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私立中高進学通信

2025年11月号

校長先生はこんな人!

聖徳学園中学校

『STEAM&GLOBAL』
『和』の精神をキーワードに
未来を見据えた教育を展開

峯岸  渉 (みねぎし・わたる)校長先生

峯岸 渉 (みねぎし・わたる)校長先生

1965(昭和40)年、東京都生まれ。
聖徳学園高等学校の前身である関東高等学校を卒業後、日本体育大学体育学部へ進学。
大学卒業後、母校に保健体育の教員として着任。
37年間にわたり指導に努め、学年主任、総務部長、教務部長、
教頭、副校長を務め、教務システムの導入にも尽力。
2025年度より現職。小学生から剣道を続け、同校でも剣道部顧問を務める。

剣道一筋の学生時代
恩師の影響で教員を志す

 私は東京・多摩地域の北西部に位置する瑞穂町に生まれ、豊かな自然のなかで子ども時代を過ごしました。町ぐるみで剣道に力を入れている地域で、私も小学生の時から剣道を習い、次第に熱中していきました。中学、高校、大学と剣道に明け暮れ、現在も趣味として続けています。

 教員を志すようになったのも、剣道がきっかけです。中学剣道部の顧問で国語の先生だった恩師に出会い、体育の授業で生徒と教員が一緒になって体を動かすことの楽しさを知りました。その先生に「体育の教員をめざしてみては」と背中を押してもらい、将来の道として考えるようになりました。

 私は本校の卒業生でもあります。強豪の剣道部があることから恩師の先生に勧められ、高校3年間を聖徳学園で学びました。1年中、朝から晩まで剣道の練習に打ち込んだ高校生活で、学習面では他クラブの生徒とも協力しながら何とか乗り切ったことを覚えています。ほかに印象深かったのは、校長先生による仏教の授業が3年間あったことで、そこで教わった本校の成り立ちや仏教の教えなどが心に残っています。

大学時代を経て
初任校として聖徳学園に

 体育教員をめざすために日本体育大学に進学し、卒業後は初任校として本校に戻ってきました。当然、私が在学中にご指導くださっていた先生方は皆さん現役でいらっしゃいます。最初は「教え子」扱いが抜けませんでしたが、一方で生徒たちと年齢が近かったからこそ、何事にも自然と「生徒目線」に立つことができたのは強みになりました。当時は生徒も、私のことを兄貴分として慕ってくれていたように感じます。

 同じ目線で共に体を動かし、共に学び合う姿勢は、教員をめざすきっかけになった恩師の先生が大切にしていた考え方でもあります。本校に教員として関わって37年、生徒時代も含めると40年が経ちましたが、「同じ目線に立つ」という感覚は今でも大切にしています。

新しいチャレンジを応援
安心感ある環境で活躍を後押し

 本校は、聖徳太子の『和』の精神を建学の精神に掲げ、1927年に創立されました。和の精神は多彩な解釈ができる言葉ですが、本校では他者とコミュニケーションを取り、多様性を尊重しながらさまざまな物事に取り組んでいく姿勢と定義しています。

 建学の精神を体現するように、新しい技術や考え方を積極的に取り入れよう、互いのチャレンジを応援し合おうという文化が学園全体に根付いていることが、本校の魅力です。優しく友達思いの生徒、そんな彼らとコミュニケーションを取りながら「生徒のため」に労を惜しまない先生方、その両方に恵まれています。そして生徒も教員も、安心して新しいことにチャレンジできる環境が整っていると自負しています。

 近年は『STEAM&GLOBAL』をキーワードに掲げ、2015年には一人に1台iPadを導入。それを皮切りに、社会の変化に応じた教育を行っています。

 STEAM教育では、中学からステップモーションを用いた映画製作や、プログラミングを学ぶSTEAM授業を実施し、高校ではデータサイエンスコースも用意しています。高2で国際協力プロジェクトに取り組む探究学習も特徴です。このほか、長期休業中などには、希望制のデジタル講座「SHOTOKU TECH ACADEMY」なども開講しています。

 GLOBAL教育では、グローバルマインドの育成から日本文化・異文化理解、多様性の受容まで、6年間を通して自分と世界をつなげる方法を学びます。

 国際研修旅行も多彩で、中3ではシンガポール・ニュージーランドホームステイ、高2ではマルタ島・台湾から選択する研修旅行を、どちらも全員参加で実施しています。また、高校の希望者を対象に、アメリカ・イギリス・フィリピン・ベトナム・ルワンダ・インドなどでの研修も行っています。

 学業だけでなく、生徒による広報組織『聖徳アンバサダーズ(STARs)』や部活動など、生徒がそれぞれの強みや個性を発揮できるよう、さまざまな活動を用意しています。どんな生徒にも輝ける場所は必ずあるはずですから、そうした活動に前向きにチャレンジしてほしいと期待しています。

 今の子どもたちが大人になる頃の社会は、おそらく大きく様変わりしているはずです。今後も未来を見据え、これまで実施してきた教育と改革を、さらに発展させていきたいと考えています。

[沿革]
1927(昭和2)年、浄土真宗の僧侶であった和田幽玄により創立。1951年、聖徳学園として組織変更し、幼稚園、小学校、中学校を併設した総合学園となる。創立90周年となる2017(平成29)年に教科横断型教育の基盤となる「STEAM棟(13号館)」が完成。中学3年間「STEAM」の授業を実施し、自由な発想で新しい価値を生み出すクリエイティビティを養っている。2024(令和6)年には日本で初めて高校課程にデータサイエンスコースを設置し、文理融合・探究型の学びを行っている。2021~2024年・2024~2027年はApple Distinguished Schoolの認定校となる。DXハイスクール採択校。2027年に創立100周年を迎える。

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