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私立中高進学通信

2025年11月号

変わる私学!

星野学園中学校

ファームステイを通じて培う
生きた英語と学びへの意欲

カリキュラム&プログラム

さまざまな学校行事を通じて成長を重ねる星野学園の生徒たち。
オーストラリア修学旅行を振り返ってくれたのは、中3生のT・Nさん(左)とO・Sさん(右)です。

2025年8月に、オーストラリア・ブリスベンで5泊7日の修学旅行を実施。多くの生徒が英語学習への意欲を刺激されたようです。

ファームステイを通して
英語での会話を楽しむ
英語科教諭 石井 貴大先生英語科教諭
石井 貴大先生

「知を築く・世界につながる・心を動かす」を教育の柱とする星野学園中学では、2000年の中学開校以来、オーストラリア・ブリスベンで修学旅行を行ってきました。2025年度の中3生は、8月20日(水)から26日(火)にかけて実施しました。

「修学旅行の最大の目的は、日頃から学んでいる英語を、実際に使われている国で試してみることです。普段の授業でもオーラルコミュニケーションを通じてネイティブスピーカーと会話はしていますが、修学旅行では初対面のネイティブスピーカーに囲まれた環境に身をおき、現地ならではの体験を通して英語を使うことを重視しています」(英語科教諭/石井貴大先生)

 例年行っていたホームステイに代わり、今回は農場や農家に滞在するファームステイを実施。日常生活では得がたい貴重な体験を積みました。

「生徒たちは農場で飼っている動物の世話や散歩、農作業の手伝い、バーベキューや食事作りなど、ファームステイならではの体験を楽しんでいました。最初は緊張していた生徒も、動物との触れ合いがあることで会話がしやすくなったり、料理を作る動作から相手の話している内容を想像して返してみたりと、実際に手や体を動かすことが理解やコミュニケーションにつながっている印象を受けました。英語は苦手と言っていた生徒がファームステイではイキイキとする姿や、街中の買い物で何とか意思を伝えようと奮闘する場面も多く見られ、教室だけでは実現できない急成長を遂げていました」(石井先生)

中学学年主任 田村 利一先生中学学年主任
田村 利一先生

「本校の卒業生は、大学生になってからブリスベンに短期留学するケースが多く、それだけ修学旅行が大切な思い出となっていることがうかがえます。今回も、当初は英語に自信のなかった生徒が、帰りの飛行機で客室乗務員に積極的に話しかける姿を目にしました。さらに“もっと英語を勉強しておけばよかった”と振り返る声も多く、この体験が本格的な学びを促すことになったようです」(中学学年主任/田村利一先生)

 江東区にある体験型英語学習施設TOKYO GLOBAL GATEWAYでの校外学習や、福島県にあるブリティッシュヒルズでの宿泊学習など、同校では国内でも英語教育や異文化交流が可能な行事を充実。そしてこの修学旅行は、国際人としての知性や人格を培ううえで、大きな役割を果たしています。

不安と緊張から一転して
英語への意欲が倍増
T・Nさん(中3)T・Nさん(中3)

 T・Nさん(中3)は、ゲームを通して英会話が学べるオンライン学習を約3年間利用しており、それが修学旅行の準備になりました。

「最初は自分の英語が通じるだろうかと不安もあったのですが、準備を重ねるなかで少しずつ聞き取れるようになり、修学旅行に行くのがとても楽しみになりました。実際に現地の人たちと会話が成立し、とてもうれしかったです。一方、とてもお世話になったホストファミリーに感謝の気持ちを伝えたいのに、Thank you very much以外の言葉が思い浮かばず、もっといろいろな表現を身につけたい、これからもっと英語を勉強したいという気持ちが強くなりました」

O・Sさん(中3)O・Sさん(中3)

 O・Sさん(中3)は学校から提供されたオンライン英会話を出発前に受講していたものの、Tさんと同様に現地での会話に不安があったと言います。「相手の話す内容がわからなくても、もう少しゆっくり繰り返してほしいと頼んだり、自分の理解できる単語だけで乗り切ろうと工夫したりしました。現地校でフットボールをしたことや、教科書には出てこないような日常的な会話をできたことがとてもうれしかったです。前より英語が好きになったので、これからよりコミュニケーションを重視して英語力を磨いていきたいです」

 T・Nさんは「大学で超電導を学びたいので、最新の研究発表に触れるためにも英語を強化したい」と今後の抱負に触れ、O・Sさんは「ファームステイで新たに仲良くなったクラスメートもいました。これから修学旅行に行く人たちには、緊張する必要はないから思いきり楽しんでほしいと伝えたいです」と後輩にエールを送ってくれました。

UPDATE
修学旅行
のびのびとコミュニケーションできるファームステイ
ファームステイ

 オーストラリア・ブリスベンへの修学旅行が恒例行事となっている同校。これまで実施してきたホームステイが、より柔軟に受け入れ可能なファームステイへとスケールアップしました。

 数十匹の鶏を飼う家庭、ピザ窯やバーベキューグリルのある家庭、敷地内に池がある家庭など、滞在する家庭ごとに楽しみが異なるところも特別な思い出に。動物との触れ合いや農作業の手伝いが、ホストファミリーとのより自然な会話やコミュニケーションを後押しする側面もありました。

オーストラリアならではの動物たちと、貴重な触れ合い体験。オーストラリアならではの動物たちと、貴重な触れ合い体験。
たくさんの思い出を胸に、ホストファミリーに別れを告げる感動のひととき。たくさんの思い出を胸に、ホストファミリーに別れを告げる感動のひととき。
ホストファミリーからのメッセージ。ホストファミリーからのメッセージ。

現地校との交流

 市内観光と合わせて、修学旅行先では毎年現地校との交流も行っています。これまでは1つの学校が2~3クラスを受け持っていましたが、今年は1校1クラスとなり、より少人数での交流が実現し、コミュニケーションも濃密なものになりました。

変わるポイント
修学旅行での「気づき」を
将来につなげます

 修学旅行の成果は9月の星華祭(文化祭)での発表を通じて、次年度以降へとつなげています。

「日常会話レベルであれば、中学で学ぶ英語でも十分成立すると実感できたら、今のうちに英語をしっかり学ぼうという動機づけになると思います。この先、苦手意識をもたないためにどう声かけしていくか、より難易度の高い文法の習得などにどうつなげていくか、課題も明確になりました」(英語科教諭/石井貴大先生)

進学通信 2025年11月号
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