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私立中高進学通信

2024年9月号

進化する高大連携

桐朋女子中学校

東京慈恵会医科大学と新たに連携
医学の学びにも触れ
「やりたいこと」を見つける

同校生徒と桐朋高校の生徒を対象にした、慈恵医科大の研究室訪問の様子。少人数で、きめ細かな説明を受けられるのが魅力です。「生徒は入試に向けてのアドバイスなどもいただいていました」(輿水先生)

同校生徒と桐朋高校の生徒を対象にした、慈恵医科大の研究室訪問の様子。
少人数で、きめ細かな説明を受けられるのが魅力です。
「生徒は入試に向けてのアドバイスなどもいただいていました」(輿水先生)

4つの大学との連携に続き、新たに東京慈恵会医科大学とも高大連携協定を結んだ同校。
その取り組みの内容や、高大連携講座を進路に役立てているという生徒の声を聞きました。

ビジョンに共感する
5大学と高大連携
進路指導部主任・数学科/輿水祐子先生進路指導部主任・数学科/輿水祐子先生

 個性を伸ばし、自ら主体的に取り組む力を育み、経験の場を数多く用意し、本物に触れる教育を大切にしている桐朋女子。大学での教育を体験し、進路選択の一助となるように、東京女子大学、日本女子大学、電気通信大学、津田塾大学と高大連携を結んできました。

「めざすビジョンに共感ができる大学とのみ高大連携協定を締結しています」と進路指導部主任の輿水祐子先生は話します。

 東京女子大学では、高1生の全員がキャンパスを訪問し、高2生・高3生は、同大学の出張講義を聴講しました。日本女子大学では、同校の生徒が大学1年生の教養科目をオンデマンドで受講するプログラムを展開しています。

 電気通信大学とは、高2の物理の授業で連携。同大教授が授業を担当するほか、生徒が同大の研究室を訪問しています。

「2024年3月に高大連携協定を結んだ津田塾大学とも、今後は生徒のキャリアにつながるプログラムを展開していく予定です」

 いずれの高大連携プログラムも、生徒にとって大学の授業を経験できる貴重な機会になっています。

 2024年4月には東京慈恵会医科大学(以下、慈恵医科大)と高大連携協定を締結しました。

「慈恵医科大とはこれまでも協働でキャリア教育を展開しており、本校と桐朋高校の生徒を対象に基礎医学の研究室見学を実施してきました。これを今後も継続するとともに、医師・看護師による医学・看護学に関する講義やワークショップの開催など、さらなる取り組みを増やしていく予定です」

連携プログラムを
進路選択に役立てる

 高大連携協定を締結した東京女子大学、日本女子大学、津田塾大学に対し、同校は学校推薦型選抜における特別推薦枠を保持しているほか、そのほかの大学への学校推薦型選抜枠も計800程度を保持するなど、豊富な選択肢を用意しています。

 こうした特別推薦枠もメリットですが、高大連携の一番の目的は、大学の学びを体験し、進路選択に活かすことにあると輿水先生は言います。

「本校では進路指導の方針として、生徒が自分のやりたいことを見つけ、それを実現するうえで最適な大学をめざすことを大切にしています。高大連携プログラムでの体験を通して、『学びたいことが見つかった』『進路が具体的になった』と話す生徒は多く、高大連携が進路選択に大きな役割を果たしていると感じます」

 同校は授業や行事、部活動など、多彩な体験の機会を設けています。医学部から芸術系まで進路は幅広く、生徒がそれぞれの個性を認め合いながら、切磋琢磨を続けています。

「生徒には、さまざまな経験を通して、興味をもてること、やりたいことを見つけてほしいと願っています。行きたい大学に合格できる学力をつけるのも、もちろん本校の役割です。生徒一人ひとりにとって最適な方法は何かを一緒に考えながら、教員をはじめ、保護者や友人、OGが一丸となってサポートしていきます」

解剖学の研究室で、「骨」の標本について説明を受けました。解剖学の研究室で、「骨」の標本について説明を受けました。
最新の研究機器に触れられるのも、生徒にとっては興味深い体験になります。最新の研究機器に触れられるのも、生徒にとっては興味深い体験になります。
同校は2024年3月に、津田塾大学と高大連携に関する協定を締結しました。協定調印をした同校の今野淳一校長(左)と、津田塾大学の髙橋裕子学長(右)。同校は2024年3月に、津田塾大学と高大連携に関する協定を締結しました。協定調印をした同校の今野淳一校長(左)と、津田塾大学の髙橋裕子学長(右)。
生徒インタビュー
学びに触れ、めざす道が決まりました
東京慈恵会医科大学の研究室を訪問
左から佐藤香月さん(高3)、重藤沙希さん(高3)、輿水先生。左から佐藤香月さん(高3)、重藤沙希さん(高3)、輿水先生。

 例年11月に開催される慈恵医科大の研究室訪問。同校と系列の男子校である桐朋と合同で行われています。当日は研究室を訪ね、複数の研究の様子を見学。それぞれの研究内容や面白さについて、教授がていねいに説明し、生徒の興味・関心を引き出します。

 この連携プログラムに、高1・高2と2年連続で参加した佐藤さんと重藤さん。そこで学んだことや進路選択に役立ったことについて聞きました。

――高大連携プログラムに参加したきっかけは?

佐藤香月さん(高3)
慈恵医科大の研究室がすごいと噂に聞いていたので、実際に見てみたいと思い、また医学部にも興味があったので参加しました。1年目のプログラムがとても良かったので、2年目も続けて体験しました。

重藤沙希さん(高3)
私はもともと医師をめざしていたので、医学部を見学してみたいと思ったことがきっかけです。幼い頃に見た医療系ドラマの影響や、自分が病気になって医師の先生にお世話になった経験から、医師への憧れをもつようになりました。

――プログラムでは、どんなことが印象に残りましたか?

佐藤さん
ゲノム解析、生理学、解剖学など、大学内のさまざまな研究室を訪問し、学生の方が実際に研究する様子を見せていただいたのですが、どれも興味深くて、面白かったです。

遺伝子組み換えで目が光るネズミや染色した動物の透明標本、最先端の研究機器など、普段目にする機会がないものに触れ、研究にますます興味が湧きました。

重藤さん
私は特に法医学に興味をもっていて、当日にその話をしたところ、別途時間を設けて法医学の模擬講座の動画を見せていただきました。慈恵医科大に入学するためにはどんな勉強をしていく必要があるのかなど、具体的な相談ができたのも良かったです。

――体験を通して、進路や将来の目標に変化はありましたか。

重藤さん
プログラムに参加するまでは、医学部に行きたいという漠然とした思いはあったものの、志望校は明確に決まっていませんでした。2年連続で参加し、先生方やOGの方からいろいろなお話を聞くうちに学びの内容に引かれ、慈恵医科大に行きたいと思うようになりました。今の第一志望は慈恵医科大です。

佐藤さん
当初は進路を決めかねていたのですが、研究の面白さに触れたことで、「大学では研究に熱中したい」とめざす目標が明確になりました。勉強へのモチベーションも上がり、今は理工学部への進学をめざして頑張っています。

――今後の目標を教えてください。

重藤さん
まずは医学部に合格して、6年間全力で法医学を勉強し、いずれは海外に行きたいと思っています。

佐藤さん
やりたい研究を見つけ、大学、大学院と続けていきたいです。私もゆくゆくは海外に挑戦し、最先端の研究や多彩な文化に触れることが目標です。

進学通信 2024年9月号
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