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私立中高進学通信

2023年7月号

私たち、僕たちが大好きな先生

大宮開成中学校

生徒に寄り添い成長を促す
面倒見の良さが誇りです

堀口 賢司(ほりぐち けんじ)国語科教員。埼玉県の公立中学校の教員を20年以上務め、2018年度に同校に着任。現在は中2の学年主任、中学バドミントン部の顧問を務める。

国語科 堀口 賢司(ほりぐち けんじ)先生
国語科教員。埼玉県の公立中学校の教員を20年以上務め、2018年度に同校に着任。
現在は中2の学年主任、中学バドミントン部の顧問を務める。

「面倒見の良い学校」として評価を得ている同校。国語科の堀口賢司先生の人柄を「厳しいけれど、優しい」と話す生徒たち。生徒との関わり方、私立中高一貫校ならではの教育、新設バドミントン部への思いなどをお聞きしました。

一人ひとりの生徒をよく見て
変化に気づいて迅速にサポート
「教員と生徒、先輩と後輩の距離が近くて、信頼関係が強いのが本校の特徴です」と堀口先生。「教員と生徒、先輩と後輩の距離が近くて、信頼関係が強いのが本校の特徴です」と堀口先生。

――生徒への手厚いサポートが評判です。日頃、心がけていることは?

 本校は、オリジナルの生活記録ノート「Pride」を大切にしています。中1・中2生が毎日の予定や宿題、定期試験や読書の記録などを書き込むものです。教員も週2回程度目を通すことになっているのですが、私を含めて多くの教員が毎日のように見てコメントを返しています。

 日頃から生徒の様子をよく見て、気になることがあれば迅速に、積極的に話しかけることを心がけていますが、「Pride」は生徒の悩みや体調の変化に気づくための大事なツールの一つです。

 また、ホームルームで議題となったことに対する意見を「Pride」に書いてもらうこともあります。そうすれば、みんなの前で発言するのが苦手な生徒の意見を取りこぼすこともありません。そして、次の話し合いが、一人ひとりの意見を踏まえた場になるように、クラス全体に働きかけます。このようなやり取りを続けると、生徒は自分の思いが周囲に受け止められていると感じるようになり、消極的だった生徒は進んで自分の意見が発表できるようになり、他の生徒もさまざまな意見を幅広く取り入れられるようになります。

――私立中高一貫校の教員になった理由を教えてください。

 20年以上、公立中学校の国語科の教員を務め、授業や部活動、生徒指導に力を注いで生徒と楽しく過ごしてきたのですが、私立中高一貫校で新たな挑戦をしたいと思ったのがきっかけです。

 私立中高一貫校は異動がないので、一つのことにじっくり取り組めるところが良いですね。私の授業は教員による説明型ではありません。私が投げかけた問いや課題に対して、生徒は自分たちで思考して、話し合いながら答えを導き出し、国語力を伸ばします。

 本校に着任して6年目ですが、今では担当する中2の国語の授業で、生徒が学び方を決めることもあります。例えば、一つの論説文に対して、どのくらいの時間をかけて学ぶかなどを、生徒が話し合って提案するのです。「タイトルからわかること」「論点の読み取り方」など、注目すべき点に気づくように促し、基本的な説明はしますが、考える主体は生徒であることを徹底しています。

授業では生徒が3人ずつ机をつけて、堀口先生からの問いかけに対して意見を交わし、まとめて発表します。生徒が主体となって学び合う授業スタイルです。
授業では生徒が3人ずつ机をつけて、堀口先生からの問いかけに対して意見を交わし、まとめて発表します。生徒が主体となって学び合う授業スタイルです。

授業では生徒が3人ずつ机をつけて、堀口先生からの問いかけに対して意見を交わし、まとめて発表します。
生徒が主体となって学び合う授業スタイルです。

行事や部活動から得た学びが
生徒の力を伸ばす
生徒が作ったオリジナル日めくりカレンダー「毎日堀口」。堀口先生の名言・格言がつづられています。生徒が作ったオリジナル日めくりカレンダー「毎日堀口」。堀口先生の名言・格言がつづられています。

――貴校ならではの良さを感じるのはどんな場面ですか?

 学校行事の中で、縦のつながりが強いところです。体育祭は中高合同の縦割りチームで行います。何といっても盛り上がるのは全員参加のダンスパフォーマンスなど、縦割りチームで行う種目です。事前に高校生が中学生にていねいに教えてくれる姿も素晴らしいです。

 本校は先輩と後輩の距離が近く、先輩は面倒見が良いし、後輩も先輩の良いところを見習っています。教員も両者をつなぐ機会を大切にしていて、そのことが学習面にも良い影響を及ぼしています。「学ぶのは当然」という雰囲気が文化として定着しているのが本校の特徴ですが、自習室では高校生が中学生に自主的に勉強を教え、職員室前の共有スペースでは学年やクラスを超えて学び合う姿が見られます。

 また、本校は教員が団結していて、若い先生も意見を言いやすい環境です。そして、生徒に良いものはすぐに取り入れる風土があります。

――2022年度に新設されたバドミントン部の顧問を務められています。

 進学校である本校は、学習時間の確保も大切にしているので、活動日は週4日です。決して多くはない中で練習に励み、1年生大会で優秀な成績を収めました。練習は厳しくても、結果がついてくると確信している生徒たちは着々と力を伸ばし、一人ひとりの良さを活かしたプレーをすることをモットーに、県大会への出場をめざしています。

 学校行事とともに、部活動から生徒が学ぶことは多いです。思うようにならない経験や、もっと良くしたいと努力する姿勢、継続する強さを身につけた生徒は、学習面でも伸びていきます。実際に、バドミントン部の生徒たちは成績もグングンと上がり、文武両道を実践しています。「勉強ができるようになるバドミントン部」と新入生にもアピールしているんですよ。

 バドミントン部の部員をはじめ、「いちばん厳しいけど、いちばん優しい先生」と言ってくれる生徒が多いです。自分ではそこに「いちばん生徒思い」が入ると自負しています。

 これからも生徒一人ひとりに寄り添いながら、成長をサポートしていきたいです。

「生徒を信頼して任せれば、生徒が自分たちで良いクラスをつくっていきます」と堀口先生。教室には生徒が自主的に制作した掲示物が並びます。
「生徒を信頼して任せれば、生徒が自分たちで良いクラスをつくっていきます」と堀口先生。教室には生徒が自主的に制作した掲示物が並びます。

「生徒を信頼して任せれば、生徒が自分たちで良いクラスをつくっていきます」と堀口先生。
教室には生徒が自主的に制作した掲示物が並びます。

(この記事は『私立中高進学通信2023年7月号』に掲載しました。)

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