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私立中高進学通信

2024年12月号

キャンパスのVISION

光塩女子学院中等科

生徒のアイデアが詰まった
ラーニング・コモンズがついに完成

話し合いも自習もできる、全生徒に開かれたサードプレイス

ラーニング・コモンズの外観。
廊下側の壁に配した大きなガラス窓、プロジェクター投影ができる、カフェのようなおしゃれな雰囲気を演出する白い壁、
タヌキが住む森を思わせるグリーンのカーテンなど、その多くに「ラコモンチーム」のアイデアが活かされています。
入り口横に配されたタヌキと本を読む女の子のロゴは、自身を“タヌキ”という愛称で形容していた佐野前校長へのオマージュです。

未活用の教室を、前校長の蔵書を収めた学びの場へとリニューアル! 生徒たちもアイデアを寄せ、書籍を自由に手に取り、話し合い、学び合える開放的な空間が誕生しました。

新たな学びに出会える
開放的なオープンスペース

『話し合い、学び合える場』をコンセプトに生まれた、光塩女子学院の『ラーニング・コモンズ』。部活動の物置として使われていた教室を改装して2023年9月にプレオープンし、そこから当時中2だった生徒8名の『ラーニング・コモンズチーム』、通称『ラコモンチーム』の手によって、1年間をかけて開放感あふれる学びの空間へと生まれ変わりました。

「今は亡き前校長の佐野摩美先生が生徒の小論文指導のために買い集めた蔵書を、全生徒に開放して自由な学びの場をつくりたいという教員の思いから、ラーニング・コモンズづくりがスタートしました。生徒にも場づくりに参加してもらおうと、本好きの中2生2名に声をかけたところ、快く引き受けてくれ、その友人たちも加わって『ラコモンチーム』が結成されました」(ラーニング・コモンズプロジェクト担当・国語科/青木優先生)

 生徒たちは建築士の方との会議にも参加して改装イメージを伝え、詳細に話し合いを重ね、認知度アップのためのPRも実施。各教室への出張文庫や黒板アート、PR動画の作成に加え、津田塾大学のラーニング・コモンズの視察も行い、活動もアイデアも広げていきます。

「ラーニング・コモンズは、学年によっては教室から距離があり、開室当初は存在を知らない生徒も多い場所でした。ラコモンチームのメンバーは在校生に興味をもってもらえるようなPR方法を考えたり、建築士の方をはじめ外部の方々との会議に参加したりするなど、キャリア教育にもつながる経験を通して大きな学びを得て、成長できたのではないでしょうか」

 そうした活動の成果から認知度は高まり、早朝に自習したり蔵書を手に取り小論文対策に励んだり、放課後にクラスメートとホワイトボードを使って宿題に取り組んだりなど、多くの生徒が利用するようになりました。

「私が指導するグループディスカッションの授業でも、ラーニング・コモンズを使っています。鍵をかけない誰でも使えるオープンスペースなので、各生徒が自分に合った使い方で活用し、佐野先生の知見に触れ、学びを深めてほしいと思います」

2024年9月、ラコモンチームの発案でPRを兼ねてオープニングレセプションを開催。改装を担当した建築士の方から、「会議では、生徒さんがどんどん自分たちの意見を言ってくれることに驚きました」と主体性・積極性に対するお褒めの言葉をいただきました。2024年9月、ラコモンチームの発案でPRを兼ねてオープニングレセプションを開催。改装を担当した建築士の方から、「会議では、生徒さんがどんどん自分たちの意見を言ってくれることに驚きました」と主体性・積極性に対するお褒めの言葉をいただきました。
現在は中3生となったラコモンチームの生徒たちが、テープカットのリボンを手に記念撮影。レセプションでは、「この部屋がいろいろな学問との出会いの場となり、ますます愛される存在になるよう努力します」と挨拶しました。現在は中3生となったラコモンチームの生徒たちが、テープカットのリボンを手に記念撮影。レセプションでは、「この部屋がいろいろな学問との出会いの場となり、ますます愛される存在になるよう努力します」と挨拶しました。
ラーニング・コモンズでグループワーク。可動式のホワイトボードとプロジェクターが数台ずつ完備され、ディスカッションやプレゼンの授業、委員会や部活動のミーティングにも活用されています。ラーニング・コモンズでグループワーク。可動式のホワイトボードとプロジェクターが数台ずつ完備され、ディスカッションやプレゼンの授業、委員会や部活動のミーティングにも活用されています。
ラーニング・コモンズを多くの生徒に知ってもらうため、各教室で出張文庫を企画。ポップを作る、黒板アートを描くなどして、おすすめの本をアピールしました。ラーニング・コモンズを多くの生徒に知ってもらうため、各教室で出張文庫を企画。ポップを作る、黒板アートを描くなどして、おすすめの本をアピールしました。
組み合わせ次第で形状が変わる台形のテーブルと椅子は可動式。カラフルな椅子は、同じ色同士でペアを作りやすいなど、機能性も考慮して採用。組み合わせ次第で形状が変わる台形のテーブルと椅子は可動式。カラフルな椅子は、同じ色同士でペアを作りやすいなど、機能性も考慮して採用。
前校長・佐野摩美先生の蔵書
約1,000冊以上を全生徒で共有
独自の探究授業『教養演習』や小論文指導で活用された珠玉の書籍

 同校では高2・高3生を対象に、生命倫理や哲学、ジェンダー、環境問題など幅広いテーマについて考え、小論文を作成する科目横断型のオリジナル授業『教養演習』を実践しています。亡き前校長の佐野摩美先生が小論文指導の充実に向けて買い集めた蔵書が、「AI・情報」「科学思想・生命」「環境・SDGs」などテーマごとにジャンル分けされ、手に取りやすい高さを考慮して選んだ本棚に配架されています。

「佐野前校長が小論文指導をされていた時の頭の中が、まさにこの書棚です。ここで豊かな学問の世界に触れ、本との出会いを楽しんでほしいし、意見交換をしながら自分の意見を相手と共有する経験を積んでいってほしい。そして自分の意見や考えを深めていってくれたらうれしいですね」(教頭/重岡道子先生)

ラーニング・コモンズプロジェクト担当の先生方。
左から国語科の日比恭子先生、教頭の重岡道子先生、情報科の岩城理規先生、国語科の青木優先生。

ラーニング・コモンズの一角には佐野先生の写真と、自らを「狸(まみ)」と称していた佐野先生への敬意を込めて
タヌキのぬいぐるみも飾られています。

進学通信 2024年12月号
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