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私立中高進学通信

2025年11月号

私たち、僕たちが大好きな先生

恵泉女学園中学校

たくさんの出会いによって
成長していく生徒を支えたい

蛭沼 和行(ひるぬま かずゆき)

数学科 蛭沼 和行(ひるぬま かずゆき)先生

数学科教員。高2から受けもった卒業生を送り出した後、今年度まで中1の担任を3年間務める。
サッカークラブ顧問。英語力を活かし、英語で数学を学ぶ講座を担当したことも。
小2、小1、2歳の3児の父として子育てにも力を注いでいる。趣味は映画鑑賞。

 中1の宿泊行事「フェロシップ」に力を入れ、高2の授業ではアンケートや面談を行ってより良い授業づくりに活かしているという数学科の蛭沼和行先生。生徒たちは皆「優しく、そして厳しくもある生徒思いの先生」と声を揃えます。蛭沼先生に、「フェロシップ」にかける思いや、教員をめざしたきっかけについて伺いました。

建学の精神を知る宿泊行事
「フェロシップ」

――中1の宿泊行事「フェロシップ」について教えてください。

 恵泉女学園に入学後、初めての宿泊行事となるのが「フェロシップ」で、7月に2泊3日で行われます。フェロシップには大きな目標が3つあります。1つ目は今後の学園生活で基盤となる「神を畏れ、人を愛し、いのちを育む」という建学の精神を学ぶこと。2つ目は自分を見つめること。そして3つ目は 普段あまり話していないクラスメートや先生と親しくなることです。

 まずは建学の精神について、自分の言葉で説明できるようにします。フェロシップでは礼拝が6回行われます。ここで、建学の精神について、生徒の代表は感話(日頃感じたり考えたりしたことを発表すること)を述べ、教員も話をします。また、6人ほどで「平和をつくる人になる」という大きなテーマについて話し合い、その内容を“貼り絵”のポスターにするグループワークを行います。花束や中庭の泉を貼り絵で表現するなど、生徒の創意工夫にはいつも驚かされます。

 礼拝で他者から心のこもった話を聞き、グループワークに取り組むことで、生徒は自分なりに建学の精神への理解を深めます。さらに、聖書に親しみ、自分を見つめる機会をもちます。自らの内面を知ることは、学校生活の中でずっと取り組み続けるテーマです。そのなかで生徒は、自分の好きなことや、やりたいことを見つけていけるでしょう。また、さまざまな人たちと関わりながら成長してほしいので、係や寝食を共にする生活班、グループワークを行う行動班と、全部くじ引きでメンバーを決めています。普段あまり交流のない人たちと関わることで、生徒の価値観も豊かになります。フェロシップでの学びは、生徒が実りある6年間を過ごすための土台となります。本校の教員として、そして中1担任として、とても大切にしている行事です。

生徒をサポートし
バックアップできる教員に

――教員を志すようになったきっかけは何ですか?

 中1の時、数学の先生が興味深い授業をしてくださったことがきっかけです。教室から出て、覚えた数学の知識を活かして校舎の高さを測ったり、校庭にさまざまな図形を描いたりと、知識が実際に役立つことを教えてくれました。先生の授業を通して数学の面白さに気づき、好きな科目になりました。

 そして、中3から高3まではアメリカで過ごしたのですが、現地校で出会った先生方の影響も大きいです。アメリカに行った当初は、英語を思うように話せず困っていましたが、先生方が楽しく過ごせるようにサポートしてくれました。また、自分から積極的に動くことも教えてもらいました。ゴルフ部やマーチングバンドに参加していたのですが、卓球部をつくらないかと先生に声をかけられ、有志を募って同好会を立ち上げたのです。日本にいる時は積極的にリーダーシップを発揮するタイプではなかったのですが、アメリカでの日々の経験から、自分で決めて、自分から動くことを学びました。先生方のバックアップも心に残り、「教員になりたい」という思いが強くなりました。

 その後、日本で数学科の教員になろうとアメリカから帰国。国立大学の教育学部数学科へ進学しました。卒業後は教員になることを決めていたのですが、教員生活に役立てたいという思いから、IT企業に営業職として4年間勤めました。そして、信仰するキリスト教を重んじた教育を実践している学校の教員になりたいと考え、本校とのご縁をいただきました。

――今後の目標を教えてください。

 数学科の教員としては、生徒にとってわかりやすく、楽しめる授業をめざしています。それから、生徒が希望する進路を叶えられるようなバックアップをしていきたいです。中1と高2の授業を担当していますが、中1は少人数の授業で、学習習慣をつけることを目標としています。授業では、解き方について話し合ったり、小テストをしたりと、時間を区切ってメリハリをつけるようにしています。高2は、授業の進め方や構成についてアンケートや面談を行い、コミュニケーションを図りながら、一緒により良い授業をつくり上げていくように心がけています。

 そしてクラスの生徒をはじめ、全ての生徒たちにとって、長い人生の中で出会うたくさんの大人の一人として、中高時代の6年間という短いけれど大切な時間を共に過ごす教員として、少しでも生徒の力になり、良い影響を与えられるように、自分自身を成長させ続けたいと思っています。

担任を務める中1のクラス。「和気あいあいとした雰囲気のクラスです」担任を務める中1のクラス。「和気あいあいとした雰囲気のクラスです」
ランタンに灯をともし、その灯を卒業生から在校生に渡す、同校の卒業式で伝統の「学燈譲り」。そんな「学燈譲り」をフェロシップで疑似体験するキャンドルライト・サービス。全員分のろうそくを用意します。ランタンに灯をともし、その灯を卒業生から在校生に渡す、同校の卒業式で伝統の「学燈譲り」。そんな「学燈譲り」をフェロシップで疑似体験するキャンドルライト・サービス。全員分のろうそくを用意します。
フェロシップで行われる礼拝では、生徒の代表や教員が建学の精神にまつわる話をします。礼拝係と入念に準備を進める蛭沼先生。フェロシップで行われる礼拝では、生徒の代表や教員が建学の精神にまつわる話をします。礼拝係と入念に準備を進める蛭沼先生。
生徒の声
中1  K・Nさん中1 K・Nさん

 先生はとても優しいですが、叱るべき時はしっかり叱ってくださるので、安心して学校生活が送れています。


中1  T・Yさん中1 T・Yさん

 先生は穏やかで、生徒の話をよく聞いてくれます。席替えが多いので、いろいろな考え方や価値観をもった人たちと交流が深まります。


中1  S・Hさん中1 S・Hさん

 生徒思いの先生です。数学でわからないところを質問すると、熱心に、ていねいに教えてくださるので、数学の勉強が楽しくなりました。

進学通信 2025年11月号
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