Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2024年9月号

卒業生が語る私の成長Story

淑徳中学校

学び続けることの価値や
喜びを実感した中高時代

みずほ信託銀行株式会社
福永 康輝さん

『克己心』。自身を「負けず嫌い」と表現し、
「自分に打ち克つ心をもちたい」と話す福永さんが、中高時代から座右の銘としている言葉です。

同校を卒業後、東京大学・大学院で研究やサークル活動に打ち込み、「そこで培った数学の知識を社会に還元したい」と、数学を活かせる専門職に就職。2024年春から新社会人となった福永さんに、中高時代について話を聞きました。

“好き”を追い求める心を
大切にしてほしい
インタビューに応える福永さんの写真です「素晴らしい先生方から、多くのことを学びました」と話す福永さん。

 中高時代はハイレベルな学習に取り組む「スーパー特進東大選抜コース」に所属し、見事東京大学に合格して進学。数学を専門にして同大学・大学院まで進んだ福永さんは「学ぶことが好き」と話します。中学受験を決めたきっかけも、「もっと知りたい」という強い興味・関心からでした。

「周りの友人が塾に通い始め、『どんなことを勉強しているんだろう?』と気になっていました。特に得意な算数についてはいっそう興味が湧きました。そこで、小6の4月から塾に通い始め、中学受験を経て淑徳に入学しました。
 実際に入学してみると、先生方との距離が近く、すぐに楽しいと感じることができました。特に数学の授業は、発展的な内容や数学に関連する興味深い話があり、とても楽しかったです。そのおかげで数学がますます好きになりました。また、理科の授業も毎週実験があり、とても興味深いものでした。さらに、英語の授業も非常に充実していて、ネイティブの先生から直接教わり、帰国生もいる環境で、必要な英語力が自ずと身につき、中3ではオーストラリアでのホームステイも経験しました。このような経験の数々に心から感謝しています」

 福永さんは中高を通して成績が良く、「東大に行けたらいいな」と漠然と思っていたそうです。

「僕は負けず嫌いで、定期テストで1位をめざして勉強をしてきました。とはいえ、毎日のように猛勉強をしていたわけではありません。ゲームも大好きだったので、勉強の時間としっかり分けてメリハリをつけていました。大学受験に向けて特別にギアを変えたり予備校に通ったりせず、中高6年間を通して学校の課題と授業を中心に力をつけていきました。わからないことはその日のうちに先生に質問し、課題に真摯に取り組むことで、十分に学力を身につけることができました。
『学校内予備校』も大いに活用し、受験に特化した授業やチューターが常駐する『質問ルーム』を利用していました」

 福永さん自身も、この春社会人になる直前まで『学校内予備校』で講師やチューターを担当していたそうです。勉強を指導する一方で、受験生に対して「自分の好きなことを追い求める心を大切にしてほしい」という思いを伝えていたと話します。

「受験生にこんなことを言うと怒られてしまうかもしれませんが、例えばゲームであっても、自分の好きなことであれば大切にしてほしいのです。『ゲームを諦めて勉強をする』のではなく、『ゲームをするためにやるべきことをしっかりやる』という意識をもってほしいと思います。僕自身、中学受験や大学受験の際に、好きなゲームに打ち込む時間と勉強の時間をうまく使い分けることで、効率的に集中して取り組むことができました。社会人になった今も資格の勉強をしていますが、週に1日は勉強しない日を決めるなど、メリハリをつけて取り組んでいます」

中高時代の経験が
大学での活動につながる

 中高時代から苦手教科は特になく、勉強は得意だったという福永さん。東大では好きな数学を中心にさまざまな分野を学び、大学院まで進みました。そんな福永さんに「苦手なことはなかったのですか?」と尋ねると、少し恥ずかしそうに「人前で話すこと」と答えます。この苦手意識を克服できたのは、大学・大学院時代に取り組んだサークル活動のおかげです。

「『サイエンスコミュニケーションサークル』の活動を通じて、学校や地域のイベントでサイエンスショーや出張実験教室を行い、プロジェクトリーダーとして取引先やメンバーと話す機会も多く、貴重な経験を積みました。
 振り返ると、この活動の原点は中高時代にあります。中高6年間、『科学同好会』で学校説明会に訪れる小学生に向けて実験教室を開いたり、文化祭でプラネタリウムの展示を行ってきたりしました。小学生や来場者に喜ばれたり褒められたりする経験が、とてもうれしかったことを覚えています。
 中高時代に裏方として取り組んできた経験が、大学での活動につながり、結果的に自分を大きく成長させてくれたのだと思います」

学ぶことの喜びを
教えてくれた先生方

「淑徳の素晴らしさは先生方です。中高時代の僕たちは身近に接する大人から、物事の取り組み方や思いやりなどを学ぶため、先生方の影響力は大きいと思います。そのような意味で、人として尊敬できる先生方が多いこの学校の環境は、とても素晴らしいと思います。
 私は理系のクラスでしたが、『理系なのになぜ古典を勉強するのか』といった考えはもたず、文系の科目も手を抜かずに取り組みました。それは先生方から『この勉強はこんなことに役立つ』という視点ではなく、勉強そのものの価値を教えていただいたからです。
 勉強は生涯続くものです。どんな職業に就いていても、あるいは就いていなくても、勉強を続けることは大切です。学校でそのことを何度も教えられ、私の頭にしっかりと刻まれています。勉強を“役に立つかどうか”で判断するのではなく、勉強を続けることで知らないものを知る喜びを実感できるようになりました」

恩師からの応援メッセージ
周囲を和ませる心優しい人
担任として中高6年間、福永さんを見守ってきた河井先生と福永さんの写真です担任として中高6年間、福永さんを見守ってきた河井先生(写真右)と。

 福永さんは、優れた成績をおごることなく、とても謙虚な生徒でした。心優しい面もあり、クラス内に困った生徒がいると手を差し伸べたり、進んで勉強を教えたりしている姿をよく見かけました。周囲に流されず、かといって仲間を決して見捨てない、思いやりあふれた温かい人柄だと思います。周囲を和ませる人として、社会人になっても活躍してほしいです。(総務部長・社会科/河井博臣先生)

進学通信 2024年9月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