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私立中高進学通信

2024年4月号

注目! News and Topics

広尾学園小石川中学校

新校舎建設中!新たな学び舎を活用し
国際社会で活躍する探究心を培う

現在工事中の新校舎の完成予想図のデザインです

現在工事中の新校舎の完成予想図。美しい曲線を描いたデザインは、窓の大きさにもこだわっています。

生徒とともに作り上げる
新しい学びの空間

 2021年に男女共学の「広尾学園小石川中学校・高等学校」へ改称すると同時に、本科コース・インターナショナルコースを設置。さらに2024年度からは完全中高一貫校となるなど、さまざまな改革が行われている同校ですが、その一環として2024年12月に完成をめざして新校舎の増築工事が進められています。

「新校舎の増築は、学校改革の一環として当初から計画していました。改革に伴う生徒数の増加に対応し、生徒たちが自由に活用できる場所を増やすことを目的としています」(校長/松尾廣茂先生)

 新校舎には普通教室増設に加えて、自習やグループ・ディスカッションなどさまざまな学びの場として活用できる、図書館を併設したラーニングコモンズ、多目的ホール、カフェテリアなどが新設されます。

「新校舎のラーニングコモンズはいたる所に図書を陳列し、生徒の探究心を刺激する設計を採用しています。本校が得意とする会話形式の授業を活かして、生徒の自由な意見が飛び交う環境作りを考えています」(松尾先生)

「多目的ホールでは学校説明会はもとより、社会の第一線で活躍されている講師の方をお招きして、特別講演会を開催するなど、さまざまな用途を考えております」(教頭/遠藤賢先生)

 新校舎の壁紙の決定にあたって生徒アンケートを実施するなど、新校舎づくりには生徒たちの意見も取り入れられています。

「教室の窓から工事の様子が見えるのですが、生徒たちは工事現場が日々変化する様子を見ながら、完成までの工程を楽しんでいるようです。生徒の興味に応えるために、建設現場で働く方や建築士をお招きして、特別講演を開催する計画もあります」(遠藤先生)

「工事が始まった当初、基礎工事にとても時間をかけていて、素人目にはなかなか進展がないように見えました。ところが土台が完成して建物部分の工事に入ると、日々の変化に驚くほどのスピードで工事が進んできています。そうした点は生徒の目にも印象的に映っているようです。時間をかけて基礎をしっかり作り上げることの大切さを、自分の勉強と考え合わせて感じ取った生徒も多かったですね」(松尾先生)

ラーニングコモンズの設計デザインです設計にあたり、国内のみならず海外大学訪問の経験を活かして理想の形を追求したというラーニングコモンズ。
地下に造られる多目的ホールの設計デザインです地下に造られる多目的ホールでは、海外大学が来校した際には大学説明会を実施する予定。
現在建設中の新校舎の様子の写真です現在建設中の新校舎の様子。生徒たちは工事が進む様子を教室の窓から至近距離で見ることができます。
新校舎を含めた同校の建築模型の写真です新校舎を含めた同校の建築模型。中央部分が12月に完成予定の新校舎にあたります。
学びを高める環境が
『自律と共生』の精神を育む

 新たに増築される校舎だけでなく、現校舎にも学びを高める仕掛けが施されている同校。階段の踊り場には、階ごとに異なる雲の絵と和名・学名・高度が描かれており、生徒が興味をもって調べるきっかけを提供しています。また、各教室にはホワイトボードが設置されていて、生徒同士が互いに説明したり議論したりする際に自由に使えるようになっています。また、校舎のいたるところに世界地図が掲示されています。

「この世界地図は、『世界的な視野をもって仕事に携わる人間になってほしい』という願いを込めて設置しています。日本でよく見る世界地図は日本が中心にありますが、他国の世界地図では日本が中心にあるとは限りません。イギリスの世界地図では、日本は東の端、まさに"極東"の位置にあります。国によって世界のとらえ方はさまざまで、日本が常に中心に存在するわけではないという感覚も身につけてほしいのです」(松尾先生)

『自律と共生』を教育理念に掲げ、世界で活躍する人財の育成をめざす同校が、新たな校舎をどのように活用していくのかについて伺いました。

「本校では、『いちょう祭』(文化祭)で1年生が英語プレゼンテーションを行います。入学時に英語が話せなかった生徒も英語だけでプレゼンをするのでかなり準備が大変ですが、プレゼン内容を調べていくうちに『英語でこういう風に表現したい』という気持ちが芽生えます。すると帰国生の友達に質問したり教えてもらったりするようになります。そうした生徒たちの自主的な学び合いの場としても、新校舎を活用してもらいたいです」(遠藤先生)

「10年先も100年先も、国際社会において相手の気持ちを思いやる姿勢の大切さは変わらないと考えています。本校には国籍が異なる生徒はもちろん、多種多様な背景をもつ生徒たちが在籍しています。最初は文化の違いに戸惑うこともあるかもしれませんが、日常的に多様な文化と触れ合うことで異文化を受け入れる寛容さが培われ、それが"共生"につながります。国際化が進む現代において、多感な中高時代にたくさんの異文化体験をすることは、大きなアドバンテージになります。これからの国際社会で活躍できる力を培うためにも、校舎を充実させて、生徒たちが『自律と共生』を体現できる環境を作っていきたいですね」(松尾先生)

校長の松尾廣茂先生(左)と教頭の遠藤賢先生(右)

進学通信 2024年4月号
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