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私立中高進学通信

2025年11月号

変わる私学!

大宮開成中学校

グローバルな視野につながる
中3『沖縄国際平和研修』がスタート

平和教育

沖縄戦跡や避難壕、平和祈念公園やひめゆりの塔なども訪れました。

 英語教育やプレゼンテーション教育と並び、同校が柱とする国際理解教育。そこにつながる『沖縄国際平和研修』が2025年度より始まりました。沖縄戦の跡地を訪ね、未来の平和について考えます。

世界に視野を広げる前に
自国の歴史を深く知る
沖縄国際平和研修を担当・随行した大下莉果先生(右)と、研修委員のTさん(中3)。沖縄国際平和研修を担当・随行した大下莉果先生(右)と、研修委員のTさん(中3)。

 2025年度に中高一貫部が創設20周年を迎えた大宮開成。この節目に合わせて教育改革『NEXT20プロジェクト』を推進し、一貫教育をさらに充実させています。中3から東京大学や京都大学などの難関国立大学や医学部を志す『TXクラス』の新設をはじめ、授業カリキュラムや行事の変革も進めています。

 その一環として、今年度から中3『沖縄国際平和研修』が始まりました。

「本校では高1でオーストラリア研修を行い、異文化交流とともに国際社会との関わりを実体験します。その前段階として、自国の歴史や文化をしっかり理解し、国際平和について考える機会を設けるべきだと考え、この研修を計画しました。
 沖縄は独自の文化と伝統を受け継ぐだけでなく、苦難の歴史を抱え、今なお平和維持の尊さと難しさを訴えている地です。現地の方々のご協力のもと、生徒たちはフィールドワークを通じて平和の在り方について深く考え、国際人としての自覚を高められたと思います」(研修担当/大下莉果先生)

戦争という負の歴史を
日本から世界へ伝える

「沖縄慰霊の日」を目前にした6月、中3生が3泊4日で沖縄を訪問。前半2日間を平和学習に充て、第二次世界大戦で日本唯一の本土戦となった沖縄戦について学習。沖縄平和祈念資料館、ひめゆりの塔、歴史的避難壕、嘉数高台公園から見た普天間基地などを巡り、沖縄各地に残る戦争の爪痕を目の当たりにしました。

 生徒たちは研修を通して、どのような学びを得たのでしょうか。クラス代表として研修委員のリーダーを務めたTさんはこう語ります。

「春休みと新学期に事前学習を行いましたが、写真や教科書で知った場所を実際に訪れ、地元の方に解説を受けながら見学できたことで、調べるだけでは得られない気づきが数多くありました。
 なかでも心に深く残ったのは、アンディラガマへの入壕と基地学習です。戦争で苦しんだ人々の現実に触れ、胸が締めつけられるような思いを抱きました。さらに普天間基地を見下ろすと、すぐ隣に住宅が並んでおり、大きな違和感を覚えました。ニュース映像で見たことはあっても、実際にその環境を目にした衝撃とは比べものになりません。沖縄国際大学の学生の皆さんによる解説も、理解を深める大きな助けとなりました。
 ひめゆり平和祈念資料館を訪れた際には、沖縄戦の悲惨さを肌で感じました。そこで強く思ったのは、自分たちが学んだことを世界や未来の人々に語り継ぐ責任を担っているということです」(Tさん/中3)

 さらにTさんは、沖縄での学びを高1のオーストラリア海外研修にも活かしたいと展望を話します。

「沖縄戦や広島・長崎の被爆体験をオーストラリアの人たちに英語で伝え、日本人としての平和観を伝えられたらと考えています。これからは、他国の人たちとも一緒に、平和について考えられるようになりたいと思います」(Tさん)

変わるポイント
フィールドワークを通じて
豊かな教養と思考力を養う
沖縄国際平和研修 研修担当 大下 莉果先生沖縄国際平和研修 研修担当
大下 莉果先生

『沖縄国際平和研修』で現地の方々から語られる生の声は、生徒たちにより深い印象を残しました。心が痛む展示もたくさんありましたが、生徒たちは真摯に向き合い、現地の方のお話にも真剣に聞き入っていました。こうしたより深度のあるフィールドワークや各種体験を通じて、生徒自身が試行錯誤を経験していくなかで、国際社会に通用する真の思考力を育んでほしいと考えています。

UPDATE
新たな学びが未来を拓く
中高一貫部20周年を機に始まる挑戦
現地大学生とも交流
『沖縄国際平和研修』
平和学習の研修中は毎夜、その日に「学んだこと」のまとめと「明日の研修に向けて」のコメントを研修のしおりに記入。目的意識をもって研修を行います。平和学習の研修中は毎夜、その日に「学んだこと」のまとめと「明日の研修に向けて」のコメントを研修のしおりに記入。目的意識をもって研修を行います。

『沖縄国際平和研修』にはガイド役として沖縄国際大学の学生が参加し、同校の生徒たちと交流を深めました。世代の近い大学生が歴史を語り継ぐ姿に触れ、「自分たちも歴史を学び、次の世代に伝えたい」と大いに刺激を受けたようです。

 研修の後半2日間は、黒糖の手作りやエイサー、シーサーの色付けといった伝統的な沖縄文化を体験。美ら海水族館や首里城公園の見学、国際通りの散策などを通じて、過去~現在の沖縄を多角的に知り、さらなる理解を深めました。

 1学期の終わりには研修のまとめを行い、改めて行事を振り返りました。そして次年度の海外研修へ向けて、また新たなスタートを切ります。


高2の勉強合宿『チャレンジキャンプ』がスタート

 2024年度から高2を対象に、大学受験に向けた集中学習プログラム『チャレンジキャンプ』が新設されました。同校では毎年、中1が6月に2泊3日の『サマーキャンプ』を行いますが、同じ施設で同時期に、高2生が3泊4日で勉強合宿に参加。本格的な受験準備に向けて一歩を踏み出します。

 文理選択に基づくゼミ形式の授業や自習に取り組み、本格的な受験勉強へと舵を切ります。勉強の合間には、中1生と合同でハイキングや夕食作りを行い、先輩として後輩を導く経験も積んでいきます。

『チャレンジキャンプ』では、授業の一部は選択制。自分が受けたい授業を選択できるのも醍醐味です。『チャレンジキャンプ』では、授業の一部は選択制。自分が受けたい授業を選択できるのも醍醐味です。
中1生と高2生が協働してカレー作りを体験!中1生と高2生が協働してカレー作りを体験!

卒業生との交流の場『ホームカミングデー』を初開催
多くの卒業生が駆けつけ、旧友や恩師との再会を喜び合いました。多くの卒業生が駆けつけ、旧友や恩師との再会を喜び合いました。

 中高一貫部の創設20周年を記念し、7月に『20周年記念式典』と卒業生を迎えた『ホームカミングデー』が開催されました。午前の『20周年記念式典』では、在校生によるプレゼンテーションや英語スピーチ、卒業1期生による講演、在校生全員での合唱などを実施。午後の『ホームカミングデー』には、1期生から15期生までの卒業生約300人が集いました。校舎を開放し、懐かしい教室での交流を楽しみました。

進学通信 2025年11月号
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