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私立中高進学通信

2024年9月号

私たち、僕たちが大好きな先生

富士見丘中学校

生徒がフィールドを世界へ
広げられるようにサポート

英語科 長尾 海(ながお うみ)先生 英語科教員。私立大学の英文科を卒業後、大学院では教育学研究科に進学。2019年度に同校に着任。現在は高1のクラス担任、ESS部の顧問を務める。

英語科 長尾 海(ながお うみ)先生
英語科教員。私立大学の英文科を卒業後、大学院では教育学研究科に進学。2019年度に同校に着任。
現在は高1のクラス担任、ESS部の顧問を務める。

「優しくて生徒思い」「明るくて授業が面白い」「ネイティブレベルの英語力に憧れる」と生徒の人気を集める英語科の長尾海先生に、教員になったきっかけや、授業の工夫について伺いました。

生徒の成長に関われることが
大きな喜びです

――教員になりたいと思ったのはいつ頃ですか?

 両親が教員のため、教員という職業は身近ではあったものの、大学の英文科に進学した頃にめざしていたのは外交官でした。その夢が変わったきっかけは、開発途上国ネパールとの出会いでした。

 高校時代にカナダとアメリカへ留学していたので、大学入学後はたくさんの国を訪れて現地の人と関わりたいと考えていました。そこで、現地の人との交流を目的とするサークルに参加し、1カ月間ネパールの山村に滞在する機会に恵まれました。水道も電気も通っていない、電波も届かない山村での暮らしは初めてのことばかり。笑顔にあふれ、人と人との絆を大切にする山村の暮らしに魅力を感じる一方で、学校に通いたくても通えない子どもたちの現状も知りました。そんな子どもたちをサポートするNGOを立ち上げて活動を続けるうちに、どこの国に生まれてもきちんと教育が受けられて、将来に希望をもてるような環境を作ることに尽力したいと考えるようになり、大学院は教育学研究科に進学しました。そして、日本の子どもたちにも、ネパールの現状や、自分が経験したこと、世界ではいろいろな問題が起こっている実情を知ってもらいたいと思い、教員をめざすことにしたのです。

――富士見丘の教員を志望した理由を教えてください。

 本校の英語教育がめざすのは、世界中の人々と積極的にコミュニケーションがとれる力を養うことです。また、探究学習にも力を入れ、中高大連携でアクティブラーニング型の学びを行っています。そのような環境にある富士見丘で教員になれば、生徒の視野をさまざまな国や地域に向けることができると考えたのが大きな理由です。教員になって5年目ですが、本校で生徒の成長に関わることができて、本当に良かったと感じています。

 昨年度は、顧問を務めるESS部で、ネパールの学校と年間を通じてオンラインで交流しました。生徒たちがICTを駆使しつつお互いの国の文化やそれぞれのバックグラウンドを知り、英語でコミュニケーションを深めていく姿に、一つ夢がかなったと感無量でした。

 また、本校では探究学習の集大成として、高2で「グローバルスタディ演習」を履修することができます。「グローバルスタディ演習」では、「海洋と地域経済(グアムフィールドワーク)」「環境とライフスタイル(マレーシアフィールドワーク)」「災害と都市生活(台湾フィールドワーク)」というテーマ・海外フィールドワークの中から、生徒が自らの興味・関心に基づいていずれかを選択し、高大連携によるプロジェクト学習に挑みます。私が「グローバルスタディ演習」の指導を担当した時はコロナ禍で、海外フィールドワークには行けなかったのですが、生徒たちはモチベーションを落とすことなく、それぞれの課題に取り組みました。あるグループは、ベトナムから日本に働きに来ている人が多いことに着目し、その労働環境改善のために、ベトナムの人たちが自分の労働環境が適切なものかを確認できるチェックリストを作るアイデアを出しました。労働条件に詳しい専門家や、ベトナム人を雇用する企業に取材したり、項目を何度も作り直したりしながら、ベトナム語のチェックリストを完成させました。自分たちが設定した課題に対し、解決に向けて行動する姿は、とても素晴らしかったです。年度末に行う課題研究発表会で英語でのプレゼンテーションを終えた生徒たちの達成感に満ちた顔は忘れられません。

 このように本校には、自分にはこんなことを成し遂げる力があった、この分野なら頑張れるという気づきを生徒に与える取り組みが多いのです。学校推薦型選抜や総合型選抜で、希望する大学への進学をかなえる生徒が多い理由の一つだと思います。

世界をフィールドにできる
英語力を身につけてほしい

――授業の工夫を教えてください。

 本年度は、中学では「英語特別コース」、高校では「アドバンストコース」という英語の習熟度が高い生徒の授業を担当しています。

 本校の授業の特徴は英語でプレゼンテーションをする機会が多いことです。そこで、中1生はまずショートスピーチをクラスメートと2人で発表し合い、自信がついたらクラスの前に出て発表するというように、スモールステップで足場をしっかり固めることを心がけています。

 高校では、大学受験を見据えて文法や読解に取り組みながら、生徒が自分の意見をもち、発表できるように授業展開を工夫しています。海外に行くと「あなたはどう思う?」と聞かれることが多いので、生徒が世界をフィールドにして活躍できるよう、ただ英語を学ぶだけではなく、自分の考えを伝える手段としての英語を意識して学んでほしいと願っています。

 これまで高3生を2度受け持ちましたが、海外大学への進学をかなえる生徒も増えています。教員が一丸となって、生徒の成長と進路をサポートする学校なので、ぜひ説明会などに足を運んでみてください。

昨年度担任した現中2生と。生徒たちは「みんなが大好きな先生です」と声を揃えます。昨年度担任した現中2生と。生徒たちは「みんなが大好きな先生です」と声を揃えます。
長尾先生は、授業で生徒の意見を引き出すことを心がけています。長尾先生は、授業で生徒の意見を引き出すことを心がけています。

生徒の声
中2 永井さん中2 永井さん

 中1時の担任が長尾先生でした。とても明るくて、みんなが大好きな先生です。中1が終わる時、みんなで先生に動画を作ってプレゼントしたのですが、先生も動画を準備してくださっていて驚きました。そして、みんなで動画を見て、泣き笑いしながら中1を終えたことが忘れられません。


中2 塚本さん中2 塚本さん

 優しくておしゃれ、そしてネイティブスピーカーのように英語を話す憧れの先生です。英語の授業では、難しいところをわかりやすく、理解できるまでていねいに教えてくださったおかげで、成績が上がりました。文化祭で一緒におばけ屋敷に入ったら、先生が怖がっていたことも良い思い出です。


中2 檜垣さん中2 檜垣さん

 生徒思いの素敵な先生です。対人関係で悩んでいた時も、先生がしっかり話を聞いてくださいました。先生にいただいた的確なアドバイスと、励ましの言葉を大切にしています。授業では、生徒とたくさんコミュニケーションをとり、質問には生徒がわかるまでしっかり答えてくださいます。

進学通信 2024年9月号
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