私立中高進学通信
2025年12月号
保護者の私学ライフ
成城中学校
子どもの学校生活に
保護者が楽しく関われる
機会をつくっています!
「師親会の活動や子育てのこと、何でも相談しやすい校長先生です。
校長先生を囲んだ座談会も大人気でした!」と新旧会長。
生徒の健やかな成長のため、教員・保護者間の信頼関係と連携を大切にしている成城では、保護者の会である「師親会」が大きな役割を果たしています。新旧会長にお話を伺いました。
講習会や校長座談会など
新しい取り組みにも挑戦
Y・Nさん。2025年度の師親会会長。高3の長男が在籍。
――師親会ではどのような活動をされていますか?
I・Sさん
「師」である先生方と「親」である私たちが一緒に、子どもたちがより充実した学校生活を送れるように支えるのが「師親会」のめざすところです。各クラス2名が委員に選出され、クラス懇親会や総会、学年や学校全体での委員会などを運営しています。
Y・Nさん
一番大きなイベントは秋の成城祭(文化祭)です。委員は春から準備を重ね、当日のバザーでは制服のリサイクル頒布と、各家庭から献品された雑貨や師親会委員が制作したオリジナルグッズの販売などを行います。
2025年度は校章の「三光星」をデザインしたパスケースやキーホルダーが完売し、カレーや金太郎飴などの食品も人気でしたね。
I・Sさん
委員は学年縦割りでグループをつくり、グッズや食品などの担当を決めて、どんなものが喜ばれるか、ディスプレーはどうするかなどアイデアを出し合いながら準備をするので、メンバーの結束が強くなり、子どもの卒業後も交流が続いていると聞くことも多いです。
Y・Nさん
師親会の委員という形でなくても、できるだけたくさんの保護者に子どもの学校生活に楽しく関わってもらいたいと考え、新しい保護者向けのイベントとして、2023年度から講習会をスタートしました。講師は先生方にお願いしています。
I・Sさん
成城祭でのオリジナルグッズやバザーの売上などを活用し、初年度は美術科の先生に七宝焼きを教えていただきました。先生から「保護者の皆さんは、思春期の男子中高生と日々向き合い、大変な思いもあるでしょう。作品を仕上げることを楽しんで、リフレッシュしてください」と労りの言葉をいただき、とてもうれしかったです。また、新しく始まった「情報」の教科で、子どもたちが何を学んでいるか知りたいという意見があったので、情報の先生に模擬授業をお願いしました。
講習会は保護者に好評で、参加希望者も増えています。先生方も新しいアイデアを出してくださるので、今後もますます充実していってほしいです。
Y・Nさん
2025年度には、高3生の保護者を対象に、岩本正校長先生を囲んだ座談会も行いました。校長先生はお子さんの大学受験を終えたばかりなので、父親としての体験談を伺った後、少人数の保護者グループを回っていただきました。受験生にとって夏休みをどう過ごすかは大きなテーマなので7月に実施しましたが、参加希望者が多く、3回も実施することになりました。校長先生は、受験生との向き合い方など、保護者からの切実な質問に、すぐに役立つアドバイスを贈ってくださいました。
I・Sさん
校長先生と直接お話できる機会はなかなかないので、座談会形式というのも良かったですね。
「学校に任せておけば
大丈夫」という安心感
I・Sさん。2023・2024年度の師親会会長。
大学1年の長男が卒業生。
――お子さんの成長ぶりと、学校の良いところを教えてください。
I・Sさん
中学受験の時、生徒の自主性を重んじる成城の校風を長男が気に入って志望しました。先生方は男児を長い目で見守り、時には叱咤激励してくださるので、安心して6年間をお任せすることができました。長男は大らかというかマイペースなので、特に大学受験では気を揉みましたが、担任の先生はもちろん、学年団の先生方にも鼓舞していただきました。進路相談を重ねるうちに医療系の資格職に就きたいと考えるようになった長男を、先生方は熱心に応援してくださり、受験校の選定から勉強の進め方まできめ細かくアドバイスし、最後まで寄り添ってくださいました。長男は第1志望の大学・学部に合格し、今も楽しそうに学んでいます。合格を伝えた時に先生方がすごく喜んでくださって、胸がいっぱいになりました。成城だからこそ、長男はたくましく育ってくれたと感じています。
Y・Nさん
夫が成城の卒業生なので、学生時代の友人たちとの関係性を見て、一生の仲間ができる学校というイメージがありました。中学受験の時、長男は男子校志望で、サッカー部への入部を希望していました。成城なら学校のグラウンドでサッカーの練習ができることもあり、受験を決めました。小さい頃からやってきたサッカーを中高でも続けられて、精神面でも強くなったと感じます。引退時期は自分で決められ、大会を勝ち進んでいることもあり、高3の秋になっても活動中です。ケガが多かった長男の部活動生活は順調ではなかったかもしれませんが、後輩たちとの仲も良く、チーム全体のバランスを大切にしながら、マネージャー的な役割も担ってきました。先生が監督・コーチを務めてくださっているので、学校生活も含めて見守っていただけます。何より、サッカー部の仲間たちに囲まれた長男を見ていると、家では見られないイキイキとした様子で、この学校で頑張れてよかったと感じます。
I・Sさん
子どもが自分のやりたいことをやりきれるというのも、成城の良さですね。先生方は子どもたちそれぞれの良いところを見つけて、伸ばすように見守り、引き上げてくださるので、「学校に任せておけば大丈夫」と思えるのはありがたかったです。成城祭に足を運んでいただければ、のびのびと精力的に楽しむ子どもたちの表情を見ていただけると思います。
Y・Nさん
それから、学校説明会で、先生がカメラを回しながらいろいろな教室を回り、生徒の様子を生配信しているので、そちらも見ていただきたいですね。子どもたちの飾らない日常風景がご覧いただけます。お子さんがこの学校で生活したらどうなるかが、想像しやすいのではないでしょうか。
師親会の活動
師親会が主催する講習会の様子。美術科の先生が七宝焼きを教えてくださいました。
成城祭のバザーには、保護者だけではなく、多くの生徒も訪れます。先生の声
校長 岩本 正先生師親会の皆さんには、講習会などの企画を通じて、教員と保護者の新しい交流の機会をつくっていただき、ありがたく思います。校長座談会ということで、自分の子どもの大学受験の経験を踏まえて、ざっくばらんに保護者の方々とお話しし、さまざまな状況や大変さを共有できたことにも感謝しています。今後の取り組みに期待しています。
(この記事は『私立中高進学通信2025年12月号』に掲載しました。)
成城中学校
〒162-8670 東京都新宿区原町3-87
TEL:03-3341-6141
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