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私立中高進学通信

2025年11月号

変わる私学!

宝仙学園順天堂大学系属理数インター中学校

「学園の未来を制服に込めて」
生徒が主導したデザイン刷新

制服リニューアル

2026年4月から着用が始まる新制服。

 2028年に迎える創立100周年という節目に向けて、同校は今、変革のただ中にあります。2026年4月からは制服が一新されるなど、生徒の声を原動力としたチャレンジが次々と形になっています。

生徒主体で進めた
新制服プロジェクト
広報 高橋くるみ先生広報
高橋くるみ先生

 創立以来、「仏教精神を基調とした人間教育によって品格と知性を兼ね備えた人を造る」という理念を大切に受け継いできた宝仙学園。1928年の開校、2007年の共学化を経て、2024年には順天堂大学の系属校として新たな歩みを始めています。2028年に迎える創立100周年を見据えた取り組みの一つとして、生徒が中心となって制服の刷新に挑む「新制服委員会」が3年前に発足。多くの意見やアイデアを持ち寄りながら、新たな象徴となる制服を形にしていきました。

 現在、共学部6年(高3)のT・RさんとM・Cさんは、共に新制服委員会のメンバーです。業者選定に向けたプレゼンテーションから、デザインの完成に至るまで、新制服委員会のメンバーは、その全ての過程に深く関わってきました。

「まずは学生服を手がける会社を一から調べるところから始まりました。実際に製作をお願いする業者さんのもとを訪れた時はとても緊張しましたが、私たちの想いをていねいに汲み取ってくださり、素敵な制服を提案していただけたことがとてもうれしかったです」とMさんは振り返ります。

 また、「宝仙学園に流れる雰囲気をどう制服に落とし込むかを最初に考えました」と語るTさん。「今の学校がもつ明るく優しいイメージに加えて、これからめざしたい未来の姿も含めて、過去・現在・未来という視点でじっくり話し合いを重ねました」

 生徒一人ひとりの込めた思いが、新たな制服というかたちをとって結実しようとしています。

 さまざまな案が出ましたが、最終的に採用されたコンセプトは「フォーマルとラフを選択する」。正装はこれまでの伝統を大切にしつつ、普段着としても選べる多彩なバリエーションが取り入れられています。中等部はえんじ色、高等部は青色と、現在の制服でも採用されているポイントカラーを新制服にもそのまま引き継ぎ、また女子部では紫色をポイントカラーにおいたデザインとなりました。

「これまでの女子部の制服は共学部とはかなり異なるものでしたが、リニューアルにより統一感がもたらされました。従来の伝統も残しつつ、共に新しい方向に歩んでいく準備が整いました」(広報/高橋くるみ先生)

「しっかり学ぶ時と思いきり楽しむ時、そのメリハリを大切にした6年間を過ごしたい。そんな時間に寄り添ってくれる制服であってほしいと思います」(Tさん)

毎日がチャレンジ!
他者理解が深まる宝仙の日常

 制服のリニューアル以外にも、同校では生徒が主体となる活動を日頃から盛んに実施しています。

「入学前の説明会では、当時高3の先輩が堂々たる司会ぶりを見せていて圧倒されました。いざ入学してみると、プレゼンテーションや人前で話す機会が非常に多いので、そうした姿にも納得がいきますね」(Mさん)

 校名の「理数インター」は「理数的思考力(ロジカルシンキング)」と「インタラクティブ(相互的な)」をかけ合わせた造語。マニュアル頼りではなく自分で考えてアウトプットできる力を育み、社会で活躍する人材を育てようというコンセプトが、そのまま授業にも反映されています。

「“学びのなかに遊びもある、遊びのなかに学びもある”という考えのもと、中1ではゲームを通じて学んでいきます。自らの活躍のみに執心せず、いかにチームへ貢献できるかという他者理解やコラボレーションを重視する内容です。中2からは難易度が上がり、大手企業からミッションを受け、1年がかりで答えを考えていくコーポレートアクセスにも挑戦します。そのほかに探究学習や演劇教育にも力を入れていて、劇作家の平田オリザさんによる講演会も実施しています」(高橋先生)

 生徒中心で開催される文化祭では、高1生が演劇を披露するのが恒例行事。日々の学習でも行事でも、人前で表現することや他者理解を深められることが、同校の強みなのです。

UPDATE
生徒主導でリニューアルした新制服
メリハリある学生生活を象徴
女子部と共学部で
より統一感のあるデザインに

 これまで女子部と共学部で異なっていた制服のデザインは、リニューアルに伴い統一されました。イメージカラーは、共学部の中等部はえんじ色、高等部は青色、女子部では新たに紫色が採用されています。

「ポイントカラーは、女子部の生徒や先生にも確認をとり、全員が納得したうえで決定しました」(Tさん)


オプションは遊び心満載

「中間着が欲しい」とのリクエストから誕生したのがスウェット地のカーディガン。「着崩しすぎない」「フードがないほうが安全」「着心地がよく手入れが楽な素材」など、生徒と教員が意見を交わしながら完成へと至りました。

 正装時以外に着用できるチェックのスカートやデザイン違いのリボンなど、自分で制服を選べる楽しさにあふれています。


生徒のアイデアを積極的に採用

 新制服には、全体のコンセプトからリボンやワッペンといった細かなディテールまで、新制服委員会のアイデアがたっぷり詰まっています。

「美術部所属なので、デザイン画をたくさん描いて提案しました」と話すのはMさん。Tさんは「新入生が新制服に袖を通した姿を早く見たいです」と完成を心待ちにしています。

MさんとTさんが作成した、新しい校章のデザイン案。

変わるポイント
生徒が主役の学びを次世代へ
――新校舎・新制服で迎える100周年

 新制服に加え、100周年記念事業として校舎の建て替えが進行中です。2025年9月に着工し、2028年4月の完成を予定しています。新校舎は、宝仙学園ならではの小中高一貫教育を軸に据え、新しい時代の学びが実現できる理想の学び舎として計画されています。さらに進化する「生徒が主役」の環境づくりに目が離せません。

進学通信 2025年11月号
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