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私立中高進学通信

2021年12月号

これからの国際交流

富士見丘中学校

グローバル人材としての能力を高め
持続可能な社会に貢献できる女性を
ハワイ大との高大連携授業

ハワイの観光についてプレゼンテーションをする生徒。この授業では、観光がもたらす良い面を伸ばし、悪い面を改善して、持続可能な観光を実現するにはどうすればよいかを考えます。

ハワイの観光についてプレゼンテーションをする生徒。
この授業では、観光がもたらす良い面を伸ばし、悪い面を改善して、持続可能な観光を実現するにはどうすればよいかを考えます。

「国際性豊かな若き淑女の育成」を教育目標に掲げて1940年に創立された同校。今、SGHの実績とWWLの取り組みにより、21世紀のグローバル社会を生きる力を育んでいます。

中3生の約70%以上が
英検準2級以上を取得

 文部科学省のSGH(スーパーグローバルハイスクール)の実績校である同校。2020年には同じく文科省から、その進化形であるWWL(ワールドワイドラーニング)コンソーシアム支援事業の拠点校に指定されました。これは、これまでのSGHの実績を活用し、国内外の大学や企業との連携によって、将来、世界で活躍できるグローバル人材を育成するための取り組みです。SGHやWWLによって同校は“グローバル・コンピテンシーを育てる”ための教育を実践。『英語でコミュニケーションできる人』『他者と協働で課題を解決できる人』『ICTを学びに活用できる人』『外に向かって挑戦できる人』の育成に力を注いでいます。

 まず、国際社会に貢献するには英語の4技能が必要。そこで英語の授業のほか、『週末エッセイライティング』や『放課後英会話レッスン』『校内英語スピーチコンテスト』などを用意。その結果、中3生の約70%以上が英検準2級以上を取得しています。

 こうして学んだ英語を実際に海外で試せるプログラムも多彩で、中3では全員でオーストラリアへ修学旅行に向かいます。現地ではシドニーにある姉妹校のサンタサビーナカレッジの生徒と英語で交流。これに先立ち、中2から希望者はイギリス短期留学にも参加できます。また、高1・高2の希望者にはオーストラリアやイギリス、カナダへの3ヵ月留学もあります。

過去2年間で
海外大学に13名が進学

「高2では探究学習の集大成として『グローバルスタディ演習』を行います。これは慶應義塾大学やシンガポール経営大学の教授のもと、災害や環境などをテーマに研究に励み、台湾やマレーシア、シンガポールでフィールドワークをします」(副教頭/佐藤一成先生)

 こうした教育の成果として、早慶上智といった国内SGU(スーパーグローバル大学)に卒業生の54%が合格。海外大学には過去3年間で13名が進学しています。

「今年は新しく『グローバルスタディ演習』に、ハワイ大学マノア校と連携したオンライン授業が加わりました。授業名は『Destination Management』です。同大学のウエノ・ラッセル教授の指導によって、持続可能な観光についての研究や考察を1年間かけて行います。コロナが収束すれば、授業の終盤にはハワイを訪れ、フィールドワークを行う予定です」(佐藤先生)

 コロナ禍で留学が見送られている代わりに、サンタサビーナカレッジの生徒とのオンライン交流会が定期的に開かれ、生徒を笑顔にしています。

海外姉妹校とのオンライン交流

 中高生がオーストラリアにあるサンタサビーナカレッジの生徒とZoomを使って交流。第1回は図書室で行いましたが、それ以降は自宅でPCを使って会話を楽しんでいます。

ネイティブ教員の授業

 中学校では英語の授業が週6〜8時間あり、そのうち2時間はネイティブ教員と日本人教員によるチームティーチング、1時間はネイティブ教員が英会話を教えます。

海外フィールドワーク

 シンガポールやマレーシアを訪れ、『災害と地域社会』『開発経済と人間』『環境とライフスタイル』などをテーマに現地の高校生や大学生と英語で意見を交わしました。

SGH甲子園最優秀賞受賞

 2019年には全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会の英語プレゼンテーション部門で、高2生の代表3名が最優秀賞に輝きました。発表したのは、マレーシアにおけるフードロス改善方法に対する提言です。

                                                                                 
協働性や問題解決能力とともに豊かな感性も育んでいます
副教頭の佐藤一成先生。副教頭の佐藤一成先生。

 海外の人たちとグローバルな社会問題についてディスカッションしたり、協働して問題を解決したりする力をつけるために、本校では中学の段階からさまざまな学びを積み重ねていきます。そのひとつがICTツールを使いこなす力です。生徒は中1から一人1台ノートPCを持ち、『ICT授業』の中で、デバイスやアプリケーションの利用方法を学んでいます。また、中2では武蔵野美術大学と連携したプログラムにも取り組みます。これは「STEAM」の「Art」にあたる感性を育む学びで、武蔵野美術大学の教授からどのような観点で美術展がつくられているのかなどを学び、校内で生徒による美術展を開催します。


英語を流暢に話す先輩の姿が、中学生の学習意欲を高めています
同校の卒業生でもある、英語科・中3担任の小田美波先生。同校の卒業生でもある、英語科・中3担任の小田美波先生。

 今年の入学式でも、校内の研究発表会で最優秀賞を受賞した高校生が英語プレゼンを披露しました。新入生は、イキイキとした表情で流暢に英語を話す先輩の姿を見て憧れを抱きます。そして「私もこの学校で一生懸命に英語を勉強すれば、あんなすてきな女性になれるんだ!」と自分の将来像を先輩の姿に重ねるのです。このようにロールモデルが身近にいることが生徒の学習意欲を高めています。英単語や文法を覚えたり、英文を読解したりする地道な努力が、すべて自分の輝かしい未来につながっていることを確信できるからです。そして、6年間で自分の意見を英語で堂々と大勢を前に語れるところまで成長していきます。

                                                                                 
進学通信 2021年12月号
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