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私立中高進学通信

2025年11月号

大学合格力強化計画

玉川聖学院中等部

一人ひとりの「使命」を探す進路指導
89%が推薦・総合型選抜を利用して未来へ踏み出す

6月の平和週間には、社会学者の上野千鶴子さんを講師に招き
「女の子はどう生きるか?」をテーマに平和講演会を実施。
生徒たちが将来の生き方を考えるきっかけづくりになっています。

「賜物」と「使命」を育む
独自の進路指導を展開

 プロテスタントのミッションスクールとして『信仰・希望・愛』をスクールモットーとする玉川聖学院。毎日の朝礼拝や終礼で、心を整えつつ自らと向き合う時間が大切にされており、多様な人々と共に生き、信頼関係を築く力を養っています。

 同校の進学先は医療系から芸術系まで幅広く、入試方式では学校推薦型選抜・総合型選抜による進学が中心です。2025年春の卒業生のうち89%がこれらの方式で合格、また約半数が指定校制の学校推薦型選抜を利用しています。総合大学や女子大学、看護医療・理工系など、多彩な分野に350名以上の指定校枠があり、生徒が自分に合った大学へ挑戦できる体制が整っています。

 中高等部長の櫛田真実先生は指定校枠が増加している背景について、「本校の卒業生が大学入学後に学力を伸ばし、授業やさまざまな活動に積極的に取り組む姿勢が高く評価された結果だと考えています」と語ります。

 総合型選抜に挑む生徒や、一般選抜で難関大学をめざす生徒に対しては、その一人ひとりを全教員で支援するのが特徴です。新学年開始時の二者面談、夏休み後半の保護者を交えた三者面談を通じて学習状況を振り返りながら、全ての学年で具体的な進路相談を行います。高2の冬には第1志望届の提出があり、以降は全教科の教員が集まって生徒の第1志望に基づく最適な学部や方向性を議論する会議を開き、チームでサポートします。特に高2・高3では、クラス替えがなく担任も基本的に変わらないため、深い信頼関係のもと継続的な指導が行えます。

 同校では2025年度から、「進路学習部」を『進路指導部』と『学習指導部』に分離しました。目の前の進路決定に加えて、その後を見据えた総合的な学力と可能性を伸ばすことに注力するためです。

 また、数学・国語・英語などの主要教科に加え、上智大学、立教大学を意識した小論文指導や時事問題を扱う教養講座、英検対策講座などを含む希望制集中講習『SACゼミアフター6』なども実施して多様なニーズに対応。予備校での指導経験をもつ講師や大学で教えるベテランの先生方が指導を担当しています。放課後18時から19時30分に開講されるため、クラブ活動との両立も可能です。

 高3の夏休みには『勉強合宿』を実施。「夏休み中は1日10時間勉強する」という学習リズムの定着が目的で、合宿の終わった翌週には校内の夏期講習で、内容を発展させた講座が開かれています。

進路決定のきっかけをつくる
独自の『人間学』『TAP』

 進路指導では、生徒一人ひとりが神から与えられた「賜物」を見いだし、将来の「使命」を探究することに重点がおかれています。大学や学部を選ぶ際には、自分を理解し、自らの適性を知っておくことが欠かせません。そのため、中学3年間をかけて興味あるテーマを掘り下げ、論文執筆・発表を行う取り組みを実施。さらに高1・高2必修の「総合科・人間学」で、キリスト教の世界観に基づき「隣人を愛するとは」「死を考えることの意義」などの哲学的な問いに向き合います。

 また、豊かな体験活動の場として『TAP(玉聖アクティブプログラム)』も用意。南魚沼での稲作を体験する『里山体験』、8月6日を含む広島平和研修、JAXA見学など、5分野20以上のプログラムが、主に夏休みに展開されています。

 これらの学びは進路意識を高めるだけでなく、論理的思考力、共感力、倫理観、協働力を育み、社会に出て必要となる、自律的に考え行動する力へとつながります。同校の「大学合格力」とは、自ら学び続けるための羅針盤を、生徒一人ひとりが自分の手でつくり上げる力を指しているのです。

高3の夏休みには、一般選抜に挑む生徒を対象に『勉強合宿』を実施。学校推薦型選抜を考えている生徒でも、一般選抜になる可能性も考慮して参加することができます。高3の夏休みには、一般選抜に挑む生徒を対象に『勉強合宿』を実施。学校推薦型選抜を考えている生徒でも、一般選抜になる可能性も考慮して参加することができます。
自分の興味や関心に基づいて参加できるTAP。希望制で参加費はかかりますが、より多くの生徒が参加できるよう、1回につき5万円を補助する奨学金制度もできました。自分の興味や関心に基づいて参加できるTAP。希望制で参加費はかかりますが、より多くの生徒が参加できるよう、1回につき5万円を補助する奨学金制度もできました。
2025年春大学合格実績(抜粋)

(名)

学名 総数
国公立大学 東京外国語大学 1
私立大学 国際基督教大学(ICU) 1
青山学院大学 10
立教大学 2
法政大学 3
学習院大学 1
同志社大学 2
成蹊大学 3
明治学院大学 10
國學院大學 3
武蔵大学 2
日本大学 2
駒澤大学 4
専修大学 1
玉川大学 1
桜美林大学 4
神奈川大学 1
帝京大学 6
学名 総数
女子大学 津田塾大学 3
東京女子大学 19
日本女子大学 2
学習院女子大学 2
聖心女子大学 4
清泉女子大学 7
昭和女子大学 8
共立女子大学 4
大妻女子大学 10
フェリス女学院大学 3
東洋英和女学院大学 4
実践女子大学 3
学名 総数
看護医療系・
理工系大学
芝浦工業大学 1
杏林大学 2
東京医療保健大学 6
帝京平成大学 2
東京農業大学 3
東京薬科大学 1
学名 総数
美術系・
体育系大学
多摩美術大学 3
武蔵野美術大学 3
女子美術大学 3
武蔵野音楽大学 1
日本体育大学 3
安心感のなかでこそ生き方を考えられる
中高等部長/櫛田真実先生中高等部長/櫛田真実先生

 生徒は「自分はここにいていいんだ」という安心感のなかでこそ、「どう生きていくか」という使命を考えるスイッチが入るものです。TAPプログラムの一つである岩手県宮古市での『被災地ボランティアキャンプ』では、最初は何もできなかった生徒が、参加を重ねるうちに「自分が役に立てること」を率先して提案、行動できるようになり、大きな成長を遂げていきます。

 TAPの経験をきっかけに福祉ロボット研究へ進んだ卒業生や、助産師となり養子縁組をサポートするNPOに加わった卒業生もいます。

 失敗が許される安心できる環境のなか、新しい学びの楽しさや自信を育む体験を通して、生徒たちは進路を真剣に考えるようになります。そうして見つけた「使命」が実現できる進路を選べるよう、私たちは全力で支えていきます。

(この記事は『私立中高進学通信2025年11月号』に掲載しました。)

玉川聖学院中等部  

〒158-0083 東京都世田谷区奥沢7-11-22
TEL:03-3702-4141

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