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私立中高進学通信

2024年9月号

基礎学力の育て方

実践学園中学校

自己達成感や学ぶ楽しさで
自主的な学びを引き出す
理系授業も充実

放課後に『ジュニアJ・スクール』を活用して自学自習を定着させ、中学時から多くの生徒が勉強と部活動の両立を実現しています。

放課後に『ジュニアJ・スクール』を活用して自学自習を定着させ、
中学時から多くの生徒が勉強と部活動の両立を実現しています。

「わかった」「できた」の体験を通して学問の楽しさを伝え、生涯を通じて学び続ける姿勢を育む取り組みについて、3名の先生に取材しました。

確かな学力定着のため
自学自習を促すポリシー

 グローバル化やデジタル時代といった潮流にも適応し、主体的にたくましく生き抜く力を育てる実践学園。中高6年間で「確かな学力」と主体性をもって「生きる力」を育むため、『コミュニケーションデザイン教育』『リベラルアーツ&サイエンス教育』『グローバル教育』、そして『学習指導体制』という4つの柱を掲げています。

教頭/野﨑啓太先生教頭/野﨑啓太先生

 教頭の野﨑啓太先生に、同校ならではの基礎学力の育て方について伺いました。

「本校では、学びが楽しさを実感できることを重視したカリキュラムを実践しています。このカリキュラムを通じて、生徒が自ら目標を設定し、計画的に学習を進め、自主的に学ぶ力を育成しています。
 授業では、電子黒板やタブレット端末を活用した参加型の学びを多く提供し、生徒一人ひとりの疑問に寄り添い、学問の楽しさを伝えています。また、家庭学習の習慣化を図るために『自主学習ノート』を導入し、同時に週2~3回小テストなどを行って基礎知識を確認し、自己肯定感を高めるサイクルを構築しています。
 基準点に達しない場合は、本校独自の『J・スクール』で指名制の補習講座を実施するなど、入念なサポートを行っています」

達成感を積み重ね
数学へのやる気が向上
中高一貫コース高校部学年主任・数学科/桑原啓介先生中高一貫コース高校部学年主任・数学科/桑原啓介先生

 同校は理数教育に力を入れ、科学的思考・表現力を育む教育を実践しています。中高一貫コース高校部学年主任・数学科の桑原啓介先生は、中学における取り組みについて、次のように話します。

「学びに向かう姿勢を身につけるために、まずは数学を嫌いにさせないことを重要視しています。そうしたねらいから計算力の向上に力を入れ、日々のトレーニングのなかで成功体験を多く重ねて自信をもたせ、高いモチベーションを維持して学べるようにしています。
 計算は地道な作業ですが、中高の学びのみならず、大学入試に打ち勝つ力の土台になります。そのため、中学の定期考査では毎回計算問題を出題しています。
 生徒が学びやすいよう、授業ではコミュニケーションを大切にしています。小さなところを褒めることから信頼関係が築けるように意識して指導しています。こうした働きかけは、単なる正解を教えること以上に価値があります。特に勉強が苦手な生徒には、教員との信頼関係が不可欠です。放課後に残って課題に取り組むなかで自主性が引き出され、学習習慣の形成につながることもあります。
 テストでは、どこでつまずいたのかを教員と生徒が一緒に確認し、やり直しを通じて理解を深められるよう指導しています。また、定期考査の結果に基づいて習熟度別にクラス分けを行い、生徒一人ひとりに合わせた授業も展開しています。さらに、成績によっては『ジュニアJ・スクール』での必修講座があるため、日頃から生徒は緊張感をもって授業に取り組んでいます」

数学は中1から習熟度に分けて授業を行い、放課後も『ジュニアJ・スクール』を利用することでしっかりと定着を図ります。

数学は中1から習熟度に分けて授業を行い、
放課後も『ジュニアJ・スクール』を利用することでしっかりと定着を図ります。

体験授業や実験で苦手意識をリセット
理科への興味を引き出す
教務部教務課課長・理科主任・探究担当主任/二宮一史先生教務部教務課課長・理科主任・探究担当主任/二宮一史先生

