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私立中高進学通信

2025年4月号

中1の始め方

成城中学校

整理整頓から自己管理を徹底し
自主的に取り組む行事で成長

臨海学校は開校以来100年の歴史を有する夏の恒例行事。泳力別に細かくクラス分けして取り組みます。

臨海学校は開校以来100年の歴史を有する夏の恒例行事。泳力別に細かくクラス分けして取り組みます。

 140年の歴史と伝統を大切にしながら、新しい取り組みにも柔軟に対応している成城。生徒と教員はもちろん、教員同士の風通しが良く、学校全体で生徒の成長を見守ります。

整理整頓が学習意欲や
クラスの雰囲気を高める

「社会に有為な人材を育成する」という建学の精神のもと、次世代のリーダー育成に力を入れる成城。中1の担任を務める先生にお話を伺うと、入学後は生活習慣や学習環境を整えることを徹底しているといいます。

「教室内が散らかっていると、学習意欲の低下や人間関係のトラブルにつながりやすくなるので、身の回りの整理整頓は徹底しています。教室内は生徒自身が清掃しており、清掃中は教員のほうから積極的に話しかけて、生徒の近況を把握するようにしています」(中1担任/古志野潤哉先生)

 同じく中1担任の鈴木啓文先生は、中1のスタート時には特にていねいな対応を心がけていると言います。

掃除の時間は生徒同士、生徒と教員のコミュニケーションの時間にもなっています。掃除の時間は生徒同士、生徒と教員のコミュニケーションの時間にもなっています。

「整理整頓に関しては私も、少しの乱れや汚れを『まあ、いいか』と流さず、気になったらその都度言うようにしています。私の担当教科の数学では、ノートチェックの際に1冊ずつ目を通し、『ここを直そう』『こうやって書こう』と細かくアドバイスしています」(鈴木先生)

 学習時間や提出物の管理など生活習慣の確立には、全員に配布している『ノルティ手帳』を活用しています。

「生徒自身で生活習慣を整えることが、結果的に学習面での成長につながると考えています」(古志野先生)

伝統校ならではの多彩な行事
“縦”のつながりが成長の糧に

 伝統校として長く続く行事も多く、なかでも中1の夏休みに実施する「臨海学校」は同校が発祥で、100年の歴史があります。3泊4日の日程を通して自然と親しみながらクラスメートとの親睦を深め、集団生活における規律を学びます。

「本校の臨海学校は、高2生が補助員として参加する点に特色があります。教員の協議によって補助員に選ばれるのは学年全体の約2割の生徒ですが、朝食から夕食後まで一日中、中学生と教員の間に立ってサポートを行います。その姿に憧れる中学生は多く、自分も補助員となって臨海学校に戻ってきたいという気持ちを抱きます。高校生も後輩の指導を通して驚くほど成長します」(古志野先生)

 もうひとつ、先輩の姿を通して成長できる行事として、鈴木先生は運動会を挙げます。

「ほかの行事は学年別で取り組むことが多いのですが、運動会だけは中学全体で実行するので、頑張っている先輩の姿を間近で見られる良い機会になっています。特に中3生は『徒手(としゅ)体操』という組体操のような競技を行っており、実際に見るととても迫力があります。1年生は『いずれ自分たちも』という気持ちが芽生えるようです」(鈴木先生)

きめ細かな面談で生徒を見守り
トラブルには学校全体で対応
5月に実施する春季校外課業では、山梨県でほうとうづくりを体験。5月に実施する春季校外課業では、山梨県でほうとうづくりを体験。

 担任の教員はクラスや学年全体を見ながら、面談などで個別対応しています。

「入学後、早い段階で個人面談をして、友達ができたかどうか、心配なことはないかなどの確認をしてクラス運営に当たっています。私のクラスでは2学期も個人面談を行い、短い時間でも一人ひとりの生徒と話す時間をつくっています。11月には三者面談があり、家庭の様子を聞きながら学習スタイルの見直しなどを実施しています。教員と生徒の信頼関係を大切にし、保護者には新しい環境で生徒がどれだけ頑張っているかを伝えるようにしています」(鈴木先生)

 また、男子校としての歴史を有する同校では、クラス運営のノウハウが蓄積されており、小さなトラブルを見過ごさないような体制を整えています。

「何かトラブルがあった際は、聞き取りの段階から担任だけで抱えず、学年、学校全体で対応しています。教員同士の風通しがよく、情報を共有しやすい環境なので、複数の目で生徒を見守ることができます」(古志野先生)

 普段の学校生活に対するサポート、自主性を育てる体制、さらに行事での体験を通して、1年間の成長を見守ります。

『タイピングコンテスト』はクラス対抗で応援にも熱が入ります。『タイピングコンテスト』はクラス対抗で応援にも熱が入ります。
スケジュールや提出物、学習時間の管理に活用している『ノルティ手帳』。スケジュールや提出物、学習時間の管理に活用している『ノルティ手帳』。
計算力とタイピングのコンテストを開催
鈴木 啓文先生(中1担任/数学科・野球部顧問)鈴木 啓文先生(中1担任/数学科・野球部顧問)

 学期に1~2回、計算力コンテストとタイピングコンテストを導入し、生徒のモチベーションを高める機会としています。タイピングコンテストは各クラスの代表者による対抗戦で、ほかのクラスの結果をモニターで見ながら応援し、「e-スポーツ」のような盛り上がりを見せています。

「挑戦と失敗」を通して成長
古志野 潤哉先生(中1担任/保健体育科・体操部顧問)古志野 潤哉先生(中1担任/保健体育科・体操部顧問)

 生徒主体で取り組む運動会や文化祭などの行事は、成城の教育方針のひとつ「挑戦と失敗」を通して成長する機会。失敗しても、どうしたら回復できるかを学べますし、次年度以降にその経験が必ず活きます。そして学年が上がるにつれ、失敗を恐れずに挑戦できるようになっていきます。

進学通信 2025年4月号
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