Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2022年8月号

私学の英語最前線

富士見丘中学校

指導体制を整え
英語4技能を伸ばす

オンラインスピーキングやエクステンシブリーディングなどの実践で、英語を使う機会を増やし、教員のきめ細かいフォロー体制を確立しました。生徒の英語力が伸び、着実に成果を上げています。
中1の一般コースの英語の授業。日本人教員とネイティブ教員が受け持ち、文法的な知識を身につけながら、「聞く」「話す」の力も伸ばします。

中1の一般コースの英語の授業。
日本人教員とネイティブ教員が受け持ち、文法的な知識を身につけながら、
「聞く」「話す」の力も伸ばします。

「新旧融合型の英語教育」で
4技能を徹底的に伸ばす

 21世紀のグローバル社会を生き抜く力を育てることを教育目標の柱として掲げる同校では、世界中の人びとと積極的にコミュニケーションできる英語力を備えた人材を養うことを目指しています。

 英語教育における基本的な方針は「徹底的に4技能を伸ばすこと」。アクティブラーニング型の指導法を導入するとともに、文法や読解のプリント演習など伝統的な指導も重視する「新旧融合型の英語教育」を実践しています。

 具体的な指導内容について、英語科主任の田中裕樹先生にお話をうかがいました。

「中学入学時の英語力に応じて、一般コースと英語特別コースに分かれます。一般コースは、中学から本格的に英語を学ぶ生徒たち。英語特別コースは、英検の取得によってA・B・インターの3つにさらに分かれます。インターは、基本的にネイティブ教員による授業だけを受けます。英語のクラスを細分化することで、『物足りない』『負担が大き過ぎる』などと思う生徒がいないようにするとともに、きめ細かい指導を目指しています。
 4技能のうち、『話す』『書く』を伸ばすのは時間がかかるので手薄になりがちですが、それを乗り越え4技能をバランスよく伸ばす体制を整えています。年間30回程度のオンラインスピーキングや、希望者が上限なしに受けられる放課後英会話レッスンの実施がその例です」

 中学の英語の授業は、各コースともに週7コマまたは8コマあり、そのうち3コマ以上がネイティブ教員の関わる授業です。一般コースでは、中1で英語を使うことを楽しいと思える授業から始まり、中2や中3では、英語によるディスカッションやプレゼンテーションにも挑戦します。一般コースの生徒も英語力が伸びれば英語特別コースに移ることができます。これらのコースは、高校のグローバルコースとアドバンスコース(A・B・インター)に引き継がれます。

中学から6カ年で伸ばす
練り上げられたプログラム
すごろくなどゲームの要素を取り入れ、英語に触れることが楽しいことと感じるようにしています。すごろくなどゲームの要素を取り入れ、英語に触れることが楽しいことと感じるようにしています。

 中2生から高2生には、海外のネイティブの講師と1対1で対話するオンラインスピーキングが導入されています(英語特別コース・インターの生徒を除く)。英語の授業の中で週1回受講するほか、夏休みや冬休みには、自宅で受けることができます。

「ネイティブ教員による授業に加えて、一人ひとりの生徒が英語を話す場をさらに増やそうという考えのもとで導入しました。会話して終わりではなく、自己評価シートを書き、教員も生徒の様子を見極めた上でしっかりと添削をすることで継続的な学びにしています」

 中3と高1で行われるエクステンシブリーディングは、辞書を使わずに英語の原書を読む授業です。一冊読み終えると、パソコン上で本の内容に関する設問に答えて理解度を確認します。「読む」技能を伸ばすことが目的ですが、わからないことがあればネイティブ教員に聞きに行くので、「話す」「聞く」力を伸ばすことにもつながります。

 生徒は、毎週末の課題として「週末ライティング」に取り組みます。中1生は日記を、中2生以降は与えられたトピックについて賛否の理由を示しながらエッセイを書きます。生徒の文章はネイティブ教員と日本人教員がそれぞれに添削して生徒に返し、さらにリライトした文章は添削に加え、得点を明示して返却します。

「どの学びも復習を大切に、教員がきめ細かくフォローすることを心がけています。それを制度として整えているところが本校の英語教育の強みだと思います。その成果として、中学卒業時で8割近い生徒が英検準2級以上を取得しています。また、GTEC(*)では、本校の高2生の平均点が、全国の高3生の平均点を上回るほどです」

 中学での英語の学びは、高校で海外でのフィールドワークを伴うグローバルスタディ演習や海外留学につながっていきます。こうして、大学受験に対応し、さらにその先の人生でも求められる確かな英語力が育まれます。

*GTEC:ベネッセコーポレーションが主催するスコア型英語4技能検定

POINT1
「聞く」「話す」力を伸ばす
オンラインスピーキング

 中2以上の生徒は、週1回オンラインスピーキングに取り組みます。海外の講師との会話によって、ものおじせず英語を使えるようになります。毎回のレッスン後には、自己評価シート(右写真)に記入して振り返りを行い、その場限りではない学びにしています。

POINT2
各自の英語力に見合った
きめ細かい授業を展開

 英語特別コースのインターは、中学入学時に英検2級以上を取得している生徒が学ぶコースです。少人数でネイティブ教員による授業を受け、海外生活などを通じて得た英語力をさらに伸ばします。

生徒の声
身についた英語力を活かして…
T・Mさん、K・Hさん(中学3年生)T・Mさん、K・Hさん(中学3年生)

K・Hさん
「中学で英語を学んで、アメリカにいる親戚と電話で日常会話ができるようになりました。今後は短期留学で自分の英語力を試してみたいです」

T・Mさん
「日本人の先生に教えてもらった文法を使ってネイティブの先生と会話ができるとうれしいし、楽しいです。将来は、海外の大学に入って、さまざまな人と交流して活躍できるようになりたいです」

担当の先生より
社会課題に関心を持ち
英語で発信できるように
英語科主任/田中裕樹先生英語科主任/田中裕樹先生

 生徒の自主的な学びが大切ですが、どのように学び、進んでいったらよいかという道筋を示すことで、生徒がより自主性を発揮しやすくなります。

 本校では探究学習に力を入れ、他教科でも発表力を意識した指導をしています。社会課題に関心を寄せ、議論して自分の考えをまとめて発信する時に、英語をためらいなく使うことができる姿を目指して4技能の力をバランスよく伸ばすこと。これが本校の英語科が大切にしている指導目標です。

進学通信 2022年8月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