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私立中高進学通信

2025年11月号

変わる私学!

松本秀峰中等教育学校

豊かな自然と歴史文化の環境に育まれ
新校長が導く次世代への「学びの変革」

教育改革

信州大学医学部の医師など第一線で活躍する医療従事者の講演などを積極的に実施。
医療の最前線に触れることができます。

 学校行事の進化・発展のほか、さまざまな教育改革を推し進めている同校。ブレット・マックスウェル先生を新校長に迎え、次世代教育のさらなる推進に取り組んでいます。

次世代を見据えた
「教育改革」の推進
高1・イギリス海外研修では、ケンブリッジ大学に留学中の日本人学生から話を聞く機会も。この研修旅行は、自らの将来に向けた道筋を模索する貴重な経験となります。高1・イギリス海外研修では、ケンブリッジ大学に留学中の日本人学生から話を聞く機会も。この研修旅行は、自らの将来に向けた道筋を模索する貴重な経験となります。

 雄大な自然に囲まれた長野県松本市にある松本秀峰中等教育学校は、中部地方や首都圏などからも受験生を集める有数の進学校です。東京大学や京都大学、難関私立大学、さらには医学部への合格者を毎年送り出し、近年は海外大学への進学実績も伸びています。

 次世代を見据えた新たな教育改革に着手するなかで、2025年春にはオーストラリア出身の教育者ブレット・マックスウェル先生が校長に就任し、これまでの成果を基盤にさらなる変革期を迎えています。マックスウェル先生は、「人工知能(AI)による自動化が進む未来においては、AIに置き換えられない価値を発揮できる人材が求められています。本校がめざすところは、学力面の充実にとどまらず、変化の激しい社会で活躍できる『真の人間力』の育成なのです」と語り、そのための取り組みもすでに幅広く展開されています。

 それでもやはり土台として重視するのは、生徒の学習成果の向上です。放課後講座や特別講座など校内の学びを充実させ、基礎から応用まで力を伸ばしています。2025年度からは週に2日、部活動を行わない『学力強化DAY』を設け、生徒が落ち着いて学習に専念できる環境を整えました。

毎週火・木曜日は、部活動のない『学力強化DAY』。自習室をはじめ教室やホールでも勉強ができ、学校全体で自主学習に取り組む雰囲気が生まれています。毎週火・木曜日は、部活動のない『学力強化DAY』。自習室をはじめ教室やホールでも勉強ができ、学校全体で自主学習に取り組む雰囲気が生まれています。

 2023年度に新設された、高2・高3を対象とする希望制の『メディカルコース』。医学系を志す生徒のニーズに応える形でこれまでも行ってきた、生命倫理の講義や受験対策も兼ねた課外活動『医学進学プロジェクト』を発展させたものです。医学部への現役合格に対応する学力のみならず、医療倫理や現場で求められる知識・資質の育成にも力を注いでいます。

 急速に進化する生成AIなどデジタル技術への対応も重要テーマです。文部科学省の『DXハイスクール』事業に2024年度から採択され、ロボティクスや3Dプリンターのほか、デザイン分野の先端プログラムなどを導入。また、これらを実践的な英語教育と結びつけ、専門知識と英語力を同時に養う仕組みも整えていきます。

学校行事を「探究型」へ
バージョンアップ

 学力や先端スキルの習得に加え、答えのない課題に挑んで解決策を導き出す力を育むことも、改革の大きな柱の一つです。そこで2025年度からは学校行事を見直し、学年ごとの宿泊行事を探究的な内容へと体系化。十分な事前・事後学習も組み入れた体験型の探究プログラムとして、段階的に学びを深める仕組みを導入しました。マックスウェル先生は、「こうした活動により生徒は知識だけでなく、自尊心や自己肯定感、困難に立ち向かう力、柔軟性、集中力など非認知能力も伸ばせます」と、行事の質的転換が生徒の成長に多大な貢献をするものと捉えています。

