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私立中高進学通信

2024年11月号

変わる私学!

大宮開成中学校

開設20周年に「NEXT20プロジェクト」始動
今までの取り組みを発展させ、次の20年へ

カリキュラム&行事リニューアル

2005年に中学を開校し、2025年4月に20周年を迎える同校では、今まで培ってきた取り組みをベースに、「NEXT20プロジェクト」を策定。
授業カリキュラムや行事など、同校のさまざまな変革を取材しました。

部活動の前に復習をする
『Review Time』を新設
中高一貫部教頭 小林 佑樹先生中高一貫部教頭
小林 佑樹先生
「TXクラス」は理系ですが、もちろん文系の生徒も育てていきます。私は英語の担当なので、「東大英語ゼミ」などを手がけてみたいですね。

「愛・知・和」の校訓のもと、「調和のとれた人間教育」を実践している大宮開成。2025年4月に中高一貫部が開設20周年という節目を迎える同校では、今まで培ってきた取り組みをベースに、「NEXT20プロジェクト」を始動します。まず大きな変革の一つは、授業カリキュラムです。

「今までは学年によって授業の終了時間にバラつきがありましたが、2025年度から、中1〜中3は月曜7時限、火曜〜金曜6時限、土曜4時限に統一します。また、部活動前の20分間を『Review Time』と銘打ち、教室で復習をする時間にあてます。授業でわからなかったところがその日のうちに解消でき、すっきりとした気分で部活動に臨むことができます」(中高一貫部教頭/小林佑樹先生)

 中学には、毎朝授業前に20分間読書をする『朝読書』という時間が設けられています。中学開校以来の伝統の取り組みで、第16回高橋松之助記念『朝の読書大賞』優秀校として表彰されたこともあるほどです。

「教科書も大事ですが、教養の幅を広げるうえで読書はとても重要です。来春からの20年は、“朝は読書20分、放課後は復習20分”を定着させたいと考えています」

 また、夏季と冬季で変更していた完全下校時刻を全学年18時に、部活動の回数も週4日までに統一するなど、放課後の時間を標準化します。さらに、中学では必ず部活動に入るという“部活動全入制”を撤廃し、放課後を趣味や習い事にも使えるようにするなど、自由度を高めたことも大きな変革といえます。

クラス編成や行事も改変
新たな20年を見据えて

「NEXT20プロジェクト」の一環として新設される「TXクラス」は、英数特科コースの最上位クラスとして、東大・京大・国公立大学医学部などへの現役合格をターゲットにします。

「本校は今まで、入学段階で上位クラスの『Tクラス』と標準クラスの『Sクラス』に分かれていました。ここ数年、『Tクラス』で東大などをめざす生徒が増えてきたので、中3段階から最上位クラスとなる『TXクラス』を作ります。このクラスでは『中3ハイレベルゼミ』という東大対策ゼミを実施し、最難関大学をめざす学力、探究力、好奇心を育みます。高2になると国公立・私立、文系・理系に分かれますが、このクラスは『TX理系クラス』へ移行し難関大学をめざします」

 東大の入試問題を解いたり、数学オリンピックに挑戦したりと、さまざまな授業や課外活動を用意したいと小林先生は構想を話します。

 さらなる大きな変革は、学校行事です。一足早く2023年度から始まったのは、中1のサマーキャンプ。2泊3日の農業体験で生命の大切さを学びます。加えて、2025年度の中3生からは「沖縄国際平和研修」も始まります。

「今、世界中でさまざまな戦争が起こっています。沖縄は米軍基地問題などを抱え、現在進行形で国際平和について学べる地。沖縄がおかれた現状を現地の大学生から学び、平和について共に考えます。生徒と年齢の近い大学生から直接学ぶことに意味があると考えました」

 もう一つ、行事として新しく始まったのが、高2で体験する3泊4日の「チャレンジキャンプ」です。中1のサマーキャンプと同じ場で、高2が中1を率いてハイキングや夕食作りを体験、同じ宿泊施設で寝食を共にします。ただし、高2の主目的は勉強です。中1の面倒を見つつ勉強をすることも、彼らにとって大きなチャレンジです。

 いくつもの大きな改革を打ち出した同校ですが、生徒はもちろん、教員も改革を楽しまなくては良い教育ができないと小林先生は話します。

「知的好奇心の強い生徒が入学する本校は、授業、学校行事、課外活動、外部コンクールなど、いろいろなことに挑戦して人間の幅を広げることを重視しています。時代に合った改革を進めつつ、私たち教員も、生徒と一緒に楽しみながら進んでいきたいと思います」

変わるポイント①
中3から東大をめざす「TXクラス」
「『TXクラス』は30人程度を予定。医科大学や大学院の研究室とコラボするなど、生徒たちに医療の現場を体験させたいと考えています」(小林先生)「『TXクラス』は30人程度を予定。医科大学や大学院の研究室とコラボするなど、生徒たちに医療の現場を体験させたいと考えています」(小林先生)

 中3からの「TXクラス」は、英数特科コースの最上位クラスとして、東大・京大・国公立大学医学部などへの現役合格をめざします。東大対策ゼミを実施するなど、最難関大学をめざしてさまざまな特別補習を行います。高2になると『TX理系クラス』へ移行し、最難関大学合格をめざします。

中高一貫部6年間の学び
クラス編成
「NEXT20プロジェクト」の一環として、第2ステージの中3に「TXクラス」を新設。

「NEXT20プロジェクト」の一環として、第2ステージの中3に「TXクラス」を新設。

変わるポイント②
放課後を標準化して有効活用
『Review Time』は教室で行われますが、そのほかにも生徒の学習する場所が複数用意されているのが特徴の一つ。中高一貫部の職員室の向かいには中学生用の自習室があり、壁面のホワイトボードを使って学び合う姿も見られます。「『Review Time』は教室で行われますが、そのほかにも生徒の学習する場所が複数用意されているのが特徴の一つ。中高一貫部の職員室の向かいには中学生用の自習室があり、壁面のホワイトボードを使って学び合う姿も見られます。

 中学は学年によらず授業数を統一。さらに部活動が始まる前の20分を『Review Time』とし、その日の授業の復習時間にあてます。また、下校時間は1年中、全学年18時に統一し、部活動の回数も週4日までに。“部活動全入制”を撤廃することで、生徒は放課後を趣味や習い事にも使えるようになります。

変わるポイント③
学校行事もリニューアル!

 中3になると、「沖縄国際平和研修」で国際平和について学びます。高2では3泊4日の「チャレンジキャンプ」を実施。中1が体験するサマーキャンプと同じ場所で、高2が中1を率いて自然体験をしますが、あくまで主目的は勉強で、受験に向けて意識を切り替えます。

第2ステージに入った中3からは、世界へ視野を広げます。豊かな生態系や固有の文化をもつ沖縄を訪れ、その苦難の歴史と、平和を維持するために何をすべきかを学びます。第2ステージに入った中3からは、世界へ視野を広げます。豊かな生態系や固有の文化をもつ沖縄を訪れ、その苦難の歴史と、平和を維持するために何をすべきかを学びます。
第3ステージとなる高2では、大学受験に向けて本格的な学習が始まります。受験勉強へと舵を切るため、中1が経験するサマーキャンプと同じ場所で集中的に学習します。第3ステージとなる高2では、大学受験に向けて本格的な学習が始まります。受験勉強へと舵を切るため、中1が経験するサマーキャンプと同じ場所で集中的に学習します。

(この記事は『私立中高進学通信2024年11月号』に掲載しました。)

進学通信 2024年11月号
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