 教務部教務課課長であり、理科主任・探究担当主任を兼任する二宮一史先生は、理科について次のように話します。

「理科の学びでは、まず楽しむことや触れる体験を大切にしています。中学受験で理科を苦手としていた生徒もいますが、体験授業や実験を通じてその苦手意識をリセットし、理科が好きになるきっかけづくりをしています。
 定期テストにも工夫を凝らし、中1では問題集からそのまま出題し、取り組んだ分だけ努力が反映されるようにしています。学力の伸長は、『できるから楽しい』という積み重ねによって実現します。できて楽しいからこそ、生徒は自分の努力を見つめ直せるのです。
 中2からは応用力を求められる問題が増えていきますが、まずは『やればやるほどできる』という感覚を生徒にもたせ、自主的な学びを促すことを大切にしています。また、本校では探究に力を入れていますが、探究の過程で基礎知識の重要性に自ら気づき、主体的に学ぶように導いています。
 基礎学力は、将来どのような進路を選んでも役立ちます。選択肢を狭めないためにも中学からしっかりと身につけ、早いうちに基礎固めをしておくことが大切だと考えています」

中学3年間の学力を支援
学力に自信のない生徒も、さらに学力を伸ばしたい生徒もサポート
『ジュニアJ・スクール』

 中学生が対象の『ジュニアJ・スクール』は、授業と一体化した進学指導教育です。基礎から学び直す指名制と、自分の意志で学べる希望制があり、英数国の3教科で次の3つの講座を実施しています。

基礎講座 日々の授業で基本的内容が定着していない生徒を対象とする指名制の講座です。
標準講座 学習した内容を応用して、さまざまな演習問題に取り組もうとしている生徒を対象とする希望制の講座です。基礎だけでなく演習問題にも多く取り組みます。
発展講座 さらなる学力アップを図る生徒を対象とする希望制の講座です。学習した内容をより深く復習し、発展的な演習問題に自ら取り組みます。
『ジュニアJ・スクール』(中学生対象)及び『J・スクール』(高校生対象)の学習拠点となる『自由学習館』。生徒一人ひとりの学習スタイルに応える「学びの館」として、また「自学自習」の力を養う場として活用されています。

『ジュニアJ・スクール』(中学生対象)及び『J・スクール』(高校生対象)の学習拠点となる『自由学習館』。
生徒一人ひとりの学習スタイルに応える「学びの館」として、
また「自学自習」の力を養う場として活用されています。

理科特別授業や探究体験を提供
多彩なサイエンス教育

 サイエンス教育に力を入れる同校では、教育アドバイザーを務める阿部宏喜東京大学名誉教授による、理科の特別授業が実施されています。中1・中2では体験的な学びを重視し、校舎屋上の『実践の森・農園』での農業体験や野鳥観察、理系フィールドワークを行ったり英語を使って理数を学んだりする『軽井沢サマースクール』などを実施。楽しい体験を通じて理科への興味を引き出し、探究心を育てる機会を提供しています。

阿部宏喜東京大学名誉教授による理科年間教育一覧
対象 内容 備考
中1 東京大学 田無演習林 見学 校外授業
中1 自然教育園(目黒) 校外授業
中1・中2 軽井沢サマースクール(希望者) 校外授業
中1 実践の森 実習 屋上での生物の観察
中3・高1・高2 大学模擬授業 授業 70分講義
中2 マグロとカツオの特別授業 授業 50分講義
中2 葛西臨海水族園 校外授業
『ジュニアJ・スクール』(中学生対象)及び『J・スクール』(高校生対象)の学習拠点となる『自由学習館』。生徒一人ひとりの学習スタイルに応える「学びの館」として、また「自学自習」の力を養う場として活用されています。

生徒の「体験的な環境教育」を実現するため屋上に建設された、『実践の森・農園』。

(この記事は『私立中高進学通信2024年9月号』に掲載しました。)

実践学園中学校  

〒164-0011 東京都中野区中央2-34-2
TEL:03-3371-5268

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