 また改革の一環として、2025年1月には東京都内で初の『首都圏特待生入試』を実施。合格者の約半数が入学を決めるという大きな一歩を踏み出しました。

「2026年度はさらに多くの受験生に挑戦の機会を提供する方針です。

『東京と同レベルの教育を提供できれば、生活面、健康面、教育面において、松本への教育移住という選択肢を提示できる』というのが私の考えです。その動機づけとなるような教育活動を、ますます発展させていきます」

UPDATE
成果・体験・挑戦で未来を切り拓く
最高の実績と新たな挑戦で進化する松本秀峰の教育
難関大学への合格実績を
支える学びの環境

 大学入試結果は、毎年成果を上げています。その背景には、全校で大学進学への意欲を高める体制づくりがあります。東京大学・京都大学、医学部進学のための専門講座を開講し、自習スペースや教室は最終下校時刻まで利用可能です。生徒は放課後も校内で自主学習に励み、教員が質問対応を行うなど、高い学習意欲を支えています。

卒業生(1~10期生)大学合格実績(一部抜粋)

大学名 総数
医学部・医学科
(信州大学、新潟大学、金沢大学、慶應義塾大学、東京慈恵会医科大学、日本医科大学、順天堂大学 ほか)
計102名
国公立大学 東京大学 10名
京都大学 9名
東京科学大学 6名
北海道大学 10名
東北大学 5名
名古屋大学 9名
大阪大学 6名
上記含む国公立大学 合計 311名
大学名 総数
私立大学 早稲田大学 85名
慶應義塾大学 35名
上智大学 25名
東京理科大学 97名
海外大学
University of Pennsylvania
ほか
計44名

学年定員80名(2025年度より学則定員105名に増加)


学校行事を「探究型」に進化させ、非認知能力も育成
黒部ダムの放水を見学する中1生。水力発電の意義や自然との共生などを考えるきっかけに。黒部ダムの放水を見学する中1生。水力発電の意義や自然との共生などを考えるきっかけに。

 生徒会が体育祭や文化祭を主体的に運営するなど、もともと自主活動が盛んな同校。2025年度からは行事を探究型に再編し、本物に触れ、対話を通じて課題解決力を磨くプログラムを実施しています。

 中1では、白馬での自然観察や黒部ダム見学を通じて環境保護や水力発電を学び、地域資源の活用やSDGsへの意識を育成。中2では、北陸地域や飛騨高山、白川郷を訪ね、探究フィールドワークに挑みます。中3では、関東と関西に分かれて研修。関東は東京大学、関西は京都大学を見学します。そのほか、震災研修や東京ディズニーリゾートでのバックヤード研修、ホスピタリティ研修、2025年度は大阪万博訪問など多彩な学びを実践しました。

 高1では、イギリス海外研修を実施。ケンブリッジ大学での英語研修や現地大学生との交流、ホームステイ、企業訪問、現地で働く日本人との交流を通じて、キャリア意識を醸成していきます。


2026年も首都圏入試を継続

 2025年1月、初の開催となった首都圏での特待生入試では、説明会から合格した後の入学まできめの細かい対応を実施。家族での移住や祖父母宅への転居、海外からの帰国生など、多様なルートから生徒が入学しています。「初年度は第1志望が他校という受験生もいましたが、今後はそれを超える学校の魅力を発信していきたい」と教頭の髙澤純先生は語ります。

 2026年1月も首都圏入試を実施します。11月の一般入試と併せて受験機会を拡大。一般入試では作文を廃止して国語の配点を増やすほか、集団面接を個別面接に変更するなど、受験生の負担を減らしつつ、一人ひとりの資質をよりていねいに見極める方式へと改革中です。

変わるポイント
私も「移住組」です!
松本での新たな挑戦
校長 ブレット・マックスウェル先生校長
ブレット・マックスウェル先生

 私は日本とオーストラリアで35年以上にわたり、教育に携わってきました。本校に赴任した背景には、私自身の生活の質を高めたいという個人的な理由もありました。豊かな自然に囲まれた松本での暮らしは、教育者としてのやりがいと、家族との充実した時間を両立させてくれます。この経験を、首都圏でお子さんの進学を考えているご家庭にも届けたいと思います。

進学通信 2025年11月号
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