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私立中高進学通信

2025年7月号

校長先生に聞く「グローバル教育のビジョン」 

森村学園中等部

多文化に触れて広がる
学びと未来の可能性

中3を対象とする全員参加のオーストラリア修学旅行での一コマ。5泊7日で滞在し、ホームステイや現地学校の訪問を通じて、英語でのコミュニケーション力を実践的に高め、異文化への理解を深めます。

中3を対象とする全員参加のオーストラリア修学旅行での一コマ。
5泊7日で滞在し、ホームステイや現地学校の訪問を通じて、
英語でのコミュニケーション力を実践的に高め、異文化への理解を深めます。

 人徳を備え、自らの力で人生を切り拓き、世界の力、社会の力となる人材の育成を教育理念とする同校のグローバル教育。多様な国の文化に触れる機会が日々の学びに盛り込まれています。

グローバル教育の基盤は
『世界に伍す若者』の育成
3つのビジョン
  1. 115年の歴史が紡ぐグローバル教育
  2. 日常に溶け込むグローバルな学び
  3. 外国とつくにまでも しめさまし」
    (森村学園校歌より)

 創立115周年を迎えた森村学園は、幕末から明治にかけた激動の時代に独力で日米貿易を始め、活躍した森村市左衛門によって1910年に創立されました。創立者が掲げた『独立自営』の精神は、世界に通用する若者の育成というビジョンとともに、今も学園における教育の根幹となっています。

 校長の岡真由美先生は、次のように語ります。

「市左衛門翁は、当時の不平等な貨幣交換比率に危機感を持ち、海外貿易を通して国力復興を目指しました。その経験から、日本の若者が列強の国々の若者と比較して依頼心が強く、また自分の言動を適格に判断する知識が乏しいことを悟り、晩年は『人づくり』に尽力しました。その思いは学園創立当初に作られた校歌の一節『大和錦の織り映えを、外国とつくにまでもしめさまし』にも表れています。若いうちに海外の人々と交流することや、積極的に海外へいくことは、世界に伍す若者へと成長する第一歩となるでしょう」

 そうした歴史を背景に、現在、ファームステイをメインとする全員参加の中3オーストラリア修学旅行を実施。そこに向けて中1から実践的な英語教育を行っています。また中1・中2では、入学時に英検準2級以上を取得している生徒を対象に、少人数によるオールイングリッシュの英語授業『EEルート』を設置。今年度の中1では17名ほどがEEルートを選択しています。

 さらに、学内に『国際交流・多言語教育センター』を設け、英語科や教務部、進路指導部が連携し、日常的に多文化に触れられる機会を全校的に増やしています。

「全学年の生徒が自由に参加できる『多言語・多文化講座』や、留学経験者や海外大学進学者がリアルな体験談を語る『世界の窓』も好評で、生徒たちの視野を広げる貴重な機会となっています。
 また、カフェテリアでは世界各地の料理を提供する『多文化ごはん』も実施されています。
 このように、学校生活のあらゆる場面でグローバル教育が息づいています」

ソーシャル・アントレプレナーシップ教育とも
結びつくグローバリズム
校長 岡真由美先生校長
岡真由美先生

 同校のグローバル教育は、単なる外国語教育にとどまりません。多様な価値観を理解し、世界の課題に目を向けて解決策を考える「起業家精神」も重視しています。

「グローバル社会で活躍するには、世界の問題を自分事として捉え、解決策を探る力が必要です。本校では建学の精神である『独立自営』の考えのもと、ソーシャル・アントレプレナーシップ教育を展開しています。現在、中1の創立者研究や希望者対象のシンガポール・マレーシア研修にこの教育を組み込んでいますが、今後はますます中高全体の学びとして発展させていきたいと考えています。
 こうした学びを行うことで、グローバル教育とキャリア教育の両面から生徒の成長を支えていきます」

海外進学を支援する
多彩なプログラム

 さらに2020年からは、『US Dual Diploma Program』を導入。アメリカ・ロードアイランド州の名門校と提携し、放課後や週末にオンライン授業を受講することで、日本とアメリカ双方の卒業証書が取得できます。授業内容はビジネスから芸術まで幅広く受講します。

「このプログラムの修了者には世界トップクラスの31大学への入学保証が与えられ、実際に海外の名門大学へ進学する生徒も出て来ました。また、この経験を国内大学の総合型選抜入試で活かすケースもあります。さらには、本校が加入している海外大学進学協定校推薦制度(UPAS)も進路の可能性を広げる一助になると考えています。
 生徒一人ひとりが自分の可能性を信じ、前向きに挑戦し続けることで、未来は大きく広がっていきます。これからも新しい時代の変化を柔軟に取り入れながら、生徒の個性と成長を全力で応援し、社会で活躍できる力を育んでまいります」

EU加盟国の大使や外交官による出張授業「EUがあなたの学校にやってくる」に参加。
アイルランド大使館の方が来校し、EUの概要や日本とEUの関係、アイルランドについて講演を行いました。
カフェテリアとの連動企画「多文化ごはん」でも、アイリッシュビーフシチューが提供されました。

Point
世界を広げる『多言語・多文化講座』
モンゴル文化講座では、モンゴルで行われた教員研修旅行に参加した社会科教員と、モンゴルでの国際ボランティア・ワークキャンプに参加した経験をもつ英語科教員が、講義を行いました。モンゴル文化講座では、モンゴルで行われた教員研修旅行に参加した社会科教員と、モンゴルでの国際ボランティア・ワークキャンプに参加した経験をもつ英語科教員が、講義を行いました。

 多様な価値観に触れ、世界を広げることをねらいとする『多言語・多文化講座』は、学年を問わず自由に参加できる、同校グローバル教育の特徴的な取り組みです。これまでにエルサルバドルや韓国の高校生とのオンライン交流会、JICA海外協力隊(キルギス共和国)とのオンライン座談会、アラビア語・スペイン語・中国語・フランス語・ポルトガル語・ロシア語などの初歩を学びながら文化にも触れることができる言語講座など、多種多様な講座が設けられています。

「受講生の中には、将来的な海外での活躍を目標に取り組む生徒もいますし、これらの講座から外国語や他国の文化に興味をもち、高校で留学を経験する生徒もいます。目標を持つきっかけづくりにも最適な講座だと思います」(校長/岡先生)

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