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私立中高進学通信

2024年9月号

基礎学力の育て方

立正大学付属立正中学校

国・数・英の基礎力を底上げ!
効果的な反復学習を3年間継続し
着実に学力を身につけさせる

左から、国語科・加藤咲佳先生、英語科・入試広報部長の幸智子先生、数学科・石川喜多呂先生。

左から、国語科・加藤咲佳先生、英語科・入試広報部長の幸智子先生、数学科・石川喜多呂先生。

勉強が苦手な生徒の基礎学力も伸ばす! 「個」を大切にする指導で基礎学力を養成する、同校の取り組みを取材しました。

基礎学力向上に欠かせない
「反復」「継続」を重視

 立正大学付属立正では、中1・中2は「基礎学力定着の徹底」、中3・高1は「基礎学力の充実と強化」を主眼に、一人ひとりの可能性を伸ばす指導を展開しています。中学の英語・国語・数学を担当する先生方に、基礎学力の伸ばし方を聞きました。

 英語ではタブレット端末を活用し、教科書を音読する宿題が毎週課されます。

「生徒たちが苦手意識をもちやすい、スピーキングを強化することが目的です。サンプル音源を聞いて音読練習を5回行い、うち3回の音読を録音してタブレット端末から提出してもらいます。この取り組みを中学3年間継続することで確実に上達し、音読が苦手だった生徒もスラスラ読めるようになります」(英語科・入試広報部長/幸智子先生)

 国語では『漢字練習ノート』の宿題を毎週出し、その範囲の中から週2回、漢字テストを実施しています。

「1回目と2回目のテストは、全く同じ範囲から出題しています。1回目で点数が取れなくても、できなかった漢字を練習することで2回目はもっと書けるようになります。2回のテストを行うことで、着実に漢字が定着していると感じます。中1では学習習慣をつけるために合格最低点を設定し、再テストも実施しています」(国語科/加藤咲佳先生)

課題・小テストの両輪で
計算力アップ

 数学では毎週宿題として『週間課題』が出され、土曜日には『計算特訓』の小テストも行われます。

「これまでは小テストのみを実施していましたが、今年度から小テストに合わせて『週間課題』を出すようにしました。開始以降、小テストの平均点が着実にアップし、計算力にも成長が見られます。今後は、間違えた問題を見直すことの重要性もしっかりと伝えていきたいです」(数学科/石川喜多呂先生)

 希望する生徒には、主体的に取り組むことができる『レベル別課題』も用意。簡単な計算問題が中心のレベル1から、応用・発展問題や文章題なども出題されるレベル4まで、生徒が自分に適したレベルを選んで課題に取り組んでいます。

安心感のある校風のもと
のびのびと基礎学力を育む

 同校では、基礎学習を何度も繰り返し、継続することを重視しています。宿題の量自体も決して多くはなく、毎日続けやすい範囲で工夫されています。

「中学3年間、基礎の反復を続けることが、基礎学力の向上と学習習慣の定着につながると考えています。学年の教員全体で協力しながら、声かけやサポートを行っています」(加藤先生)

 先生方の面倒見が良く、アットホームな雰囲気も魅力です。

「一人で行動する生徒がいても周囲から浮かず、多様な個性を受け入れる雰囲気は、本校ならではの特徴です。多様な個性をもつ生徒が共存し、イキイキと生活しています」(石川先生)

 こうした安心感のある校風は、授業の進め方にも反映されています。

「たとえ答えが間違っていても、頭ごなしに否定はしません。日頃から褒めることを大切にして生徒の長所を積極的に探し、またそれを本人に直接伝えて信頼関係を築いておくことで、さまざまな指導についても素直に応じてくれるようになると思うのです」(幸先生)

 発言や質問をしやすい安心感のある授業は、生徒が積極的に学習に向かう意欲を引き出し、学力向上にもつながっていると言えるでしょう。

育成のポイント①
音読の録音提出を
中学3年間、毎週継続

 タブレット端末で行う英語の音読の宿題。生徒は3回分の音読を録音して提出。先生はコメントを添えて返却します。


育成のポイント②
週に2回の漢字テストで
実力アップ

 漢字テストの予定はあらかじめ1カ月分が発表されており、計画を立てて学習ができる仕組みになっています。


育成のポイント③
『週間課題』でトレーニング
小テストで確認

 数学の『週間課題』。計算式を書いたノートを、タブレット端末で撮影して提出します。

発展的な力も養成
プレゼンスキルの基礎力を身につける
『R-PROGRAM』

 同校では、「Research(調べる)」「Read(読み取る)」「Report(表現する)」の3つのスキルを伸ばすプログラム『R-PROGRAM』を6年間継続して実践。その取り組みの一つである『コラムリーディング&スピーチ』は、プレゼンテーションの基礎力を育てる目的で中1から実施されています。

 新聞やネットニュース、小説の一部などを題材に、教員が独自に作成した「問い」に対し、生徒は自分の意見や考えをまとめ、朝のホームルームでスピーチを行います。

「SNSでのいじめ問題など生徒に身近な話題や、社会問題、道徳的な題材を扱うこともあります。3つのスキルを伸ばしながら、さまざまな話題に触れ、自分で考える習慣を身につけてほしいと考えています」(石川先生)

「1人の発表時間は1分間。中1から日常的に繰り返し取り組むことで、発表する力や人前で話す力が自ずと身についていくようです」(加藤先生)

「卒業生から、『大学や社会に出て、プレゼンテーションや人前で話すことに抵抗がなくなったのは、R-PROGRAMのおかげです』という感謝の声をよく聞きます。また、本を読んで感想を記録する『リーディングマラソン(読書ノート)』も実施しています」(幸先生)

毎朝のHRを利用して『コラムリーディング&スピーチ』の発表を行います。毎朝のHRを利用して『コラムリーディング&スピーチ』の発表を行います。
朝日新聞の「天声人語」を題材に「20年後はどんな働き方をしているか」を想像して書く問いにも挑戦。朝日新聞の「天声人語」を題材に「20年後はどんな働き方をしているか」を想像して書く問いにも挑戦。
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