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私立中高進学通信

2025年11月号

私たち、僕たちが大好きな先生

立正大学付属立正中学校

本気で生徒に寄り添える
先生でありたい

尾崎 杏理(おざき あんり)先生

英語科 尾崎 杏理(おざき あんり)先生

立正大学付属立正高等学校の卒業生。
卒業後、大学は英文学部英文学科に進学し、卒業後に同校の教員として赴任する。
中1と中2の英語、高3の選択授業(英検2級講座)を担当するほか、中1の学年担当を務める。
部活動では、在校時にも所属したチアリーディング部の顧問として、経験を活かした指導を行っている。

 中1の学年担当として英語指導を務める尾崎杏理先生は、立正大学付属立正の卒業生で、在学当時はチアリーディング部でも活躍されていました。母校と生徒への愛情あふれる指導で、優しくも厳しいお姉さんのような先生として慕われています。教科指導の工夫や部活動指導の思いなどについて伺いました。

在校時に出会った恩師の
影響で母校の教員をめざす

――教員をめざしたきっかけを教えてください。

 私は本校の卒業生で、在校時は特進クラスで学び、チアリーディング部に所属していました。その時の担任で、部活動の顧問でもあった先生に影響を受けました。とても明るくて元気で、生徒に声をかけてくださる、それまでに出会ったことのない先生だったのです。「こういう先生もいるんだ」と驚き、強く印象づけられました。また、私が悩んでいる時などには、親身になって相談にのってくださいました。大学に進学する頃には、私も教員になって、自分が経験したように、生徒の身近なところで寄り添える先生になりたいと考えるようになりました。また、お世話になった恩師と一緒に働きたいという思いから、本校の教員を志望しました。恩師には、今も優しく、そして厳しく指導していただいています。

 本校では、教員が生徒一人ひとりに寄り添うために情報を共有するなど、教員間の連携を深めています。生徒にとって教員と心の距離が近いことは、本校らしいところだと思います。

――英語の教科指導では、どのようなことを大切にしていらっしゃいますか。

 中1は英語学習の第一歩なので、英語を好きになってもらうように工夫しています。苦手意識をもたせないことが大切なので、授業にクイズ的な手法など、楽しめる要素を取り入れています。英語力の高い生徒のクラスでは、基礎的な学びだけでは物足りなさを感じるので、教科書以外に1分程度で読める長文を用意して、「何についての話でしょうか」「どんなキャラクターでしょうか」などの問いかけをしています。生徒の興味をもつものと結びつけて、英語を楽しんでもらいたいと思っています。

 中2・中3は、授業が英語と文法を中心とした英語演習に分かれ、担当する教員も異なります。本校では文法の授業も大切にしているので、教科書に加えて厳選したテキストも使って授業を進めています。

 高校では英語コミュニケーションや論理表現などの指導もします。高3生に対しては、学校推薦型選抜と一般選抜を志望する生徒それぞれに合った指導をしています。

――英語への苦手意識をもたせないために、どのような指導を心がけていらっしゃいますか。

 どの教科でもそうですが、特に英語は中1の時期が大切なので、勉強をする習慣がつくように指導しています。中1だとまだ、何をどのように勉強してよいかわからない生徒もいるので、勉強の仕方がわかりやすくなるように、毎週1回、授業で習ったことをおさらいする、出題範囲の狭いテストを実施しています。範囲が狭いので、学習ポイントがわかりやすく、中1生にも取り組みやすいはずです。毎週のテストや定期考査では授業で扱った内容が問われるので、日頃の授業を大切にしなければならないという気持ちが身についていきます。そのほかに、提出物はきちんと出すように厳しく言っています。それらの指導によって、勉強の習慣ができていくものと考えています。

集団で取り組む部活動を通して
素敵な関係を築いてほしい
チアリーディング部の生徒さんとともに。年の近いお姉さん的な存在です。チアリーディング部の生徒さんとともに。年の近いお姉さん的な存在です。

――チアリーディング部の顧問としては、どのような指導をされていますか。

 私自身、在校時には大きい声を出したり、誰かにきちんと自分の考えを伝えたりすることが上手にできなかったのですが、部活動を通じてできるようになりました。チアリーディング部で人間力を上げられたと思っているので、顧問としてもそれを伝えていきたいと思っています。

 チアリーディングは集団競技なので、相手の立場に立ち、相手の気持ちを理解し尊重して、全員で一丸になることが大切です。そのためには、先輩は後輩に常に気を配り、後輩は先輩がしてくれていることに気づいてサポートするなど、お互いに向き合っていくことが大事だよと、生徒たちには言っています。何度言っても伝わらないことや苦しいこともあるかもしれないけれど、続けていくことで、時間はかかるけれど素敵な関係ができると話しています。部員全員が女子という環境で、心の優しい子が多く、言いたいことを言い合うより、譲り合ってしまうようです。まじめな生徒が多いだけに、人間関係で悩むこともあるようですが、集団に属している以上、それは大人になってもあることなので、逃げずにいてほしいと思っています。

――ときには厳しく接することもあるようですね。

 楽しく過ごすことはよいことですが、度を過ぎてふざけたりしていた場合には、どうしていけないかを諭します。もちろん怒鳴ったりはせず、声のトーンを下げて冷静に話をします。

 また、例えば部活動を無断で欠席したような場合は、一緒に組んでいる人に迷惑をかけるからなどと、なぜいけないかの理由をきちんと話します。「あなたがいないと成り立たないからルールを守ることが大切なんだよ」と言ってきかせます。

 これからも部員がお互いに向き合い、一丸となって、支えてくださる保護者の皆さんへ、演技を通して感謝の気持ちを伝えていこうと話しています。

――今後の目標や抱負を教えてください。

「中3で英検3級取得」という本校の目標に向けて、一人でも多くの生徒が合格できるよう、サポートしていきたいです。

――受験を考えている人にメッセージをお願いします。

 自分の在校時からそうですが、本校は先生方の面倒見がよく、生徒のことを親身になって考える校風です。部活動も弓道部、鉄道研究部、電機部など、個性的なクラブも充実しています。中高生が一緒に活動している部も多数あり、人間的にも大きく成長できます。生徒たちの成長は、私たち教員にとっても大きな喜びです。

生徒の声
高1  F・Mさん高1 F・Mさん

 中1の時からチアリーディング部で指導してもらっています。部長を務めていた時期には演技の構成で自信をもてなかったときに相談しに行くなどしました。先生ご自身が経験者なので、技術面での理解が深く、的確なアドバイスをいただきました。いつもは優しいですが、はめを外した時は厳しく、なぜいけないかをきちんと説明してくださいます。


高1  Y・Mさん高1 Y・Mさん

 チアリーディング部で、お世話になっています。先生はかわいくてガーリーなお姉さんのような存在なので、相談がしやすいです。つらいことがあって相談した時は、先生もお忙しかったと思いますが、とても親身になって聞いてくださいました。一人ひとりの生徒と向き合って考えてくださっているんだなと感じました。


中1  H・Nさん中1 H・Nさん

 英語の授業は楽しくてわかりやすく、ときには笑いも交えながら進んでいくので、頭に入りやすいと感じています。チアリーディング部でも指導をしていただき、スタンツなどの技が上手にできなかった時は、わかりやすくアドバイスしてもらい、たくさんほめてもらえたので、うまくなれたと思います。これからもいろいろ相談していきたいです。

(この記事は『私立中高進学通信2025年11月号』に掲載しました。)

進学通信 2025年11月号
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