Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立中高進学通信

2021年8月号

THE VOICE 新校長インタビュー

成城中学校

伝統と校風を守りながら
変化に対応した教育を推進

岩本 正 (いわもと・ただし)校長先生
1970年生まれ。神奈川県出身。1993年筑波大学第一学群自然学類物理学専攻卒業。
1995年筑波大学大学院教育研究科修了。
埼玉県の私立男子校で教鞭を執った後、1997年成城中学校・高等学校に理科教諭として着任。
教務主任、副教頭、教頭を歴任し、2021年4月より現職。

吹奏楽部での経験も
教員をめざした理由に
めざす生徒像

校章「三光星」が表す「知・仁・勇」は、儒教における基本的な3つの徳。同校がめざす生徒像は、この「知・仁・勇」を備えた男子リーダーです。

知(深い読みのできる能力)
仁(思いやり)
勇(勇気・決断力)

 大学時代は物理学を専攻し、研究者になる道を模索しながら、大学4年時に教員になることを決意しました。理由はいくつかありますが、その一つとしてあげられるのは、吹奏楽部での活動経験です。

 中学時代から始めた吹奏楽部の活動では、ユーフォニアムを担当しました。高校時代からは指揮者となり、部員を引っ張っていく立場になりました。部活動は大学時代まで続け、何度か関東大会に出場したこともあります。

 そんな私に「教員になって顧問として吹奏楽部にかかわりたい」という夢が生まれたのです。生徒たちに部活動に打ち込む楽しさや素晴らしさを伝え、勉学と部活動を両立させてバランスのとれた人間に成長してほしいとも考えました。

 教員になると決めた私は大学院に進学して、理科の勉強をさらに深め、教育についても専門的に学びました。

「実物」を見せて
生徒の興味をひく授業を

 教員になって成城に着任した際、非常に「自由な雰囲気の学校」という印象をもちました。先生方も生徒たちものびのびとしているのです。

 そんな学校で理科を教えるにあたって、「実物を見せる」ことを私は重視しました。「ばね」や「音叉」など、単元に関するものを授業に持っていくのです。実物や実験を見ることで、生徒は現象をイメージしやすくなり、理解も深まります。さらに、理科への興味もわいてくるでしょう。

 また私は生徒に、「型にとらわれず、自由な発想でものごとに挑戦してほしい」と願っています。そうしたチャレンジ精神を育むために、生徒の発想を否定せず、実現するためのサポート方法を考えます。以前、「先生、明日実験させてください」と、翌日が日曜日でも平気で頼みに来る実験好きな生徒がいました。私はとことんつき合ったものです。

 希望通り吹奏楽部の顧問にもなりました。ただ、すでに楽器の指導をする先生はいたので、私は生徒に混ざって演奏することにし、演奏会にも参加しました。生徒たちは、自然に受け入れてくれました。当時はそんな教員はいませんでしたから、演奏会を見に来た人は驚いたでしょうね(笑)。

独自授業で
「表現力」を伸ばす

 本校は、2021年度から中高完全一貫校となりました。カリキュラムはスリムになり、大学入試改革や時代に合わせたプログラムの充実化を進めています。

「ICT化」もその一つ。全教室にプロジェクターを設置するなど取り組みを推進しています。「グローバル化」では、留学プログラムの充実を図るとともに、他校に先駆けて実施してきた「エンパワーメント・プログラム(※)」も継続していきます。

 そして、私が生徒たちに今後より身につけてほしいと思っているものは、「表現力」です。表現力は、社会に出てさまざまな人とかかわり、協力しながらものごとを進めていくために大切な力です。本校の校章「三光星」が表す「知・仁・勇」の中で思いやりを表す「仁」は、“対話”のことだと考えられます。その大切さを生徒に伝えていきたいですね。

 本校が、新学習指導要領に合わせて導入した独自授業の一つである「国語表現」(中3対象)は、話し合いや発表などを実践し、表現する力を強化する授業となっています。表現力、つまり論理立てて話す力を培うことは、自分でテーマを設定し、調べ、結果を考察する「探究的な活動」にもつながるものと考えています。

