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私立中高進学通信

2021年12月号

中1の始め方

玉川聖学院中等部

「生活」「学習」「友情」
細やかにサポートする1年間

毎朝の礼拝はプロテスタントのミッションスクールである同校の一日に欠かせないもの。日曜日には、毎週地域の教会に出席します。

毎朝の礼拝はプロテスタントのミッションスクールである同校の一日に欠かせないもの。
日曜日には、毎週地域の教会に出席します。

学習についていけるか、友達ができるかなど、不安を感じることの多い中1の導入期。同校では、生徒の様子をていねいに見ながら、中学生活のスタートを支えています。

生活リズムと学習リズムの
構築をていねいに指導
自分で予定を立て、行動する力を育む『学習手帳』。起きる時間、帰宅後に勉強を始める時間、寝る時間の3点を固定することを意識して習慣化するのにも役立ちます。自分で予定を立て、行動する力を育む『学習手帳』。起きる時間、帰宅後に勉強を始める時間、寝る時間の3点を固定することを意識して習慣化するのにも役立ちます。

 プロテスタントのミッションスクールである同校では、「世界をつなげる心を育てる」という教育目標のもと、かけがえのない自分自身と他者のすばらしい価値を知り、世界の人々とともに生きることのできる、優しく確かな心を育てる教育を行っています。

 中学校生活をスタートするにあたって大切にしているのは、生活や学習のリズムを整えること。規則正しい生活を送り、学習習慣を自分で管理する力や考える力を身につけることが、自分を知り、自分に自信を持つための土台となっていきます。

「多くの生徒が、小学校の時よりも早起きをして通学することになりますので、体調を崩すことがないように、食事や睡眠などの状況を記録した『生活点検』カードを提出させて、様子を確認しております。また、学習面においては『学習手帳』を活用し、やるべきことを記入して、行動できたかどうかを振り返り、自分が決めたことにしっかりと取り組む意欲を育みます」と中等部教頭の笠井洋子先生は話します。

 学習手帳は、週に1回、担任の先生に提出します。担任が記入するメッセージも生徒の励みになっているそうです。担任にとっても、学習手帳は生徒一人ひとりの個性や様子を把握する材料になっています。

「学習手帳をうまく活用できない生徒には書き方を指導していくことで、少しずつ上手に活用できるようになっていきます。学習手帳の記録は、大切な中学3年間の歩みの記録にもなります」(笠井先生)

弱点を早めに克服する
定期試験の指導
中等部教頭 笠井洋子先生中等部教頭
笠井洋子先生

 同校は、基礎学力の定着のために、具体的な学習方法も細かく指導しています。定期試験対策として行うのが『試験対策レポート』の作成です。試験の2週間前からレポート用紙を使用して学習を進め、それをファイリングしてまとめたレポートを、試験の最終日に提出します。

「十分に学習できた生徒は達成感を感じ、不十分だった生徒は、勉強時間や進め方を見直すきっかけとなります。また、試験後には『振り返りレポート』の作成を通じ、自分が立てた計画を実行できたかどうか自己評価します。はじめのうちは生徒と一緒に、学習のプロセスから、振り返りまでをていねいに見ていきます。徐々に手を離し、自律的に自分に合った学習方法を身につけられるよう指導しています」(笠井先生)

 定期試験で、英語と数学の点数が一定の基準に届かなかった生徒は、補習を受講してから、再試験に臨みます。また、再試験となった生徒は、次の定期試験までの期間、その後も毎週土曜日に卒業生のTAによる個別指導を受講することが義務づけられています。

良い人間関係を築く力が
『世界をつなげる』力の第一歩に
中1国語総合担当 鷹取慎一先生中1国語総合担当
鷹取慎一先生

 生活と学習のリズムと並行して、中1の指導で重視しているのが「人間関係」の構築です。隣にいる友達や身の回りにいる人と知り合い、より良い人間関係作りを目的とした活動を、国語科の授業を中心にさまざまな教科の体験型授業の中で行っています。

「国語科では、友達と共通の好きなものを見つける『友達ビンゴ』に始まり、『私の宝物』をテーマに言葉だけで、自分のことを相手にわかりやすく伝えるプレゼンテーション、グループで協力して行う群読、お世話になった方に手紙を書く活動、演劇、作文発表など、1年を通じて活動を広げていきます」と中1国語総合を担当する鷹取慎一先生は言います。

 このような活動は、他者の心に耳を傾けると同時に、自分の心を人に伝える実践の場。自分の思いや体験を言葉で表現して発表する取り組みを繰り返すことで、伝える力も育ちます。

 同校の授業や行事には、自分をかけがえのない存在として受け入れ、他者と心を通わす視点を身につけてほしいという願いが込められています。

「自分や他者を受け入れ、身の回りの人間関係から少しずつ視野を広げていくことが、やがて世界の人々に寄り添いながらともに歩み、活動する力へとつながっていくと本校では考えています。その第一歩となる中1の時間を、生徒たちとともにていねいに過ごしていきたいと思っています」(鷹取先生)

定期試験後に提出する『試験対策レポート』。自分の頑張りが可視化されることで、生徒の励みになります。定期試験後に提出する『試験対策レポート』。自分の頑張りが可視化されることで、生徒の励みになります。
卒業生のTA(Teaching Assistant)による補習の様子。毎週、1教科あたり約90分間、学習の進め方などを具体的に教えてもらいます。弱点を克服し、自分で学習する主体性を身につけることを目的にしています。卒業生のTA(Teaching Assistant)による補習の様子。毎週、1教科あたり約90分間、学習の進め方などを具体的に教えてもらいます。弱点を克服し、自分で学習する主体性を身につけることを目的にしています。
生徒自身が自分の言葉で発表する場がたくさん設けられています。自分の思いを仲間に語り、仲間の発表を聴く中で発信力が養われていきます。写真は、国語科の『私の宝物』プレゼンテーションの様子。生徒自身が自分の言葉で発表する場がたくさん設けられています。自分の思いを仲間に語り、仲間の発表を聴く中で発信力が養われていきます。写真は、国語科の『私の宝物』プレゼンテーションの様子。
クラブ活動は人間関係の実践の場。中学生は全員参加となり、多くの生徒が成長を実感できる機会となります。クラブ活動は人間関係の実践の場。中学生は全員参加となり、多くの生徒が成長を実感できる機会となります。
進学通信 2021年12月号
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