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私立中高進学通信

2023年9月号

校長先生はこんな人!

玉川聖学院中等部

葛藤しながらも
神に導かれた人生
聖書に促されて学院長へ

安藤 理恵子 (あんどう・りえこ)宮城県仙台市生まれ。自身も高校時代は女子校に通い、女子教育の自由さを経験する。東京大学文学部倫理学科を卒業後、在学中から活動に参加していたキリスト者学生会(KGK)に勤務。20数年間勤務した後退職し、イギリス・アバディーン大学大学院に留学。2013年より現職。

安藤 理恵子 (あんどう・りえこ)学院長先生
宮城県仙台市生まれ。自身も高校時代は女子校に通い、女子教育の自由さを経験する。
東京大学文学部倫理学科を卒業後、
在学中から活動に参加していたキリスト者学生会(KGK)に勤務。
20数年間勤務した後退職し、
イギリス・アバディーン大学大学院に留学。2013年より現職。

キリスト教と出会った
きっかけは深夜のラジオ

 中1の時、深夜にラジオをこっそり聞いていました。明け方近くまで聞いていると、いつもキリスト教の番組が流れてきます。家族は無宗教で、周囲にクリスチャンの人もいませんでしたから、最初は珍しいものを見るような気持ちで聞いていました。その後、番組の企画で聖書をいただく機会がありましたが、その時は内容に共感できず、最初の10ページぐらいでやめてしまいました。

 ところが高1のある日、もう一度、「神はひとりだけ本物がいるのではないか」と突然、思い立ちました。そう思った理由は今となれば『神の導きだった』と、表現せざるを得ません。改めて聖書を読んでみると中1のときには腑に落ちなかった言葉が、すっと心に入ってきました。家族のこと、境遇のこと、大人になっていく自分のこと。さまざまな迷いや不安が、『人間は全て罪人である』という聖書の言葉によって、不思議と納得できる気持ちになったのです。

 やがて近くの教会を探して通い始めました。最初はつけこまれてはいけないと、斜に構えたふりをしていました。教会の人は皆親切すぎて、私には全くの異文化でした。信じたい思いはあるし、教会は居心地がいい。しかし私の内側は偽善ばかりであることに、教会へ行くたびに気づかされるのです。随分葛藤がありました。

 感情的にではなく、理性的な決断としてキリストを信じ、洗礼を受けることにしたのは半年ほど経った頃です。思春期に信仰をもったこの経験は、私にとっては自立するプロセスの一環だったと思います。

土台となる人生観を
もつ大切さ

 以来、大学や就職など、人生の岐路に立つたび、自分で考えて祈り、決断してきました。もし私が信仰をもたずに生きていたら、日々、あちらこちらから流れてくる情報を拾い集め、振り回されていたでしょう。けれど人生で大切な決断をしなければいけない時、拾い集めた情報を参考にするようでは心もとありません。特に女性は、人生のステージによってさまざまな変化や不安定さに直面しますから、土台となる人生観や世界観をもつことはとても大事なことです。私の場合は聖書のことばが、生きる土台となりました。

 大学卒業後、キリスト者学生会の主事として20年間ほど働きましたが、いったん休憩をしようと40代でイギリスの大学院へ留学。必死に勉強し、論文を書き上げる日々でしたが、異国の地で私はその後の進路についても考え続けていました。

 実は以前から、本校の学院長就任にお誘いをいただいていました。現理事長で当時学院長だったバーナード・バートン先生が、後任となる女性の教員を探されていたのです。とはいえ、私は教員として働いた経験がなく、学院長が務まるのか不安でした。しかし留学先での礼拝で語られる聖書のことばは、「自分に能力がなくても、神は共にいて力を与えてくださる。怖がらずに従いなさい」というメッセージを何度も繰り返すのです。学院長をお引き受けしたのは、神に迫られて応答したという信仰の決断でした。

生かされている人生に
誠実に向き合ってほしい

 早いもので学院長に就任して10年間以上が過ぎました。若い皆さんにお伝えしたいのは、全ての人にとって人生は一度きりだということです。だからこそ今、生かされている人生に、誠実に向き合ってほしいと願っています。

 本校では高1・高2で独自の授業『総合科・人間学』を実施し、誕生から死までを『人生の春夏秋冬』と考え、自分という存在や生きることの意味について向き合っています。なかには複雑な事情を抱えて、人生をつらく感じる生徒もいます。しかし、ていねいに授業として取り組み、分かち合うなかで生命の重さに向き合うことを学んでいきます。それは漫画やインターネットからは得られない、大切な時間です。

 キリスト教はグローバルな宗教ですから、本校には英語圏だけではなくアジアやアフリカともつながりがあります。若い時にさまざまな国の人と出会い、友達をつくることで、嫌いになれない国を増やしてもらいたいと思っています。「あの国にいるあの子は大丈夫だろうか」と、ニュースを見ながらその国のために祈る心を育ててほしいと思うのです。

 聖書には一人ひとりに神より『賜物(たまもの)』が授けられていると書かれています。この賜物として与えられた力を磨き、世界をつなげるために力を用いる人になってほしい。そう願い、日々、生徒たちと向き合っています。

[沿革]
 1950(昭和25)年、谷口茂壽牧師が「戦後の日本を健全な国家として再建するためには、若い女性にキリスト教教育を!」という強い思いをもって創立。アメリカ・インディアナ州にあるチャーチ・オブ・ゴッド(神の教会)の協力を得て、同年9月に、『玉川聖学院』をスタートさせた。1990(平成2)年に中高一貫体制となり、2020(令和2)年に70周年を迎えた。聖書に基づいた人格教育を土台に、世界をつなげる心を育てる女子教育を行っている。

(この記事は『私立中高進学通信2023年9月号』に掲載しました。)

玉川聖学院中等部  

〒158-0083 東京都世田谷区奥沢7-11-22
TEL:03-3702-4141

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