※エンパワーメント・プログラム……海外の学生を招き、生徒とのチームで英語のみを用いてさまざまな体験を行う5日間の研修。自らの課題を発見し、表現する力を養います(中3~高2の希望者対象)。

生徒に愛される
伝統と校風

 本校は130年以上の歴史をもつ学校であり、伝統を守ることも大切にしています。

 大正時代から続く臨海学校は伝統行事の一つで、中1生の上級者は海で遠泳を体験します。その際、安全面を考慮して、教員のほかに泳力の高い高2生が指導の補助に入ります。この高2生と中1生の縦のつながりが、とても良い効果をもたらします。中1生にとって高2の先輩は憧れの存在となり、目標ができることで、自分の力を伸ばす動機づけになっていくのです。

 本校の生徒たちは、中高時代にできた友達と、卒業後も付き合いを続けていることが多いようです。自由でのびのびとした校風が、一生の友情を育む環境としてふさわしいのでしょう。生徒たちから愛されている伝統と校風を、大切に守っていきたいと思います。

[沿革]
1885年、文武講習館として創立。1886年、成城学校と改称。1899年、成城学校中学科と改称。1917年、成城中学校と改称。1925年、日本で初めての臨海学校を開設。学制改革に伴い、1947年新制成城中学校、1948年新制成城高等学校発足。2015年、創立130年を迎える。

(この記事は『私立中高進学通信2021年8月号』に掲載しました。)

成城中学校  

〒162-8670 東京都新宿区原町3-87
TEL:03-3341-6141

進学通信掲載情報

【未来を切り拓くグローバル教育】未来の力を培うエンパワーメントプログラム
【THE VOICE 校長インタビュー】伝統と校風を守りながら変化に対応した教育を推進
【中1の始め方】中学は土台を作る時学校生活で大きく成長
【実践!未来の学び 新授業導入】伝統ある学校だからできる人間力を育む多彩な教育
【中1の始め方】部活動が社会性を身につける訓練の場に
【学校生活ハイライト】青春を捧げて一つのチームを作る男子校ならではの「ウォーターボーイズ」
【熱中!部活動】演奏会で感じる仲間との絆息が合った瞬間に感じる達成感
【中1の始め方】成功も失敗も成長の糧に!自律的学習者を育む学校行事
【私学の光輝】「これで成城生になる!」伝統の臨海学校で“人間力”を磨く
【熱中!部活動】「絆を力に」心と絆で勝利をつかむ
【中1の始め方】失敗も、成長の糧に!好きなことへのチャレンジを応援したい
【熱中!部活動】【体操部】成功体験の繰り返しが向上心をかきたてる
【学校生活ハイライト】「知・仁・勇」の精神で学ぶ 成城版グローバル教育
【目標にLock On!! 私の成長Story】「何を大切に、どう生きるか」中高の学校生活にその学びがありました
【Students' Chat Spot】臨海学校がリーダー教育の象徴である同校
【こどもの自立を促す教育】これからの時代をたくましく生きる人間力の高い男子を育成
【校長が語る 思春期の伸ばし方】「迷ったら前に出よ」 “勇”の精神が自立へと導く
【SCHOOL UPDATE】オーストラリア・グローバルリーダー研修 自分の生き方を考える 12日間
【大学合格力強化計画】生徒の希望進路実現にこだわった 6年間の教育プログラム
【キャンパス歩き】グローバル時代のリーダー育成 多様な活躍の場を与えてくれる新校舎
【その先に備える キャリア教育】独自のプログラムを通じて“知・仁・勇”を備えたリーダーを育成
【めざせ 次代のグローバルリーダー】創立以来の教育理念を守りながら 時代の変化に合わせたリーダー育成に力を注ぐ
【On Going! 進歩する私学の注目情報】より勇ましく よりグローバルに伝統の男子校が進化する
進学通信 2021年8月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