私立中高進学通信
2023年11月号
自慢の学校行事みてください!
桐朋女子中学校
真剣勝負で絆が強まる
体育祭の華“応援交歓”
高3の学年カラー緑をモチーフに、学年全員で披露した応援交歓。
校舎の壁に掲げられた垂れ幕は、緑からイメージした自然をテーマに、鹿をモチーフに学年有志で描き上げた大作です。
1年のなかで最大の盛り上がりを見せる、桐朋女子の名物行事「体育祭」が開催。
学年対抗の真剣勝負を通して火花を散らすなか、絆が強まり、協調性が育まれます。
数ある同校の学校行事のなか、最も盛り上がりを見せる体育祭が、5月23日、24日の2日間行われました。
「本校の体育祭は中1から高3までの学年対抗戦。曲に合わせてオリジナルの身体表現を披露する“団体徒手”や、体育祭の華である“応援交歓”、3人4脚から2人3脚……と徐々に足の本数を減らしながらバトンをつなぐ“足の歴史”、プログラムのトリを飾る“800mリレー”など、11競技で競います。体育祭の運営は基本的に生徒主体。私たち体育祭委員は、プログラム冊子の作成を書道部や美術部に依頼したり、会場を盛り上げる演奏を音楽部にお願いしたり、体育祭がスムーズに進行するための運営業務を担ったりします」(体育祭委員長/Kさん)
学年を勝利へと導くために、どの競技に誰をエントリーするかなどを考えるのも学年ごとの体育祭実行委員です。
「高3は5年分の経験があるので優勝して当たり前というプレッシャーとも戦いつつ、下克上をねらう下級生の猛攻を上回るべく、勝利への執念を燃やします。例えばリレーなどは、学年全員の短距離走のタイムを正確に測って選手を決めるのですが、同じタイムで走った生徒が2人いた場合は、陸上部所属でバトンパスに慣れている生徒を選ぶなど、勝つためにベストな人選を行います。委員長としては、学年で一致団結できるように、行動や姿勢でみんなを引っ張っていこうと考えて動きました」(体育祭実行委員委員長/Aさん)
体育祭で最も盛り上がりを見せる競技が“応援交歓”です。
「通常は体育祭の経験値を多く積んでいる上級生の得点が高くなって当然なのですが、昨年の体育祭では“応援交歓”で私たちの学年が1学年下に負けるという屈辱を味わいました。今年は何としても勝たねばならないと闘志を燃やし、ほぼ1年をかけて演舞の練習に費やし、見事勝利することができました」(応援企画委員長/Nさん)
学年ごとに6色のカラーが割り振られており、“応援交歓”も色をテーマにした演舞が繰り広げられます。
「今年の高3は緑が学年カラーです。この色は、中1時から高3時まで6年間同じ色で、卒業すると次の中1に引き継がれます。それぞれの色で応援歌があり、今年は過去に緑学年の先輩が作り残してくださった応援歌を歌いました。また、緑から連想した自然をモチーフにみんなで描き上げた垂れ幕を下げ、衣装も黒から緑に早替えするなど、工夫を凝らして演舞を披露しました。終わった時は、緊張から解放された安堵感とやり遂げた達成感から涙が止まりませんでしたね」(Nさん)
協調性を育み、自主性を重んじる同校の体育祭は、仲間との絆を強め、いつまでも記憶に残る一大行事です。
左から応援企画委員長/Nさん(高3)
高3(緑学年)の応援交歓のリーダーを務めました。心がけたのは、笑顔でみんなと接すること。無理強いはせず、誰もが前向きに練習できる方法を考えました。
生徒会体育祭委員長/Kさん(高2)
生徒会として体育祭の運営業務を担当しました。ルールブックのチェックなど多くの仕事がありましたが、先輩や仲間のサポートに助けられました。
体育祭実行委員委員長/Aさん(高3)
リーダータイプではない私にとって、学年をまとめていくことはとても大変でした。でも、委員のみんなと意見を出し合いながら、目標に向かって頑張りました。
︎歴代優勝学年のリボンが下がっている優勝旗と優勝祈願のだるま。今年度は見事高3が優勝。
(この記事は『私立中高進学通信2023年11月号』に掲載しました。)
桐朋女子中学校
〒182-8510 東京都調布市若葉町1-41-1
TEL:03-3300-2111
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