分に与えられた使命とは何かを考えます」(倫理科主任/松村真平先生)

「総合的な学習・探究の時間」はもちろん、各教科の授業でも探究活動を取り入れてあらゆる考察を深めています。

社会科・教頭/重岡道子先生社会科・教頭/重岡道子先生

「中1で発表のスキルを習得し、中2では好きなテーマを選んでプレゼンテーションを行い、自分の興味・関心を発見する『探究チャレンジ』に挑みます。中3では『卒業探究ポスターセッション』において、保護者や下級生に探究活動の成果を披露すると同時に、高校での深い学びにつなげていきます。昨年は、『トイレは世界を変えられるのか』『なぜリンゴは赤いのか』など、生活のなかで感じる疑問をテーマに、ユニークな探究が披露されました。探究活動を通して生徒たちは自分なりに問いを立て、人生や自己、社会について考えていきます」(教頭/重岡道子先生)

 カトリックの精神に基づく広い視野を得た生徒たちは、大学受験を控える高3になっても、受験だけではない心豊かな学校生活を送っています。

「本校の特別講座を通じてNPO法人『せいぼじゃぱん』に参加して、アフリカ南東部のマラウイに住む子どもたちを支援する活動に勤しんだり、チャリティイベントへ積極的に参加したりする高3生もいます。受験勉強も大事ですが、人としての本質的な活動に力を入れている生徒たちの姿は、倫理の授業や探究活動を通して心を育んだ成果だと実感しています」(教頭/齋地彩先生)

他者との関わりのなかで
自分を輝かせるすべを学ぶ
英語科・教頭/齋地彩先生英語科・教頭/齋地彩先生

 創立当初から続く共同担任制も、生徒たちの心の成長に一役買っています。

「本校では、学年全体を、担当教科・年齢・性別も多様な6名の教員で受け持つ共同担任制をとっています。学期ごとにローテーションして1クラスを受け持つ事務担任はいますが、朝終礼に立ち会う教員は日替わりですし、面談も生徒一人ひとりに細やかなフォローができるよう6名で分担して行います。共同担任制により学年団の教員内で生徒の情報を共有でき、多角的な視点から生徒を見つめることができます。生徒も複数の教員と交流することによって、良好な人間関係の築き方を学ぶことができます」(齋地先生)

「共同担任制では、若手教員もベテランのサポートを受けて教員として成長できますし、チームとして互いの足りない部分を補い合うことができます。また、教員同士が互いに協力し合う姿を生徒たちが日常的に目にすることは、他者との関わりを学ぶうえでも好影響をもたらしています」(松村先生)

「例えば生徒同士でちょっとした問題が起きた際は、生徒一人ひとりの主張をそれぞれ別の教員がヒアリングします。個々に対処することによって、生徒に『先生が自分を大切にしてくれている』と心強さを感じてもらえますし、トラブルも迅速に解決できることが多いのです。話しやすい教員に悩みを相談したり、教わりたい教員に質問をしたりと、頼れる『私の担任』がいるのも、生徒たちにとって安心材料になると思います」(重岡先生)

 学校生活の全てにおいてカトリックの精神が息づいている同校。

「『世の光、地の塩』という本校の理念は、『ありのままのあなたが素晴らしい』ことも表現していると生徒たちに伝えています。中高6年間でこの言葉を胸に刻み、自分を大切にしつつ、卒業後も自分の使命を果たしていってほしいと願っています」 (齋地先生)

「勉強は競争社会を勝ち抜くために行うものではないと、全ての教員が共通認識をもっています。世界は互いを慈しみ合う関係によって成り立つべきですし、そのなかで生徒自身が役に立てる目標を見つけ、輝く人生を歩んでほしいと思います」(重岡先生)

中学の学びの集大成として実施される「卒業探究ポスターセッション」。
生徒たちは好きなテーマを題材に探究し、その成果を発表することで、社会における自分の使命を発見します。

「世の光、地の塩」の精神を、体験的に学ぶ倫理の授業。生徒たちの教養や人間性を高め、自己と他者を尊重する自己肯定感が育まれます。「世の光、地の塩」の精神を、体験的に学ぶ倫理の授業。生徒たちの教養や人間性を高め、自己と他者を尊重する自己肯定感が育まれます。
毎日の朝礼・終礼でのお祈り、週に一度の聖書朝礼、ほかにも倫理の授業、各学期の始業ミサ・終業ミサ・クリスマス会などでカトリックの精神に触れていきます。毎日の朝礼・終礼でのお祈り、週に一度の聖書朝礼、ほかにも倫理の授業、各学期の始業ミサ・終業ミサ・クリスマス会などでカトリックの精神に触れていきます。
委員会である宗教部やボランティア部を中心に、募金・物資援助や施設訪問を企画しています。また、特別講座を通じて国際NPOの活動に参加し、アフリカ南東部に位置するマラウイの子どもたちを支援する活動に励む生徒もいます。写真は有志生徒によるウクライナ支援街頭募金。委員会である宗教部やボランティア部を中心に、募金・物資援助や施設訪問を企画しています。また、特別講座を通じて国際NPOの活動に参加し、アフリカ南東部に位置するマラウイの子どもたちを支援する活動に励む生徒もいます。写真は有志生徒によるウクライナ支援街頭募金。
進学通信 2024年9月号
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