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私立中高進学通信

2025年11月号

変わる私学!

実践学園中学校

全生徒が自由に理数探究できる
放課後活動『STEAM LAB』

STEAM教育

毎週水・金曜日の放課後、希望する生徒が集まって自主的に活動する『STEAM LAB』。
自由に取り組めるからこそ、自分自身の目的が見えてきます。

 2023年度よりSTEAM教育を本格始動させた同校。2025年にはDXハイスクールに採択され、最新機器を備えたコンピュータールームが完成。生徒の創造性や課題解決力を育む環境がより充実しています。

STEAM教育を通じて
主体的に学ぶ姿勢を養う

 グローバル教育やコミュニケーションデザイン教育、リベラルアーツ&サイエンス教育にも注力し、多様な体験を通じて『一生学び続ける力』を育んでいる実践学園。その一環として、2023年度よりSTEAM教育を本格的にスタートさせました。

「STEAM教育を通して育てたいのは、単なるデジタルスキルだけではありません。創意工夫と試行錯誤を重ね、困難に立ち向かい、やり遂げる力を身につけることが大切です。うまくいかなければ別の方法を探し、仲間と協力して答えを導き出す。このような実践を通じて、生徒たちは論理的思考力や創造力、さらにはコミュニケーション力を高めていきます。こうした力を備えたデジタル人材は、今後ますます社会から求められるはずです」と、教務部長で理科・探究科主任を務める二宮一史先生は語ります。

 中学では週1コマの『コミュニケーションデザイン教育』と、学期末の集中授業『総合的な学習の時間』を通して、全生徒がプログラミングの基礎に触れています。高校では週2コマの情報科の授業で本格的にプログラミングを学び、さらに意欲のある生徒は高3の選択科目『情報演習』で、より高度な実習にも取り組めます。

Oさんと一緒に3Dの校舎を製作中の同級生。
使用しているPCは、STEAM LABに所属する高校生が自作したものです。

好きなテーマが追求できる
『STEAM LAB』

 全学年の生徒がプログラミングに触れられる環境と同時に、放課後学習活動『STEAM LAB』もスタートしています。対象は全学年。活動は毎週水・金曜日の放課後で、生徒は自由に理数的な探究ができます。

「現在、中高生約10名がコアメンバーとして活動しています。初年度にはレゴブロックを使ったロボットプログラミングの校内大会を実施し、2024年度からは外部の競技会への挑戦も始まりました。
 例えば、宇宙ステーションと地上駅の間で物資を運ぶロボットを製作し、『宇宙エレベーターロボット競技会』に参加するなど、活動の幅を広げています。また、AIを使ったコンテンツ制作に興味をもった当時高2生の3名は、全国高等学校AIアスリート選手権大会『シンギュラリティバトルクエスト』に出場し、最優秀賞を受賞するなど成果も出てきました。生徒たちはそれぞれの関心を深めながら、新たな挑戦に果敢に取り組んでいます。
 STEAM教育を導入してから2年半が経ち、こうした実践を重ねた生徒たちは、自ら課題を見つけ、創意工夫を凝らして解決に挑む姿勢を身につけています。その過程で自分が関心をもつ分野を広げ、探究テーマを自発的に設定する力が育っています」

単発講座を開講して
STEAMの裾野を広げる

 2025年には文部科学省よりDXハイスクール(※)に認定され、ICT環境もいっそう充実。これを機に、STEAM教育が体験できる機会をさらに広げるべく、『レーザー彫刻による作品作り講座』『3Dプリンタを活用したものづくり講座』など、単発の講座も不定期で開講しています。

「高性能な設備や材料が必要で、個人ではなかなか実現が難しい探究活動も、STEAM LABを活用すれば可能になります。ぜひ外部のコンテストや大会にも積極的に挑戦してほしいですね。こうした実績は、大学の総合型選抜や推薦入試にも活かせます。
 文理を問わず、より多くの生徒がSTEAM教育に触れ、自ら考え、行動する主体的な学びへと意識をシフトしてほしいと考えています。探究的な学びを経験した生徒は、経験のない生徒と比べて、思考の深さや表現力に格段の差が出てきます。本校ではそうした部分での成長も支えていきたいですね」

※DXハイスクール…文部科学省が、デジタル技術を活用して学びを進化させる高校を全国から選定し、重点的に支援するプロジェクト。採択されると、ICT機器やネットワーク整備、デジタル教材の導入などに国の支援が受けられるほか、大学や企業との連携授業など、より質の高い学びの展開が可能になります。

変わるポイント
全生徒にSTEAM教育を提供
「自ら考え行動する主体的な学び」へ
教務部 部長 理科主任 探究科主任 主管 二宮 一史先生教務部 部長 理科主任
探究科主任 主管
二宮 一史先生

『STEAM LAB』は、生徒が来たい時に参加してやりたいことをやるという自由な活動です。その自由度の高さが生徒の想像力や創意工夫する力、挑戦する力を引き出しています。

 試行錯誤しながら難題に挑み、めざすものを作り上げていく。その過程で身につく創造力や深い思考力、挑戦する力こそが、私たちの育てたい力です。『STEAM LAB』は生徒にその入り口を用意し、理数的な興味・関心を広げる機会と設備、サポートを提供する場となっています。

生徒インタビュー
STEAM LABはITスキルを高め
個性を発揮できる場所
Oさん(中2)Oさん(中2)

 私はスクールアンバサダーとして学校の広報にも携わっているので、その活動とSTEAM LABを結びつけて、何か新しいことができないかと考えました。そこで思いついたのが、3次元モデリング・ソフトを使って、受験生向けに3Dで再現した校舎を紹介するプロジェクトです。実際に教室の寸法を測り、縮尺を考慮しながら設計していくのは大変ですが、とても楽しいです。わからない部分は先生からていねいに教えてもらえるので、順調に進んでいます。来年の実践祭までに全校舎の完成をめざしています。STEAM LABは、ITスキルを高めながら、自分のアイデアをカタチにできる有益な場所です。

UPDATE
環境も成果もアップデート
高度なSTEAM環境が育む創造力と挑戦心
高性能PCや3Dプリンタ完備の
コンピュータルーム
「新しい機器を取り入れることで、生徒たちがもつ豊かなアイデアや科学への探究心、考える力を伸ばしていきたいです」(二宮先生)「新しい機器を取り入れることで、生徒たちがもつ豊かなアイデアや科学への探究心、考える力を伸ばしていきたいです」(二宮先生)

 2025年9月、『STEAM LAB』の活動拠点であるコンピュータルームがリニューアル。AIによる映像制作やeスポーツにも対応可能なハイスペックPCが20台、3Dプリンタ、レーザー彫刻機なども導入され、STEAM教育の質がさらに向上しました。中高の情報授業や、単発講座もここで実施されます。


STEAM LABメンバーがAIアスリート選手権で最優秀賞
生成AIを使って広告動画を制作し、見事に最優秀賞を受賞しました。生成AIを使って広告動画を制作し、見事に最優秀賞を受賞しました。

 2025年1月、『STEAM LAB』の当時高2メンバー3名が「第5回全国高等学校AIアスリート選手権大会」に出場。「AIミュージッククリップバトル Powered by Dole」部門で最優秀賞を受賞しました。特別審査員である映画監督から、「プロ顔負けの完成度」「どこまでがAIなのか見分けがつかない」と高評価を得るなど、大きな刺激となりました。

進学通信 2025年11月号
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