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私立中高進学通信

2024年11月号

大学合格力強化計画

宝仙学園順天堂大学系属理数インター中学校

一人ひとりの自発的な
目標設定を重視する進路指導で
多様な進路希望を実現

夏休み直前に開催される『進路の日』では、社会人や大学生の卒業生が、
それぞれの学年に合わせて自らの経験を話します。
写真は、卒業生が高1の生徒たちに文理選択についての経験を話している場面です。

内発的動機付けを
促す進路指導
中学教養講座の授業「起業家になる!」の一場面。32講座実施された中学教養講座がめざすのは「学問を掘り下げて社会とつながる」こと。中学教養講座の授業「起業家になる!」の一場面。32講座実施された中学教養講座がめざすのは「学問を掘り下げて社会とつながる」こと。

 2024年3月に順天堂大学と系属校協定を結び、校名も「宝仙学園 順天堂大学系属理数インター」へと変更し、新たなスタートを切った同校。探究する姿勢を育てる独自科目・教科『理数インター』などを通じて、社会で必要とされるプレゼンテーション力やコミュニケーション力を培う一方、そうした取り組みのベースとなる基礎知識の習得も重視し、中高6年間で確実な学力が身につくよう成長段階に応じた教育を行っています。

 2024年3月に卒業した同校の12期生は、東京大学に2名、東京工業大学に2名、信州大学医学部医学科に1名と難関国立大学をはじめ、難関私立大学の早慶上理に63名、GMARCHに202名が現役合格するなど、優れた実績を収めています。こうした実績について進路支援部長の清水雅史先生は、「学校が生徒を特定の大学に誘導するのではなく、生徒たちが自らの目標に向かって努力した成果です」と話します。同校では学習へのサポートや受験支援を充実させながらも、生徒が自主性をもって学習に取り組むことを大切にしているからです。

「本校の進路支援では、生徒の内発的動機を引き出すことを重要視しています。個別成績会議『カンファレンス』を通じて、各生徒の成績を細かく分析して課題を見極めながら、自主的な行動を促すコーチングを行っています。最終的には生徒自身に意思決定をしてもらい、その選択を達成目標に設定します」

 生徒自ら学習へ取り組む “動機づくり”の一助として、全校行事『進路の日』や、中学生向けの教養講座を含む『夏期講習会』など、多彩なプログラムを提供しています。特に毎年7月に開催される『進路の日』では、中学生には趣旨に賛同した有志の保護者による職業講演会を、高校生には同校を卒業した大学生との交流の場を設け、文理選択や効果的な学習方略について直接アドバイスがもらえる機会をつくるなど、ステージに合ったキャリア教育や進路支援が行われています。

「『進路の日』には高3生に向け、35大学が参加するミニ大学説明会も実施しています。こうした機会を通じて、生徒の内発的動機を育て、生徒が自身の将来像を思い描き、その道を切り拓いていけるようサポートしています」

模擬試験を活用した
課題発見と目標設定

 大学受験において、一般選抜での受験を重視している点も、同校の特色です。

「本校では大学入学共通テストの受験対策を含め、一般入試を基本方針としています。大学入試は中高で培った力を発揮する一つの機会と考えているからです。
 そうした進路支援の方策として、模擬試験を効果的に取り入れています。複数の模擬試験を受けてもらい、実施日翌日の授業で問題の振り返りを迅速に行うことで、生徒が自ら課題を発見し、次の目標を立てる機会としています。模試の結果に一喜一憂するのではなく、問題そのものに価値を見いだし、授業での振り返りを通じて次のステップへとつなげています」

医学部や海外大学進学も
個別に手厚くサポート

 一般選抜による受験を基本方針としつつ、それぞれの進路に合わせた個別サポートも充実させ、2024年度には既卒を含め3名の生徒が海外大学へ進学しました。

「ネイティブ教員を中心とする『国際部』が留学制度や海外大学進学に向けたガイダンスを担当し、TOEFLやIELTS、SATなど英語力検定試験の対策を個別対応することで、海外大学進学希望者をサポートしています。
 また、系属校となった順天堂大学の協力を仰ぎ、医学部受験をめざす生徒を対象とするコースの新設など、さらなる充実を図っています。論文指導や数学・理科の強化、医療に携わる人材の育成に特化した指導にも力を入れていくつもりです。
 今後も、生徒が自身の目標を見つけ、それを達成できるように、個別最適なサポートを行うことに力を注いでいきます」

2024年春大学合格実績(抜粋)
学名 現役 既卒 合計
国公立大学 東京大学 2 2
東京工業大学 2 2
東京農工大学 3 3
信州大学※ 3 3
筑波大学 4 1 5
国公立大学全体 31 2 33
私立大学 慶應義塾大学 11 11
早稲田大学 15 2 17
上智大学 11 11
国際基督教大学 2 2
東京理科大学 26 3 29
青山学院大学 28 4 32
学習院大学 8 1 9
中央大学 22 6 28
法政大学 42 2 44
明治大学 60 6 66
立教大学 42 4 46
北里大学 13 1 14
芝浦工業大学 14 2 16
東京都市大学 15 2 17
東京農業大学 10 10
東京薬科大学 6 6
成蹊大学 18 3 21
成城大学 31 2 33
日本大学 38 11 49

※医学部医学科を含む

卒業生インタビュー
部活動にも勉強にも全力投球した日々!
自らの目標に向け、打ち込む大切さを知りました
佐藤晃平さん(一橋大学商学部4年)
進路支援部長の清水雅史先生(左)と、卒業生の佐藤晃平さん(右)。進路支援部長の清水雅史先生(左)と、卒業生の佐藤晃平さん(右)。

 大学受験に挑むうえで精神的な支えとして最も大きかったのは、やはり宝仙の先生方の存在でした。先生方の何気ない声かけやサポートにより、自分の成長を感じたり、モチベーションを高めてもらったりすることが多々ありました。

 各教科の先生方は、質問に対して一つひとつていねいに答えてくださり、必要なサポートも全て提供してもらいました。特に英語の記述や数学では、マンツーマンでの指導が大きな力になりました。

 また、中高では剣道部に所属し、部活動にも全力で取り組みました。部活動を通して生活にメリハリが生まれ、部活動後には自習室で集中して勉強に取り組むことができたので、結果として非常に効率よく学習できたと思います。この経験は大学に進学してからも大いに役立ちました。つらい稽古を通じて体力や精神力を養うことができ、本当に良い経験ができたと実感しています。

 思い返すと、宝仙での6年間は、何事も「やらされている」のではなく、自分で目標をもち、自ら取り組む姿勢を大切にできたことが一番の収穫だったと感じています。そのおかげで、部活動に全力で取り組みながら第一志望の大学合格という目標に向かって努力し、結果を出すことができたのだと思います。

 この経験は、自分にとって大きな誇りです。大学でもラグビー部に所属して青春を捧げ、後悔のない大学生活を送ることができました。高校時代に全力で頑張った経験が、大学でも自信をもって取り組む原動力となっています。

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